ほぼ三面記事

Menu

長崎新聞の配信記事一覧

2025年08月01日

家族と部隊の予定を共有…40代の2曹を懲戒停職6日 海自佐世保

 海上自衛隊佐世保地方総監部は31日、部隊の予定を私用スマートフォンに保存し外部に漏らしたとして、補給艦おうみの40代2等海曹を停職6日の懲戒処分にした。

 総監部によると、2等海曹は2023年9月20日と26日、職場に許可なく私用スマホを持ち込み、部隊の予定を保存。22日には保存した部隊の予定をSNSで家族に送信した。

 上司が2等海曹と業務調整中、スマホを見ながら話をしていたことから発覚。本人は「深く反省している」と話しているという。



8/1(金) 11:30

2025年08月01日配信の記事を見る

2025年07月30日

警察官かたる詐欺目立つ…長崎県警、特殊詐欺の発生状況まとめ 本物の警察官が加担したとみられる事件も

 長崎県警がまとめた今年上半期の特殊詐欺発生状況によると、県内でニセ電話詐欺が前年同期比46件増の117件発生し、被害総額は約2億6千万円と昨年の年間被害額約3億円に迫った。警察官をかたって金をだまし取る詐欺が目立つ。

 身分を偽って金をだまし取る「おれおれ詐欺」は昨年同期の4件から41件に大幅増。そのうち、警察官をかたる手口が40件を占めた。県警生活安全企画課によると、「詐欺に関与している」「口座がマネーロンダリングに使用されている」などと電話があり、ビデオ通話機能で制服姿や手帳、令状を見せて相手を信じ込ませ、資金調査などの名目で金をだまし取る。ショートメールで「至急、連絡をください」と送り、折り返しの電話で入金を誘導する手口もあったという。

 同課は「警察が金銭を要求することは絶対にない。振り込む前に近くの警察に連絡を」と警鐘を鳴らす。

 交流サイト(SNS)型投資詐欺の被害は28件、約2億3千万円。件数は前年同期比で半減した一方、被害額は微減にとどまった。ロマンス詐欺は44件、約1億6千万円の被害を確認した。

 本物の警察官が特殊詐欺に加担したとみられる事件が県内で発生していたことも判明している。県警は今月11日、離島地区の警察署に勤務する男性巡査がキャッシュカード2枚を正当な理由なく他人に譲渡し、9万円の報酬を得ていたと発表。犯罪収益移転防止法違反の疑いで同日書類送検した。1月ごろSNSで知り合った第三者に口座を譲っており、この口座が特殊詐欺に悪用されて7人が計約840万円をだまし取られていたという。県警は「再発防止と県民の信頼確保に努める」としている。



7/30(水) 12:15

2025年07月30日配信の記事を見る

2025年07月30日

不同意性交など疑いで男逮捕…サッカーJ2・V長崎のスクールコーチか 10代女性を誘い出す

 長崎県の大村署などは29日、わいせつ誘拐と不同意性交の疑いで大村市諏訪3丁目、会社員の男性容疑者(22)を逮捕。関係者によると、サッカーJ2、V・ファーレン長崎のスクールコーチとみられる。逮捕容疑は4月13日、交流サイト(SNS)で知り合った県内の10代女性を車に乗せて連れ去り、同市内のホテルで乱暴した疑い。「ドライブに行こう」などと女性を誘い出したという。同日、女性が父親と同署を訪れて発覚した。V長崎は29日、「クラブ所属の業務委託のスクールコーチが県警に逮捕された」と発表した。



7/30(水) 11:00

2025年07月30日配信の記事を見る

2025年07月24日

佐世保・高1同級生殺害から11年「共感する能力を磨いて」 被害者と加害者が通った高校で集会

 長崎県佐世保市で高校1年の女子生徒が同級生の女子生徒に殺害された事件から11年となるのを前に、2人が通っていた高校で23日、全校集会があり、校長が校内放送で講話、二度と同じ悲劇を繰り返さないよう誓いを新たにした。

 校長は「命のつながりの大切さ、共感する能力を磨いてほしい」と訴えた。また、ノーベル平和賞受賞者の故マザー・テレサの言葉を引用し「共感する気持ちが優しい言葉となり、優しい言葉が周囲に安心を与える」と呼びかけた。講話の後、生徒らは被害生徒に黙とうをささげた。

 事件については「一人の生徒が不条理にも命を奪われ、夢を絶たれた」と説明し、詳細には触れなかった。終了後の記者会見で校長は「生徒に命の大切さを伝えることが目的であり、発達段階の生徒の心情に配慮した」と話した。

 事件は2014年7月26日に発生。同級生の女子生徒を殺害したとして県警は当時15歳の少女を殺人容疑で逮捕。長崎家裁は15年7月、少女を医療(第3種)少年院に送致する保護処分を決定した。少年院の収容は23歳未満までだが、福岡高裁が法令上限の26歳未満までの収容継続を認めた。少女は現在26歳、社会復帰しているとみられる。



7/24(木) 11:00

2025年07月24日配信の記事を見る

2025年07月21日

認知症の父、行方不明から2年…長崎の女性が講演 「家族の実態に目を向けて」

 認知症の父親が行方不明になった後、同じ境遇の家族とともに活動する長崎市のNPO法人「いしだたみ・認知症行方不明者家族等の支え合いの会」代表理事の江東愛子さん(47)が12日、諫早市内で講演した。「時間の経過とともに行政のフォローがなくなるなど、社会的に孤立している家族の実態に目を向けて」と現状の課題を指摘した。

 江東さんの父、坂本秀夫さん=当時(73)=は2023年4月、長崎市新中川町の自宅から散歩に出掛けたまま行方不明になっている。同じ境遇の家族と昨年9月、同会を設立した。

 認知症の人が行方不明になることは「いつ誰の身に起こりえるか分からない。自分事として考えてほしい」とした上で、行方不明になった時、▽警察へ早めに通報▽自治会や地域との連携-など初動対応の大切さを強調。日頃の備えとして▽行政のSOSネットワーク登録▽連絡先の掲示など「もしもの時の覚書」作成と共有-などを説明した。

 父が行方不明になってから2年が経過し「不安や後悔が続いている」と江東さん。父の公的年金支給が停止された一方で、介護保険料などは請求されるといった制度上の課題を挙げた。同会は昨年来、課題解決に向けて厚生労働省と協議。江東さんは「光が当たっていない家族の実態を国に伝え、その懸け橋になっていきたい」と結んだ。

 講演は、認知症の人と家族の会県支部諫早つつじ会(平山百合子代表)が主催。約80人が聴講した。1996年に設立した同会は諫早市内で、認知症の人と家族らの相談、支援を続けている。



7/18(金) 12:30

2025年07月21日配信の記事を見る