25日朝、秋田県三種町の国道で軽乗用車同士が正面衝突する事故があり、一方の車を運転していた79歳の男性が亡くなりました。
事故があったのは三種町鹿渡の国道7号線で、25日午前9時10分ごろ、五城目町方向から能代市方向に走行していた軽乗用車と、対向してきた軽乗用車が正面衝突しました。
この事故で、能代市方向に走行していた車を運転していた秋田市に住む79歳の男性が、心肺停止の状態で能代市内の病院に搬送され、約3時間後に亡くなりました。
もう一方の車を運転していた三種町の64歳の女性は軽いけがをしました。
現場は「道の駅ことおか」から南方に約400メートルの見通しの良い片側一車線の直線道路で、事故当時雨が降っていました。
好意を抱いた同僚の女性につきまとった上、虚偽の火災通報で消防署の業務を妨害した罪に問われている元秋田県警察本部の警視の男の裁判で24日、検察は被告に対し「幹部警察官としてあるまじき行為で強い非難に値する」として懲役2年を求刑しました。
起訴されているのは、元県警察本部の警視・伊藤幸広被告(60)です。
伊藤被告は2024年5~9月にかけて、恋愛感情を抱いた女性警察官にメールを複数回送ったり、自宅に押しかけたりしたほか、秋田市のマンションで「火災が起きた」と3回にわたり嘘の通報をしたとして、ストーカー規制法違反と偽計業務妨害の罪に問われています。8月27日の初公判で、被告は起訴内容を認めています。
24日は被告人質問が行われ、伊藤被告は、消防に虚偽の通報をした当時の心境について「女性と一緒にいた男性を引き離したかった」と話した上で、「なぜあのようなことをしたのか、日々後悔している」と反省の気持ちを述べました。
そして検察は「幹部警察官としてあるまじき行為で、強い非難に値する。関係のない公務員を私利私欲の犯行に巻き込んだ点は非常に悪質」などとして、被告に懲役2年を求刑しました。
一方、弁護士は、被告が今後女性と接触しないと約束したほか、懲戒処分など社会的制裁をすでに受けたなどとして、罰金刑が相当と主張しました。
裁判は24日で結審し、判決は10月23日に言い渡される予定です。
23日朝、秋田県大館市で散歩中の80代の女性が突然クマに襲われました。女性は顔をひっかかれて、鼻の骨を折るなどし重傷です。
警察や消防によりますと、23日午前5時半ごろ、大館市川口の鳴滝バス停の付近で散歩をしていた女性(80)が、体長約50センチのクマ1頭に襲われました。
女性は700メートルほど離れた自宅に自力で戻り、病院に搬送されましたが、顔をひっかかれていて鼻の骨を折るなどの重傷です。
現場は小学生の通学路で、川口小学校から北西に約1キロ離れた場所です。警察が住民に警戒を呼び掛けています。
県内で、2025年にクマに襲われたのはこれで14人となりました。
特殊詐欺の被害が後を絶ちません。秋田県能代市では60代の男性が電子マネーの利用権290万円分を、秋田市では20代の女性が暗号資産150万円相当をそれぞれだまし取られました。
能代市の60代男性は9月上旬、フェイスブックで女性を名乗る人物と知り合い、LINEに誘導されて出会い系サイトを紹介されました。
男性は会員登録し、カスタマーサポートとやりとりしていたところ「操作を間違ったためサイトの一部が利用できなくなった。データの復旧費用が必要」と言われ、市内のコンビニエンスストアで2回にわたり、電子マネーの利用権合わせて290万円分を購入し、だまし取られました。
一方、秋田市の20代の女性は9月5日、「内職副業」と検索して見つけたサイトからLINEに誘導され、複数の副業プランを提示されました。その中から希望するプランを選択すると、購入に必要な費用として150万円分の暗号資産を要求され、18日に相手から指定されたアドレスに送金し、だまし取られました。
不審に思った女性が知人に相談し、警察に通報して被害が発覚しました。
17日夕方、秋田県湯沢市の交差点で普通乗用車と軽乗用車が衝突する事故があり、軽乗用車の後部座席に乗っていた84歳の男性が亡くなりました。
事故があったのは湯沢市下院内の国道13号線と市道の交差点で、17日午後4時半ごろ、市道を走行していた普通乗用車が国道を右から走ってきた軽乗用車と衝突しました。
この事故で、軽乗用車の後部座席に乗っていた湯沢市横堀古屋敷の無職の男性(84)が意識がない状態で市内の病院に搬送され、約2時間後に亡くなりました。
また、軽乗用車を運転していた66歳の介護職員の女性が軽いけがをしました。
普通乗用車を運転していた群馬県の31歳の男性にけがはありませんでした。
現場は見通しの良い十字路交差点で、事故当時雨が降っていました。普通乗用車が走行していた市道には一時停止の標識がありました。
警察が事故の原因を詳しく調べています。
秋田市の50代の男性が、YouTubeの広告をきっかけに知り合った相手から架空の投資話を持ちかけられ、現金約1800万円をだまし取られました。
秋田市に住む50代の男性は、4月に動画投稿サイトYouTube上の投資に関する広告にアクセスし、表示されたサイトに名前やメールアドレスなど個人情報を登録しました。
LINEで日本人女性をかたる相手とやり取りしたあと、投資に関するLINEグループに誘導され、指示に従って投資アプリをインストールしました。
その後男性は、投資をしようとカスタマーサポートを名乗る相手から指定された個人名義や会社名義の口座に、投資金として13回合わせて約1200万円を振り込みました。
アプリ内で利益が出ていたことから、男性が資産を引き出そうとしたところ「利益分配金が必要」などと言われ、さらに7回にわたり、合わせて約600万円を送金しました。
男性がその後、投資先と同じ名前の会社に連絡したところ「取引をした事実はない」と言われ、詐欺被害が明らかになりました。気付いた時には男性がだまし取られた金は約1800万円に上っていました。
14日夜、秋田県横手市の県道で、道路を横断していた女性(68)が普通乗用車にはねられ搬送先の病院で死亡しました。
事故があったのは、横手市十文字町十五野新田の県道で、14日午後8時50分ごろ普通乗用車が右から道路を横断していた高齢女性をはねました。はねられたのは、近くに住む無職の女性(68)で、女性は意識不明の状態で病院に搬送されましたが、約1時間後に死亡が確認されました。
普通乗用車を運転していた男性会社員(44)にけがはなく、「急ブレーキをかけたが間に合わなかった」と話しています。
警察によりますと、女性は自宅前の対向車線側で、夫が運転する車から降り道路を横断したところ車にはねられたということです。
警察が、事故の原因を詳しく調べています。
11日未明、秋田県羽後町で住宅1棟を全焼する火事があり、焼け跡から性別が分からない1人の遺体が見つかりました。この家に住む66歳の女性と連絡が取れなくなっていて、警察が身元の確認を進めています。
火事があったのは、羽後町中仙道の無職の女性(66)の住宅で、11日午前0時40分ごろ、近くに住む男性が「ボン」という音とともに家が燃えているのを確認し、消防に通報しました。
火事を目撃した人は「窓が明るくなって気になった。その後、周りから炎が舞い上がるように燃えていた」と話していました。
火は約5時間半後に消し止められましたが、この火事で木造一部2階建ての住宅1棟が全焼したほか、10メートルほど離れた隣の住宅の窓ガラスを割りました。
また、火元の焼け跡の1階部分から性別が分からない1人の遺体が見つかりました。女性はこの家に1人で暮らしていて、火事の後連絡が取れていません。
警察は、遺体の身元の確認を急ぐとともに、出火の原因を詳しく調べています。
秋田県の観光支援策の助成金を不正に受け取ったとして逮捕・起訴されている鹿角市の温泉宿泊施設の会社役員の女が、宿泊キャンペーンに使われる紙と電子のクーポンをだまし取り横領したとして再逮捕されました。
再逮捕されたのは、鹿角市の温泉宿泊施設「五の宮のゆ」を運営する東日本観光の社長・藤原サダ子容疑者(78)です。
警察によりますと、藤原容疑者は2022年8月から12月までに、県の宿泊支援事業「秋田へGo!秋田を旅しようキャンペーン」を利用しようと宿泊客がいるように装い、紙のクーポン約1200枚、金額にして120万円相当を私的に使用するために横領した業務上横領の疑いが持たれています。
さらに、2023年2月から5月までに同じキャンペーンを同様の手口で利用し、電子クーポンが申請できるカードを不正に取得したあと、スマートフォンで約480回、計90万円相当の電子クーポンを発行したとして、電子計算機使用詐欺の疑いも持たれています。
いずれも公判中の「五の宮のゆ」の当時従業員の2人と共謀して犯行に及んだとされ、警察は2人についても慎重に捜査を進めています。
藤原容疑者は2022~2023年にかけ、県の観光支援のキャンペーンの助成金を950万円、138万円、177万円と3回だまし取ったとしてこれまでに3度起訴され、現在公判中です。
秋田県横手市の住宅で、親族の10代の女性の首を絞め付けて殺そうとしたとして、警察は9日、この家に住む44歳の女を殺人未遂の疑いで逮捕しました。女は「殺意はなかった」と容疑を一部否認しています。
逮捕されたのは、横手市増田町増田の無職の女(44)です。
女は、9日午前8時ごろ、自宅で親族の10代の女性の首を手で絞め付けて殺そうとした殺人未遂の疑いが持たれています。
親族の女性が9日午前8時20分ごろ、横手警察署の増田幹部交番に「首を絞められた」と電話し、その後交番に足を運んだことで事件が発覚しました。
女性は横手市内の病院で全治約1カ月のけがと診断され、命に別条はありません。
警察の取り調べに対し女は、女性の首を絞め付けた行為は認めているものの、「殺意はなかった」とし、容疑を一部否認しています。
女は子ども2人と3人暮らしで、付近の住民は「日頃から会った時にあいさつを返してくれる女性」と印象を話します。
警察は、犯行のいきさつや動機、当時の状況などを詳しく調べています。
秋田市に住む20代の女性が、空港の職員をかたる男から「キャッシュカードが犯罪に使われている」と言われ、現金200万円をだまし取られました。
秋田市に住む20代の女性は、9日午前8時40分ごろ、スマートフォンに「成田空港落とし物センター」の職員を名乗る男から「キャッシュカードが届いている。犯罪に使われているので、警察からの電話に出てほしい」と電話を受けました。
その後、成田国際警察署員をかたる男から「詐欺グループの一員を逮捕したが、被害金のうち300万円があなたの口座に送金されていた」と電話を受け、無料通信アプリLINEを通じ、警察手帳や逮捕状が送られるとともに、「金を調べるため他の口座に移す必要がある」と指示されました。
女性は、個人名義の口座に現金200万円を振り込み、だまし取られました。