SNSなどを悪用した詐欺事件の被害者を対象に、三重県警がアンケート調査を行った結果、約6割の人が被害に遭う前から「詐欺の手口を知っていた」と回答したことが分かりました。
調査は去年10月から今年3月にかけて、SNSやマッチングアプリなどを悪用した詐欺事件の被害者120人を対象にアンケート形式で行われ、42人から回答がありました。
その結果、約6割の人が「被害に遭う前からテレビや新聞などの報道を通じて詐欺の手口を知っていた」と回答したほか、半数の人が何らかの「資産運用をしている」と回答しました。
その一方で「投資に関して事前に周囲に相談した」と回答した人は1割にとどまりました。
三重県警によりますと、今年1月から3月末までにSNSやマッチングアプリなどを悪用した詐欺事件の被害は県内で59件発生していて、被害額は6億5600万円に上っています。
昨年、三重県四日市市内の雑木林で白骨化した女性の遺体が見つかった事件で、殺人と死体遺棄の罪に問われていた男に対し、津地方裁判所は25に懲役16年の判決を言い渡しました。
殺人の罪などに問われていたのはフィリピン国籍で菰野町の工場作業員ジュニ・ジェルビン・ベルナデス被告(32)です。
起訴状などによると、ジュニ被告は一昨年7月、四日市市内に止めた車の中で、同じ工場で働いていた中国籍の趙霞さん(当時36)の首を両手で絞めて殺害し、遺体を四日市市内の雑木林に遺棄した罪に問われていました。
津地方裁判所で開かれた裁判員裁判で、西前征志裁判長は「約5分もの間、手を止めることなく首を絞め続けたことは悪質で、殺害に向けた強い気持ちがあった」と述べ、ジュニ被告に懲役16年の判決を言い渡しました。
25日夜、三重県津市の海にゴムボートで釣りに出かけたまま行方不明になっていた男性が、26日昼過ぎに海の上を漂流しているゴムボート内で発見されその後、死亡が確認されました。
亡くなったのはフィリピン国籍の男性(56)です。
警察の調べによると、25日午後8時頃、男性が釣りに行くと言って出かけ、26日午前7時半頃、津市の津ヨットハーバー付近の海岸からゴムボートに乗ったまま帰らないと、男性の親族から警察に通報がありました。
四日市海上保安部や鳥羽海上保安部、警察、消防などが船やヘリを出して捜索活動にあたったところ、26日午後0時20分頃、海の上で漂流しているゴムボートとその中で倒れている男性が発見されました。
男性は伊勢市内の病院に運ばれましたが死亡が確認されました。
死因は低体温症だったということで、警察では事故の原因などについて調べています。
去年、三重県四日市市内の雑木林で、白骨化した女性の遺体が見つかった事件で、殺人と死体遺棄の罪に問われている男の裁判員裁判が津地方裁判所で開かれ、検察側は被告に懲役17年を求刑しました。
殺人の罪などに問われているのは、フィリピン国籍で菰野町の工場作業員ジュニ・ジェルビン・ベルナデス被告(32)です。
起訴状などによりますと、ジュニ被告は2023年7月、四日市市内に止めた車の中で、同じ工場で働いていた中国籍の趙霞さん(当時36)の首を両手で絞めて殺害し、遺体を四日市市内の雑木林に遺棄したとされています。
22日開かれた裁判員裁判で検察側は「不倫関係にあった被害者に別れ話を切り出したところ、あなたの家族を殺すと言われ、話し合いや説得を試みることなく、いきなり馬乗りになり約5分間にわたり全力で被害者の首を絞め続けた」「別れ話に応じてもらえなかったことに腹を立て犯行に及んだにすぎず、身勝手としか言いようがない」として、被告に懲役17年を求刑しました。
これに対し、弁護側は「犯行は計画的ではなく、脅迫的な発言について被害者に一定の落ち度がある」などとして情状酌量を求めました。
判決は今月25日に言い渡されます。
三重県内全ての警察署の署長らが集まる警察署長会議が18日、三重県警察本部で開かれ、県内でも被害が相次ぐ特殊詐欺の防止など今年度の重点取り組みについて確認しました。
会議には、県内18の全ての警察署の署長や警察本部の幹部など75人が出席しました。
はじめに、3月31日付けで着任した敦澤洋司本部長が今年度の重点課題として、特殊詐欺などの犯罪を未然に防止するための取り組みについて訓示しました。
敦澤本部長は署長らを前に「被害対象となりやすい年齢層をターゲットに具体的な手口や傾向などを発信し、警戒心・抵抗力の向上に繋がる効果的な広報啓発活動を推進する」と述べました。
先月末時点の県内の特殊詐欺被害は、去年の同じ時期と比べて、53件増加の120件、被害額は約1億9000万円増加の約2億9000万円となっています。
また、「全国豊かな海づくり大会」が今年11月に志摩市や南伊勢町で開催されることから、テロの未然防止に向けて組織を挙げた情報収集を行うなどの対策を強化するよう署長らに求めました。
去年、三重県四日市市内の雑木林で、白骨化した女性の遺体が見つかった事件で、殺人と死体遺棄の罪に問われている男の初公判が、17日、津地方裁判所で開かれ、男は起訴された内容を認めました。
殺人の罪などに問われているのは、フィリピン国籍で菰野町の工場作業員ジュニ・ジェルビン・ベルナデス被告(32)です。
起訴状などによりますと、ジュニ被告は一昨年7月、四日市市内に止めた車の中で、同じ工場で働いていた中国籍の趙霞さん(当時36)の首を両手で絞めて殺害し、遺体を四日市市内の雑木林に遺棄したとされています。
17日、津地方裁判所で開かれた初公判で、ジュニ被告は「間違いありません」と述べ起訴された内容を認めました。
この後の冒頭陳述で、検察側は「不倫関係にあった被害者に別れ話をしたところ、被害者から家族を殺すと言われたことに腹を立て、約5分間にわたって首を全力で絞め殺害した」と指摘しました。
一方、弁護側は「犯行は計画的ではなく、被害者の脅迫的な発言がきっかけだった」と主張しました。
18日は、被告人質問が行われます。
毎月15日を「特殊詐欺等撲滅の日」と定めている三重県警は、被害の拡大を防止する啓発活動を、四日市市内のショッピングセンターで行いました。
特殊詐欺やSNS型投資・ロマンス詐欺による被害の拡大を防止するため、三重県警が毎月15日に県内各地で行っているもので、15日は、県警本部や四日市南警察署の警察官ら8人が参加し、詐欺に騙されないよう啓発するチラシやティッシュなどを、ATMの前で利用客に配り、詐欺の手口などを説明していました。
また、国際電話を使った特殊詐欺が増えていることから、海外からの着信を拒否できる申請が受け付けられたほか、防犯電話の機能の説明や自動録音などの機能がついた警告機の貸し出しも行われ、訪れた人は実際に電話を操作をして手順を確かめていました。
三重県警によりますと、去年1年間に県内で発生した特殊詐欺の被害額は約12億円と、前年より約5億円増え、SNS型の投資詐欺とロマンス詐欺の被害額は約27億円と、前年より約15億5000万円増えたということです。