ことし4月、さいたま市桜区のマンションで、高校1年生の女子生徒が殺害された事件で、さいたま地検は、殺人の疑いで逮捕された容疑者の男について、4月30日から開始した鑑定留置を来月中旬まで延長しました。
ことし4月14日、谷内寛幸容疑者(25)は、さいたま市桜区のマンションの出入り口付近で、高校1年生の女子生徒を包丁で刺し殺害したとして、殺人の疑いで逮捕されました。
さいたま地検は、4月30日からおよそ3か月の予定で、谷内容疑者の刑事責任能力の有無を調べる鑑定留置をしていましたが、先月30日付けで来月中旬まで延長しました。
2日午前、行田市で下水道管の点検作業をしていた男性作業員4人が、マンホールに転落しました。
全員救助されましたが、いずれも心肺停止の状態です。
2日午前9時半ごろ、行田市長野の県立行田特別支援学校の近くで、下水道管の点検をしていた作業員の男性から「作業員がマンホールに落下した」と119番通報がありました。
警察によりますと、下水道管の点検作業中に50代の男性作業員1人がマンホール内に転落したあと、救助をしようとしたほかの3人も転落したとみられています。
消防などによりますと、午後4時すぎまでに4人全員が救助されましたが、いずれも心肺停止の状態です。
行田市によりますと、下水道管の点検作業は、1月に八潮市で起きた道路陥没事故を受け行われていたということです。
警察が当時の詳しい状況を調べています。
31日午前、春日部市内の団地で女性の頭部などを鉄パイプで殴り殺害しようとしたとして、この団地に住む76歳の男が殺人未遂の疑いで現行犯逮捕されました。
殺人未遂の疑いで現行犯逮捕されたのは、春日部市大枝の無職栁沼成和容疑者(76)です。
警察によりますと、栁沼容疑者は、31日午前9時45分ごろ、春日部市大枝の団地でこの団地に住む79歳の女性の頭などを鉄パイプで殴り、殺害しようとした疑いが持たれています。
女性は、病院に搬送されましたが、命に別条はないということです。
警察の調べに対し栁沼容疑者は「殺そうと思い、鉄パイプで女性を殴った」と容疑を認めており、「元妻から嫌がらせを受けていた」と供述しているということです。
警察によりますと、栁沼容疑者は同じ団地の同じ棟で、被害者と同じ階段を使う下の階の部屋に住んでいるということで、2人に面識はありましたが、これまで接点はなかったということです。
事件当時、栁沼容疑者は上の階から降りてくる女性を元妻と思い込み、待ち伏せして犯行に及んだということです。
警察は、詳しい動機などを調べています。
所沢市役所の職員の男が、住民基本台帳ネットワークにアクセスして親族のマイナンバーを不正に取得していた事件で、警察は31日、親族の戸籍謄本を請求するため、うその公用申請書を作成したとして男を再逮捕しました。
虚偽有印公文書作成などの疑いで再逮捕されたのは、所沢市上下水道局主任の田中海斗容疑者(31)です。
警察によりますと、田中容疑者は所沢市役所市民税課に在籍していたおととし2月20日、親族の80代男性の戸籍謄本を請求するために必要な公用申請書に所沢市長の公印を押し、県外の市役所に郵送して戸籍謄本などの提供を受けた疑いが持たれています。
警察の調べに対し、田中容疑者は「マイナンバーを照会するために正確な住所や生年月日を知りたかった」と、供述しているということです。
警察は、田中容疑者がマイナンバーカードを悪用して、地方税の控除などであわせて200万円程度の利益を得たとみて、詐欺容疑も視野に調べています。
今月26日、川口市や草加市などで相次いで6件発生したひったくり事件で、警察は川口市西川口で起きたひったくり事件に関わったとしてトルコ国籍の少年2人を窃盗の疑いで逮捕しました。
逮捕されたのは、さいたま市南区の15歳と川口市の16歳のいずれもトルコ国籍の少年2人です。
警察によりますと、少年2人は、今月26日午前3時ごろ、川口市西川口の路上で、自転車に乗っていた27歳の男性に後ろからバイクで近づき、追い抜きざまにリュックサックをひったくった疑いが持たれています。
防犯カメラの映像などから、少年2人の関与が浮上したということで、盗んだバイクで犯行に及んだとみられています。
警察は、捜査に支障があるとして、2人の認否を明らかにしていません。
警察は、同じ日の午前3時から午前5時ごろまでに川口市や蕨市、それに草加市で起きたバイクの2人組による5件のひったくり事件にも少年2人が関与している可能性があるとみて調べています。
所沢市役所の職員の男が住民基本台帳ネットワークにアクセスして親族のマイナンバーを不正に取得していた事件で、警察は31日、市長公印を無断で使用し虚偽の書類を作成したなどとして男を再逮捕しました。
虚偽有印公文書作成などの疑いで再逮捕されたのは、所沢市上下水道局主任の田中海斗容疑者(31)です。
警察によりますと、田中容疑者は、所沢市役所市民税課に在籍していたおととし2月20日、パソコン端末で親族の80代男性の戸籍謄本などを請求するデータを入力し印刷しました。
そして、所沢市長の公印を押し有印公文書1通を作成して県外の市役所に郵送し、戸籍謄本などの提供を受けた疑いが持たれています。
警察の調べに対し、田中容疑者は「間違いありません」と容疑を認めていて、「マイナンバーを照会するため、正確な住所や生年月日を知りたかった」と供述しているということです。
27日午後、所沢市内の屋外プールで、泳いでいた女子中学生の水着の中に手をいれたとして、都内に住む38歳の男が現行犯逮捕されました。
不同意わいせつの疑いで現行犯逮捕されたのは、東京都清瀬市の自称アルバイト、勅使河原一喜容疑者(38)です。
勅使河原容疑者は、27日午後3時半ごろ、所沢市内の屋外プールで、泳いでいた女子中学生に水中に潜って近づき、水着の中に手を入れるわいせつな行為をした疑いが持たれています。
女子中学生にけがはありませんでした。警察によりますと女子中学生と一緒に泳いでいた家族が犯行に気付き、勅使河原容疑者を確保したということです。
調べに対し勅使河原容疑者は、「女の子の水着の中に手を入れたことは間違いない」と容疑を認め、動機について「かわいかったから」などと話しているということです。
今月11日、川口市の市道で35歳の男性が車にひかれ腰の骨などを折る重傷を負ったひき逃げ事件で警察は25日、41歳の男を逮捕しました。
過失運転致傷とひき逃げの疑いで逮捕されたのは、川口市伊刈の配達業、山川享一容疑者(41)です。
山川容疑者は今月11日、午前2時50分過ぎに川口市並木の市道で軽貨物自動車を運転し、道路上に横たわっていた男性をひいてそのまま逃げた疑いがもたれています。
男性は腰の骨を折るなどの重傷を負いました。
警察によると通報者からの聞き取りや防犯カメラなどから山川容疑者の犯行を特定したとのことです。
調べに対し、山川容疑者は「運転して人を踏んだことは間違いない」と容疑を認めています。
ひき逃げについて山川容疑者は、「車で踏んだのは人でないと信じたい気持ちが強くなり逃走した」と述べているということです。
県教育委員会は、男子生徒と温泉施設に行き太ももや尻などをマッサージしたほか、SNSを使ってわいせつな言葉を送った男性職員などあわせて2人を24日付けで懲戒免職処分としました。
県教育局によりますと、南部地区の県立高校に勤務する主任実習助手の52歳男性は、去年8月25日からことし3月23日にかけて、検定試験の指導をしていた男子生徒と温泉施設に行き、施設内の個室で太ももや尻などをマッサージしたということです。
教育局の調べに対し男性職員は、男子生徒の検定の合格祝いやリフレッシュのために温泉施設に行き、普通のマッサージを行ったということですが教育局は、教育活動外の私的な空間や閉鎖的な空間で生徒に接触したことなどを総合的に鑑み、懲戒免職処分としたということです。
また、県立飯能高校に勤務する依怙亮太教諭(34)は、ことし5月20日、JR東飯能駅構内の昇りエスカレーターで、2段前にいた女性のスカートの中を自身のスマートフォンで動画撮影したということです。
日吉亨教育長は「県全体で不祥事根絶に取り組んでいる中教職員の不祥事が相次ぎ、被害にあわれた方、県民の皆さまに深くお詫び申し上げます」とコメントしています。
所沢市にある勤務先の公立小学校で着替え中の女子児童を盗撮したとして、警察は24日、小学校教諭の男を再逮捕しました。
再逮捕されたのは、入間市春日町に住む小学校教諭、斉藤維人容疑者(48)です。
斉藤容疑者は、今月1日、午後0時15分から20分ごろ、勤務先の小学校の教室内で、着替え中の女子児童が13歳に満たないと知りながらスマートフォンで動画を撮影し、児童ポルノを製造した疑いが持たれています。
調べに対し、斉藤容疑者は、「女子児童が着替えをしているときの姿を盗撮したことは間違いない」と容疑を認めているということです。
警察によりますと、押収したパソコンなどから校内で撮影したとみられる動画が数十点見つかっていて、警察は、ほかにも被害者がいる可能性もあるとみて詳しく調べています。
斉藤容疑者は、今月1日に、盗撮目的で高学年の教室に侵入したとして、建造物侵入の疑いで逮捕され、その後、性的姿態等撮影の罪で起訴されていました。
群馬県桐生市役所の新庁舎建設工事をめぐる入札妨害事件で、特定の会社に秘密事項を漏らした見返りに、賄賂を受け取ったなどとして前副市長が逮捕されました。
また、会社と前副市長を仲介し賄賂を受け取ったとして群馬県議会議員の男が再逮捕されました。
加重収賄などの疑いで逮捕されたのは、群馬県桐生市の前副市長 森山享大容疑者(52)です。
また、あっせん収賄などの疑いで群馬県議会議員の相沢崇文容疑者(49)が再逮捕されました。
森山容疑者は、新庁舎に関する入札事務を監督する立場だった2020年8月から12月、入札に参加した共同企業体側に秘密事項を漏らした上、見返りとして10万円分の商品券を受け取った疑いが持たれています。
相沢容疑者は共同企業体側と森山容疑者を仲介し、同様に商品券10万円分を報酬として受けた疑いが持たれています。
調べに対し、森山容疑者は、「間違いありません」と容疑を認めている一方、相沢容疑者は、黙秘しているということです。
相沢容疑者は、先月、桐生市役所の新庁舎建設工事に関する一般競争入札で公正な競争を妨げたとして、公競売入札妨害の疑いで逮捕され、その後、起訴されています。
島根県に住む男性から、融資する際の担保金名目で現金およそ355万円をだまし取った疑いで、詐欺グループのベトナム国籍の男3人が逮捕されました。
詐欺などの疑いで逮捕されたのは、ベトナム国籍のグエン・スアン・マウ容疑者ら男3人です。
グエン容疑者らは、ことし4月、別の人物と共謀して、容疑者らが送った融資許可証明書を見て融資の申し込みをしてきた島根県松江市に住む当時63歳の男性に融資会社職員を名乗り、融資金額の特約担保金名目で現金およそ355万円をだまし取った疑いが持たれています。
グエン容疑者ら3人は、詐欺グループで現金を引き出す「出し子」や「運転役」として春日部市内のコンビニエンスストアなど9カ所のATMから現金を引き出していたということです。
警察は、捜査に支障があるとして3人の認否を明らかにしていません。
警察は、3人が詐欺グループの一員として、ほかの特殊詐欺事件にも関与しているとみて、捜査しています。
ことし4月、川口市の住宅で現金や金庫が奪われた事件で、公開手配後に逮捕された男2人が、草加市の住宅に押し入り、腕時計2個などを盗んだとして再逮捕されました。
住居侵入と窃盗の疑いで、再逮捕されたのは、いずれも住所不定・無職の栁川輝人容疑者(21)と、八木来斗容疑者(21)の2人です。
2人は仲間と共謀し、ことし4月、草加市新栄の住宅に侵入し、腕時計2個など時価総額5万5000円相当を盗んだ疑いがもたれています。
警察は捜査に支障があるとして2人の認否を明らかにしていません。
警察によりますと、栁川容疑者は指示役で八木容疑者は運転役とみられています。
事件をめぐっては、2人のほかに実行役とみられる別の2人が逮捕、起訴されています。
警察は「匿名・流動型犯罪グループ」=トクリュウによる犯行とみて、全容解明に向け詳しく調べています。
去年10月、所沢市の住宅に4人組の男が押し入り、現金などを奪った事件で強盗致傷などの罪に問われた実行役の男の裁判員裁判でさいたま地裁は18日、懲役6年の判決を言い渡しました。
この裁判は去年10月、ほかの人物と共謀して所沢市内の住宅に押し入り、この家に住む当時85歳の男性を刃物で切りつけるなどし、現金およそ16万円と財布などを奪ったとして、和佐裕夢被告(28)が強盗致傷などの罪に問われたものです。
18日の判決で、さいたま地裁の井下田英樹裁判長は「被告人は計画的な犯行で、被害者への精神的苦痛は殺されかけたと思うほどの多大なるものだった。引き返せる機会はいくつもあったが、報酬の欲しさに犯行の重大性を考えず、犯行への加担を正当化し、流された」と指摘しました。
そのうえで「被告人は反省し、積極的に犯行に加担していなかった」と述べ、懲役10年の求刑に対し、懲役6年の判決を言い渡しました。
ふじみ野市に住む医師の61歳の男性が、証券会社の職員を名乗る男らからSNSを通じて株式投資を持ちかけられ、現金およそ4億円をだましとられました。
県内では過去最高額の特殊詐欺被害となります。
警察によりますと、ふじみ野市に住む医師の61歳の男性は、ことし3月中旬ごろからおよそ3か月にわたり、SNSを通じて、実在する証券会社を名乗る男らから「特権口座を開設して、およそ20%の割引価格で購入できる株式投資をしないか」と持ちかけられました。
話を信じた男性は、ネットバンキングを通じ、指定された47の口座に55回にわたり、およそ3億9000万円を振り込んだということです。
投資による資産状況を示すサイトには17億5000万円あまりと表示され、男性が出金を申し込みましたが、自分の口座に振り込まれないことから不審に思い警察に通報しました。
県内の特殊詐欺の被害額としては過去最高で、警察はSNSを通じた投資話は詐欺を疑い、相手の指示に従わないよう注意を呼びかけています。
去年10月、所沢市の住宅に4人組の男が押し入り、現金などを奪った事件で強盗致傷などの罪に問われている実行役の男の裁判員裁判で検察側は懲役10年を求刑しました。
起訴状などによりますと、和佐裕夢被告(28)は去年10月、ほかの人物と共謀して所沢市内の住宅に押し入り、この家に住む当時85歳の男性を刃物で切りつけるなどし、現金およそ16万円と財布などを奪ったとして強盗致傷などの罪に問われています。
初公判で和佐被告は「間違いありません」と起訴内容を認めていました。
16日の論告求刑公判で検察側は、犯罪と分かりながら闇バイトに加担し、凶器を用意し、深夜に被害者の家に押し入り犯行に及んでいるなど「計画的な犯行で極めて悪質」と指摘しました。
そのうえで、罪を認め、父親の負担で被害の弁償をしようとしているとして懲役10年を求刑しました。
一方、弁護側は、和佐被告は、夫婦のいた1階ではなく2階にいたことなどから「犯行への関与は消極的」としたうえで、謝罪文を書くなど反省しており、母親が金銭管理をすると話していることから、「今後犯罪はしない」として懲役5年が相当と主張しました。
最終意見陳述で和佐被告は、「被害者に心身ともに、甚大な被害を与えてしまい本当に申し訳ないと思っています。社会に復帰できた際には犯罪を起こさないようにもう一度しっかり地盤を固めて社会に貢献できるように生活することを誓います」と述べました。
判決は、今月18日に言い渡されます。