5月に千葉県松戸市の住宅で生後4カ月の長男を殺害したとして、母親が逮捕された事件で千葉地検は、母親の刑事責任能力を調べるため、6月12日から鑑定留置を始めました。
この事件は5月28日、松戸市の会社員、福井未紗容疑者が自宅の浴槽内で、生後4カ月の長男、暁人ちゃんを溺死させたとして逮捕されたものです。
福井容疑者は県警の調べに対し、「育児をしていく自信がなくなった」と供述し、容疑を認めています。
一方で、事件前日、柏児童相談所に育児の辛さや自身の体調不良を相談していたこともわかっていて、千葉地検は6月12日、福井容疑者の刑事責任能力を調べるため、鑑定留置を始めました。
期間は、9月8日までとしています。
千葉県成田市でアパートが燃え、ブラジル人女性が死亡した事件で、千葉地検は6月12日窃盗などの疑いで逮捕されていたスリランカ人の男を、強盗致死と放火の罪で起訴しました。
成田市に住むスリランカ国籍のアベースリヤ・パタバディゲ・パトゥム・ウダヤンガ被告は5月、アパートの自分の部屋への放火容疑とその部屋で亡くなった知人のブラジル人女性の携帯電話を盗んだ窃盗容疑で逮捕・送検されていました。
千葉地検は6月12日、窃盗の容疑を強盗致死の罪に切り替え、放火の罪と合わせて起訴しました。
千葉地検によりますと、ブラジル人女性に約13万円の借金があった被告は5月1日、寝室のマットレスに火を放ち、借金を免れようとした上に現金約10万円を奪い、部屋にいた女性を死なせたとされています。
在留期限の過ぎた外国人を不法就労させたとして入管法違反などの罪に問われている千葉県旭市議会議員の男ら2人に対し、千葉地方裁判所は6月12日、それぞれに執行猶予のついた有罪判決を言い渡しました。
旭市の市議会議員、遠藤保明被告は、自身が理事を務める営農組合で同じく理事の元嶋正夫被告と共謀し、在留期限が過ぎたタイ国籍の男女6人をおよそ9か月から5年半にわたり、農作業員として雇い働かせていたとして、出入国管理及び難民認定法違反の罪に問われています。
6月12日の判決公判で千葉地裁の内村祥子裁判官は「日本の出入国管理行政をないがしろにする犯行で刑事責任を軽視できない」と指摘しました。
一方で、「事実を認め反省の弁を述べている」などとして事情を酌み、遠藤被告と元嶋被告にそれぞれ懲役1年、執行猶予3年と罰金70万円を言い渡しました。
また、法人としての営農組合にも罰金100万円を言い渡しました。
なお、遠藤被告は現在も旭市議を続けています。
千葉市の路上で高齢女性を殺害したとして、中学3年生の15歳の少年が逮捕された事件から1カ月。
少年による凶悪な事件はなぜ起きたのか。専門家に聞きました。
事件から1カ月が経った6月11日、事件現場には、花や飲み物が供えられていました。捜査関係者などによりますと、祖父母や父親らと暮らしていた少年は、家族に対する嫌悪感があり、不満を募らせていたといいます。
犯罪心理学の専門家は、少年が凶行に走った理由について、感情に偏りがあった可能性を指摘します。
元静岡県警 科捜研 関西国際大学心理学部 中山 誠教授
「(家族から離れようと)長期で少年院に入るためには、殺人という重い罪を犯さなければならないと考えたのかなと思う。それにしても人を殺すということになると、かなりパーソナリティが偏った状態。誰でもよかったといいながら、やりやすいのは女性で高齢者で体力的にも反撃がしにくいような人を選んでいるので、計画性が感じられる」
また、少年が犯行後、自宅に帰り、家族と一緒に夕食をとっていたという点については…
中山 誠教授
「感情が鈍磨し鈍くなっていた。刺された人の痛みもわからないし、家族や遺族の気持ちも理解できない。感情のコントロールができていない。そこまで追い込まれていたという気がする」
少年を巡っては、家出などの非行について、家族が県警に相談をしていて、県警は親子と複数回、面談するなど、継続補導中でした。
中山 誠教授
「家出だけではなく、何か罪を犯すのではないかと、(家族が)そこまで考えたのであれば、警察に相談するというのは非常に有効だと思う。少年自身も継続補導であればおそらく、(拒否することなく)警察に通っていたと思うので、警察も(事件を)予想がしにくかったのではないかという気がする」
千葉地検は、少年の刑事責任能力を調べるため、ことし9月までの期間で鑑定留置を進めています。
中山 誠教授
「原則は家裁送致、検察へ逆送、検事が精神鑑定の結果を受けて問題ないということであれば起訴になると思う。(ただ、)精神鑑定の結果、責任の有無がどうか、家庭に問題がないかどうか、そこによってまだ予測不可能なところがある」
一方、千葉市は、相談支援体制の強化を検討するとしています。家庭環境や学校生活に悩みがある人たちを対象にした市の相談機関はこう呼びかけます。
千葉市子ども・若者総合相談センターLink 前田 雄平相談員
「何を相談したいか決まっていない段階でも話をお伺いできるし、一緒に考えていくことができる。まずはご連絡いただければそこから動いていけるので、一人で悩みを抱えるのはすごく大変なことなので、一緒に考えていければと思う。必要な時は遠慮なくご連絡ください」
成田市内の住宅で高齢夫婦が切りつけられ大けがをした事件で、強盗殺人未遂の疑いで逮捕・起訴されたベトナム国籍の男が、今度は事件後にこの住宅に侵入し、鍵を盗んだ疑いで再逮捕されました。
再逮捕されたベトナム国籍のレ・タン・ルアン容疑者は、成田市青山の住宅で高齢夫婦が切りつけられ、大けがをした事件からおよそ2週間後、夫婦が入院中で不在の住宅に侵入し、家や車の鍵など合わせて8万円相当を盗んだ疑いが持たれています。
調べに対しレ容疑者は「私はやっていない」と容疑を否認していますが、レ容疑者の自宅からは盗まれた鍵が見つかったということで、県警が動機などを調べています。
レ容疑者は高齢夫婦を切りつけ大けがをさせた強盗殺人未遂の疑いで、すでに逮捕、起訴されています。
今年3月、千葉市美浜区の幕張海浜公園で男性が男2人組に殴られ、現金などを盗まれた事件で、県警は6月11日、別の強盗事件で逮捕されていた、17歳の少年2人を再逮捕しました。
再逮捕された17歳の少年2人は今年3月31日、幕張海浜公園で美容師の男性の顔を殴り、現金4000円などが入ったリュックを盗んだ疑いが持たれています。
少年らはこの2日前にあった別の路上強盗事件を起こした疑いで5月に逮捕されていました。調べに対し、少年らは容疑を認めているということです。
幕張海浜公園では3月26日にも男子大学生が男2人に顔を殴られる事件があり、県警が関連を調べています。
6月9日午後、千葉県柏市の住宅街で、9歳の男子児童がトラックにはねられ、頭を強く打つ、大けがをしました。
県警は、車を運転していた51歳の男をその場で逮捕しました。
過失運転致傷の疑いで逮捕されたのは、自称、松戸市に住む、建築業の平沢智之容疑者(51)です。
県警によりますと、平沢容疑者は9日午後3時半ごろ、柏市高田の信号のない交差点にトラックで進入した際、前方を自転車で横断していた市内に住む9歳の男子児童をはねた疑いが持たれています。
男子児童は、頭を強く打つ大けがをして、病院に運ばれ、搬送時、意識はあったということです。
調べに対し、平沢容疑者は「わき見をしてしまい、自転車の子どもに気づくのが遅れてしまった」と容疑を認めているということです。
現場は、JR柏駅から北に約2キロの住宅街の市道で、県警は当時の状況を詳しく調べています。
女児に性的暴行を加えたなどとして、逮捕された元柔道塾塾長の男が6月10日、18歳未満の女性に対する性的暴行の疑いで再逮捕されました。
逮捕は7回目です。
千葉県警によりますと、準強制性交等などの疑いで再逮捕された、市原市に住む、元柔道塾塾長の石野勇太容疑者は2021年、18歳未満の女性に性的暴行を加えたり、みだらな行為をしたりした疑いが持たれています。
県警は、押収したスマホの解析を進めるなどして、容疑の特定に至りました。
調べに対し、石野容疑者は「魔が差してしまった」などと供述し、容疑を認めているということです。
石野容疑者は柔道塾の教え子への暴行や13歳未満の女児に対する性的暴行ですでに6回逮捕され、いずれも起訴されています。
6月6日の深夜、千葉市の交差点で自転車に乗っていた男性がひき逃げされ、意識不明となっている事件で、千葉県警は6月9日、29歳の男を逮捕しました。
危険運転致傷とひき逃げの疑いで逮捕されたのは、千葉市若葉区の建設作業員、佐久間翔平容疑者(29)です。
県警によりますと、佐久間容疑者は6月6日の午後11時45分ごろ、軽ワゴン車を運転して千葉市稲毛区作草部の交差点に赤信号を無視して進入し、自転車で横断していた37歳の男性をはねたにも関わらず、その場から逃走した疑いがもたれています。
男性は9日現在も意識不明の重体です。県警が逃げた車の行方を追っていましたが周辺の防犯カメラの映像などから車両を特定しました。
調べに対し佐久間容疑者は、何かと接触したことは認めているものの、「人とは分からなかった」と容疑を否認しているということです。[[media:https://youtu.be/JV1nsSyUcfc]]
去年11月の道路交通法の改正から今年6月で約半年。
自転車への罰則が強化される中、千葉県内では半年間であわせて122人が自転車の酒気帯び運転やながら運転で検挙されています。
去年11月1日に施行された改正道路交通法では、アルコールの影響で正常な運転が困難とされる自転車の「酒酔い運転」に加え、酒気帯び運転にも罰金が科されました。
県警によりますと、去年11月から今年4月までに自転車の酒気帯び運転で検挙された人は118人に上りました。
5月2日には、四街道市の路上で41歳の男が自転車を酒気帯び運転したとして、県内で初めて逮捕されています。
一方、スマートフォンで通話したり画面を見たりしながら運転する、いわゆる「ながら運転」では、4人が検挙されています。
県外では、「ながら運転」が原因の死亡事故も起きていて、県警は「自転車であっても重大な事故につながるため、違反を軽く捉えずルールを守ってほしい」と呼びかけています。
6月9日未明、千葉県浦安市のマンションで、ベランダをつたって2つ隣の部屋のベランダに侵入しようとしたとして、浦安市職員の男が逮捕されました。
住居侵入未遂の疑いで逮捕されたのは、浦安市猫実に住む、浦安市役所高齢者包括支援課の主事、園田寛太容疑者(23)です。
県警によりますと、園田容疑者は6月9日午前1時前、自宅マンションの4階のベランダをつたって、会社員の男性が暮らす2つ隣の部屋のベランダに乗り越え侵入しようとした疑いが持たれています。
園田容疑者の隣の部屋は空室でした。
調べに対し、園田容疑者は「下に落ちそうなスリルと隣のベランダに移動できた達成感を味わいたかった」と容疑を認めているということです。
職員の逮捕を受け、浦安市は「事実関係を確認の上、厳正に対処するとともに、市民の皆様の信頼回復に努めてまいります」とコメントしています。
自転車で追い抜きざまに女子高校生の胸を触るなどしたとして、千葉県立高校に勤務する男が6月9日逮捕されました。
不同意わいせつの疑いで逮捕されたのは、県立市川工業高校の実習助手で市川市に住む戸枝祐樹容疑者(38)です。
県警によりますと、戸枝容疑者は2023年12月15日の夜10時過ぎ、八千代市の路上で前を歩いていた女子高校生の胸を自転車で追い抜きざまに触った疑いが持たれています。
調べに対し、戸枝容疑者は容疑を認めていて、「精神的にむしゃくしゃしていて酒も入っていたことで犯行に及んだ」と話しているということです。
薄着での外出が多くなるこの時期、電車内での痴漢被害を防ごうと、千葉県船橋市で6月5日、女性の駅員が一日警察署長を務め、注意を呼びかけました。
一日警察署長を務めたのは京成電鉄北習志野駅の駅員、小林ひよりさんで、午後3時すぎ、駅のデッキで委嘱式が行われた後、早速キャンペーンに乗り出しました。
小林さんは、警察官らとともに駅を行き交う女性にチラシや防犯ブザーが入った袋を手渡し、「痴漢に気をつけてください」などと呼びかけました。
県警によりますと、薄着になる夏場は痴漢や盗撮が増える傾向にあり、警察は1日から15日までを「電車内における痴漢撲滅強化期間」としています。
被害者の大半が女子高校生や女子大学生などの若者で、被害にあった人が泣き寝入りしてしまうケースも多く、県警は「周りの人が被害に気付いたらためらわずに通報してほしい」と呼び掛けています。
京成電鉄 駅員 小林 ひよりさん
「痴漢に遭ったときって言いにくいので、これをきっかけに言いやすい環境じゃないですけど、相談の件数とか、言いやすいんだよということを伝えられれば」
2024年6月に千葉県の元職員らの有罪判決が確定した道路工事を巡る贈収賄事件で、県は6月5日、この建設会社に1億4000万円余りの賠償金を請求したことを明らかにしました。
この事件は、県の元職員2人が県発注の道路工事の入札情報を漏らした見返りに、竹内建設の元役員から現金などを受け取った贈収賄事件で、3人は2024年6月に有罪が確定しました。
県によりますと、5月、事件の訴訟の記録が確認できたことから6月4日付けで竹内建設に対し、事件に関係していた工事3件分の賠償金、合わせて1億4200万円余りを18日までに支払うよう請求しました。
対象となった工事はすでに終わっていますが、契約書では、工事完了後であっても契約金額の2割の賠償金を請求できることになっているため、今回の請求に至ったということです。
駅で女子高校生が盗撮被害を訴えたことから、駅員に知らせるなどし、犯人の迅速な逮捕につなげたしたとして、千葉市に住む専門学校生に6月4日、県警から感謝状が贈られました。
八千代警察署から感謝状が贈られたのは、千葉市に住む専門学校生の長谷川寧さん19歳です。
千葉県警によりますと長谷川さんは5月21日の夜、八千代市の京成勝田台駅改札内の上りエスカレーターに乗った際、女子高校生が慌てた様子で背後にいた男を気にしていたことから、「大丈夫ですか」などと声をかけました。
すると女子高校生が「撮られたかもしれません」などと訴えたことから、ホームにいた駅員に状況を説明し、男は駅員の通報で駆け付けた警察官らに任意同行され、盗撮の疑いで逮捕されました。
八千代警察署の山田幹司署長は「長谷川さんの声かけのおかげで被害者はほっとできたと思う。適切な対応のおかげで素早く検挙できた」と長谷川さんの勇気ある行動を称えました。
長谷川さんの将来の夢は、スポーツ選手のケアに当たるトレーナーになることで、勇気を出して声をかけた今回の経験を今後に生かしたいということです。
長谷川 寧さん
「躊躇なく声をかけられたので良かったなという自信にも繋がりました。選手とかに対して、あまりコーチとかに言えないような悩みを聞いたりして、緩和されるではないですけど相談相手になれたら良いなと思います」
6月5日午前、千葉市若葉区の病院で、男性医師を刃物で切りつけたとして、75歳の患者の男が現行犯逮捕されました。
6月5日午前11時過ぎ、千葉市若葉区加曽利町の「千葉中央メディカルセンター」で、「患者が医師を刺した」と110番通報がありました。
千葉県警によりますと、75歳の患者の男が病院内で、53歳の男性医師を刃物で切りつけました。
男は、駆け付けた警察官に殺人未遂の疑いで現行犯逮捕され、容疑を認めているということです。
男性医師は首や手を切るけがをして、この病院で治療を受けていますが、会話はできていて、命に別条はないということです。
男は外来の患者で、県警は詳しいいきさつを調べています。
6月3日未明、千葉県富津市で店舗兼住宅が全焼する火事があり、焼け跡から1人の遺体が見つかりました。
火事があったのは富津市大堀の店舗兼住宅で、3日午前1時過ぎ、この家に住む50代の男性から「家が燃えている」と119番通報がありました。
県警や消防によりますと、建物は一部鉄骨の木造2階建てで、消防車など5台が出動し、火はおよそ3時間半後に消し止められましたが、約300平方メートルが全焼し、1階部分から年齢や性別のわからない1人の遺体が発見されました。
この家に住む小松すみ子さん(75)と連絡が取れず、県警は、遺体は小松さんとみて身元の確認を急いでいます。
小松さんは通報者の男性と親子2人暮らしで、火事に気付き一旦は屋外に避難したものの、荷物を取りに室内に戻ったとみられています。
県警は、出火原因などを調べています。
薄手の服装になる夏を前に、電車内での痴漢や盗撮行為に注意を呼び掛けるキャンペーンが6月3日、千葉県市原市内の駅で行われました。
警察庁が定める15日までの痴漢撲滅強化月間に合わせて行われたこのキャンペーン。
学生などの帰宅時間と重なる午後4時半過ぎ、JR五井駅の改札前に、東海大学付属市原望洋高校など市原市内にある高校の生徒、あわせて30人余りが集まりました。
生徒たちは、駅を利用する学生や会社員に「痴漢被害に気を付けてください」などと声をかけながらパンフレットなどが入ったグッズを配りました。
県警によりますと、2024年1年間に 県内で検挙された痴漢の件数は73件で、そのうちの約半数の36件が電車内で発生していたということです。
市原警察署生活安全課の藤野宜英警部補は「被害者も、被害を見た人も痴漢には声を上げ、見逃さないよう徹底してほしい」と呼びかけています。
5月9日、千葉県習志野市の集合住宅で母親と娘の遺体が見つかった事件で、母親への殺人の疑いで逮捕された息子が5月29日、妹への殺人容疑で再逮捕されました。
この事件は9日、習志野市谷津の集合住宅の浴室で74歳の母親と42歳の娘の遺体が見つかり、この部屋に住む無職の村山雄紀容疑者(45)が、母親への殺人容疑で逮捕されたものです。
県警は29日、妹の首を紐のようなもので絞めて殺害したとして村山容疑者を再逮捕しました。
村山容疑者は警察の調べに対し黙秘しているということです。
村山容疑者は逮捕前、「母が死んだことを妹に知られたくなかった」と話していて、県警は、村山容疑者が殺害に至った動機などを調べる方針です。
5月28日、千葉県松戸市の住宅で生後4か月の長男を殺害したとして、逮捕された33歳の母親の身柄が29日、千葉地検に送られました。
千葉県警によりますと、松戸市河原塚の会社員、福井未紗容疑者は28日、生後4カ月の長男、暁人ちゃんを自宅の浴槽内で溺死させたとして逮捕され、29日送検されました。
千葉県によりますと、福井容疑者は事件前日、児童相談所虐待対応ダイヤルの「189」番を通じて、柏児童相談所に電話し、育児の辛さや自身の体調不良を相談していました。
28日に児相の職員が家庭を訪問することを約束していましたが、訪問する前に事件が起きてしまったということです。
県は対応に「問題はなかった」としていますが、今後、経緯を検証することにしています。
福井容疑者は調べに対し、「育児していく自信がなくなった」と供述し、容疑を認めているということです。
千葉県内の電話de詐欺やSNS型投資・ロマンス詐欺の被害が危機的状況にあるとして、県警は対策の強化に乗り出しています。
県警によりますと、県内の2025年1月から4月末までの電話de詐欺の被害額は約25億1800万円と、2024年の同じ時期と比べおよそ2・5倍となるなど、極めて深刻な状況となっています。
こうした状況を受け、県警は6月、特殊詐欺への集中的な検挙と抑止対策を強化するとしています。
具体的には、県警本部からおよそ100人を現場に派遣するなど本部と各警察署との連携を強めるほか、都道府県の枠を超えた「特殊詐欺連合捜査班」とも連携し、容疑者の早期検挙を目指します。
また、SNSで詐欺の手口を積極的に紹介したり、県内の地銀3行と情報を共有したりして被害防止に努めるということです。
県警の担当者は、「新しい手口を紹介することで、若い世代を含めて防犯への意識を高めてほしい」と話しています。