富山南署の「安全安心見守り大使」を務める人型ロボット「ペッパー」が13日、北陸銀行富山南中央支店(富山市掛尾栄町)で、来店客に特殊詐欺への注意を呼びかけた。
2023年から大使を務めるペッパーは、今回で5回目の出動。警察官の制服を身に着け、「メールや電話でお金の話になったら詐欺」「1人で解決しようとしないで」などと話した。昨年の秋から、近年頻発している国際電話を悪用した特殊詐欺へのメッセージが追加され、「国際電話利用休止サービスを活用して」と訴えた。
県警が考えたオリジナル楽曲「だまされんちゃ!」に合わせた踊りも披露し、来店客は「すごく面白い」と興味を引かれていた。
高齢の客が多くなる年金支給日に合わせて開催。国際電話利用休止サービスの受付ブースも設置され、同署員が高齢者を中心にサービスの利用を勧めた。生活安全課の担当者は「知らない番号からの電話には出ないで」と注意喚起した。
富山中央署は10日、富山県内在住のタレント、ぶらっくすわんさん(28)を防犯活動に協力してもらう「安全・安心大使」に委嘱した。任期は来年3月末まで。
ぶらっくすわんさんは2016年から毎年、大使を務めている。同署で交付式があり、石田康久署長から委嘱状、富山中央防犯協会の村井孝会長からたすきを受け取った。「SNSを中心に特殊詐欺被害の防止や鍵かけなどを呼びかけたい」と意気込んだ。
ぶらっくすわんさんは、12日に富山駅で行うキャンペーンに参加し、龍谷富山高校の生徒らと駅の利用者に自転車などの施錠を促す。
富山大の研究チームは、高難度の膵臓(すいぞう)手術「膵頭(すいとう)十二指腸切除術」の術後経過不良と関連がある二つの危険因子を世界で初めて突き止めた。胃や大腸の手術と比べて高いとされる死亡率や合併症のリスクを予測し、手術を行うかどうかの判断基準とすることで、より安全な治療につなげる。
膵頭十二指腸切除術は膵臓がんや胆管がんなどに行う手術。膵臓の近くには血管や神経が集中しており、手術には高度な技術が求められる。死亡率が約3%、術後に重篤な合併症が起こる割合が30~40%とリスクが高い一方、これまでは手術の可否を判断する明確な基準がなかったという。
研究では同大で膵頭十二指腸切除術を行った65歳以上の311人を対象に調査を実施。国内の症例を登録したデータベース「National Clinical Database(NCD)」で、予測される術後のADL(日常生活動作)低下の発生率と、重度合併症の発生率の2項目が一定の数値を超えると、術後経過不良発生率が100%となることが分かった。