母親の遺体を富山県上市町の自宅に放置したとして死体遺棄の罪に問われている男の裁判が富山地方裁判所で開かれ懲役1年執行猶予3年の判決が言い渡されました。
この事件は今年2月から4月にかけ上市町横法音寺の自宅で母親が死亡しているのを
知りながら遺体をそのまま放置したとして同居する無職石黒友樹被告が死体遺棄の罪に問われていたものです。
1日の判決公判で梅沢利昭裁判官は「葬儀代を工面できないことを兄に言い出せなかったという身勝手な理由による犯行は厳しい非難に値する」と指摘した一方で「被告人は事実を認め反省している」として懲役1年執行猶予3年の判決を言い渡しました。
被告の弁護士は控訴しないとしています。
今月、交通死亡事故が相次いでいることを受け、富山県警は「注意報」を発令して取り締まりを強化するとともに、猛暑がドライバーの集中力を削ぐ要因になっているとみて注意を呼び掛けています。
交通指導取り締まりの出発式には、県警の交通機動隊や上市警察署などから約50人が出席。
白バイやパトカーが街頭での指導取り締まりに出発しました。
県内では今月22日から28日までの8日間で4人が交通事故で死亡、うち2人が上市警察署管内で亡くなっています。
これを受け、県警は県内全域に「交通死亡事故多発注意報」を発令し、来月4日まで交通指導取り締まりを強化することにしています。
*上市警察署 大島和久署長
「猛暑も運転者の注意や緊張感を削ぐ要因の1つではないかと思っている」
県警は期間中、街頭で高齢者に道路の危険な渡り方を避けるようカードで周知するほか、ドライバーの速度違反や横断歩行者の妨害などについて、取り締まりを強化することにしています。
母親の遺体を上市町の自宅に放置したとして死体遺棄の罪に問われている男の裁判が富山地方裁判所で開かれ、検察は懲役1年を求刑しました。
この裁判は、今年2月初旬から4月下旬にかけ、上市町横法音寺の自宅で母親が死亡しているのを分かっていたにも関わらず、そのまま放置したとして、同居する無職の石黒友樹被告(40)が死体遺棄の罪に問われているものです。
28日の公判で、石黒被告は「自分が働いていないせいで、葬式の費用が払えないことを兄に言い出せなかった」と起訴内容を認めました。
裁判は即日結審し、検察は、「母の死後、被告は兄から母の様子を聞かれて、入院中だとうそをついていた。言い出せないという自分の気持ちを優先し、死者の尊厳を傷つける身勝手な犯行で、酌量の余地はない」として懲役1年を求刑しました。
これに対し弁護側は、「同種の事案では年金の不正受給が目的のものもあるが、被告は金銭目的ではなく、深く反省している」として執行猶予付きの判決を求めました。
判決は来月1日に言い渡されます。
富山県立山町の県道で、道路を歩いていた88歳の女性が車にはねられ、死亡しました。
警察は車を運転していた60歳の女を逮捕し、当時の状況を調べています。
28日午後7時20分ごろ、立山町金剛新の県道で、近くに住む荒木悦子さん(88)が道路を歩いていたところ、普通乗用車にはねられました。
荒木さんは病院に運ばれましたが、およそ1時間後に死亡が確認されました。
警察は車を運転していた立山町上中の団体職員、西田洋子容疑者(60)を過失運転致傷の疑いで現行犯逮捕しました。
現場は見通しの良い片側一車線の道路で、西田容疑者は「前方の安全確認をせず、歩行者に衝突したことに間違いない」と容疑を認めているということです。
警察は容疑を過失運転致死に切り替え、当時の状況を調べています。
27日、砺波市の庄川で69歳の男性の遺体が見つかりました。
男性は釣りをしていたとみられています。
27日午後1時半ごろ、砺波市太田の庄川で、高岡市泉が丘の自営業・高木正人さん(69)がうつ伏せで倒れているのを、釣り人が見つけ、119番通報しました。
警察と消防が駆けつけたところ、高木さんは、意識と呼吸がなく、病院に搬送されましたが、間もなく死亡が確認されました。
警察によりますと、遺体に目立った外傷はなく、ウェットスーツとベストを着用していたほか、近くには釣り竿や網があり、高木さんは川で釣りをしていたとみられるということです。
警察が死因や当時の状況を詳しく調べています。
メンズエステ店から暴力団に資金が流れていた事件を受け、富山県警は24日、富山市の繁華街を巡回し、店に暴力団追放を呼びかけました。
24日夜は県警・組織犯罪対策課や富山中央警察署の捜査員などおよそ20人が、富山市の桜木町や富山駅前を巡回しました。
捜査員はスナックやガールズバーなどおよそ60店を訪問し、「暴力団排除宣言」と書かれたステッカーや暴力団の違法行為が載ったチラシを各店舗に配ったほか、暴力団からのみかじめ料などの要求がないか店に聞きとりました。
県警は今年5月、富山市の違法なメンズエステ店の経営に関わった富山大学の准教授を逮捕、一連の捜査で准教授から暴力団への金の流れを確認し、組長の男を逮捕しています。
*県警組織犯罪対策課 浅井享二警部
「恐れずにみんなで協力して暴力団に立ち向かうことが必要。例えば自治会単位、職域の協会など、声をかけてスクラムを組んで、暴力団排除の機運を高めていけたら」
22日富山県氷見市で住宅が全焼した火事で現場から新たに1人の遺体が見つかり、この火事による死者は3人となりました。
この火事は、22日午前3時まえ、氷見市大境の無職山口基さん(86)の住宅が全焼したものです。
これまでに山口さんの息子の秀明さんの死亡が確認されたほか、焼け跡からもう1人の遺体が見つかっていました。
警察と消防は23日午前9時半から実況見分を行い、建物の中から新たにもう1人の遺体を発見しました。
火事のあと、父親の基さんと、死亡が確認された息子の秀明さんの50代の妻の行方が分からなくなっていて、警察は現場から見つかった遺体の身元確認を進めるとともに出火原因を調べています。
24日未明、富山県小矢部市の国道で普通乗用車と大型トラックが衝突する事故があり、普通乗用車を運転していた69歳の男性が死亡しました。
24日午前1時15分ごろ、小矢部市桜町の国道8号で、市内に住む無職の可部谷和雄さん(69)の運転する普通乗用車が対向車の大型トラックと正面衝突しました。
可部谷さんは病院に運ばれましたが、頭を強く打つなどして、およそ5時間後に死亡が確認されました。
警察によりますと、現場は片側一車線の直線道路で、辺りに街灯はなく、事故当時は
暗かったということです。
警察はどちらかが誤って対向車線にはみ出したとみて、トラックを運転していた新潟県の男性に話を聴くなどして事故の原因を調べています。
22日午後2時頃、南砺市利賀村の国道で、ダンプカーが崖下に転落し、運転していた男性が死亡しました。
死亡したのは、南砺市北川の会社員佐藤隆志さん(55)です。
きのう午後2時40分頃、利賀村北豆谷の国道471号で「ダンプカーが50メートル下に転落した」と、建設工事に携わっている会社の関係者から119番通報がありました。
消防からドクターカーなどが出動し佐藤さんを救出しましたが医師により、その場で
死亡が確認されました。
警察によりますと、佐藤さんは、利賀ダムの建設工事で発生した土砂を別の場所へ運ぶため国道をダンプカーで走行していたということです。
現場は片側1車線の山あいの道路で、緩やかな右カーブの所で佐藤さんの車が道路を外れて転落したものと見られています。
警察は事故の詳しい原因を調べています。
今月15日、富山県上市町の住宅で高齢の夫婦が腹から血を流しているのが見つかり妻が死亡した事件で、警察は80歳の夫を殺人の疑いで逮捕しました。
殺人の疑いで逮捕されたのは、上市町正印の無職、夫の小瀬幸作容疑者です。
警察によりますと小瀬容疑者は今月14日夜から15日の朝にかけて、自宅で妻の恭子さん、79歳の腹を刃物で突き刺すなどして殺害した疑いが持たれています。
この事件は15日の午前7時半ごろ、同居する女性の通報で駆けつけた警察と消防が住宅1階の部屋で腹から血を流し倒れている2人と血液のついた包丁を見つけました。
警察は、18日、富山市内の病院を退院した小瀬容疑者に話を聞き、「殺すつもりで妻のおなかあたりを包丁で刺しました」と容疑を認めたことなどから逮捕しました。
また、自分の腹の傷については「自分で刺した」と話しているということです。
Q小瀬容疑者はどんな人?
*近所の人
「とてもやさしい人だと思う。雪道で車が通行できないときに雪をどかしてくれた」
警察は、夫婦が無理心中を図った可能性も視野に動機について調べを進めています。
検察官を騙るオレオレ詐欺で富山市の70代の男性が1億8千万円余りを騙し取られました。
特殊詐欺として県内では過去最高の被害額です。
富山中央警察署によりますと、今年3月、富山市に住む70代の男性の自宅に検事正を名乗る男から「犯人の自宅を家宅捜索したところ、あなた名義の通帳が発見された。捜査協力を得られなければ逮捕する必要がある」と電話がありました。
その後、「現在持っている現金を資金洗浄する必要がある」と言われ、男性は検事正の指示通り、複数のインターネットバンクの口座を開設。
通信アプリ「LINE」でやり取りしながら、合わせて1億8167万円を振り込みましたが、検事正とは連絡がとれなくなり、詐欺だと気付きました。
富山県警によりますと県内での特殊詐欺の被害としては過去最高額だということです。
県警は検察官や警察官を名乗る人物から電話があった場合、名前や所属部署などを確認し、家族や知人などに相談するよう呼びかけています。