無許可で車に客を乗せて運賃をもらういわゆる「白タク行為」を行ったとして小松市に住むベトナム国籍の男が逮捕されました。外国人の「白タク行為」の検挙は県内では初めてです。
リポート:
「こちらが犯行に使われた車なんですが屋根の上には大量の荷物を乗せるためでしょうか。ルーフキャリアがついています」
道路運送法違反の無許可経営の疑いで逮捕されたのは小松市西軽海町に住むベトナム国籍の派遣社員チャン・ヴァン・ホアン容疑者(36)です。チャン容疑者は今年2月、許可がないにも関わらず複数回にわたって関西方面から県内に客を運び、代金を受け取っていた疑いがもたれています。
警察によりますとチャン容疑者はSNSにベトナム語で「白タク行為」をする旨の投稿をしていてこれまでに少なくとも4万円以上を代金として受け取っていたということです。捜査に支障が出るとして警察はチャン容疑者の認否を明らかにしていません。
警察は組織的犯行の可能性も含めて捜査を進めています。
小松市内の路上で「トイレの場所を教えてほしい」と面識のない10代の女性に声をかけて車内に連れ込みわいせつな行為をしようとした疑いで23歳の会社員が逮捕されました。
不同意わいせつ未遂の疑いで逮捕されたのは小松市梯町にすむ23歳の会社員の男です。警察によりますとこの男は6月10日午後4時頃、小松市内の路上に車を止め面識のない10代の女性に「トイレの場所を教えて」と声をかけました。そしてその女性を車内に連れ込み自分の下半身を見せつけた上で触らせようとした疑いが持たれています。女性は車から逃げ出し、女性の関係者が警察に通報したということです。男は警察の調べに対し「声をかけて車内で自分の下半身を見せつけたが触らせようとはしていない」と容疑を一部否認しています。警察は男に余罪がないかなど調べています。
石川県加賀市で閉鎖された寺に侵入し仏像などを盗もうとした疑いでブラジルとボリビア国籍の男ら3人が逮捕されました。
建造物侵入の現行犯で逮捕されたのはブラジル国籍で能登町波並に住む自称解体業の42歳の男と、同じく能登町波並に住むボリビア国籍の自称解体業の25歳の男です。また建造物侵入と窃盗未遂の疑いでブラジル国籍で静岡県に住む自称解体業の54歳の男も逮捕されています。
警察によりますと3人は先月25日、午後1時20分ごろ加賀市の閉鎖された寺の中に侵入し真ちゅう製の仏像や蛇口などあわせて58点を盗もうとした疑いが持たれています。
近くを通りかかった人から「何者かが侵入している」と110番通報があり、警察が現場に駆け付けたところ寺の敷地内に仏像などが積み込まれた2台の車を発見し、寺の建物内にいた男らを逮捕しました。
警察の調べに対して男らは「入ったことに間違いはない」と容疑を認めています。
警察によりますと、男らは能登半島地震の復旧作業で石川県に来ていて、盗んだ仏像などは販売する目的だったと供述しているということです。警察は他にも同じような犯行を起こしているとみて調べを進めています。
2024年10月、金沢市内で3人が死傷した事故。当時18歳で車を運転していた男の初公判が開かれ男は起訴内容を認めました。
起訴状などによりますと金沢市内に住む当時18歳だった無職の被告は2024年10月、金沢市東蚊爪町で最高速度40キロ制限の市道を時速およそ90キロのスピードで軽乗用車を運転。電柱に衝突し乗っていた男性1人を死亡させ、残る男性2人にけがをさせたとして危険運転致死傷の罪に問われています。
裁判員裁判で起訴内容について間違いがないか問われた被告は「ありません」と認めました。検察側は事故現場を高速度で走ると車体が浮き上がる感覚があることを被告は知っていて、その上で友人とスリルを楽しもうと犯行に及んだと指摘しました。また被告は当時18歳で少年法が適用される特定少年でしたが重大な犯罪だとして刑罰を科すべきだと主張しました。
一方、弁護側は起訴内容は争わないものの、被告の判断の未熟さがこの結果につながったことから保護観察処分が妥当だとして家庭裁判所への移送を主張しました。裁判は6月26日に判決が言い渡されます。
石川県七尾市で、交番に爆竹を複数回にわたって投げたとして男2人が逮捕されました。
威力業務妨害の疑いで逮捕されたのは羽咋市柴垣町の20歳の会社員の男と、志賀町に住む19歳の会社員の男です。
警察によりますと男らは今月5日午後10時20分ごろから翌6日の午前1時45分ごろまでの間に3回にわたって七尾市にある交番の敷地や交番前の道路に車の中から爆竹を投げ警察の正常な業務を妨害した疑いを持たれています。
警察は、交番周辺にある防犯カメラなどを解析して2人を割り出し、8日、逮捕しました。警察の調べに対し20歳の男は「間違いない」と容疑を認めていますが19歳の男は「一部覚えていない」などと容疑を一部否認しているということです。
警察によりますと、2人は友人関係で、今のところ当時、交番にいた警察官とは面識がないということです。
警察は犯行の動機などを詳しく調べています。
能登半島地震で行方不明となっている2人のうち
輪島市名舟町(なふねまち)の女性の捜索が2日再開されました。
輪島市名舟町では去年1月の能登半島地震で大規模な土砂崩れが発生し、女性1人が行方不明となっています。捜索は去年3月二次災害の恐れがあるとして中断していましたが、梅雨に備えた土砂の撤去作業が2日朝から始まり、これにあわせ県警は捜索を再開しました。
近所の住民:
「風景が変われば気持ちも変わる。
できれば見つかってほしい本当はそれが一番です」
県警の災害対策課によりますと2日の捜索は午後4時まで行われましたが手がかりとなる新たなものは見つからなかったということです。輪島市名舟町(なふねまち)での捜索は土砂の撤去工事が終わるまで今後2週間ほど続けられる予定です。
能登半島地震ではこのほか輪島市町野町(まちのまち)でも1人が行方不明となっていて県警は安全が確保出来次第再開する方針です。
石川県野々市市の家電量販店の副店長が、商品を無断で転売していたとして逮捕されました。
業務上横領の疑いで逮捕されたのは野々市市内の家電量販店で副店長を務める、野々市市野代2丁目の32歳の男です。
警察によりますと副店長の男は、5月27日、店の商品である時価2万8000円相当のパソコンケースを無断で転売した疑いが持たれています。
31日になって、他の従業員が、パソコンケースがないことに気づき、警察に通報、警察が防犯カメラなどを調べた所男の犯行が発覚しました。
警察は、男の認否については「捜査に支障をきたす」として明らかにしていません。
男は副店長として商品管理の業務をしていた事から、警察は余罪もあるとみて捜査を進めています。
1日午前、珠洲市の海岸で釣りをしていた男性が海に転落し搬送先の病院で死亡が確認されました。
1日午前8時45分ごろ珠洲市馬緤町(まつなぎまち)の大崎島で「仲間が海に落ちた」と釣りをしていた男性から第九管区海上保安本部に通報がありました。転落した男性はライフジャケットを着用していて、約1時間40分後、消防防災ヘリによって救助されましたが搬送先の病院で死亡が確認されました。死亡したのは能登町小木の自営業、古谷樹(ふるたに たつき)さん(37歳・男性)で死因は溺水でした。
能登海上保安署によりますと事故当時、現場付近では風速7メートルの風が吹き、波のうねりも1.5メートルほどあったということです。