SNSで知り合った「経済学者」を名乗る人物から投資を勧められ、仙台市内の70代男性が現金2500万円をだまし取られる被害があった。警察はSNS型の投資詐欺事件として捜査を進めている。
被害に遭ったのは、仙台市太白区に住む70代の男性。警察によると、男性は5月下旬、SNS上で経済学者を名乗る人物と知り合い、「AIを使って安定した資産成長を提供できる」と投資話を持ちかけられた。その後、専用アプリのダウンロードを指示され、さらに「アシスタント」を名乗る人物から投資会社の顧客マネージャーのアカウントを紹介されたという。
男性は7月中旬から下旬にかけて、指示された口座に4回で計500万円を送金。さらに8月には、自宅付近で「投資会社職員」を装った男に3回にわたり現金計約1950万円を手渡した。男性は繰り返し資金を求められたことで不審に思い、警察に相談して被害が明らかになった。
被害額は総額で約2500万円。警察は、複数人が関与した組織的犯行とみて、送金先口座や関係するアカウントを調べている。
宮城県仙台市で、特殊詐欺の「受け子」として高齢者から現金をだまし取ったとして、15歳の少年が逮捕された。被害額はおよそ1600万円に上る。
詐欺の疑いで逮捕されたのは、千葉市に住む無職の少年(15)。警察によると少年は9月1日から2日にかけ、共謀者とともに仙台市青葉区の70代の女性宅に電話をかけ、甥を装って「会社の送金カードをなくしたため、至急現金が必要だ」などとうその説明をした疑い。女性宅に「甥の知人」を名乗って現れ、現金約1600万円を紙袋で受け取ったとされる。
その後、女性が妹に相談したことで不審に気づき、警察に被害を届け出た。少年はすでに別の特殊詐欺事件で逮捕されており、今回の被害についても再逮捕された。取り調べに対しては「間違いありません」と容疑を認めている。
少年は特殊詐欺グループの「受け子」とみられ、警察は共犯者の有無や資金の流れについて捜査を進めている。
宮城県栗原市議会で議長に繰り返し退去を求められながら、居座り続けた傍聴人が警察に現行犯逮捕されました。発端は傍聴席で「帽子を脱がなかったこと」。一体、議場では何が起きていたのでしょう。
カメラに向かって「ピースサイン」を見せたのは、栗原市に住む千葉利継容疑者(77歳)。「建造物不退去」の疑いで9月24日朝、送検されました。
「“脱帽拒否”で現行犯逮捕」
記者リポート
「議会の最中、傍聴席に現れた千葉容疑者は『帽子を脱がない』として、議長の退去要請を拒否。警察官が駆けつけ建造物不退去の疑いで逮捕されました」
事件が起きたのは9月22日、栗原市議会の定例会。午前10時45分ごろ、ハンチング帽をかぶった千葉容疑者が傍聴席に入室。議会が休憩に入ったタイミングで議長が直接声をかけました。
議長「帽子を脱いでいただけますか?それができないなら退場してください」
しかし、千葉容疑者は…。
千葉容疑者「人権侵害じゃないか!それはカスハラだ!」
その後も議長が再三にわたって注意しましたが、千葉容疑者は帽子を脱がず、およそ40分間「居座り」。
結局、議会事務局が通報し、駆けつけた警察官が「このままでは逮捕になる」と警告しました。
千葉容疑者は最後まで従わず、その場で逮捕。調べに対し容疑を否認しています。
記者リポート
「千葉容疑者は今年7月にも同じように帽子を被って議会を傍聴。その際、議会側から『次回から脱帽してもらう』と伝えられていたにもかかわらず『俺は帽子を取らない』と主張していたということです」
栗原市議会では傍聴人に対し、「脱帽」を求める規則があります。
栗原市議会 尾形勝通議長
「本人は『民主主義にそういうルールはないはずだ』『帽子をかぶって何が悪い』というお答えでした。議会の尊厳を保たなければならないと思っていたので、議会の秩序を乱してはならんという意味で、通報という事態になってしまった」
「不退去罪」は、「正当な理由なく建物から退去を拒む」ことが要件です。
法律の専門家は…。
草苅翔平弁護士
「議会の傍聴するルールがありますので、そういったルールを守らない方に対して議会の平穏を守るために、必要な措置をとることはありえます。少なくとも私が10年間、刑事弁護をやってきた中で、今まで一度も不退去罪を扱ったことがないので、かなり珍しい罪だと思います」
栗原市民
「もともとあったルールを知っていたのに、ルールを破って議会に参加するのはよくないと思った」
「帽子やコートの着用禁止」規則は、地方自治法にのっとり多くの議会が定めています。栗原市議会は「品位と秩序を保つため」としています。
一方、広島県尾道市では「なぜ帽子を被ってはいけないのか」という市民からの問い合わせをきっかけに市議会で議論となり、2021年に規則を撤廃しました。
帽子やマフラー、コートを着用したまま傍聴できるようにした議会もあるんです。時代にあった規則なのか…今回の事件はそんな問いも投げかけています。
宮城県の漁港で、17歳の男性に対して暴行を加えたうえ、「10発殴られるか、金払うか、どっちかにしろ」などと脅して現金10万円を脅し取ったとして、19歳の会社員の男が逮捕された。
警察は傷害と恐喝の疑いで捜査を進めている。
逮捕されたのは、大崎市に住む19歳の会社員の男。
事件が起きたのは8月11日夕方、女川町の漁港だった。
警察によると、男は午後5時半ごろから7時ごろまでの間、初対面の17歳の男性を拳で殴ったり、足で蹴ったりする暴行を加え、けがをさせた疑い。
そのうえで「10発殴られるか、金払うか」と脅し、現金10万円を脅し取った疑いがもたれている。
2人は女性をめぐる何らかのトラブルを発端に、石巻市内で待ち合わせたという。
男は17歳の男性を人通りの少ない女川町の漁港まで連れて行き、犯行に及んだとされる。
現場には男の“取り巻き”とみられる知人も居合わせ、警察は当時の状況を詳しく調べている。
男は傷害の容疑については認めているものの、「自分から金を要求したわけではない。相手が勝手に払った」として、恐喝の容疑は否認している。
容疑者と被害者は初対面だった。
仙台市内で、面識のない10代の女性から現金3万円あまりを脅し取ったとして、10代の男女2人が逮捕された。
発端は、深夜の道路上で起きた「交通トラブル」だった。
恐喝の疑いで逮捕されたのは、いずれも仙台市太白区に住む19歳のアルバイトの男と、16歳の無職の少女。
2人は交際関係にあったという。
事件が起きたのは9月13日午前1時前。
仙台市若林区の路上で、2人が乗る車が青信号で左折しようとした際、横断歩道を渡っていた10代の専門学校生の女性と接触しそうになったという。
その後、2人は車を降り、「危ないだろ」と声を荒げて女性に詰め寄った。
女性に過失があったわけではないが、2人は一方的に因縁をつけ、
「謝ってどうこうとかじゃない」「貯金あるならお金を下ろしてでも渡すよね」
などと脅迫。現金3万3000円を脅し取った疑いがもたれている。
女性と2人に面識はなかった。
調べに対し、少女は「間違いありません」と容疑を認めている。
一方で男は「怒鳴ってお金をもらったのは事実だが、恐喝したとは思っていない」と一部容疑を否認しているという。
未明の交差点で起きた一瞬のすれ違いが、暴力的な金銭要求にまで発展した今回の事件。
警察は、当時の詳しい経緯をさらに調べている。
9月24日夜、宮城県亘理町で高齢の男性を乗用車ではねたにもかかわらず、その場から立ち去ったとして76歳の男が逮捕されました。
逮捕された、福島県相馬市の会社員・福田富男容疑者(76)は、24日午後6時半ごろ、亘理町荒浜の県道で道路を歩いて渡っていた亘理町逢隈高屋の無職・安田重行さん(87)を乗用車ではねたにもかかわらず、その場から立ち去った疑いがもたれています。
福田容疑者は立ち去った約5分後に通報しましたが、安田さんは搬送先の病院で死亡しました。
警察の調べに対し福田容疑者は容疑を認めているということです。
栗原市議会で議長の脱帽や退去の指示に応じなかったとして、9月22日。逮捕された男が、議長の指示に対し「人権侵害ではないか」などと反論していたことが分かりました。
建造物不退去の疑いで送検されたのは、栗原市鴬沢南郷の無職・千葉利継容疑者(77)です。
警察によりますと、千葉容疑者は22日午前11時ごろから、栗原市議会議場の傍聴席で、繰り返し退席を求められたにもかかわらず、約40分間、退去しなかった疑いが持たれています。
千葉容疑者はハンチング帽を着用して傍聴していて、議長から脱帽か退去を指示されていましたが、いずれも拒否したということです。
警察の調べに対し、千葉容疑者は容疑を否認しています。
一方、栗原市議会事務局によりますと千葉容疑者は、議長の指示に対し「人権侵害ではないか」などと反論していたということです。
千葉容疑者は、7月と9月17日にも帽子を着用して傍聴し、17日は市議会職員に退出させられていて、警察が動機などについて調べを進めています。
栗原市議会で議長から繰り返し退去を求められたにもかかわらず、応じなかったとして、傍聴席にいた77歳の男が逮捕されました。男はハンチング帽を着用して傍聴していたことから、「脱帽」か「退去」を求められ、いずれも拒否したということです。
建造物不退去の疑いで逮捕されたのは、栗原市鶯沢南郷に住む無職・千葉利継容疑者(77歳)です。
警察によりますと、千葉容疑者は9月22日午前11時ごろから、栗原市議会議場の傍聴席で、繰り返し退席を求められたにもかかわらず、およそ40分間、退去しなかった疑いが持たれています。
千葉容疑者はハンチング帽を着用して傍聴。議長から「脱帽」か「退去」を要求されていましたが、いずれも拒否していたということです。
栗原市議会の傍聴規則では、帽子やコート、マフラーの着用が禁止されていて、正当な理由がある場合、事前申請が必要とされています。
千葉容疑者は、7月と9月17日にも帽子を着用して傍聴し、17日は市議会職員に退出させられる異例の対応がとられていました。
22日は、職員から通報を受け、駆け付けた警察官が千葉容疑者を現行犯逮捕。調べに対し、「していません」などと容疑を否認しているということで、警察が動機などを調べています。
9月23日未明、宮城県栗原市で住宅1棟が全焼する火事があり、焼け跡から1人の遺体が見つかりました。
火事があったのは、栗原市高清水要の森の無職・岩渕賢一さん(83)の住宅です。
消防によりますと、23日午前3時半ごろ、「家が燃えている」と近くに住む人から119番通報がありました。
火は約2時間後に消し止められましたが、木造平屋の住宅1棟や、倉庫など5棟が全焼し、焼け跡から身元や性別の分からない1人の遺体が見つかりました。
警察によりますと、岩渕さんはひとりでこの家に住んでいて連絡がとれていないことから、遺体は岩渕さんの可能性があるとみて身元の確認を急いでいます。
一方、宮城野区福室3丁目では、23日午前0時50分ごろ、「自動販売機が燃えている」と近くを通りかかった人から、119番通報がありました。
消防がポンプ車など3台を出して消火にあたり火は約40分後に消し止められましたが、自動販売機1台が全焼しました。けがをした人はいませんでした。
現場はJR陸前高砂駅から北東に約200メートルの住宅街で、警察は周辺に火の気がないことから、不審火の可能性もあるとみて、火の出た原因を調べています。
9月21日午後、仙台市泉区で60代の女性が背中を刺される事件があり、34歳の女が殺人未遂の疑いで現行犯逮捕されました。
殺人未遂の疑いで現行犯逮捕されたのは、泉区紫山の無職・海老原奈保容疑者(34)です。
警察によりますと、海老原容疑者は21日午後2時ごろ、泉区の60代の女性の自宅リビングで、女性の背中をナイフで刺して、殺害しようとした疑いがもたれています。
女性は仙台市内の病院に運ばれましたが、搬送時、会話はできる状態だったということです。
また、警察は2人は関係性について、「知人」としていますが、被害者保護を理由にそれ以上の詳細を明らかにしていません。
警察の調べに対し、海老原容疑者は「私がやりました」と容疑を認めていて、警察は、2人の間に何らかのトラブルがあったとみて調べを進めています。
9月21日午後、仙台市泉区の住宅で60代の女性が背中を刃物で刺される事件があり、34歳の無職の女が殺人未遂の疑いで現行犯逮捕されました。
殺人未遂の疑いで逮捕されたのは、泉区紫山1丁目の無職・海老原奈保容疑者(34)です。
警察によりますと、海老原容疑者は21日午後2時ごろ、泉区に住む大学講師の60代女性を殺害しようと、女性の自宅リビングでナイフで背中を突き刺し、けがをさせた疑いがもたれています。
女性の知人から通報を受け駆け付けた警察官が、その場にいた海老原容疑者を逮捕しました。
調べに対し海老原容疑者は「私がやりました」と話し、容疑を認めているということです。
女性は病院に搬送されましたが、会話はできる状態だったということです。
近くの住民
「まさか本当に数軒先で、こんな事件が起こると思わなかったので本当にびっくりというひとことです。火事か事件と思って行ったら数台のパトカーもバンバン来て、たぶん10台15台くらい、ここいっぱいになった」
警察によりますと2人の間に面識はあるということですが、詳しい関係性は明らかにされていません。
警察は、2人の間に何らかのトラブルがあったとみて、海老原容疑者の精神状況も含めて慎重に調べる方針です。
宮城県川崎町の学校給食センターに勤務する職員が8カ月間にわたって検便を怠ったなどとして、停職2カ月の処分を受けました。
停職2カ月の懲戒処分を受けたのは、川崎町の給食センターで事務を担当していた20代の主事です。
この職員は、自分と同僚の16回分の便の検査を8カ月間実施せず、陰性とするうその報告書を10回にわたり提出していたということです。
さらに、給食センターを視察した人から集めた試食代金を机の引き出しに放置するなど、公金の不適切な取り扱いが8件確認されました。
また、別の30代の主事も12件の不適切な公金処理があったとして、停職1カ月の懲戒処分を受けました。
“金塊”をだまし取られる特殊詐欺被害が相次いでいます。“偽”の警察官がビデオ通話などで現れるのも特徴の1つです。不安をあおる、卑劣な手口とは。
青葉区の貴金属店です。
ギンザタナカ仙台店 北垣匡士店長
「こちらは金塊1キログラムでございます。最近の1グラムあたりの税込み小売価格は1万9000円を超えている状況なので、およそ1900万円を超える品となっています」
世界的なインフレへの懸念などから、価格が高騰する中、「金」を購入する客が増えているといいます。
ギンザタナカ仙台店 北垣匡士店長
「物価が上昇している、一方で紙幣価値が希薄になっている。世界的に共通の価値がある“金”を少しでもリスクヘッジのために保有しておきたいという人が増えてらっしゃるのかなという印象」
こうした変化を背景に、高額な被害が出る特殊詐欺事件が相次いでいます。
去年11月、青葉区に住む70代女性の固定電話に、警察官を名乗る男などから電話がかかってきました。
警察官を名乗る男
「マネーロンダリンググループのリーダーの男を捕まえた。あなたに報酬を渡したと供述している」
身に覚えのない、犯罪関与の疑い。その後もSNSなどを使って、「潔白を証明するため資金調査が必要だ」などと迫られ、女性は指示通り、自宅で保管していたおよそ2億円分の金塊をキャリーバッグに入れて公園に置き、持ち去られてしまいました。
県内の特殊詐欺事件としては、最悪の被害額だということです。
同様の被害は、今年、26都道府県で71件、17億円以上の被害がでていて、県内でも6件、被害総額は1億7900万円にのぼっています。
電話口だけでなく、警察官を装った人物がビデオ通話でも現れ、信じ込ませようとするのも特徴の1つです。
こうした手口の増加を受け、貴金属店でも購入客に対し注意を呼びかけています。
ギンザタナカ仙台店 北垣匡士店長
「購入目的をお伺いする際に、まず、ポスターを利用して、今このような特殊詐欺が増えている傾向にあると、偽の警察官からの連絡だったり、心当たりはございませんかと確認させていただいております」
この貴金属店では電話で購入手続きをとることも可能ですが、事前の本人確認と会員登録が必要だということです。
ギンザタナカ仙台店 北垣匡士店長
「金塊自体に名前が彫られているわけでもない。万が一どこの世界に、どこの国に持ち出したとしても一定の金額で交換される、そういったことから、今、特殊詐欺に狙われている傾向にあるのかと」
捜査関係者は、金塊を介した手口が相次ぐ要因について、
1.金の高騰。
2.銀行口座での送金よりも捜査の手が及びづらいと考えている可能性。
3.運びやすく海外での換金も計算しやすい
などを挙げています。
警察は、「警察官が捜査の過程でビデオ通話を使って接触することや、金塊の購入を指示することはない」として注意を呼びかけています。
宮城県気仙沼市に住む60代の無職の男性が、マッチングアプリを通じて知り合った人物から投資話を持ちかけられ、暗号資産でおよそ5100万円をだまし取られていたことが分かった。警察はSNS型ロマンス詐欺として捜査を進めている。
警察によると、男性は6月ごろ、マッチングアプリで知り合った人物とSNS上でやり取りを開始。相手から勧められ、指示された専用のアプリをインストールしたという。
最初に3万円分の暗号資産を購入して運用を試みたところ、約5000円の利益が出たとされる。これを信じた男性は、以降も促されるままに、8月6日から9月17日にかけて複数回にわたり送金。合計で約5100万円を指定されたアドレスに振り込んだ。
しかし9月18日、利益を現金として引き出そうとした際、相手から「税金を納めなければ出金できない」と告げられ、男性は銀行へ。行員に相談したところ、初めて詐欺の被害に気付いたという。
警察は、マッチングアプリでの接触から投資話へと発展する手口は「SNS型ロマンス詐欺」の典型的なパターンであるとして、注意を呼びかけている。
宮城県多賀城市の60代男性が、SNS上で知り合った人物から約1370万円をだまし取られる被害が発生した。警察は、「ロマンス詐欺」とみて捜査している。
被害にあったのは、多賀城市内に住む60代の調理師の男性。
警察によると、男性は6月、自身が情報発信していた配信アプリ上で、投資に関するコメントを残した「女性」を名乗る何者かと接点を持った。やりとりを重ねる中で、SNSでの連絡先を交換し、相手から紹介された投資用アプリをダウンロード。7月から9月にかけて、計7回にわたり、投資名目であわせて560万円を指定口座に送金していた。
アプリの画面上では、送金した資金が運用益として増えていく様子が表示されていたといい、男性は実際に利益が出ていると信じ込んでいた。
ところが、いざ出金しようとしたところ、アプリの「運営者」を名乗る人物から「投資で得た利益に税金がかかる」「保証金と手数料を払う必要がある」などと要求され、追加で計810万円を送金していた。
さらに出金を試みた際、再び手数料の請求を受けたことで不審に思い、ようやく警察に相談。事件が発覚した。
警察は、SNSで恋愛感情や信頼関係を装って接近し、投資などを名目に金銭をだまし取る「SNS型ロマンス詐欺」事件として捜査を進めている。
仙台市青葉区のコンビニで10代の女性の尻を触ったとして、元新聞社社員の58歳の男が迷惑行為防止条例違反の罪で起訴された。男の起訴は今回で3回目となる。
起訴されたのは、河北新報社の元社員で無職の58歳の男。仙台地方検察庁は9月19日付で、男を迷惑行為防止条例違反の罪で起訴した。
起訴状などによると、男は去年12月24日夜、仙台市青葉区のコンビニエンスストア内で、歩いていた10代の女性とすれ違いざまに、着衣の上から右手で尻を触ったとされている。
男は、県警により逮捕された際、「そのときのことは覚えていません」「たぶんしていないと思います」と供述し、容疑を否認していたという。
この男は、今年5月と7月にも、仙台市地下鉄の駅構内で女性の尻を触ったとして逮捕されていて、今回で起訴は3度目となる。
男は河北新報社に勤務していたが、すでに退職しており、現在は無職。3件の起訴を通じて、常習性が問われる可能性もある。
宮城県川崎町の学校給食センターに勤務する職員が、8カ月間にわたって検便を提出せず、虚偽の報告を行っていたことが分かった。町の教育委員会はこの職員を停職2カ月の懲戒処分とした。
懲戒処分を受けたのは、川崎町学校給食センターの事務職にあたる20代の主事。町の教育委員会によると、主事は去年から今年にかけて自身と別の職員の検便を提出せず、計16回分の検体を検査機関に出さなかった。
さらに、10件について「陰性だった」と虚偽の報告書を作成していたという。
この主事はさらに、検便に関する検査手数料を無断で自身の口座で立て替えていたほか、給食センターを視察した関係者から徴収した試食代金を入金処理せず、机の引き出しに保管したまま放置していた。
教育委員会によると、こうした不適切な公金の取り扱いは計8件に上るという。
宮城県大崎市で木材やプラスチックなどの廃棄物、13トンあまりを不法に投棄したとして土木工事会社の社長が逮捕されました。
逮捕されたのは、大崎市古川沢田にある「ケイケイワイ建設」の社長・鹿野悦雄容疑者(71歳)です。
警察によりますと、鹿野容疑者は去年12月、従業員などと共謀し、大崎市岩出山池月の空き地に、木材やプラスチックの廃棄物が入ったフレキシブルコンテナなどあわせて13.4トンを不法に投棄した疑いが持たれています。
調べに対し、鹿野容疑者は容疑を認めているということです。
警察は鹿野容疑者が廃棄物の処理費用を、削減する目的があったとみて、事件のいきさつを調べています。
仙台市内で10代の女性に対して性的暴行を加えた疑いで逮捕されていた海上自衛官の18歳男性について、仙台地方検察庁は9月16日付で不起訴処分とした。「公訴を維持するに足りる証拠を収集するに至らなかった」としている。
不起訴となったのは、神奈川県横須賀市に住む海上自衛官の当時18歳の男性。警察によると、男性は7月6日未明、仙台市内の建物内で10代の女性に対し、性的な暴行を加えた疑いで緊急逮捕されていた。
逮捕当時、警察は被害者保護の観点から、男性の認否を明らかにしていなかった。
仙台地検は、9月16日付でこの男性を不起訴処分とした。理由については、「公訴を維持するに足りる証拠を収集するに至らなかった」としている。
仙台市太白区の80代男性から現金350万円をだまし取ったとして逮捕されていたベトナム国籍の男性について、仙台地方検察庁は9月16日付で不起訴処分とした。「公訴を維持するに足りる証拠を収集するに至らなかった」としている。
不起訴となったのは、千葉県船橋市に住む26歳のベトナム国籍の男性。
警察によると去年8月、男性と共謀した何者かが、警察官や検察官を装って仙台市太白区に住む80代の男性に対して電話をかけた。
電話では「あなたが事件に関与した疑いを晴らすため、資金を調査する必要がある」「現金を紙袋に入れてマンション敷地内の植え込みに置いてほしい」などと虚偽の内容を説明。被害男性は現金350万円をだまし取られた。
警察は詐欺容疑で男性を逮捕し、「現金の回収役」とみて捜査を進めていた。
逮捕当時、男性は「今は黙秘したい」と供述していたという。
仙台地検は16日、この男性を「公訴を維持するに足りる証拠を収集するに至らなかった」として不起訴処分とした。
おととし、宮城県柴田町で男性を殺害した罪などに問われている男性の次男と長男の妻の控訴審が、9月16日、仙台高等裁判所で始まり、2人はいずれも一審判決は事実誤認で、共謀はないと主張しました。
殺人などの罪に問われているのは、角田市の無職、村上敦子被告(49)と村上直哉被告(26)の2人です。
起訴状などによりますと、おととし4月、2人は共謀し、柴田町西船迫の住宅の玄関先で、村上隆一さん(当時54)を刃物で刺して殺害したなどとされています。
敦子被告は村上さんの長男の妻で、直哉被告は村上さんの次男です。
去年11月、一審の仙台地方裁判所は、共謀の成立を認め、検察が主導的立場と指摘していた敦子被告に懲役28年、実行役の直哉被告に懲役20年の判決を言い渡しましたが、2人は判決を不服として控訴していました。
16日、仙台高裁で始まった控訴審で2人はいずれも一審判決を「事実誤認」に基づくものだとし、直哉被告が単独で殺人を実行、敦子被告の共謀はなかったと主張。弁護側は改めて、証拠調べや被告人質問の実施を求めましたが、仙台高裁の加藤亮裁判長はこの主張を却下し、即日結審しました。
判決は、10月30日に言い渡される予定です。
「あなたに逮捕令状が出ている」。
仙台市に住む60代の男性が、警察官や検察官を名乗る男からの電話を信じて、400万円をだまし取られる詐欺被害が発生した。15日だけで同様の不審電話が少なくとも4件確認されており、警察が注意を呼びかけている。
被害に遭ったのは、仙台市太白区に住む60代の男性。
9月15日午前9時ごろ、男性の携帯電話に京都府警を名乗る男から電話があった。
「本人確認をする」として、住所や氏名、生年月日を聞かれ、男性は素直に応じてしまったという。
その後、「本人確認が取れたので担当官に代わる」として、別の警察官を名乗る男にテレビ電話での対応を求められた。
テレビ電話をかけると、40代と見られる男が画面越しに警察手帳のようなものを見せ、「ある男をマネーロンダリングで逮捕した」「キャッシュカードを300枚以上押収し、その中にあなた名義のカードがあった」と説明。
さらに、「あなたには逮捕令状と凍結捜査令状が請求されている」と告げたという。
警察官を名乗る男は「この件は検事にも伝えてある」と述べ、今度は検察官を名乗る別の男に交代。
その男は、「あなたの資産が事件と無関係だと証明できれば、逮捕令状は出されない」「そのためには一時的に資産を別口座へ移してもらう必要がある」と説明した。
男性はその言葉を信じ、合計400万円を指定された口座に振り込んだという。
入金後、男性が家族に相談したことで詐欺の可能性に気づき、警察に連絡、事件が発覚した。
警察は、電話や口座の履歴などから、組織的な特殊詐欺グループの関与を視野に入れ捜査を進めている。
また、仙台南警察署管内では同様の詐欺電話が15日だけで4件確認されており、警察は不審な電話があった際にはすぐに通報するよう呼びかけている。
仙台市内のアパート駐車場で、他人の車のナンバープレートを切断したとして、43歳の無職の女が現行犯逮捕された。
女は警察の取り調べに対し「関係ないだろ」と話しているという。
事件があったのは9月15日午後4時10分ごろ。
仙台市若林区のアパート敷地内にある駐車場で、駐車していた乗用車のナンバープレートが何らかの方法で「切断」された。
現場近くに住む住民がこの異常な光景を目撃し、110番通報。
駆け付けた警察官がその場にいた女を発見し、器物損壊の疑いで現行犯逮捕した。
逮捕されたのは、仙台市若林区に住む無職の43歳の女。
被害者である車の所有者は近所に住んでいるが、女とは特段の面識はなかったという。
警察によると女は「関係ないだろ」と話し、取り調べに対し意味不明な発言を繰り返しているという。
警察によると、逮捕時、女からは酒のにおいがしていたという。
また、過去にも近隣住民との間でトラブルを起こしていた可能性があるとして、警察は動機や精神状態なども含めて慎重に調べを進めている。
仙台市内の衣料品店で売り物の衣類に「体液」をかけて汚したとして、40歳の男が逮捕された。
警察は男の動機などについて調べを進めている。
器物損壊の疑いで逮捕されたのは、仙台市泉区に住むアルバイトの男(40)。
警察によると男は、6月10日午後11時半ごろ、仙台市青葉区の衣料品店で、売り物の衣類に自身の体液をかけて汚した疑いがもたれている。
店側は6月中に警察へ被害届を提出していた。
それから3カ月後の9月15日、店に再び同じような人物が来店。
「以前と同じ見た目の男が来ている」として店が110番通報した。
駆けつけた警察官が店内で男を発見。
防犯カメラに映っていた人物と特徴が一致したため、その場で声をかけたところ、男は容疑を認めたという。
調べに対し男は、「その通り、間違いありません」と容疑を認めている。
一方で、警察は「体液」の具体的な内容については明らかにしていない。
現場となった店舗は夜遅くまで営業しており、来店時刻は午後11時30分ごろと深夜。
警察は、男の動機や当時の事件状況などについて慎重に調べを進めている。
医療用麻薬「フェンタニル」を不正に使用したとして起訴された麻酔科医の男(60代)が、16日に開かれた初公判で「自分の体に注射したことはない」などと述べ、無罪を主張した。
事件が起きたのは2022年10月。
男は当時、仙台市泉区の仙台循環器病センターに勤務していた。
起訴状などによると、男は手術の休憩中、更衣室で倒れていたところを発見された。
現場には血の付いた注射器や、医療用麻薬の入った注射器が散乱。
男の血液からは麻薬成分が検出されたという。
これに対し、男は16日に開かれた仙台地裁での初公判で起訴内容を否認。
「自分で自分の体に注射したことはない。医療目的以外で麻薬を所持していたこともない」
と主張した。
また、現場で倒れていた理由については、「持病の心房細動によって脳いっ血になったか、血栓が脳に飛んだのが原因ではないか」と説明。
フェンタニルが体内から検出された点についても、「倒れた後に誰かが注射したと思う」などと述べた。次回の公判は11月4日に予定されている。
9月14日、仙台市太白区秋保の沢で遺体で見つかった男性について、警察は沢登りをしていた30歳の男性だったと明らかにしました。
警察と消防によりますと、14日午後0時半ごろ、太白区秋保町馬場で沢登りをしていた男性から「友人が滝つぼに落ちたようだ」と通報がありました。
警察と消防が捜索にあたり、およそ3時間後に100メートルほど下流の沢の中にいた男性を見つけましたが、その場で死亡が確認されました。
警察は、身元の確認を進め、遺体は沢登りをしていた埼玉県本庄市の会社員・佛木大亮さん(30)だったと明らかにしました。
警察が当時の状況などについて調べを進めています。
9月12日深夜、仙台市青葉区の路上で、面識のない男性に金を要求したとして、16歳の男子高校生が警察に緊急逮捕された。容疑は恐喝未遂。警察の調べに対し高校生は、「脅して金を取ろうとしたが、逃げられた」と容疑を認めている。
逮捕されたのは、仙台市青葉区に住む16歳の男子高校生。警察によると、12日午後11時55分ごろ、青葉区内の路上を一人で歩いていた20代の男性に因縁をつけ、「金を出せ」などと脅した疑いが持たれている。
高校生と男性に面識はなく、突然の要求に驚いた男性はその場から逃走。金品を取られるなどの被害はなかった。
被害に遭った男性からの通報を受け、警察官が現場に急行。周辺で似た特徴の少年を発見し、任意同行のうえ事情を聴いたところ、「脅して金を取ろうとしたが逃げられてしまった」と話し、容疑を認めたため緊急逮捕された。
高校生は、「友達と遊んだ帰りだった」とも供述しているという。
警察は、詳しい動機や背景について、今後さらに調べを進める方針だ。
仙台市宮城野区のスポーツ施設で車止めのポールなどを盗んだ疑いで、9月11日、逮捕された男が否認から一転、犯行をほのめかしていることが新たに分かりました。
青葉区台原の会社員・佐藤健一容疑者は8月12日から13日にかけ、宮城野区内のスポーツ施設で車止めポール1本と固定していた南京錠、6万7000円相当を盗んだ疑いがもたれています。
調べに対し、佐藤容疑者は「自分がやったかどうかは分かりません」と容疑を否認していましたが、その後、一転し、「やったかもしれない」などと話しているということです。
仙台市内では8月末までに、公園に設置された108本のポールが盗まれる被害が確認されています。
警察によりますと、県内の買い取り業者では、ほかにも佐藤容疑者が金属を売った記録が残っているということで、余罪について調べを進めています。
仙台市宮城野区内のスポーツ施設で、8月、車止めポールなどを盗んだとして、会社員の57歳の男が逮捕されました。県内では、同様の金属製ポールの盗難被害が相次いでいて、県警が関連を調べています。
突然無くなった公園の車止めポール。一連の盗難被害に関わっていたのでしょうか…。
記者リポート
「宮城野区鶴ケ谷の温水プールです。盗難被害にあった車止めがあった場所には、現在パイロンが立てられています」
窃盗の容疑で逮捕されたのは、青葉区台原3丁目の会社員、佐藤健一容疑者(57歳)です。警察によりますと、佐藤容疑者は、8月12日午後4時40分から、翌午前7時半ごろまでの間、宮城野区内のスポーツ施設の敷地内で、車止めポール1本と固定していた南京錠、6万7000円相当を盗んだ疑いが持たれています。
記者リポート
「こちらが県内の買い取り業者から押収された、佐藤容疑者が盗んだとみられる金属ポールです。今回の事件のもの以外にも様々な形のポールが並んでいます。佐藤容疑者はこれらを転売していたということです」
警察の調べに対し、佐藤容疑者は「日にちや場所が定かではないので、自分がやったかどうかは分かりません」と容疑を否認しているということです。
6月以降県内で相次いでいた金属製ポールの盗難被害。仙台市によりますと、市内だけで8月末までに39の公園で、108本の被害が確認されています。
警察は佐藤容疑者が関与している可能性があるとみて、慎重に捜査を進めています。
9月14日未明、宮城県多賀城市で住宅1棟が全焼する火事があり、焼け跡から2人の遺体が見つかりました。
警察と消防によりますと、14日午前3時過ぎ、多賀城市下馬で木造2階建ての住宅1棟が全焼する火事があり、焼け跡から2人の遺体が見つかりました。
警察によりますと、出火当時、この家には家族など5人がいましたが、このうち70代と40代の女性と連絡が取れていないということです。
また、40代の男性と10代の女性も逃げる際に、腕の骨を折るなどの大けがをしました。
警察は、遺体の身元の確認を急ぐとともに、火が出た原因を調べています。