八ヶ岳連峰の東天狗岳で24日午前、愛知県の74歳の男性が体調不良を訴えて動けなくなり、救助されましたが、その後死亡が確認されました。
【写真を見る】「息苦しさを訴える」八ヶ岳連峰東天狗岳に向け登山中に行動不能に…愛知県の74歳男性が死亡
死亡したのは、愛知県岡崎市の74歳の男性です。
調べによりますと、男性は八ヶ岳連峰の東天狗岳を登山中に、「息苦しい」と体調不調を訴え、歩くことができなくなりました。
同行者が近くの山小屋を通じて110番通報し、警察や消防などの隊員が出て、男性を救助しましたが、その後、死亡が確認されました。
男性は4人パーティで東天狗岳に向けて登山をしていたということです。
須坂市のふるさと納税返礼品の産地偽装を巡り、業者に費用を負担させて会食を繰り返したなどとして、市は係長ら2人を減給などの懲戒処分としました。この問題で、職員の処分は初めてです。
【写真を見る】「払おうと思ったが受け取ってくれなかった」須坂市のふるさと納税返礼品の産地偽装問題 係長ら2人を懲戒処分 業者に費用を負担させて会食繰り返す
須坂市は、ふるさと納税推進係の係長だった40代の男性職員を、減給10分の1・2か月に、係員だった30代の男性職員を戒告の処分としました。
2人は2018年以降、多い時で年4〜5回、返礼品納入業者の負担で、居酒屋などで会食を重ねたほか、上司に報告せずに、商品登録シートを書き換えるなどしました。
2人は市の調査に「業務を少しでも前に進めるため、情報交換のつもりだった。払おうと思ったが受け取ってくれなかった」などと説明したということです。
この問題は、返礼品を扱っていた業者が、別の産地のシャインマスカットを須坂市産と偽っていたもので、第三者委員会は8月、職員と業者との会食について報告書で指摘していました。
長野県伊那市の山林で、キノコ採りをしていた90歳の男性が遭難し死亡しました。
死亡したのは伊那市富県の90歳の男性です。
【写真を見る】キノコ採りで90歳男性が死亡 2人で入山して待ち合わせ場所に戻らず…山林内で倒れているところを発見 10月だけで7人が死亡 長野・伊那市
警察によりますと、男性は、23日午前9時半ごろから、仲間2人で、伊那市富県の山林にキノコ採りに入りましたが、集合時間を過ぎても待ち合わせ場所に戻りませんでした。
同行者が山林内を捜したところ、意識不明の状態で倒れている男性を発見し、午後4時過ぎに消防に通報しました。
男性は伊那市内の病院に運ばれましたが、死亡が確認されました。
長野県内ではキノコ採りによる遭難が相次いでいて、県警によりますと、10月だけで11件が発生し、7人が死亡しています。
ガソリン価格の事前調整疑惑をめぐる県石油商業組合の報告に対して、県が改めて指導を行うとしました。
【写真を見る】ガソリン価格の事前調整疑惑 県石油商業組合の報告「中身が不明確」長野県が県中小企業団体中央会を通じて指導を依頼
阿部知事が23日の定例会見で明らかにしたものです。
県はこれまで、第三者委員会の報告書を踏まえて組合に対応を求めてきましたが、中身が不明確として、23日付けで、組合を指導する権限などを持つ県中小企業団体中央会に法律に基づく指導を依頼しました。
法令順守など、県がこれまで求めてきた内容に加え、県は、県民への説明責任や再発防止策に関して、強く求めました。
阿部知事:「第三者委員会からの報告でも指摘された事項でもある。真摯に受け止めて対応してほしい」
また、県は組合から提出されたこれまでの報告内容について、ホームページで公開しました。
新潟県妙高市で夫と一緒にドライブをしていた小布施町の70代の女性が行方不明となり、22日朝、心肺停止の状態で発見されました。
【写真を見る】新潟県でドライブの休憩中に行方不明に 小布施町の79歳女性が心肺停止の状態で発見
警察によりますと、行方不明となっていたのは小布施町の79歳の女性です。
女性は、21日午後2時過ぎ、夫が運転する車でドライブ中、妙高市内の県道で車を止めて休憩していたところ、近くのやぶの中に入ったまま、戻ってこなかったということです。
通報を受けて警察と消防が捜索したところ、22日午前8時前に、付近で心肺停止の状態で倒れている女性を発見しました。
警察が当時の状況を調べています。
中央道を車で逆走し、恵那山トンネルで事故を起こした罪に問われた99歳の男性に、罰金の略式命令が22日までに出されました。
【写真を見る】恵那山トンネル逆走事故 阿南町の99歳男性に罰金30万円の略式命令
阿南町に住む99歳の男性は、2025年6月、中央道を軽乗用車で逆走し、恵那山トンネルで対向車に衝突する事故を起こし、名古屋市の会社員の男性に大けがをさせた過失運転傷害の罪で10月8日に略式起訴されていました。
男性は10月15日付で中津川簡易裁判所から罰金30万円の略式命令を受けました。
男性は買い物帰りに道に迷い、高速道路だと認識せず、車でインターチェンジを通過し、その後、道を間違えたことに気づき、チェーン着脱所でUターンして、およそ3.7キロメートルを逆走していました。
長野県伊那市内のコンビニエンスストアで21日、食料品などを盗み、店員に暴行を加えたとして男が逮捕されました。
事後強盗の疑いで逮捕されたのは、伊那市西町に住む58歳の無職の男です。
調べによりますと、男は、21日午後6時半すぎ、伊那市内のコンビニエンスストアで、食料品など5点を盗み、犯行を目撃した60代の男性店員が店の駐車場で呼び止めると、右ひじで突き飛ばす暴行を加えた疑いです。
男は、その場から逃走しましたが、およそ2時間後に伊那市内で緊急逮捕されました。
男性店員にけがはありませんでした。
男は容疑を否認しているということで、警察が動機などを詳しく調べています。
佐久市で2023年、車で男性をはねた後、長和町の山林に遺棄したとして、殺人などの罪に問われている男の裁判で、検察側は懲役15年を求刑しました。
【写真を見る】車で男性をはねて山林に遺棄した事件 殺人罪に問われた佐久市の男に懲役15年を求刑 判決は10月30日に言い渡し 長野
殺人などの罪で起訴されているのは、佐久市安原の無職佐藤英伸被告34歳です。
起訴状などによりますと、佐藤被告は、2023年12月、佐久市の県道で当時85歳の男性を車ではねたあと、長和町の山林に遺棄し、死亡させた罪に問われています。
長野地裁で開かれた裁判員裁判で、検察側は、「動機は身勝手極まりなく犯行態様は悪質だ」として懲役15年を求刑しました。
一方、弁護側は殺人の罪までは問えないと主張しています。
判決は10月30日に言い渡されます。
長野県大町市で20日午後、小屋が焼ける火事があり、近くで作業をしていた72歳の男性が意識不明で病院に搬送されました。
火事があったのは、大町市大町の鉄骨平屋建ての作業小屋で、20日午後3時半ごろ近くを通りかかった人から「小屋から煙が出ている」と消防に通報がありました。
火はおよそ1時間半後に消し止められましたが、作業小屋は全焼しました。
小屋の所有者の72歳の男性が近くで倒れていて市内の病院に運ばれましたが意識不明の重体です。
消防によりますと、小屋にはコメの乾燥機などがあったということで、警察と消防が火事の原因を調べています。
佐久市で2023年、車で男性をはねた後、長和町の山林に遺棄したとして、殺人などの罪に問われている男の裁判が始まりました。被告は「殺意はなかった」と起訴内容の一部を否認しました。
【写真を見る】「殺意はなかった」起訴内容を一部否認 男性をはねて遺棄 殺人の罪に問われた佐久市の男 裁判員裁判の初公判
殺人などの罪で起訴されているのは佐久市安原の無職・佐藤英伸被告34歳です。
起訴状などによりますと、佐藤被告は、2023年12月、佐久市の県道で当時85歳の男性を車ではねたあと、長和町の山林に遺棄し、死亡させた罪に問われています。
長野地方裁判所で20日開かれた初公判で、佐藤被告は「交通事故を起こしてしまったことは間違いありません」と述べた一方、「死亡してもやむを得ないと思っていない」などと殺意に関しては否認しました。
その後の冒頭陳述などで、検察側は、死因に低体温症が含まれるため、男性は山林に置かれた後まだ生きていて、被告が事故の後、適切な処置をしなかったことなどは、「殺人の罪にあたる」と主張しました。
一方、弁護側は「男性を救命しても助けることができない状態だと被告は思っていた」とし、「殺人の罪までは問えない」と主張しました。
争点は、殺人の罪が成立するかどうかで判決は30日に言い渡される予定です。
長野県泰阜村で18日の夜に自宅で確認されたのを最後に、行方が分からなくなっている女性の捜索が、20日も行われましたが、手掛かりはつかめませんでした。
【写真を見る】20日の捜索でも手掛かりなし 18日夜は居間にいた73歳女性が行方不明に 翌朝家族が気付き届け出 165センチ、上下ピンクのパジャマ姿 21日も警察が捜索予定 長野・泰阜村
行方不明になっているのは、泰阜村に住む73歳の無職の女性です。
阿南警察署によりますと女性は、18日の午後9時半ごろには、家族と一緒に居間にいましたが、19日の朝に、いなくなっているのに家族が気付き、午前11時ごろ、警察に届け出たということです。
女性は、身長が165センチくらいのやせ型、短い白髪で、上下ピンクのパジャマ姿に、片足だけ赤い靴を履いているとみられます。
女性の捜索は19日に続いて20日も、午前8時半から午後3時まで、警察や消防団のほか、地元の有志も加わって40人余りで行われましたが、手掛かりは得られませんでした。
21日も警察官を中心に付近を捜索することにしています。
長野県泰阜村で18日の夜に自宅で確認されたのを最後に、行方が分からなくなっている女性の捜索が、21日も行われましたが、手掛かりはつかめませんでした。
【写真を見る】手掛かりないまま21日の捜索を終了 18日夜に居間にいたのを最後に行方不明の73歳女性 165センチ、上下ピンクのパジャマ姿 長野・泰阜村
行方不明になっているのは、泰阜村に住む73歳の無職の女性です。
阿南警察署によりますと女性は、18日の午後9時半ごろには、家族と一緒に居間にいたところまでは確認されていましたが、翌朝、いなくなっているのに家族が気付き、19日の午前11時ごろ、警察に届け出たということです。
女性は、身長が165センチくらいのやせ型、短い白髪で、上下ピンクのパジャマ姿に、片足だけ赤い靴を履いているとみられます。
女性の捜索は21日も警察官を中心に、朝から午後4時ごろまで行われましたが、発見には至りませんでした。
警察は、22日の捜索については、検討中としています。
20年前のいわゆる平成の大合併を前に、現在の安曇野市の一部になっている旧豊科町が、子どもたちや町民から募集してタイムカプセルに収められていた手紙の一部が「迷子」になっていて、市が持ち主を探しています。
【写真を見る】タイムカプセルの開封式
迷子になっているのは、2005年10月1日の町村合併を前に、旧豊科町が、「豊科町さよなら記念事業」の一環として、町内の小中学生や、町民に呼びかけて募集した「20年後への手紙」およそ180通です。
町では、集まった手紙およそ1200通を、金属製のタイムカプセルに収めて、当時の豊科近代美術館の敷地内の地中に埋めていたもので、20年経った2025年8月23日に、タイムカプセルの開封式を開いて、地中から取り出しました。
手紙は、20年後に発送することを前提に、自分や知人などの住所を宛先にして当時の郵便料金のはがきには50円、封筒には80円の切手が貼られていて、市では、現在のはがき85円、封筒110円との差額を負担して、10月3日に発送しました。
しかし、この内のおよそ180通が、宛先不明ということで市役所に返送されたということです。
引っ越しなどによる転居が主な原因と見られていますが、市では、心当たりがある場合は、問い合わせの上、市役所に受け取りに来てほしいと呼びかけています。
大町市で20日午後、焼けた作業小屋の近くで倒れているのが見つかり、意識不明だった72歳の男性が、搬送先の病院で死亡しました。
火事は、20日午後3時半ごろ、大町市大町にある作業小屋から出たもので、およそ1時間半後に消し止められましたが、鉄骨造り平屋建ての作業小屋が全焼しました。
作業小屋の所有者の72歳の男性が、近くで倒れているのが見つかり、意識不明の状態で病院に搬送されましたが、その後死亡が確認されました。
大町警察署によりますと、男性が倒れていたのは小屋から10メートル以上離れた場所で、やけどや衣服に火が付いた跡などはなく、病気などで倒れた可能性もあるということで、死因などを調べています。
消防によりますと、小屋にはコメの乾燥機などがあったということで、警察と消防で火事の原因を調べています。
長野県泰阜村で高齢の女性の行方が分からなくなっています。
行方不明になっているのは、泰阜村に住む73歳の女性です。
【写真を見る】高齢の女性が行方不明に 19日朝に家族がいなくなっていることに気付く 20日も朝から警察などが捜索予定
警察によりますと女性は、18日の午後9時半ごろに家族が自宅にいるのを確認しましたが、19日の朝、いなくなっているのに気が付いたということです。
女性は、身長が165センチくらいのやせ型、短い白髪で、上下ピンクのパジャマ姿、片方のみ赤い靴を履いているとみられます。
19日には見つからず、警察は、20日も午前8時半ごろから消防団や地元の有志などと連携して、およそ60人体制で捜索する予定です。
佐久市で2023年、車で男性をはねた後、長和町の山林に遺棄して死亡させたとされる男の初公判が20日開かれ、被告は、起訴内容の一部を否認しました。
殺人などの罪に問われているのは、佐久市安原の無職・佐藤英伸被告34歳です。
起訴状などによりますと、佐藤被告は、2023年12月、佐久市の県道で、当時85歳の男性を車ではねた後、長和町の山林に遺棄し、死亡させた罪に問われています。
長野地方裁判所で20日に開かれた裁判員裁判の初公判で、佐藤被告は、事故を起こしたことなどを認めた上で、山林に遺棄した際に、「死亡してもやむを得ないと思っていない」と殺意を否認しました。判決は30日に言い渡される予定です。
長野県中野市で4人を殺害した罪で、死刑判決を受けた青木被告と弁護人が20日接見し、青木被告は「控訴したくない」との意向を改めて示したということです。
控訴する方針の弁護団とは、意見が一致しませんでした。
青木被告は、中野市で2023年5月、散歩をしていた女性2人と警察官2人の合わせて4人をナイフや猟銃で殺害したとして、10月14日に長野地裁で死刑判決を受けました。
判決後の弁護人との接見で、青木被告は「控訴したくない」と話していました。
弁護団は控訴する方針を示していますが、20日の接見でも「控訴したくない」との
意向を改めて示したということです。
弁護団では今週中に改めて接見し、控訴するかどうかを判断することにしています。
長野県飯田市の80代の男性が行方不明となり、警察などが捜索したところ、大鹿村の山林で18日、遺体で見つかりました。
【写真を見る】長野県大鹿村の山林で80代の男性が遺体で発見 キノコ採りで遭難か
遺体で発見されたのは、飯田市の農業の男性83歳です。
警察によりますと、男性は、17日午前9時ごろ自宅を出たまま行方が分からなくなり、夕方、家族から警察に届け出がありました。
その後、夜になって男性の車が大鹿村の県道に止まっているのが見つかりました。
警察は男性がキノコ採りで遭難した可能性もあるとみて、大鹿村大河原の山林を捜索したところ、18日、午前9時すぎ遺体で見つかりました。
発見されたのは急な斜面で、頭などから血を流していたということで、警察は男性が足を踏み外したとみて調べています。
佐久市で2015年、男子中学生がひき逃げされ死亡した事故について、運転していた男性の免許の欠格期間を延長する行政処分が行われる見通しであることが、関係者への取材で分かりました。
【写真を見る】全国的にも異例か 中学生ひき逃げ死亡事故 車を運転していた男性の運転免許 欠格期間を延長する行政処分を来月にも行う方針 長野県公安委
事故は2015年、佐久市で当時中学3年生だった和田樹生(わだ・みきお)さんが、自宅近くでひき逃げされ死亡したものです。
乗用車を運転していた男性は当時、過失運転致死の罪で有罪判決を受け、1年間の運転免許欠格の行政処分を受けました。
男性はその後、中学生の救護より先にコンビニエンスストアに行っていたなどとして、救護義務違反=ひき逃げの罪で起訴され、2025年2月、最高裁で実刑判決を受けました。
中学生の両親の和田善光さんと真理さんはその後、県警と公安委員会に対し、救護義務違反についても違反点数を科し、男性の免許欠格期間を延長するよう求めていました。
その後の関係者への取材で、県の公安委員会は免許の欠格期間を延長し、現在の男性の運転免許を取り消す行政処分を来月にも行う見通しであることがわかりました。
16日は処分を前に、本人から意見を聞く手続きが行われましたが、男性は欠席したということです。
処分は全国的にも異例とみられます。
長野県中野市で2023年5月25日、住民と警察官の男女合わせて4人が殺害された事件の裁判員裁判で、2025年10月14日、長野地方裁判所で判決が言い渡された。
【写真を見る】惨劇はなぜ起きたのか【長野・中野市4人殺害事件】死刑判決の青木政憲被告(34)「黙秘」11日間にわたった裁判を振り返る【取材班傍聴記(1)】
「被告人を死刑に処する」
裁判長が主文を読み上げる。
青木政憲被告(34)に取り乱すような様子はうかがえない。
なぜ4人もの命を奪ったのか。惨劇はなぜ起きたのか。自らの言葉で犯行の詳細を語ることなく、裁判を終えた。傍聴した取材班が11日間にわたった公判を振り返る。【傍聴記(2)】【傍聴記(3)】
■起訴内容の罪状認否 青木被告は「黙秘します」
事件発生から2年3か月余り。2025年9月4日(木)、殺人などの罪に問われた中野市の農業・青木政憲被告(34)の裁判員裁判が始まった。裁判所には26席の傍聴席に対し370人の希望者が集まり関心の高さをうかがわせた。被害者遺族にとっては「ようやく始まった」との思いが強いに違いない。惨劇はなぜ起きたのか。法廷でのやり取りで明らかになるはず、だった。
午前10時、長野地裁1号法廷に青木被告が入廷。傍聴席に視線を送りながら席につく。グレーの長袖シャツに、カーキの長ズボン。席に座るとマスクをつけた。冒頭、裁判長から名前を問われると、低めの小さな声で「青木政憲」と答えた。検察側の後ろと傍聴席に座る遺族や親族など10人余りが青木被告に厳しい視線を送る。
検察官による起訴状の読み上げに続いて、裁判長が被告に問う。
裁判長:「公訴事実と違うところはありませんか」
まず罪状認否で青木被告は起訴内容を認めるのか否か。法廷の空気が張り詰める。記者は腕時計を見た。1秒、2秒、3秒…沈黙が続く。そして、9秒を数えたとき、青木被告は口を開いた。
「黙秘します」
この一言は、記者にとっては正直言って想定外だった。被告人が起訴内容を認めるか否かを明らかにする罪状認否は、初公判における最初の注目ポイントになる。固唾をのんで青木被告の言葉を待っていた矢先の「黙秘」。一報を伝えるため、報道各社の記者が次々と席を立ち法廷を出ていく。弁護人によると、当初は起訴事実を認める姿勢だったという青木被告。しかし、裁判前日になって、「黙秘権を行使したい」との意向が伝えられたそうだ。理由は「これまで誰も話を聞いてくれなかったので、きっと裁判でも信じてもらえないと思った」と説明したという。黙秘権の行使は憲法で保障されているが、専門家によると、捜査段階で取り調べに応じていた被告が裁判で話しをしなくなるケースはまれだという。
長野県中野市で2023年5月25日、住民と警察官の男女合わせて4人が殺害された事件の裁判員裁判。なぜ4人もの命を奪ったのか。惨劇はなぜ起きたのか。傍聴した取材班が11日間にわたった公判を振り返る。
【傍聴記(1)】【傍聴記(3)】
【写真を見る】惨劇はなぜ起きたのか【長野・中野市4人殺害事件】死刑判決の青木政憲被告(34)「黙秘」11日間にわたった裁判を振り返る【取材班傍聴記(2)】
■自首を勧めた母親 青木被告「絞首刑は嫌だ」
9月5日(金)第2回公判裁判は証人尋問に入る。まず証人に立ったのは青木被告の母親だった。法廷に入った母親は、被告には目を向けず、遺族に向かって深々と頭を下げ、証言台に座った。
事件の一報を夫から電話で聞いた母親は午後5時半ごろ、帰宅。青木被告は庭のモミジの木の周辺にいたという。
検察官:どのあたりを移動していましたか?
母親:モミジの木の周辺です。銃撃戦をするような構えでうろうろ歩いていた。緊迫した様子で、SWATが来たら撃ち殺されると思いました。それに備えているのだなと思いました。
検察官:どう感じましたか?
母親:ものすごくショックを受けて、息子を守ってあげたいなと思いました。自分がそばにいたら撃たれないだろうと、息子のそばに寄り添っていました。
検察官:どんな話をした?
母親:興奮状態だったので「政憲、何かあったのか」ぐらいしかかけられなかったです。
検察官:倒れていた人については?
母親:「政憲、あそこに倒れている人がいるんだけど、何かあった?」と。間を置いて、「俺のことをぼっち、ぼっちとバカにしているからやったんだ。パトカーがきたので、撃たれると思って、撃たれる前に撃った」
検察官:あたりが暗くなってから話はしたか?
母親:こんなことをして、人を殺めて、とんでもないことをしてしまって。責任とれることないから「母さんを撃ってくれ」と言いました。
検察官:何か声をかけたか?
母親:自首するように声掛けしました。
検察官:被告人はなんと?
母親:自分のしたことは警察に捕まっても長い裁判の末に絞首刑になってしまう。絞首刑は長くつらく苦しむのでそういう死に方は嫌だと。
長野県中野市で2023年5月25日、住民と警察官の男女合わせて4人が殺害された事件の裁判員裁判。なぜ4人もの命を奪ったのか。惨劇はなぜ起きたのか。傍聴した取材班が11日間にわたった公判を振り返る。
【傍聴記(1)】【傍聴記(2)】
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■「お母さんに会いたい」奪われた被害者家族の「日常」
9月24日から25日にかけて、遺族の意見陳述が行われた。奇しくも25日は事件から2年4か月目にあたった。
愛情深い母の存在、一家の大黒柱だった夫や父との思い出、何気ない夫婦の会話、親孝行への思い、孫とのふれあい…。遺族たちが語る言葉ひとつひとつに、突然「日常」を奪われた悲しみや悔しさがあふれる。
遺族:「ただただお母さんに会いたいです。あの日を境にお母さんの人生も、私達家族の人生も、根底から奪われました。お母さんは私にとって相談相手であり、なんでも話せる友であり、支えでした」
遺族:「中野警察署で遺体と対面しました。遺体は妻で間違いありませんでした。顔を見た瞬間3人で泣き崩れました。顔に触れた時の氷のような冷たい感触、その時の絶望感は今でも忘れられません」
遺族:「頼りにしていた夫を失った喪失感は例えようがありません。私自身、子供たちの前では母として強くあろうと努めていますが、夫のことを思い出すと涙が止まらなくなることもあります。この法廷でも涙が止まらなくなることが何度もありました。中野市の現場にはいまだ近づくことができません。夫がどれほどの痛みと恐怖を味わったのかを考えると、頭から離れず苦しくなります」
遺族:「事件後に妻の友人から聞いたのですが、妻は私に内緒で、二人きりでの旅行を計画していたようです。しかし、被告人の犯行で一生叶えられなくなりました。私は、妻がそのような計画をしてくれていたことへのうれしさと悲しさがまじりあってしまい、くやしい気持ちでいっぱいです。なぜこれまで全く関わりのなかった人間に妻が殺されなければならなかったのか。私には今も全く理解できません。私は犯人に対して死刑を望みます」
大町市が発注した公共工事の予定価格を業者に漏らしたとされる職員の男に、執行猶予のついた有罪判決が言い渡されました。
【写真を見る】「公共入札工事の信頼を害しかねない」大町市の入札妨害事件 市職員の男に懲役1年6月・執行猶予3年の有罪判決
公契約関係競売入札妨害などの罪に問われたのは、大町市職員の男(57)です。
判決によりますと、男は去年、市が発注する図書館と運動場の照明をLED化する工事の一般競争入札をめぐり、業者の男に予定価格を教えて落札させ、入札の公正を害するなどしました。
長野地裁の坂田正史裁判長は「地元の先輩に求められるまま、大胆かつ安易に重要な秘密事項を教えていて、公共入札工事の信頼を害しかねない」などと指摘しました。
その上で「金銭的な見返りを期待していたような形跡がないことを踏まえても、悪質」として、懲役1年6か月・執行猶予3年の有罪判決を言い渡しました。
また牛越被告から入札予定価格を聞き出した神奈川県の電気設備会社の元社長(65)の男には「犯行は常習的」として、懲役1年・執行猶予3年の有罪判決が言い渡されました。
判決を受けて、大町市の牛越徹市長は「市として再発防止の徹底と公正な入札手続きの確保に取り組むとともに、刑の確定を踏まえ、関係者の処分について厳正に対処します」などとするコメントを出しました。
中野市で4人を殺害したとして死刑判決を受けた青木政憲被告が「控訴したくない」などと話していることが分かりました。
【写真を見る】「控訴したくない」【長野・中野市4人殺害事件】青木政憲被告が弁護人との死刑判決後の接見で話す 弁護側は被告の意向を確認しながら控訴するかどうか判断
弁護側は控訴する方針で、引き続き、被告の意向を聞きながら判断するとしています。
死刑判決を受けたのは、中野市の農業・青木政憲被告です。
青木被告は、2023年5月、自宅近くで散歩をしていた近所の女性2人と、駆けつけた男性警察官2人を猟銃やナイフで殺害した罪に問われました。
判決の後、青木被告の主任弁護士は「必ず控訴する」としていましたが、その後の接見で、青木被告は「控訴したくない」などと話していたということです。
また、接見の際、青木被告は、取り乱すことはなく、これまでと変わらない様子だったということです。
弁護側は、引き続き、青木被告の意向を確認しながら、控訴するかどうか判断することにしています。
長野市の国道18号で、16日、軽乗用車が乗用車に追突した事故で、死亡したのは千曲市に住む81歳の女性だったことが分かりました。
【写真を見る】【続報】死亡したのは千曲市の81歳女性と判明 軽乗用車を運転中に乗用車に追突 乗用車は交差点の先で停止中 37歳の男性会社員は頸椎捻挫などの軽いけが 片側2車線の通称篠ノ井バイパス 長野市・国道18号
死亡したのは、千曲市雨宮の81歳の無職の女性です。
長野南警察署によりますと、事故があったのは、長野市稲里町の国道18号で、16日午前10時半過ぎ、女性が運転する軽乗用車が乗用車に追突し、女性が、心肺停止の状態で病院に搬送されました。
女性は、午前11時半過ぎに、搬送先の病院で、出血性ショックのため死亡しました。
追突された乗用車を運転していたのは、筑北村坂北に住む37歳の会社員の男性で、頸椎捻挫などで軽いけがをしていたことが分かりました。
また、男性の乗用車は交差点の先に停車中だったことも新たに分かりました。
現場は、長野市南部の、篠ノ井バイパスと呼ばれる、片側2車線の直線道路で、双方の車は、中央分離帯側の車線を篠ノ井方面から青木島町方面に向かっていました。
警察で、詳しい事故の状況や原因などを調べています。
長野市の国道18号で、16日、軽乗用車が乗用車に追突した事故で、心肺停止の状態で搬送された80代の女性が死亡しました。
【写真を見る】【続報】心肺停止で搬送の80代女性が死亡 軽乗用車を運転中に乗用車に追突 乗用車の30代男性も軽いけがか 片側2車線の通称篠ノ井バイパス 長野市・国道18号
この事故は、16日午前10時半過ぎ、長野市稲里町の国道18号で、男性が運転する乗用車に、軽乗用車が追突したもので、軽乗用車を運転していた80代の女性が、心肺停止の状態で病院に搬送されました。
女性は、午前11時半過ぎに、搬送先の病院で、出血性ショックのため死亡しました。
追突された乗用車を運転していたのは30代の男性で、軽いけがをしている模様です。
現場は、長野市南部の、篠ノ井バイパスと呼ばれる、片側2車線の直線道路で、事故は中央分離帯側の車線で起きたということです。
警察では、詳しい事故の状況や原因などを調べています。
長野市の国道18号で、16日午前、軽乗用車が乗用車に追突し、80代の女性が心肺停止の状態で病院に搬送されました。
【写真を見る】80代女性が心肺停止 軽乗用車を運転中に乗用車に追突 乗用車の男性も軽いけがか 片側2車線の直線道路 長野市・国道18号
長野南警察署や篠ノ井消防署によりますと、事故があったのは、長野市稲里町の国道18号で、16日午前10時半過ぎ、男性が運転する乗用車に、軽乗用車が追突しました。
この事故で、軽乗用車を運転していた80代の女性が、心肺停止の状態で病院に搬送されました。
追突された乗用車の男性も軽いけがをしている模様です。
現場は、長野市南部の、篠ノ井バイパスと呼ばれる、片側2車線の直線道路で、警察で、詳しい事故の形態などを調べています。
長野市の76歳男性が14日、キノコ採りに出かけたまま連絡が取れなくなっていて、警察と消防が15日朝から捜索を行うことにしています。
行方がわからなくなっているのは、長野市に住む農業の76歳の男性です。
調べによりますと、男性は14日、長野市信州新町の山林に一人でキノコ採りに入りましたが、夕方になっても連絡が取れず、行方がわからなくなっています。
警察では、キノコ採り仲間の男性の知人からの通報で、入山したとみられる場所の周辺を見回りましたが、発見には至りませんでした。
警察と消防が15日午前7時ごろから、およそ15人体制で捜索を行うことにしています。
安曇野市で、本人から依頼を受けて、親族の40代女性を殺害したとして、広島県の男が逮捕されました。
嘱託殺人の疑いで逮捕されたのは、広島県呉市の無職・佐々木治夫容疑者78歳です。
調べによりますと、佐々木容疑者は13日夕方から翌14日の早朝にかけ、安曇野市穂高の駐車場で、親族の40代の女性に頼まれ、軽乗用車の中に置いた練炭に火をつけるなどして殺害した疑いがもたれています。
佐々木容疑者は14日午前4時ごろ、「女性の意識がない」と消防に自ら通報し、女性はその場で死亡が確認されました。
警察によりますと、佐々木容疑者は「女性から頼まれて殺害した」などと話していて、容疑を認めているということです。
警察では、女性に自殺願望があったとみて、殺害の経緯や死因などを調べています。
キノコ採りに出かけたまま、行方がわからなくなっていた長野市の76歳男性が15日朝発見されましたが、心肺停止の状態だということです。
行方がわからなくなっていたのは、長野市に住む農業の76歳の男性です。
調べによりますと、男性は14日、長野市信州新町の山林に一人でマツタケを採りに入りましたが、夕方になっても連絡が取れず、行方がわからなくなっていました。
警察と消防が朝から捜索した結果、山中で男性を発見しましたが、心肺停止の状態だということです。
消防によりますと、男性は100メートル以上滑落したとみられています。
長野県泰阜村で15日午前、キノコ採りをしていた87歳の男性が滑落し、救助されましたが、その後死亡が確認されました。
【写真を見る】キノコ採りで滑落 神奈川県の87歳男性が死亡 泰阜村の山林 長野県内でキノコ採り遭難相次ぐ 15日までに9件発生し5人死亡
死亡したのは、神奈川県厚木市に住む無職の87歳男性です。
調べによりますと、男性は15日に息子と息子の友人の3人でキノコ採りのため泰阜村の山林に入りました。
男性から息子に「滑落した」との電話がありましたが、姿が見えないため、息子が警察に救助を要請しました。
警察と消防が出て捜索したところ、急斜面の下に倒れている男性を発見し、下伊那郡内の病院に搬送しましたが、その後死亡が確認されました。
長野県内では、キノコ採り遭難が相次いでいて、15日までに9件発生し、5人が死亡しています。
警察では、複数で山に入ること、行き先を周りの人に伝えること、さらにクマ対策をしっかり行うことなどを呼びかけています。
安曇野市で、娘から頼まれて車内の練炭に火をつけるなどして殺害したとして、
78歳の父親が逮捕されました。
【写真を見る】「娘に頼まれた」40代の娘を殺害 78歳の父親を嘱託殺人の疑いで逮捕 車内の練炭に点火
嘱託殺人の疑いで逮捕されたのは、広島県呉市の78歳の父親です。
調べによりますと、父親は13日夕方から14日の早朝までの間、安曇野市穂高の駐車場で、市内に住む40代の娘に頼まれ、軽乗用車の中で練炭に火をつけるなどして殺害した疑いです。
父親が14日午前4時ごろに「娘の意識がない」と、消防に自ら通報したということで、娘はその場で死亡が確認されました。
警察によりますと、父親は「娘から頼まれて殺害した」などと話し、容疑を認めているということです。
キノコ採りに出かけたまま、行方がわからなくなっていた長野市の76歳男性が15日、発見・救助されましたが、死亡が確認されました。
【写真を見る】マツタケを採りに…行方不明の76歳男性を発見・救助も死亡確認 約100メートル滑落か 大町市八坂の山林
死亡したのは、長野市信州新町に住む農業の76歳の男性です。
調べによりますと、男性は14日、長野市信州新町の山林に1人でマツタケを採りに入りましたが、夕方になっても連絡が取れず、行方がわからなくなっていました。
警察と消防が朝から捜索した結果、大町市八坂の山中で男性を発見・救助しましたが、死亡が確認されました。
消防によりますと、男性は100メートル以上滑落したとみられています。
中野市で4人を殺害した罪に問われている、青木政憲(あおき・まさのり)被告の裁判員裁判は、14日に判決が言い渡されます。
裁判の争点と検察側、弁護側双方の主張を振り返ります。
【写真を見る】女性や警察官4人を殺害した被告の責任能力は 黙秘続けた青木政憲被告に14日午後1時半に判決 死刑求刑の検察側と心神耗弱状態主張の弁護側が真っ向から対立 長野
中野市江部(えべ)の農業・青木政憲被告34歳。
起訴状などによりますと、2023年5月25日、散歩をしていた女性2人をナイフで殺害し、その後、駆け付けた男性警察官2人を猟銃とナイフで殺害した罪などに問われています。
9月4日から始まった裁判員裁判。
青木被告:
「黙秘します」
初公判で青木被告は起訴内容について、黙秘するとだけ述べました。
裁判の争点は、青木被告の「責任能力」と「量刑」です。
逮捕後の調べに対し、女性2人を襲った動機について、「ぼっちと馬鹿にされた」などと話した青木被告。
10回にわたって行われた審理では、被告の精神鑑定を行った鑑定医や家族などへの証人尋問が行われました。
検察側は、被告が患っていた妄想症による妄想が動機の形成に影響したものの、犯行への直接的な影響は無かったとして、被告の「完全責任能力」を主張。
「確定的な殺意に基づく、非常に執拗で残虐非道な態様である」とした上で、4人が死亡した結果の重大性などから死刑を求刑しました。
一方、弁護側は被告は当時、統合失調症が再燃し悪化した状態にあったとして、被告の心神耗弱を主張。
「善悪を判断し、その判断に従った行動をとることは著しく困難だった」とした上で、いずれの犯行も妄想の強い影響下にあったなどとして、死刑の回避を求めました。
宮入キャスター:
「小口記者に聞きます。検察側の死刑の求刑にはどのような判断があったのでしょうか」
小口記者:
「検察側は永山基準と呼ばれる死刑を適用する際の判断基準を用いて、死刑を求刑しました。
この基準について専門家に聞きました」
元検事 飽津史隆弁護士:
「被害者の数や犯行の残忍さ、社会に与えた影響など、様々な事情を考慮した上で、まさに死刑が究極の刑であるということを前提に、真にやむを得ない場合のみに、死刑を適用するという、死刑の運用に当たっては非常に謙抑的(慎重)に運用していこうという一般的なシステムが示された」
宮入キャスター:
「やむを得ない場合や、死刑を慎重に運用するといった話がありました」
中野市で2023年5月、女性や警察官合わせて4人が殺害された事件の裁判員裁判で、14日、長野地方裁判所は、青木政憲被告34歳に、死刑の判決を言い渡しました。
【写真を見る】「自分自身も何日も悩んで」「妄想症をどこまで考慮するか悩んだ」4人殺害事件の死刑判決に携わった裁判員が心情を吐露「いろんな資料を何度も何度も読み直して判断」【会見の主なやり取り掲載】長野
9月5日の初公判から、14日の判決公判まで1か月余り、合わせて11回にわたる審理に携わった9人の裁判員のうち、補充裁判員を含む4人が、判決後の14日午後、会見に臨み、心情などを語りました。
裁判員の会見での主な発言は、以下の通りです。
記者:判決を出す上で難しかった点、大変だった点、悩まれた点は?
裁判員:たくさんの証拠がある中で、みなさんの意見などを聞いたりしながら、いろんな情報の中で、判決に至るまでの証拠をそれぞれ確認していくことが大変だった。
裁判員:(検察側と弁護側が証拠として提出した)2つの精神鑑定の結果をみんなでちゃんと理解することに時間をかけ、議論を重ねていったところが大変だった。
裁判員:責任能力の点で自分自身も何日も悩んで、みなさんの意見を参考にし、資料を何回も読んで最後に決断するのが大変だった。
裁判員:被告人が妄想症という病気があること自体は事実だったので、そこをどこまで考慮すべきなのか悩んだ。
記者:重い判決を出すのに精神的な負担は?
裁判員:評議の中で裁判官に気にかけていただき、いろんな話を振っていただいたので、特に大きな負担があったとは感じていない。
裁判員:法廷では意外に冷静に判断できて、裁判所の中では精神的な負担はなかった。ただ決断するということではなく裁判に参加するということについて、裁判所を出た後、自宅に帰った後とかに肉体的、精神的な疲労感があった。法廷の中では特に負担に感じたことはなかった。
裁判員:私も法廷の中では受け止めていたが、実際に裁判員のみなさんと話す中で自分の感情も出てきて泣いてしまったこともあった。その点は負担でした。
裁判員:選任時に担当する事件を知ったときは大変だと思ったが、実際に担当してみると何十倍も大変で、家に帰ったらぐったりしてしまった。
記者:評議の中で裁判官に議論を誘導されたなと思ったところはあったか?
裁判員:まったくなく、裁判員一人一人の意見を丁寧に聴いてくれた。
裁判員:誘導ということは感じなかった。自分たちが意見を言うことが貴重な体験だと思った。
裁判員:誘導という感じはなかった。お話を聞いてくださったので全然感じる場面はなかった。
裁判員:同じく誘導はなかった。補充裁判員ということで立場は違ったが、同じように接していただき自由に意見を出せた。
中野市で女性や警察官合わせて4人が殺害された事件の裁判員裁判で、14日午後、被告の男に死刑判決が言い渡されたことを受けて、弁護側は、控訴する意向を示しました。
【写真を見る】「被告が抱えていた長く深い苦しみを理解してもらえなかった」弁護人が控訴の意向 中野市4人殺害事件で死刑判決【弁護人との主な一問一答掲載】長野
事件は、2023年5月、中野市で、散歩をしていた女性2人と、駆けつけた男性警察官2人が、猟銃やナイフで殺害されたもので、青木政憲被告34歳が殺人の罪などに問われていました。
14日の午後1時半から長野地方裁判所で開かれた判決公判で、坂田正史裁判長は、「強固な殺意による犯行で尊い4名もの命を奪い、残虐極まりなく、戦慄を覚えずにはいられない」と指摘。
さらに、「死刑の選択を回避する事情はない」などと述べ、検察側の求刑通り死刑の判決を言い渡しました。
判決後の取材に対し、青木被告の弁護人は、次のように述べて、控訴する考えを明らかにしました。
今村義幸弁護士と、記者との主なやり取り----
記者:控訴の意向は?
今村弁護士:私たち諦めるわけにいかないので、必ず控訴します。
記者:きょうか?
今村弁護士:きょうはまだ準備していないので、控訴期限内に必ず控訴します。
記者:被告と最後やり取りをされていたと思うが、どんな話をしていたか?
今村弁護士:この後面会に行くので、その話とか。
あと判決文を入手できたので、これを本人に見せながら、我々が至らなかったところ、特に政憲さん(青木被告)がこれまで抱えていた長く深い苦しみを理解してもらえなかった責任はすべて私にありますから、これを覆せるように上訴審では主張していきたいと思います。
誤判は袴田さんのようなケースだけでなく、量刑の誤判決もある。
死刑にすべきじゃないのに死刑にされてしまった。控訴審、上告審で判決が変わることもある。量刑においても誤判はある。ですので、あきらめるわけにはいかないので上訴する。
記者:弁護団は控訴審でも同じ弁護士か
今村弁護士:その点は今後検討する。ただ上訴審でも責任能力を主張するのは変わりありません。
長野県中野市で4人が殺害された事件の裁判員裁判で、長野地方裁判所は、被告の男に死刑判決を言い渡しました。
【写真をみる】青木被告と判決公判の廷内
中野市の農業・青木政憲被告は2023年5月、自宅近くで散歩をしていた近所の女性2人と駆けつけた男性警察官2人を猟銃やナイフで殺害した殺人の罪などに問われました。
長野地方裁判所で午後1時半から始まった判決公判で、坂田正史裁判長は「強固な殺意による犯行で尊い4名もの命を奪い、残虐極まりなく、戦慄を覚えずにはいられない」と指摘。
さらに「死刑の選択を回避する事情はない」などと述べ、青木被告に求刑通り死刑判決を言い渡しました。
青木被告は最終弁論で「私は異次元存在。人を殺して死刑になるために来た」などと述べていました。
判決が言い渡された瞬間の青木被告は、取り乱すような様子はありませんでした。
判決後の取材に対し、弁護側は、「必ず控訴します。これから被告と面会する」と答えました。
上田市で、知り合いの20代の女性のアパートに忍び込んで、裸などを隠し撮りしたなどとして、51歳の会社員の男が逮捕されました。
性的姿態等撮影と住居侵入の疑いで14日午前、逮捕されたのは、上田市下之郷の51歳の会社員の男です。
上田警察署の調べによりますと、男は、7月頃から8月頃の間に、上田市内のアパートで、20代の女性の裸などを隠し撮りしたほか、8月頃に、同じ女性の別の上田市内のアパートに侵入して小型カメラを設置し、裸などを隠し撮りした疑いです。
男と女性は、顔見知りで、調べに対し男は、容疑を認めているということです。
男は、9月25日の午後、上田市内の住宅に侵入した疑いで現行犯逮捕されていて、その取り調べの中で、スマートフォンに保存されていた動画のデータが見つかり、今回の逮捕に至りました。
長野県中野市で、男女4人が殺害された事件で、青木政憲被告(34)に死刑判決が言い渡されたことを受け、遺族は「私たちの悲しみと苦しみが消えることはない」などとコメントを出しました。
【写真をみる】判決公判の廷内 青木被告 事件現場
中野市の農業・青木政憲被告(34)は2023年5月25日、自宅近くで散歩をしていた近所の女性2人と駆け付けた男性警察官2人の合わせて4人を猟銃やナイフで殺害した罪などに問われ、長野地裁は14日の判決公判で、求刑通り死刑判決を言い渡しました。
判決を受けて、4人の遺族が以下の通りコメントを出しました。(原文ママ)
■遺族「本日、長野地裁は被告人に対して死刑判決を言い渡しました。当然の判決かと思います。事件から2年以上経過し、ようやく始まった裁判、そしてきょうの判決。きょうは妻・母の遺影を持参して家族みんなで判決を聞いていました。判決は出ましたが、妻・母は帰ってきませんし、私たちの悲しみと苦しみが消えることはありません。被告人の裁判中の態度と発言は腹立たしく、無念でなりませんでした。多くの人たちの心に傷を負わせたことを認識して罰を受けて欲しいです。妻・母の友人、知人の方々にはたくさんのお声をもらい、励みになりました。この場を借りて御礼申し上げます。最後に1日でも早く刑が確定されることを望みます」
■遺族「被告人には、罪の重大さと社会に対して犯した取り返しのつかない過ちを逃げずに正面から直視し、真摯に償うことを強く求めます。私たち遺族は、罪のない人々が犠牲とならない社会、そして命を懸けて地域の安全守る人々が犠牲とならない社会になってほしいと願っています」
■遺族「亡くなった命は二度と戻りません。しかし、せめて被告人が、被害者たちの無念、私たち遺族の苦しみ、判決の結果を重く受け止め、自身の犯した重大な罪に対して真剣に向き合うことを強く望みます」
■遺族「本日、青木政憲被告に対し、長野地裁が死刑判決を言い渡しました。事件から2年以上が経って裁判が始まり、ようやく判決の日を迎えました。今日は妻・母も一緒にこの判決を聞いてくれたと思っています。大切な家族を無惨に奪われた私たち遺族にとって、この判決は当然と考えています。一方で、私たちが望んだ判決になろうとも、妻・母が私たちの元に戻ってくることは、もうありません。会いたくても、もう二度と会うことはできません。人の命を奪うというのは、どういうことか。被告人には逃げずに正面から向き合い、罰を受けてほしい。私たちの悲しみや無念が晴れることは一生ありませんが、それが遺族としての、せめてもの思いです。一日も早く、この判決が確定することを望みます」
長野県中野市で、住民と警察官合わせて4人が殺害された事件の裁判員裁判で、長野地方裁判所は死刑判決を言い渡しました。
【写真をみる】青木被告と事件現場
中野市の農業・青木政憲被告(34)は2023年5月25日、自宅近くで散歩をしていた近所の女性2人と駆け付けた男性警察官2人の合わせて4人を猟銃やナイフで殺害した罪などに問われています。
検察、弁護側双方は、青木被告の動機について、一人ぼっちを意味する「ぼっち」や「きもい」と悪口を言われたという妄想が影響したと指摘。
争点は青木被告の責任能力と量刑で、検察側は「完全責任能力」があったとして死刑を求め、弁護側は善悪を判断することは困難な「心神耗弱」だったとし、死刑の回避を求めていました。
長野県中野市で、男女4人が殺害された事件の裁判員裁判の判決公判が、14日午後1時半から始まり、裁判長は主文を後回しにしました。厳しい刑が言い渡されることが予想されます。
【写真をみる】青木被告と事件現場
殺人の罪などに問われている中野市の農業・青木政憲被告は2023年5月、自宅近くで近所の女性2人と男性警察官2人を猟銃やナイフで殺害したとされています。
犯行の動機は、被告が、一人ぼっちを示す「ぼっちと言われた」という「妄想」とされていて、検察側は責任能力があったと死刑を求め、弁護側は善悪を判断することが困難な状態だったと、死刑の回避を主張しています。
青木被告は最終弁論で「私は異次元存在。人を殺して死刑になるために来た」などと述べています。
現在、判決理由の読み上げが行われていて、厳しい刑が予想されます。
飯田市で13日、軽バンを運転中に赤信号の交差点に進入してオートバイに衝突し、大けがをさせたとして、信州大学の教授の男が現行犯逮捕されました。
過失運転傷害の疑いで逮捕されたのは、伊那市坂下に住む65歳の信州大学の教授の男です。
飯田警察署の調べによりますと、男は13日午前10時半過ぎ、軽バンを運転中に、飯田市吾妻町の信号機のある交差点で、右側から来たオートバイと衝突しました。
この事故で、オートバイを運転していた飯田市白山町の44歳の会社員の男性が、肋骨を折るなどの大けがをしました。
男にけがはありませんでした。
目撃者の証言などから、警察は、男が赤信号の交差点に入ったことが事故の原因として、その場で逮捕しました。
男は、容疑を認めているということです。
現場は、JR飯田駅から東へ直線で600メートルほどの中心市街地にある、柳通りと呼ばれる市道と、幅5メートルほどの中央分離帯に樹木などが植えられている並木通りと呼ばれる市道が交わる交差点で、男は、並木通りを北から南に向け走っていました。
信州大学は、14日、ホームページで、「本学教員が逮捕されたことは誠に遺憾であり、被害に遭われた方、関係の皆様に深くお詫び申し上げます。今後、本学におきましても事実関係を確認のうえ、厳正に対処するとともに、このような事態が再度発生しないよう、全教職員への指導を徹底し、信頼回復に努めてまいります」とのコメントを発表しました。
12日朝、松本市の山林で、キノコ採りをしていた85歳の男性が滑落し、死亡しました。
【写真を見る】キノコ採りで約100メートル滑落 松本市の85歳男性が死亡 長野
死亡したのは、松本市波田のパート従業員で85歳の男性です。
警察によりますと、男性はキノコ採りのため、松本市安曇の山林に知人2人と入りましたが、午前9時すぎ、「キノコ採り中に滑落し意識がない」と同行者から119番通報がありました。
消防署員などが午後2時前に男性を救助し、県の消防防災ヘリで市内の病院に搬送しましたが、その後、死亡が確認されました。
男性はおよそ100メートルほど滑落したとみられています。
駒ヶ根市で83歳の男性が、自転車で自宅を出たまま10日から行方が分からなくなっていて、警察で、情報の提供を呼びかけています。
【写真を見る】自転車で自宅出たまま83歳の男性が行方不明に 170センチぐらいの中肉、作業服の上下に野球帽 3日経過し情報提供を呼びかけ 長野・駒ヶ根市
行方が分からなくなっているのは、駒ヶ根市北割に住む83歳の農業の男性です。
駒ヶ根警察署などによりますと、男性は、10日の午前11時ごろに、自転車に乗って自宅を出たまま、行方が分からなくなっています。
男性は、身長が170センチぐらいの中肉で、頭髪はなく、薄水色の作業服に、灰色の作業ズボンと黒色の運動靴を履き、薄い黄土色の野球帽を被っているということです。
また、自転車は茶色っぽい一般的な形のものだということです。
警察では、11日におよそ60人の態勢で捜索を行うなどしていますが、13日の午後4時現在で手掛かりはなく、情報の提供を呼びかけています。
楽しみながら地域の安全・安心について学ぼうというイベントが13日、飯田市で開かれました。
【写真を見る】「ダメよ〜ダメダメ」一日警察署長の日本エレキテル連合が詐欺被害防止を訴え 白バイの乗車体験も 3連休最終日に「安全安心フェスティバル」長野・飯田市
南信州安全安心フェスティバルは、地元の企業や警察署、消防本部などが協力して開きました。
この日は、飯田警察署などが9月に作った特殊詐欺などの被害防止を訴える防犯ポスターに起用した縁で、お笑い芸人の日本エレキテル連合の2人が一日警察署長に。
来場者と写真を撮ったり、サインを書いたりして交流し、おなじみのフレーズで防犯を呼びかけていました。
日本エレキテル連合:
「詐欺はダメよ〜ダメダメ」
会場では白バイや道路作業車などが展示され、子どもたちが実際に乗り込んで楽しんでいました。
主催者は「訪れた人たちに交通安全や防火、防犯について学んでもらい、地域の安心安全につながれば」と話していました。
伊那市で、同居する祖母の足や腕に噛みつき、指を嚙み千切るなどしたとして、19歳の孫が13日未明、緊急逮捕されました。
【写真を見る】80代の祖母の足の指2本を噛み千切る 同居する19歳の孫を傷害の疑いで逮捕「喧嘩による口論が発端」容疑認める 長野・伊那市
傷害の疑いで逮捕されたのは、伊那市に住む19歳の無職の男です。
伊那警察署の調べによりますと、男は、12日の午後10時半ごろ、伊那市内の自宅で、同居する80代の祖母の左足と、左腕に噛みつき、足の中指と薬指を噛み千切って大けがをさせたほか、肘の付近に噛み傷などを負わせた疑いです。
警察では、消防からの通報を受け、13日午前0時半過ぎに、男を緊急逮捕しました。
男は容疑を認めているということです。
喧嘩による口論が発端だということで、警察で、喧嘩に至った経緯や、動機などについて調べています。
松本城外堀の復元事業の一環で行われている発掘調査の結果が公開され、参加者が熱心に説明に聞き入りました。
【写真を見る】発掘された遺構
松本城二の丸公園南側の発掘調査現場で13日に開かれた説明会には、100人を超える市民などが参加しました。
今回の調査では、三の丸側の石垣の構造がはっきりと確認できる場所が見つかりました。
また、16世紀の築城のときに設置されたとみられる木の杭や、何に使われたかわからない長さ7メートルにも及ぶ丸太も発掘され、参加者は説明を熱心に聞いていました。
松本市は、5年後を目標に城の南側の外堀の復元を目指す計画です。
長野県上田市の国道18号で11日午後、夫婦が乗った軽乗用車と大型トラックが正面衝突し、助手席の75歳の妻が死亡、運転していた78歳の夫が大けがをしました。
【写真をみる】前の部分が大破した軽乗用車
上田市大屋の国道18号で11日午後4時前、東京都目黒区の夫婦が乗った軽乗用車と大型トラックが正面衝突しました。
この事故で、軽乗用車を運転していた78歳の夫と、助手席に乗っていた75歳の妻の2人が佐久市内の病院に搬送され、妻が死亡、夫がろっ骨を折るなどの大けがをしました。
大型トラックを運転していた54歳の男性は、けがはないということです。
警察では、軽乗用車が対向車線にはみ出したとみて、原因を調べています。
長野市の中心市街地で軽乗用車が暴走し、軽バンと衝突した後フェンスに突っ込みました。歩道も通り抜けていて、あわや大惨事となるところでした。
【写真を見る】「ブレーキとアクセルを踏み間違えた」長野市の中心市街地であわや…の事故 79歳男性が運転の軽乗用車が暴走 軽バンと衝突しフェンスに突っ込む
記者リポート:「歩道にはブレーキ痕のようなもの、突き破ったフェンスは大きく変形している」
事故の当事者によりますと、午後0時半ごろ、長野市新田町の昭和通りで、立体駐車場から出てきた軽乗用車が車道を走っていた軽バンに衝突しました。
車は、道路を横断して反対側の歩道を通過し、フェンスを突き破って平面駐車場内で止まりました。
軽乗用車を運転していた79歳の男性と、軽バンを運転していた60歳の女性にけがはありませんでした。
男性は「ブレーキとアクセルを踏み間違えた」と話しています。
「長野へ行く」と言って親族の家を4日に出たまま行方不明になっている東京都の63歳の男性は、10日の捜索でも発見できませんでした。
【写真を見る】「長野へ行く」10日の捜索でも手掛かりなし 4日から行方不明の城巡りが趣味の東京都の63歳男性 一帯は崖や急な斜面でクマの足跡も 長野・飯田市
行方が分からなくなっているのは、東京都東村山市に住む63歳の無職の男性です。
飯田警察署によりますと、男性は、4日の午後2時ごろ、「長野へ行く」と言い残して、自宅近くの東京都内の親族の家を出たまま、行方が分からなくなっているもので、警視庁から、飯田方面の可能性があるとの情報に加え、男性が城の跡地を訪問する趣味があるとの情報をもとに捜索した結果、8日午前、八重河内城(やえごうちじょう)の城跡がある、飯田市南信濃の八重河内地籍の道路脇で男性の乗用車を発見しました。
乗用車が見つかったのは、城跡から直線で400メートルほど離れた場所だということです。
男性の捜索は、9日に続いて10日も、警察官らおよそ10人で、乗用車が見つかった場所から城跡に向かうルートを中心に午前9時半ごろから午後4時前まで行われましたが、手がかりは得られませんでした。
捜索の対象となったエリアは、崖や急な斜面などが広がる山中で、クマの足跡もあったということです。
男性は身長165センチぐらいで、小太り、髪は短く、黒色だということです。
警察では、新しい情報があれば、11日以降も引き続き捜索を行うことにしています。
長野県岡谷市で9月、男が妻をバットで殴りけがをさせた事件で、起訴された男が「殺そうと思って殴った」などと供述していることが、捜査関係者への取材で新たに分かりました。
殺人未遂の罪で起訴されたのは、岡谷市長地出早の77歳の男です。
起訴状などによりますと、男は9月19日、自宅で70代の妻を木製バットで殴って殺害しようとしたとされています。
捜査関係者への取材で、男が妻の頭を少なくとも5回以上殴り、「殺そうと思って殴った」などと供述していることが新たに分かりました。
検察は男の認否を明らかにしていません。
長野市で9日未明、交通誘導員の男性を軽乗用車ではねたまま、走り去ったとして、運転していた長野市の40歳の男が逮捕されました。
逮捕されたのは、長野市篠ノ井布施高田に住む自営業の40歳の男です。
男は、9日午前2時15分ごろ、長野市川中島町御厨の県道で、軽乗用車を運転し、工事現場の交通誘導をしていた長野市の21歳の男性会社員をはねてけがをさせたまま、救護せずに立ち去った疑いです。
男性は頭を打つなどして市内の病院に運ばれましたが、軽傷とみられ、命に別状はありませんでした。
男は、容疑を否認しているということです。