茨城県警組織犯罪対策1課は1日、同県ひたちなか市、無職、男性(81)が架空請求で現金3320万円をだまし取られたと発表した。同課はニセ電話詐欺事件とみて調べている。
同課によると、5月下旬ごろ、内閣セキュリティーセンターの職員を名乗る男から男性の携帯電話に着信があり、「あなたの携帯が悪用され5000万円の損失が出ている」などと説明された。さらに「振込金の番号を確認した後、お金を返すので協力してほしい」などと言われ、6月20日、指定口座に200万円を振り込んだ。
その後も7月13日までの間、7回にわたり計820万円を入金したほか、東京都内の指定住所にも5回にわたり計2300万円を送付した。
茨城県警筑西警察署に設置されていた募金箱を盗んだとして、同署は30日、窃盗の疑いで、同市、無職、女(45)を逮捕した。同署によると、容疑を認めている。募金箱は犯罪被害者支援のためにロビーに置かれていた。
逮捕容疑は6月30日午前3時20分ごろ、同署1階ロビーで、現金約1万1000円などが入った募金箱1個を盗んだ疑い。
同署によると、署員が募金箱がなくなっていることに気づいた。署内の防犯カメラを調べたところ、女の関与が浮上した。女は同署で別事件の事情聴取を受けた後、ロビーにいたという。
茨城県警太田署と県警人身安全少年課は29日、16歳未満の少女に金銭を渡す約束をして面会し性交したなどとして、不同意性交、児童買春・ポルノ禁止法違反(買春)、わいせつ目的面会要求の疑いで、同県水戸市、会社員、男(30)を逮捕した。同署によると、容疑を認めている。
逮捕容疑は昨年10月14日ごろから同月20日ごろの間に、交流サイト(SNS)を利用し、16歳未満であることを知りながら、利益供与の約束をして10代の少女に面会を要求。同20日ごろ、少女と別の10代少女の2人と面会し、県内のホテルで児童買春をするとともに、わいせつな行為をした疑い。
茨城県水戸市の中心市街地で通行人ら6人が刃物で切りつけられ負傷した事件で、殺人未遂容疑で逮捕された同市、職業不詳、男(48)が「私を止めに来た人を切りつけた」と供述していることが、県警水戸署への取材で分かった。刃渡り約50センチの殺傷能力が高い刃物2本を両手に持って犯行に及んだことも判明。同署は犯行に至る経緯や通行人らを無差別に襲った動機などを慎重に調べている。
同署によると現場からは計4本の刃物を押収。両手に持っていた2本は草木を切り払う際に使うような刀身の長い特殊な刃物だった。うち1本は両刃で片側がのこぎり状だった。いずれも血が付いており、犯行に使われた可能性が高いとみている。
残る2本はサバイバルナイフ様の刃物で刃渡りは約15センチだった。犯行時は腰に下げており、さやが付いた状態だった。同署で入手先の特定などを急いでいる。男が、両手を振り回しながら通行人らに襲いかかっていたという目撃情報もある。
事件は同市南町2丁目の路上で28日午後6時過ぎに発生。男は裏通りで2人を襲った後、路地を抜けて大通り(国道50号)沿いの歩道で4人を襲った。数分間の犯行だった。現場には男が犯行時にかぶっていた、ゴーグルの付いた顔全体を覆うマスクが残されていた。
同署は29日未明、現場近くの男の自宅マンションを捜索。スマートフォン1台や包丁1丁などを押収した。近くのコインパーキングからは男の黒色の乗用車も押収し、事件前の詳しい足取りを調べている。
被害者6人のうち、東京都内の男性(70)と水戸市の会社員男性(65)の2人が手首などを切られ重傷。同市の委託職員女性(75)と会社員男性(54)も頭や手に切り傷を負った。同市の会社員女性(57)と同県城里町の病院職員男性(27)は後頭部を殴打された。止めに入って負傷した人もいた。
男は1人暮らしで、母親と兄弟がいる。同署によると、10年ほど前に男から県警に「誰かに付きまとわれている」「誹謗(ひぼう)中傷されている」などと相談があった。
28日午後6時過ぎ、茨城県水戸市南町の路上で、刃物を持った男が通行人の男性(70)らを次々と切りつけた。少なくとも6人が負傷し、2人が重傷。いずれも命に別状はないとみられる。通報で駆けつけた県警水戸署員が男を現場で取り押さえ、殺人未遂の疑いで現行犯逮捕した。同署は通り魔的な犯行とみて詳しい動機などを調べている。
男はいずれも自称で、同市、職業不詳、男(48)。同署によると「自宅近くの道路で人を刃物で切りつけた」と容疑を認めている。
逮捕容疑は、同日午後6時10分ごろ、同市南町2丁目の路上で、東京都東大和市の男性(70)の顔や右手首などを刃物で切りつけ、殺害しようとした疑い。
現場はJR水戸駅北口から西に約700メートルの中心市街地。国道50号沿いのスーパー前の路上と裏通りで犯行に及んだとみられる。現場からは男のものとみられる4本の刃物が押収された。少なくとも1本に血がついていた。
同署によると、被害者は都内や市内、同県城里町に住む20~70代の男女6人。このうち70歳と65歳の男性2人が重傷を負った。全員、男と面識はなかったという。
目撃者によると、男が所持していた刃物はナタのようなものやサバイバルナイフなどだった。
周辺は飲食店やマンションなどが立ち並んでおり、現場の路上には血だまりができていた。退勤時間帯と重なり、周辺は一時騒然となった。
茨城県水戸市の中心市街地で通行人ら6人が刃物で切りつけられ負傷した事件で、殺人未遂容疑で逮捕された同市、職業不詳、男(48)が「私を止めに来た人を切りつけた」と供述していることが、捜査関係者への取材で分かった。刃渡り約50センチの2本の刃物を両手に持って犯行に及んだことも判明。県警水戸署は犯行に至る経緯や動機を慎重に調べている。
同署によると、現場からは4本の刃物を押収。このうち、両手に持っていた2本は刃渡り約50センチで、草木を切り払う際に使うような刀身の長い刃物だった。1本は両刃で片側がのこぎり状だった。いずれも血が付いており、犯行に使われた可能性が高いとみている。
残る2本はサバイバルナイフ様の刃物で刃渡りは約15センチだった。犯行時は腰に下げており、さやが付いた状態だった。同署は刃物の入手先の特定などを急いでいる。男が両手を振り回しながら通行人らに襲いかかっていたという目撃情報もある。
犯行は男の自宅に近い同所の路上で28日午後6時過ぎに発生。裏通りで少なくとも1人を襲った後、路地を抜けて大通り沿いのスーパー前の歩道に移動し、通行人らを次々と切りつけたとみられる。20~70代の男女6人が重軽傷を負った。数分間の犯行だった。
現場からはゴーグルの付いた顔全体を覆うマスクも押収された。男が犯行時にかぶっていたとみられる。同署は29日未明に現場近くのマンションの男の自宅を捜索。スマートフォン1台や包丁1丁などを押収した。
男は1人暮らしで、母親と兄弟がいる。同署によると、10年ほど前に男から県警に「誰かに付きまとわれている」「誹謗中傷されている」などと相談があったという。
保釈中に定められた住居を長期間不在にしていたとして、茨城県警サイバー捜査課と組織犯罪対策1課、県警水戸署、長崎県警は27日、刑事訴訟法違反(制限居住離脱)の疑いで、住所不定、無職、被告の男(42)=電子計算機使用詐欺などの罪で公判中=を逮捕した。サイバー捜査課によると、認否を留保している。制限居住離脱罪は2023年5月の刑事訴訟法改正で創設。同罪での逮捕者は茨城県内では初。
逮捕容疑は初公判後の4月15日、長崎地裁から「東京都内の定められた住居で暮らし、許可なく3日間を超えて住居を離れてはならない」などの条件で保釈されたが、翌16日から複数回にわたり守らず、3日以上、指定住居に戻らなかった疑い。
同課によると、男は保釈後、都内や関東各地を転々としていたとみられる。その後、県警などの捜査で静岡県熱海市にいることが分かり、捜査員が身柄を取り押さえた。
男は知人らと共謀し、他人名義の後払い決済サービスでスマートフォンを購入したとして、電子計算機使用詐欺などの疑いで逮捕、起訴されていた。同課などで熱海市にいた理由などを調べている。
制限居住離脱罪は、保釈中の被告人の逃亡を防ぐ目的で創設され、罰則は2年以下の拘禁刑。
26日午後1時45分ごろ、茨城県水戸市飯富町の常磐自動車道下り線水戸北スマートインターチェンジ(IC)付近で、追い越し車線を逆走していた千葉県船橋市、無職、男性(84)の軽乗用車が、茨城県日立市、女性(44)の乗用車と衝突。けが人はなかった。県警高速隊で逆走区間や事故原因を調べている。
同隊によると、同日午後1時44~45分ごろ、逆走車を知らせる110番通報が2件あった。軽乗用車は男性1人、乗用車には女性のほか4人が同乗していた。下り線は水戸-那珂IC間で約2時間、時速50キロの速度規制が行われた。
茨城県つくば市は25日、市内高齢者の安否確認を目的に市が委託する宅配食事サービス事業で、安否確認が取れなかった高齢の利用者情報を配達員がすぐに会社に伝えず、必要な手続きを取らなかったと発表した。利用者は自宅で死亡しているのが見つかった。
市高齢福祉課によると、配達員は16日午後1時20分ごろ、利用者宅を訪問。応答がなかったため約20分後にもう一度訪ね、弁当を玄関ドアノブに掛けた。
対応マニュアルでは、安否確認が取れなかった場合はすぐに会社に連絡し、会社から利用者と親族らに連絡することが義務付けられている。配達員は同日の配達を全て終えた夕方になってから会社に報告。同4時ごろまで利用者に計5回電話連絡したが応答はなく、会社が親族に連絡したのは翌17日朝だった。
利用者と連絡が取れないことを心配した親族が16日、別に住む家族に連絡、家族が警察に通報した。救急隊が洗面所で死亡している利用者を発見した。死亡推定時刻は同日午前中ごろとみられ、死因は特定されなかったという。
今回の事態を受け、委託事業者は市に対し、緊急時の対応フローを毎月確認するといった改善計画を提出した。
茨城県警組織犯罪対策1課は24日、同県つくば市、無職、女性(82)が警察官を名乗る男らに現金計3400万円をだまし取られたと発表した。県警はニセ電話詐欺とみて調べている。
同課によると、3月26日に女性方に東京中央署の警察官を名乗る男から「薬物を密売した暴力団員を逮捕している」「自宅を捜査したら、あなた名義の携帯電話や通帳が出てきた」などと電話があった。東京検察庁の検察官を名乗る男からも電話があり、「暴力団員の協力者として見られているので、口座凍結を行う」「紙幣番号の捜査をする必要がある」などと言われた。
女性は指示に従い、4月18日に1400万円、5月14日に2000万円をそれぞれ自宅敷地内に置いた。
茨城県警竜ケ崎署は24日、同県龍ケ崎市、農業、男性(76)が交流サイト(SNS)を通じて知り合った者らに投資名目で現金2000万円をだまし取られたと発表した。同署はSNS型投資詐欺とみて調べている。
同署によると、男性は4月21日、動画投稿サイト「ユーチューブ」で表示された株式評論家を名乗る者の広告からLINE(ライン)アカウントを登録。投資家を名乗る者を紹介され、ライングループに登録した。その後、取引担当を名乗る者のラインアカウントを追加し、取引用サイトのアドレスに会員登録した。
男性は6月2日と同4日、アシスタントを名乗る者から示された銘柄株の購入のため、指定口座に現金計300万円を振り込み、サイト上で利益が出ているように表示されたことから、同11~16日の間、3回にわたり指定口座に現金計1700万円を振り込んだ。
茨城県警石岡署は23日、同県石岡市、会社員、男性(54)が交流サイト(SNS)で知り合った者らに投資名目で現金2300万円をだまし取られたと発表した。同署はSNS型投資詐欺とみて調べている。
同署によると、男性は4月ごろ、携帯電話で見つけた「株取引の優良銘柄を教えます」との広告動画から、投資家を名乗る者が主催するLINE(ライン)グループに参加。紹介されたラインアカウントを登録したところ、投資を勧誘され、関連アプリをダウンロードした。
男性は5月15日、大手証券会社のサポート担当を名乗る者の指示に従って指定口座に現金100万円を振り込み、アプリ上で利益が出たように表示されたことから、同23日から6月11日までの間、6回にわたって指定口座に現金計2200万円を振り込んだ。
水戸京成百貨店(茨城県水戸市泉町)を巡るコロナ禍での国の雇用調整助成金の詐取事件で、従業員の休業日数を水増しし助成金をだまし取ったとして詐欺罪に問われた元社長の千葉県柏市、無職、斎藤貢被告(67)の初公判が23日、水戸地裁(家入美香裁判長)で開かれ、斎藤被告は起訴内容について「雇調金詐取など絶対に行っていない。私は完全に無実です」と述べ、無罪を主張した。
一連の事件では当時の部下の元総務部長(59)も同罪で起訴され、同地裁が昨年10月に懲役3年の実刑判決を言い渡した。確定した判決は、斎藤被告との共謀を認定している。
起訴状によると、斎藤被告は元総務部長らと共謀し、社長在任中の2020年8月から21年5月までの間、従業員の休業日数を水増しした虚偽の申請書を茨城労働局に繰り返し提出し、雇調金計約6億7000万円をだまし取ったとされる。
検察側は冒頭陳述で、コロナ禍で売り上げの減少が見込まれたため、助成金の申請を決めたと説明。斎藤被告は総務部から勤怠データを改ざんしない方法を含む複数の申請パターンを示されたが、受け入れなかったとした。
その後、改ざんを問題視した元総務部長に対し、LINE(ライン)で「勤怠に誤りがあったとすれば修正すべきではないか」などと伝え、誤りを修正する建前で勤怠データの改ざんを指示したと主張。改めて確認された際も「それでやるしかないだろう」と言った、と指摘した。
弁護側は、生え抜きの役員だった元総務部長による「独断の犯行だった」と反論。経営状況を親会社に報告する立場で、赤字が続く切迫した状況が不正へと駆り立てたとし、別の上席役員に勤務データを修正することの了解を求めていた点にも触れた。
斎藤被告が元総務部長に送ったLINEの内容については、労使協定に反する休業補償割合の提案への叱責(しっせき)だったと説明。親会社からの出向で退任目前だった斎藤被告に「リスクを冒して不正を指示する理由はない」とした。
斎藤被告は24年1月に県警に逮捕されて以降、一貫して否認を続けてきたという。今年3月に保釈が認められ、この日の意見陳述では「部下と共謀したこともなければ、指示したことも一切ない」と述べ、起訴内容を否認した。
検察、弁護側双方に不正受給の事実関係に争いはなく、斎藤被告に故意と共謀が認められるかが争点となる。12月の第9回公判までに証人尋問や被告人質問などの証拠調べが行われる。
■指示発言「疑念と怒り」 斎藤被告
水戸地裁210号法廷。水戸京成百貨店元社長の斎藤貢被告は黒のスーツに白いワイシャツ、青緑色のネクタイ姿に眼鏡を着用し、開廷1分前に足早に入廷した。公判が始まると、証言台の前で、はっきりした口調で受け答えした。
罪状認否では一貫して不正への関与を否定。検察側の冒頭陳述中、ノートにメモをしながら検察官の主張にじっと耳を傾けた。さらに意見陳述書を読み上げ、改めて無実を主張した。
茨城県大子町出身の斎藤被告。「地域に愛される企業を目指すとともに、従業員が楽しく働き、誇りを感じることができる会社に心がけた8年間」と振り返った。事件を巡り、「管理不行き届きであったこと、心より申し訳なく思う」と謝罪した。
退任後、突如逮捕された上、斎藤被告が不正を指示したと主張する元総務部長の発言に「言葉で言い表せないほど驚き、疑念を抱くとともに怒りが湧き上がってきた」と言及。1年以上の身柄拘束は耐え難かったが、「うそをつくことだけはできなかった」と語った。
国土交通省霞ケ浦導水工事事務所は22日、茨城県石岡市三村のポンプ場建設工事に従事していた60代の男性作業員が死亡したと発表した。男性は21日の作業中に体調不良となり、病院で熱中症と診断され、いったん帰宅。その後、体調が悪化し、22日に搬送先の病院で死亡が確認された。死因は確認中としている。
工事事務所によると、21日午前10時半ごろ、同建設現場で、施工管理担当の男性が突然しゃがみこんだ。日陰で水を飲み休憩したが、嘔吐したため、同11時半ごろに責任者が119番通報。搬送先の病院で熱中症と診断され、同午後4時ごろに帰宅した。その後、体調不良で再び搬送され、22日午前3時ごろ死亡が確認された。
男性は工事に従事する際、長袖と長ズボンの作業服姿で、小さな扇風機を組み込んだ空調服のベストを着て、定期的な水分補給や休憩を行っていたという。
入浴中の10代女性をスマートフォンで盗撮したとして、茨城県警境署は22日、性的姿態撮影処罰法違反(撮影)、児童買春・児童ポルノ禁止法違反(製造)、住居侵入の疑いで、同県坂東市、会社員、男(24)=別の住居侵入容疑で逮捕、不起訴処分=を再逮捕した。同署によると、「間違いありません」と容疑を認めている。同署が男のスマホを調べたところ、撮影動画が見つかっていた。同署は余罪があるとみて調べている。男と女性に面識はなかった。
再逮捕容疑は6月20日午後9時半ごろ、10代女性宅の敷地内に正当な理由なく侵入し、女性が18歳未満と知りながら、入浴中の女性の裸体をスマホで撮影し、児童ポルノを製造した疑い。
茨城県警つくば署は22日、県南地域在住、医師、女性(50)が「ジム・キャリー」を名乗る者に現金3605万円をだまし取られたと発表した。同署はSNS型投資詐欺とみて調べている。
同署によると、女性は昨年11月ごろ、出会い系サイトで知り合い、LINE(ライン)を使って英語や日本語でやり取りするうちに恋愛感情を抱くようになった。
金と米国ドルの投資を紹介され、女性は指示された投資サイトに登録し、昨年12月8日に5万円を入金。サイト上で利益が出ているように表示されたため信用し、1月18日までの間、11回にわたり計3605万円を振り込んだ。女性が電話をかけた際、着信を拒否されたため不審に思い、同署に相談し発覚した。
公園に呼び出した男子中学生の顔にたばこを押し付けたり、看板で殴るなどの暴行を加えたりしてけがを負わせたとして、茨城県警土浦署は22日、傷害の疑いで、いずれも同県土浦市の公立中3年で14歳の男子生徒2人を逮捕した。同署によると、いずれも容疑を認めている。同署は3人の間に何らかのトラブルがあったとみて調べている。
逮捕容疑は共謀し、5月29日午後7時~同8時ごろの間、同市内の公園で、呼び出した同市内の男子中学生(14)に、火の付いたたばこを顔に押し付けたり、公園の看板で左ひざを殴ったりするなどの暴行を加え、やけどや打撲など全治約4週間のけがを負わせた疑い。
同署によると、逮捕された男子生徒2人は別の中学校に通う友人同士で、被害者の男子中学生とは知人関係だった。男子中学生は自分で救急車を呼んでおり、消防から連絡を受けた同署が捜査していた。
今年も茨城県に海水浴シーズンが到来し、水難事故への注意が呼びかけられている。県警によると、2024年までの過去10年間に151人が死亡。起きた水難事故の約半数は6~8月の夏季に集中し、場所は海が7割を占める。中でも子どもの事故が多く、救助しようとした人が被害に遭う事例も少なくない。消防関係者は「溺れたときは慌てず、見つけたら迅速に119番通報をしてほしい」と訴える。
■見つけたら迅速に119番
「大丈夫ですか。助けに行きますから、落ち着いてください」
6月中旬、日立市南部消防署に所属する「水難救助隊」は、同市みなと町の海岸で訓練を実施。人が海に転落した想定で、レスキューボードを使った救助や空気ボンベを使用した潜水捜索を行った。
同隊の本城裕也隊長は「溺れたときは、まず力を抜いて浮いて待つこと」と強調。着衣などで身動きが制限されると、パニックに陥る人が多く、体力を消耗して沈んでしまう要因になるとし「鼻と口さえ水面から出していれば呼吸が確保できる」と助言した。
県警地域課によると、24年までの過去10年間で発生した水難事故は351件で、計151人が死亡。24年は年間に35件発生し、計18人が亡くなっている。事故の約7割が海辺で発生し、ほとんどが水遊びや釣りなどレジャーを楽しむ最中での発生という。
また、過去10年間で夏季に発生した事故の水難者のうち、10代以下の子どもは約4割の92人に上る。
24年8月には、神栖市波崎の波崎海水浴場で、開設時間外に友人と訪れた男子高校生=当時(16)=が遊泳中に姿が見えなくなり、その後死亡が確認された。また、潮干狩りに来ていた母親と子ども2人が沖に流されてしまう事案もあった。
ライフセーバーなど監視体制が整っていない場所について、同課は「事故に気付けなかったり、認知が遅くなってしまう」と危険性を指摘する。
同隊は要救助者を発見したときも、むやみに助けに行かないよう警鐘を鳴らす。同8月には、鉾田市のヘッドランド近くで、沖合に流された子ども2人の救助に向かった50代の男性が流され死亡した。
本城隊長は「(要救助者に)声をかけたり、釣りざおやペットボトルなどの漂流物を使ったりするなど、陸上からできる救助を考えて迅速に119番通報してほしい」と訴えた。
20日午前6時5分ごろ、茨城県阿見町若栗の公園で、通行人から「男性が首をつっている」と110番通報があった。男性はその後、死亡が確認された。公園駐車場に止まっていた車両内から40代ぐらいの女性遺体も見つかった。県警牛久署は、男性が同県美浦村在住の48歳とみて、2人の身元確認を急ぐとともに事件、事故、自殺の可能性を含め関係などを調べている。
同署によると、男性は公園内の立ち木に縄をかけ、首をつっていた。女性は車両の後部座席で発見された。外傷の有無は明らかにしていない。同署は21日以降に司法解剖して2人の死因を調べる方針。車は男性名義でセダンタイプだった。
茨城県河内町下加納の住宅で住人の男性(73)が首などを刺され遺体で見つかった殺人事件は、19日で発覚から1週間。男性は首や腹などを7カ所刺されており、県警竜ケ崎署捜査本部は何者かが強い殺意を持って刃物で襲った可能性があるとみて捜査しているが、具体的な犯人像や犯行の動機は絞りきれていない。家の前からなくなった男性の車を犯人が乗って逃げた可能性もあり、周辺でのトラブルや不審な人物の目撃がなかったか調べている。
「人が倒れている」-。男性の遺体は12日に家を訪ねた知人女性(69)が1階台所で発見し、隣人が110番通報した。首の傷は動脈に達し、腹や胸の傷6カ所のうち一部は内臓に届く深さだった。発見時、遺体は毛布がかかった状態だった。凶器は見つかっていない。
男性は1人暮らし。遺体は腐敗が進んだ状態で見つかり、7月上旬に殺害されたとみられる。玄関の施錠の有無は不明だが、窓ガラスが割られて侵入されたような形跡はなかった。捜査員による現場での鑑識活動は19日も続いた。
男性が最後に姿を確認されたのは買い物中の1日午後3時ごろ。同日夕方には家の前に男性の車が止まっているのを近隣住民が目撃し、周辺の防犯カメラ映像には、同日夜に男性のものとみられる車が走り去る様子が写っていたという。
室内には引き出しが開いた箇所があり、物色されたような形跡もあった。男性の財布や携帯電話は見つかっておらず、強盗の可能性もあることから、捜査幹部は「怨恨(えんこん)や物取りなどを含め幅広い視点で捜査を進める」としている。
現場は田畑に囲まれた住宅団地の一角。周辺では驚きと悲しみが広がる一方、団地内では5月中旬に2件の空き巣被害があったばかりで、その矢先に起きた事件に近隣住民は不安を募らせている。
捜査本部は80人態勢で捜査を進めるとともに、報奨金事件(5万円)と認定し情報提供を呼びかけている。フリーダイヤルは(0120)029704