富山中央署は18日、富山市の30代男性が検察官らをかたる特殊詐欺(オレオレ詐欺)の被害に遭い、現金581万9780円をだまし取られたと発表した。
同署によると8月7日、男性の携帯電話にインチョン空港職員を名乗る男から「あなたは麻薬や詐欺の犯人として捜査されている」と韓国語で電話があり、男性は指示に従ってLINEでのやり取りを始めた。
同日、検事を名乗る男がLINEの通話機能を使って「あなたの口座のお金が犯罪と関係しているか調査する。全ての預金を捜査用の口座に入れて」と男性に指示。男性は富山市内のホテルからネットバンキングを利用し、指定された口座へ3回に分けて送金した。
捜査のためにお金を振り込む必要があるのか疑問に思った男性が家族に相談し、被害に気付いた。
富山県砺波市の中野地区自治振興会(今井潔会長)と砺波署中野駐在所が連携し、特殊詐欺被害の防止を呼びかけるチラシを作った。地区内の全510世帯に配り、住民が被害に遭わないよう、地域ぐるみで防犯意識を高めるため役立てる。
住民の意見を取り入れながら作成した。「電話があったことを内緒にするよう言ってくる」など詐欺の可能性が高い電話の内容や、電話を切るための対処法などを紹介。A4判で、各家に掲示しやすいようラミネート加工して配った。
今井会長は18日、中野振興会館で完成品を確認し「一人で悩まず、家族や地域で話題に出してほしい」と話した。17日には砺波署が市内の高齢女性が特殊詐欺被害に遭い、多額のお金をだまし取られたと発表した。中野駐在所の小野智弘巡査部長は「地域と協力して被害を防ぐためにも、気軽に相談してほしい」と呼びかけた。
富山中央署は18日、富山市の30代男性が検察官らをかたる特殊詐欺(オレオレ詐欺)の被害に遭い、現金581万9780円をだまし取られたと発表した。
同署によると8月7日、男性の携帯電話にインチョン空港職員を名乗る男から「あなたは麻薬や詐欺の犯人として捜査されている」と韓国語で電話があり、男性は指示に従ってLINEでのやり取りを始めた。
同日、検事を名乗る男がLINEの通話機能を使って「あなたの口座のお金が犯罪と関係しているか調査する。全ての預金を捜査用の口座に入れて」と男性に指示。男性は富山市内のホテルからネットバンキングを利用し、指定された口座へ3回に分けて送金した。
捜査のためにお金を振り込む必要があるのか疑問に思った男性が家族に相談し、被害に気付いた。
富山西署は11日、富山市の80代女性が息子をかたる特殊詐欺(オレオレ詐欺)の被害に遭い、現金120万円をだまし取られたと発表した。
同署によると8月28日、女性宅の固定電話に息子をかたる男から電話があり、「喫茶店で仕事の書類などが入ったかばんを盗まれ、財布と携帯電話がなくなった」「取引先に迷惑料を払わないといけない。お金を用意できないか」などと言われた。女性が120万円を用意すると、男から「上司の息子が取りに行く」と言われ、指定場所に行き、近づいてきた男にお金を渡した。
その後、女性の息子に連絡し、詐欺の被害に気付いた。
高岡警察署の特殊詐欺被害防止教室が9日、富山県高岡市伏木古国府のかたかご幼稚園・保育園であり、年長児45人が詐欺から身を守る心構えを教わった。
敬老の日が近いことから、園児たちに特殊詐欺の危険性を知ってもらい、祖父母ら家族に注意を呼びかけてもらおうと同署が初めて企画した。
同署生活安全課の職員2人が手作りのパネルシアターを使い、警察官を装う詐欺師が登場する物語仕立てで横行する手口を説明した。「+」で始まる国際電話が詐欺に使われやすいことから、国番号が記されたプリントを園児に配布。園児は「さぎにちゅういしてね」「だまされないでね」などと家族に用心を促すメッセージを書き込んだ。
森葉月ちゃん(6)は「偽の警察官が怖かった。家族に+から始まる番号に気をつけてねと伝えたい」と話した。
富山県の射水署は8日、約900万円を振り込もうとした50代女性の特殊詐欺被害を未然に防いだ北陸銀行大門支店(富山市射水市大門)と職員2人に署長感謝状を贈った。
女性は8月22日午前11時40分ごろ来店し、窓口で約900万円の振り込みを依頼した。
応対した職員の玉井郁子さんと今井めぐみさんが目的を尋ねたところ、女性は「不動産のお金」と答えたが、振込先が暗号資産(仮想通貨)の業者だったことから特殊詐欺の可能性があると判断。女性は、交流サイト(SNS)で知り合った会ったこともない女性の税金未納分として振り込もうとしていたことが分かり、同署に通報して被害を食い止めた。
同署で感謝状贈呈式があり、浅野健一署長が2人と赤尾俊幸支店長をたたえた。玉井さんは「普段からチェックシートを使って注意していて良かった」、今井さんは「銀行はお客さんの資産を守ることも大事な仕事であり、改めて注意したい」と話した。