知人男性に睡眠薬などを飲ませ、現金やキャッシュカードを奪ったとして、茨城県警鹿嶋署は25日までに、昏酔強盗の疑いで、同県鹿嶋市、無職、女(24)と同県神栖市、パート従業員、女(26)を逮捕した。同署は認否を明らかにしていない。
逮捕容疑は共謀し、4月4日午後6時ごろ、鹿嶋市内のカラオケ店で、睡眠薬などを混入した飲料水を同市、会社員、男性(44)に飲ませて昏酔状態にさせた上、同8時半ごろまでに、男性方で、現金15万円と男性名義のキャッシュカード3枚を奪った疑い。
同署によると、男性から同署に被害届があり、防犯カメラなどから2人が浮上した。女2人は知人同士。男性は無職の女と知人だった。同署で詳しい動機や状況を調べている。
茨城県教育委員会は24日、当時の勤務校で女子児童・生徒の着替えなどを盗撮したとして同県水戸市立中学校の男性教諭(33)を懲戒免職処分にしたと発表した。県教委の聞き取りに対し、男性教諭は「(盗撮動画などを)集めて満足感を得たいと考えていた」などと話し、事実関係を認めているという。生徒会費など617万円余りを着服したとして県立高校の男性実習助手(35)も同処分にした。いずれも同日付。
県教委によると、男性教諭は2020~23年度までの間、同中学校とは別の当時勤務していた県央と県南地域にある学校計2校で、女子更衣室や女子トイレの天井にカメラを設置して複数回にわたり盗撮し、盗撮した動画などを記録媒体に所持し続けた。
今年6月、勤務校の体育館に落ちていた記録媒体を拾得物として同校教職員が預かり、複数の教職員で中身を確認したところ、盗撮行為と犯人の特定に至った。被害者は複数いるとみられ、正確な人数は分かっていない。同校と市教委が再度中身を確認した上で県警水戸署に記録媒体を提出、男性教諭は家宅捜索などを受けたという。
男性実習助手は県立高校で22年度~本年度にかけ、生徒会費や顧問だった男子バスケットボール部の保護者会費など計617万1955円を着服していた。隠ぺいするため、生徒会の予算書や決算書を改ざんしていた。着服金は全額弁済済みという。
このほか、拾得した現金などを横領したとして水戸市立小学校の男性教頭(58)=遺失物横領罪で起訴=と、時間外勤務手当など約71万7000円を不正受給したとして県立高校の男性主事(23)の計2人を停職3カ月の懲戒処分とした。いずれも24日付。男性教頭は同日、退職届を提出し受理された。
自宅冷凍庫に長女の遺体を遺棄したとして、茨城県警牛久署は25日、死体遺棄の疑いで、母親で同県阿見町、無職、女(75)を逮捕した。県警によると、「20年前くらいに入れた」と容疑を認めている。同署は女が長女が死亡した経緯も知っている可能性があるとみて調べている。
逮捕容疑は、23日午後0時7分ごろ、自宅1階台所の冷凍庫内に長女=1975年生まれ=の遺体を遺棄した疑い。
県警によると、女は23日午前9時15分ごろ、親族に付き添われて同署を訪れ「自宅の冷凍庫に娘の死体を保管している」と申告。署員が同日、自宅を確認したところ、上開きの冷凍庫の中から遺体を発見したという。
冷凍庫は横約95センチ、高さ約85センチ、奥行き約60センチの容量205リットル。遺体は正座して頭を前に倒した状態で遺棄されていた。Tシャツに下着姿だった。腐敗が進んでおり、外傷の有無は分かっていない。遺体の上には枯れた葉っぱなどの植物や脱臭剤が置かれ、その上に毛布がかかっていた。県警は26日に司法解剖して死因を調べる。
女は「家中ににおいが充満したので、冷凍庫を購入してその中に長女の遺体を入れた」という趣旨の供述をしている。
死体を遺棄したとみられる約20年前、女は夫と義母と3人暮らしだった。夫は今月亡くなり、現在は女が1人で暮らしていた。
現場はJR常磐線荒川沖駅から東に約1.4キロの住宅街。
茨城県警結城署は22日、自動車運転処罰法違反(過失傷害)と道交法違反(ひき逃げ)の疑いで、同県結城市結城、トラック運転手、男(43)を逮捕した。同署によると、男は「自転車ではない物にぶつかったと思った」と容疑を否認している。
逮捕容疑は同日午前3時45分ごろ、同市武井の県道で、大型トラックを運転中、自転車に乗って前方を走っていた同市、農業手伝い、男性(52)に接触し、顔面挫傷などのけがを負わせ、そのまま逃げた疑い。
同署によると、現場は片側1車線の直線。現場にいた目撃者が同署に通報したという。
茨城県警土浦署は21日、自動車運転処罰法違反(過失致傷)と道交法違反(酒気帯び運転)の疑いで、ベトナム国籍で埼玉県越谷市、会社員、男(35)を逮捕した。同署によると、容疑を認めている。
逮捕容疑は20日午後4時15分ごろ、茨城県土浦市藤沢の市道で、酒気帯び状態で乗用車を運転し、右折するため停止していた同市、女性(73)の乗用車に追突し、弾みで反対車線を走行していた同市、男性(25)の普通貨物自動車にも衝突。男性の首に軽いけがを負わせた疑い。追突された乗用車の女性にけがはなかった。男の同乗者で同国籍の越谷市、無職、女性(35)は肋骨を折るなどの重傷を負った。同署で事故原因を調べている。
強盗致傷事件に巻き込まれたと虚偽の110番通報をしたとして、茨城県警取手署は19日、偽計業務妨害の疑いで、同県守谷市、東京都江戸川区立北小岩小教諭の男(37)を逮捕した。同署によると、容疑を認めている。
逮捕容疑は18日午後9時20分ごろ、携帯電話から「守谷市百合ケ丘の路上で、自転車で走行中に前かごから現金入りのバッグをひったくられ、引きずられてけがをした。犯人は原動機付き自転車の2人組」などと虚偽の110番通報をし、19日午前3時ごろまでの間、同署員ら約40人に鑑識活動やパトロールなどをさせ、業務を妨害した疑い。
警察官が現場付近の防犯カメラを捜査したが、犯人らしき姿を確認できず、男に事情を聴いていた。同署で詳しい動機を調べている。
江戸川区教育委員会は「詳細を調査している。児童と保護者の心のケアに尽くしたい」とコメントした。
茨城県警下妻署は18日、同県下妻市、会社員、40代男性が交流サイト(SNS)を通じて知り合った日本人の女性を名乗る者らに暗号資産約2900万円相当のをだまし取られたと発表した。同署はSNS型ロマンス詐欺として捜査している。
同署によると、男性は6月8日ごろ、出会い系アプリで日本人の女性を名乗る者と知り合い、LINE(ライン)でやり取りしたことをきっかけに恋愛感情を抱くようになった。「兄のようなプロに教われば毎回安定して利益が出せます」などと投資を勧められ、兄を名乗る者から指示された暗号資産取引所と投資サイトにアカウントを登録した。
男性は7月6日、暗号資産約47万円相当を購入し、指示されたアドレスに送ったところ、サイト上では利益が出ているように表示された上、7月9日には男性名義の口座に約1万4000円が利益分として振り込まれたことから信用した。男性は7月12日~8月15日の間、7回にわたって暗号資産計約1471万円相当を指示されたアドレスに送信。利益分を出金しようとしたころ、投資サイトの運営を名乗る者から「生じた利益の20%を税金として払う必要がある」などと説明されたため、8月20日から21日の間、3回にわたって暗号資産計約1382万円相当を指示されたアドレスに送信した。
茨城県警は17日、同県古河市、無職、女性(73)が楽天お客様サポートを名乗る男らに暗号資産約1061万円相当をだまし取られたと発表した。県警はニセ電話詐欺事件として調べている。
県警組織犯罪対策1課によると、7月20日、女性方に楽天お客様サポートを名乗る男から「福岡県であなた名義の携帯電話が契約されている」「その携帯電話から違法なメールが送信されている」などと電話があった。福岡中央警察署の警察官を名乗る男に電話が代わり、「あなた名義のキャッシュカードが作られている」「カードが詐欺事件に使われている」などと言われ、通信アプリ「テレグラム」でのやりとりを指示された。
テレグラムで検察官を名乗る男から「あなたの財産が詐欺で得たものか調べる」「預金を10万円だけ残して、暗号資産を購入し、送ってください」などと言われ、女性は8月5日から9月8日までの間、3回にわたって指定アドレスに暗号資産計約1061万円相当を送信した。
勤務校の女子生徒に対する不同意わいせつ事件で、茨城県警人身安全少年課は17日、不同意性交と児童福祉法違反(淫行させる行為)の疑いで、県内の元市立中教諭で同県つくば市、無職、被告の男(29)=不同意わいせつなどの罪で起訴=を再逮捕した。同課によると、男は「間違いない」と容疑を認めている。
逮捕容疑は昨年4月中旬ごろ、県内に駐車した自ら所有する乗用車内で、県内在住の10代女性が16歳未満と知りながら、教員の立場を利用するなどして、女性にわいせつな行為をするとともに、みだらな行為をさせた疑い。
女性は男が勤務していた中学校の生徒で、県警が6月下旬、生徒から相談を受け、捜査を進めていた。男はこの生徒の体を触るわいせつな行為などをしたとして8月25日に逮捕され、県教育委員会が同日付で懲戒免職処分にしていた。
警察官になりすまし、高齢女性から盗んだキャッシュカードで現金97万円を引き出したとして、茨城県警那珂署は16日、窃盗の疑いで、住所不定、無職、少年(17)を逮捕した。同署は認否を明らかにしていない。同署はニセ電話詐欺の出し子と受け子役を担っていたとみて調べている。
逮捕容疑は氏名不詳者らと共謀し、3月17日、氏名不詳者が警察官を名乗り、同県那珂市、無職、女性(78)方に「逮捕した犯人の名簿にあなたの名前があった」「あなた名義の口座から20万円が移されている」「今から警察官がそちらに伺いますので、キャッシュカードを全て渡してください」などとうその電話をかけ、同日午後0時半ごろ、警察官になりすました少年が女性方を訪れ、女性から受け取ったキャッシュカード3枚を封筒に入れて別のカードが入った封筒とすり替えて盗み、18日までの間、計4回にわたり、同市内や愛知県名古屋市内のコンビニATMから現金計97万7000円を引き出した疑い。
営利目的で大麻を栽培していたとして、茨城県警組織犯罪対策2課と県警つくば、土浦、石岡の3署の合同捜査班は11日、大麻栽培規制法違反(営利目的栽培)の疑いで、いずれもベトナム国籍で同県土浦市、農業、被告の男(33)=入管難民法違反の罪で起訴=と同県小美玉市、無職、被告の男(23)=同罪などで起訴=の男2人を再逮捕した。県警は2人の認否を明らかにしていない。
2人の再逮捕容疑は7月10日、33歳の男は自宅で147鉢の大麻草、23歳の男は同県石岡市の建物内で110鉢の大麻草をそれぞれ営利目的で栽培した疑い。
同課によると、同県笠間市内の倉庫で大麻草を栽培していたとして逮捕された別の男の携帯を解析したところ、2人が大麻草を栽培していたとみられる家や建物の場所が登録されているのを確認。その後、現場を出入りしていた2人が浮上した。
合同捜査班は共犯者がいる可能性も視野に調べている。
自宅で小学2年の娘(8)の頬を殴ったり、腕を蹴ったりしたとして、茨城県警稲敷署は11日、傷害の疑いで、父親の同県稲敷市、会社員、男(32)を、暴行の疑いで、母親の同市、パート従業員、女(28)を逮捕した。同署によると、いずれも容疑を否認している。同署は日常的な虐待がなかったかなども含め、調べを進める。
男の逮捕容疑は8日、自宅で娘に右腕を蹴るなどの暴行を加え、2週間のけがを負わせた疑い。女の逮捕容疑は5日、自宅で娘の頬を殴打する暴行を加えた疑い。
同署によると、9日に児童相談所から同署に通報があり発覚した。