県教育委員会は12日、児童生徒にわいせつな行為をした20代の男性教諭と、職員互助会が管理する口座から現金を引き出して私的に利用した寄宿舎指導員をそれぞれ懲戒免職にしたと発表した。
市町村立学校に勤務する20代の男性教諭は3月下旬から4月上旬にかけて、児童生徒1人に対しわいせつな行為をしたほか、わいせつな内容のショートメッセージを複数回にわたり送付した。
関係者から学校に連絡があり発覚した。男性は「私自身の考えの浅さ、自覚のなさによるものだ。この度は本当に申し訳ありません」などと話しているという。
昨年4月から今年4月にかけて、職員互助会が管理する口座から61万9145円を私的利用のため引き出したのは、八重山特別支援学校の寄宿舎指導員を勤めた30代男性で、互助会の会計担当で口座からお金を引き出せる立場にあった。経費支払いが必要となった際に口座にお金がなく、男性が自ら報告したという。借金返済のために引き出したと説明している。
嘉手納署は8日、うるま市から読谷村までを走行中のタクシー車内で、バッグドアの内側に取り付けられたブレーキランプなどを壊したとして、器物損壊容疑で米軍トリイ・ステーション所属の陸軍特技兵の男(26)を現行犯逮捕した。「何も壊していない」と容疑を否認している。
嘉手納署によると、特技兵は沖縄市内で知人と飲食後にタクシーに乗車した。うるま市赤道で知人が降車し、読谷村楚辺に向かっていた車内で暴れ出し、コード付きのブレーキランプを手でつかんで引き抜いたという。運転手から通報を受け同署員が駆けつけたところ、特技兵からはアルコールが検出された。
逮捕容疑は8日午前5時50分ごろから同6時5分ごろにかけて、うるま市から読谷村までを走行中のタクシー車内でブレーキランプを壊した疑い。
7日午後9時51分ごろ、「北大東島から南大東島へ出港した船舶と、7日午後6時ごろから連絡が取れなくなっている。乗船者は1人のみ」などと、南大東村の建設会社職員から118番通報があった。連絡が取れなくなった汽船(総トン数1.3トン)には、南大東村の会社員男性(44)が1人で乗船していたとみられる。汽船は同日午後10時15分ごろ、琉球水難救済会所属の船により北大東港の南沖約2900メートルの海域で発見されたが、男性の姿はなかったという。8日正午現在、男性の発見には至っていない。第11管区海上保安本部那覇航空基地所属の航空機や、中城海上保安部所属の巡視船が現場周辺の海域で捜索を続けている。
中城海保によると、男性は北大東島に住む友人と会うために汽船で同島を訪れ、南大東島の自宅に帰宅途中だったという。船を出航させた男性と連絡を取っていた勤務先の建設会社の上司が118番通報した。
2024年5月、県内で女性の首を絞め付けるなどの暴行を加えてけがを負わせ、性的暴行を加えたとして不同意性交致傷の罪で起訴された、在沖米海兵隊上等兵の被告(22)の裁判員裁判第3回公判が4日、那覇地裁(小畑和彦裁判長)で開かれた。被害女性の友人らの証人尋問が行われ、女性が被害に遭った直後の被害申告で「男性の警察官ばかりで言いづらかった」として、自身が受けた性被害の全容を供述していなかったことが明らかにされた。
公判では、女性の友人が検察側証人として出廷したほか、事件当時交際中だった女性の夫が弁護側証人として出廷した。
女性の友人への尋問は、被告側や傍聴席から見えないように遮へい物を設置し行われた。友人は、事件直後に女性から「首締められて殺されそうになった」とメッセージを受けたことなど、事件前後の状況を証言した。被害直後、県警に申告していなかった事件に関する性被害を打ち明けられたとし、「(一緒に)何が起きたかを女性警察官に話した」と女性の供述を促したことを明かした。
2024年5月、県内で女性の首を絞め付けるなどの暴行を加えてけがを負わせ、性的暴行を加えたとして不同意性交致傷の罪で起訴された、在沖米海兵隊上等兵の男(22)の裁判員裁判第2回公判が3日、那覇地裁(小畑和彦裁判長)で開かれた。被害に遭った女性の証人尋問が行われ、「人はこんな風に死ぬんだと思った」などと当時の緊迫した状況を証言した。
尋問は、別室と法廷を映像と音声でつなぐ「ビデオリンク方式」で、午前10時から休憩を挟んで午後4時30分まで行われた。
検察側の冒頭陳述などによると、被告は2024年5月26日早朝、本島の繁華街を一人で歩いていた女性に声を掛けた。タクシーに無断で同乗するなどしてつきまとい、女性の交際相手の自宅玄関で犯行に及んだとしている。被告は2日の初公判で「疑われるようなことは一切していない」と無罪を主張している。
女性は、「(被告が)背後から力強く首を絞めてきた」と証言。悲鳴を上げるなどの抵抗をしながら何度も意識を失ったとし、「怖いというより、この人は人を殺すことが目的だったのかなとか、人はこんな風に死ぬんだと思った」と声を震わせた。