成り済まし詐欺被害の未然防止に貢献したとして郡山署は28日、ともに福島県郡山市の会社員目黒瑠さん(30)と池田夢香さん(31)に署長感謝状を贈った。
同署などによると2人は6日午後6時ごろ、市内の東邦銀行金屋支店に立ち寄った。目黒さんが同店ATMコーナーに向かうと、携帯電話で何者かと通話しながらATMを操作する80代女性を発見。目黒さんは女性から「NTTファイナンスの職員からアプリの登録料9万6千円分の未納料金を振り込むよう言われているが、うまく振り込めない」などと助けを求められた。
目黒さんが詐欺を疑っていたところ、池田さんが合流。詳しく話を聞くと、女性は「ここまで高額な請求は初めてで、身に覚えがない」などと話した。不審に思った池田さんは、女性の通話相手の電話番号をインターネットで検索。だが、NTTファイナンスの電話番号でないことが発覚した。
2人は女性に詐欺の可能性があると説明し、同署に通報。警察官が現場に到着するまで女性に寄り添った。
小学生を対象とした「夏休み裁判体験会」は29日、福島地裁いわき支部で開かれた。
裁判の仕組みや裁判所の役割に理解を深めてもらおうと企画した。16組の親子が参加した。
刑事裁判での裁判官、検察官、弁護士の役割を解説した。おとぎ話「浦島太郎」を題材とした模擬裁判を行い、児童が裁判官、検察官、弁護士の役で審理の流れを学んだ。実際の裁判で使う法廷で、起訴状朗読や被告人質問などを体験した。
模擬裁判終了後、児童は法服の試着したり裁判官席に着席したりして記念撮影をしていた。
(いわき版)
福島県郡山市島2丁目の飲食店「しゃぶしゃぶ温野菜郡山新さくら通り店」で起きた爆発事故は、30日で発生から5年を迎える。顔に重傷を負った郡山市の美容師の女性(51)は福島民報社の取材に「当事者にとって節目はない」とした上で、「もう5年たつのに(責任の所在と原因の究明の)進展が少ない」もどかしさ、「まだ5年しかたっていない」のに世間から忘れられていく不安を口にした。福島地検は昨年11月、ガス設備の法定点検を担った郡山エルピーガス保安管理センターの職員を業務上過失致死傷の罪で在宅起訴した。初公判の期日は未定だが、女性は被害者参加制度を利用する方針だ。「時間を返して」。自らの言葉で裁判官らに訴える。
骨や歯が粉々に砕けた顔の治療は今も続く。傷がある顔の右側や口内に激痛が走るようになった。医師から、右下顎の骨を固定する金属プレートのねじと、その近くに生える親知らずが一因と考えられると説明された。不安要素を取り除くため6月末、ねじと親知らずを抜く手術を受けた。抜歯は成功したが、ねじは固着しているのか、取り除けなかったという。
福島県須賀川市の住宅で男女6人の変死体が見つかった「須賀川祈禱師[きとうし]殺人事件」の発覚から7月で30年を迎えた。オウム真理教による地下鉄サリン事件と同じ年に県内で起きた惨劇は、福島県犯罪史に深く刻まれている。主犯・江藤幸子元死刑囚=執行時(65)=が「悪魔払い」と称した宗教行為の名の下に、犯罪を正当化していたとされる。精神鑑定を担当した医師は「物価高などで社会不安が高まれば、類似の事件が今の時代でも起きかねない」と警鐘を鳴らす。
■6人所在不明
「被害者が多く、できれば経験したくない事件だった」。当時の須賀川署長の斎藤克彦さん(82)=福島市=はこう振り返る。事件が明るみに出たのは1995(平成7)年7月。江藤元死刑囚らから暴行を受けた信者の家族が警察に通報したのがきっかけだった。県警の事情聴取に対し、信者は「(江藤元死刑囚の)家の中に黒くなって寝ている人たちがいる」と語り、6人の名前を挙げたという。
福島県の福島市消防本部は25日、福島市の80代女性が自宅の庭先で倒れているのが見つかり、救急搬送後に熱中症の疑いで死亡したと発表した。県消防保安課によると、県内で熱中症の疑いによる死者が確認されたのは今年初めて。
市消防本部によると、同日午後0時5分ごろ、女性宅の近隣住民から「高齢女性が屋外で倒れていて、意識がない」と119番通報があった。救急隊が駆け付けると、女性は自宅の庭先で倒れていた。心肺停止状態で市内の医療機関に搬送されたが、その後、死亡が確認されたという。
■熱中症疑い福島県内19人搬送、1人重症
福島民報社が県内の各消防本部に聞き取ったところ25日はこの女性のほか、午後5時までに福島、いわき、白河、須賀川、南相馬、桑折、西会津、会津坂下、金山、中島、矢吹の11市町村で男女計19人が熱中症の疑いで医療機関に搬送された。重症は1人、中等症は6人、軽症は12人。
成り済まし詐欺被害を未然に防止したとして福島県の喜多方署は17日、東邦銀行喜多方支店の村上広美さんと藤原明里さんに署長感謝状を贈った。
同署などによると、6月30日午前11時ごろ、支店に「振り込みの仕方を教えてほしい」と60代男性から電話があった。応対した村上さんが内容を聞いたところ、銀行に行かないと振込先が分からない旨の返答があった。詐欺を疑い、来店時に窓口に声を掛けるよう案内し、支店内に情報を共有した。男性は約10分後に来店した。藤原さんがロビーで交流サイト(SNS)でやりとりをしている男性に声を掛けた。再度内容を聞いて、共にSNSの相手を確認し、振り込みをやめさせた。
贈呈式は同署で行われ、大河内弘樹署長が2人に感謝状を手渡した。佐藤睦浩副支店長が同席した。
(会津版)
成り済まし詐欺被害を未然に防いだとして福島県警福島北署は18日、福島市のセブン―イレブン福島瀬上南店の従業員加藤裕美さん(39)に署長感謝状を贈った。
同署によると6月30日、来店した80代男性が不慣れな様子で電子マネー10万円分を購入しようとした。加藤さんは不審に思い男性を説得するなどし、詐欺被害を未然に防いだ。
同署で小林健一署長が加藤さんに感謝状を手渡した。加藤さんは「犯罪が身近にあることを実感した。おかしいと思ったら積極的に声がけしていきたい」と話した。オーナーの高橋誠さんが同席した。
(県北版)
成り済まし詐欺被害を未然に防いだとして福島県警福島北署は18日、福島市のセブン―イレブン福島瀬上南店の従業員加藤裕美さん(39)に署長感謝状を贈った。
同署によると6月30日、来店した80代男性が不慣れな様子で電子マネー10万円分を購入しようとした。加藤さんは不審に思い男性を説得するなどし、詐欺被害を未然に防いだ。
同署で小林健一署長が加藤さんに感謝状を手渡した。加藤さんは「犯罪が身近にあることを実感した。おかしいと思ったら積極的に声がけしていきたい」と話した。オーナーの高橋誠さんが同席した。
(県北版)