広島県警廿日市署は24日、ミニバイクで男性を引きずったとして傷害の疑いで、広島市、国勢調査員村尾富陽容疑者(78)を現行犯逮捕した。「相手側がバイクの前に立ちふさがり、ぶつかってきた」と容疑を否認している。
逮捕容疑は24日午後0時45分ごろ、廿日市市佐方3丁目の路上で、運転するミニバイクを自営業の男性(45)に衝突させて引きずり、足の指にすり傷を負わせた疑い。署によると、2人に面識はない。何らかのトラブルがあったとみて詳しい経緯を調べる。
廿日市市によると、村尾容疑者は市が国に推薦し、今月20日から始まった国勢調査に従事。事件当時、業務中だったかどうかは不明だという。
岐阜県土岐市消防本部北消防署で1月、路上生活する男性=当時(58)=の異変を知らせる119番を受けたのに救急車を出動させず男性を死亡させたとして、県警は25日にも業務上過失致死容疑で、対応した同署の30代男性通信指令員ら3人を書類送検する方針を固めた。捜査関係者への取材で24日分かった。起訴を求める厳重処分の意見を付けるとみられる。
市などによると、1月13日午後6時10分ごろ、60代女性から「散歩中、路上生活の男性に声をかけたが返事がなかった」と119番があったが、同署は救急隊の出動を見送った。14日午前6時40分ごろ「人が倒れている」と同署に駆け込みの通報があり、救急隊が出動したが男性は心肺停止状態で、その後死亡が確認された。
捜査関係者によると、3人は30代男性指令員の他、当時勤務していた40代男性指令員と当直責任者の50代男性。13日の通報で緊急性は低いと判断して救急車を出動させず、翌日の早朝までに男性を死亡させた疑いが持たれている。
【ワシントン共同】米南部テキサス州ダラスの移民・税関捜査局(ICE)の施設で24日、乱射事件があり、国土安全保障省などによると、不法移民の可能性がある拘束者1人が死亡、2人が重体となった。容疑者の男は直後に自殺し、現場で見つかった薬きょうにはICEを批判する文字が書かれていた。ただ、死傷した3人はICE職員ではなく、巻き添えになった可能性もある。
トランプ大統領は交流サイト(SNS)で事件について、ICEを批判する野党民主党の「過激な左派」が招いた結果だと主張し、取り締まりを強める姿勢を改めて示した。
兵庫県宝塚市の住宅で2020年6月、家族ら4人をクロスボウ(洋弓銃)で撃ち、3人を殺害、1人を負傷させたとして殺人と殺人未遂の罪に問われた野津英滉被告(28)は25日、神戸地裁(松田道別裁判長)の裁判員裁判初公判で起訴内容を認めた。
検察側は冒頭陳述で、事件は計画性が高く、被告に完全責任能力があったと主張。子どもの頃に母親の愛情を感じられなかったなど家族に不満があったと指摘した。ナイフも購入していたが「矢の方が抵抗が少ない」と考え、大型のクロスボウを使用したと述べた。
弁護側は、被告は当時発達障害があり「心神耗弱だった」とし、責任能力を争う姿勢を示した。
【ブリュッセル共同】国際刑事裁判所(ICC)は23日までに、数千人が殺害されたといわれるフィリピンでの「麻薬戦争」を巡り、逮捕された同国のドゥテルテ前大統領に対する訴追内容を記載した文書を公開した。ダバオ市長時代から大統領在任中の2013~18年に76人の殺害と2人への殺人未遂に関与した疑いで、人道に対する罪に問われている。
ドゥテルテ氏はダバオ市長時代に警察官やプロの殺し屋で構成する「暗殺団」を組織し、犯罪者を超法規的に殺害するよう指示。大統領就任後も対象者を重要度に応じてランク付けしたリストを作成し、殺害に成功した警察官には5万から100万ペソの報酬が支払われることもあったという。
【イスラマバード共同】広島と長崎への原爆投下80年を機に、核兵器保有国パキスタンで反核を訴える芸術家バシル・アハマドさん(71)の展覧会が23日、首都イスラマバードで開かれた。被爆者の苦難を想像しながら、叫び声を上げる顔や傷ついた腹部などをかたどった真ちゅう製の像を展示。
パキスタン日本文化協会の主催。赤松氏はアハマドさんらとテープカットし「パキスタンや世界の人々に悲惨な被爆の実相を理解していただきたい」と記者団に述べた。
アハマドさんは「人々が平和に暮らせる世界を望んでいる」と表明。事前の取材には「作品が日本人にも影響を与えられれば本望だ」と話した。広島での開催も模索している。
【ロンドン共同】デンマーク警察は22日夜、首都コペンハーゲン近郊の空港周辺上空で大型の無人機2、3機が目撃され、空港が一時閉鎖されたと発表した。同日にはノルウェーの首都オスロ近郊の空港周辺やスウェーデン南部マルメでも無人機の目撃情報があった。それぞれの関連は不明。
デンマークのメディアによると、フレデリクセン首相は23日、「深刻な侵入行為だ」と懸念を表明。ルーマニアやポーランドで相次いだロシア無人機による領空侵犯の可能性について「完全に排除はできない」と述べた。
ロシアのペスコフ大統領報道官は23日「毎回、根拠のない非難が聞こえてくる」と述べ、ロシアと結びつける欧州諸国を批判した。
那覇市議会議長を務めていた2020~21年、所有権争いが起きていた市有地の購入を望む不動産業者らから計5千万円を受け取ったとして、収賄罪に問われた久高友弘被告(77)は24日、那覇地裁(小畑和彦裁判長)の初公判で起訴内容を認めた。23年に疑惑が発覚して議長を辞職した後、沖縄県警に逮捕されていた。
事件では、収賄罪で久高被告と市有地の所有権を主張する住民の成年後見人(72)の2人が、贈賄罪で元総会屋の小池隆一被告(82)や不動産業者ら3人(うち1人は死亡により公訴棄却)が起訴された。
贈賄側の1人が有罪判決を受けたが、小池被告は今年3月の初公判で「賄賂ではない」と起訴内容を否認していた。
福岡市早良区で昨年8月、軽乗用車で対向の路線バスに衝突し、後部座席の7歳と5歳の姉妹を死亡させたなどとして、自動車運転処罰法違反(過失致死傷)の罪に問われた母親の古賀千尋被告(33)に福岡地裁は24日、禁錮3年、執行猶予5年(求刑禁錮4年)の判決を言い渡した。「被害結果は極めて重大」としつつ、娘を失った精神的苦痛を考慮した。
今泉裕登裁判長は判決理由で、前方左右を注視する重要な義務を怠り、カーナビに脇見して事故を発生させたとし「前途ある人生を絶たれた2人の無念は察するに余りある」と指摘した。一方で「自らの不注意で最愛のわが子を失って、自責の念や喪失感などにさいなまれた」と述べた。
判決によると、昨年8月18日午前11時10分ごろ、同区東入部の国道263号を時速約48キロで走行中にバスと衝突。小学2年の優麗愛さんと妹の麻里愛さんを死亡させ、乗客ら4人を負傷させた。
道交法は6歳未満のチャイルドシート使用を義務付けているが、妹は使っていなかった。
【台北共同】台湾東部・花蓮県で23日、台風18号の影響に伴う大雨でせき止め湖から水があふれ出し、下流で洪水が発生した。台湾当局の24日午前のまとめによると、14人が死亡、124人が行方不明になった。
湖から水があふれ出したのは23日午後で、下流にある橋が損壊したほか、市街地で建物が冠水したり車が流されたりする被害が出た。
中央通信社によると、亡くなった人の大半は高齢者で、逃げ遅れたとみられている。
18号は台湾の南方を進み、台湾本土に上陸しなかったが、東部を中心に大雨が降った。せき止め湖では22~25日の4日間に計700~800ミリの降水量が見込まれるという。
【ソウル共同】世界平和統一家庭連合(旧統一教会)の元幹部から不正に高級バッグを受け取ったとして、あっせん収財などの罪に問われた尹錫悦前大統領の妻、金建希被告の初公判が24日、ソウル中央地裁で開かれた。金被告の弁護人は「全ての起訴内容を否認する」と述べた。
一方、韓国メディアによると、特別検察官は23日に逮捕した教団総裁の韓鶴子容疑者の取り調べを行った。韓容疑者は元幹部らを通じて金被告に高級バッグを贈った疑いなどが持たれている。
特別検察官は冒頭陳述で、教団側から「大統領の職務に関する請託を受け、8293万ウォン(約880万円)相当の金品を受け取った」と指摘。弁護人は、教団側から「請託を受けた事実、高級バッグなどを受け取った事実はない」と主張した。
金被告は、尹氏と共謀して政治ブローカーから無償で世論調査結果を受け取った政治資金法違反罪や、株価操作で8億1千万ウォンの不当な利益を得た資本市場法違反罪でも起訴された。
ミャンマーで2007年、反政府デモの取材中に治安部隊に銃撃されて死亡した映像ジャーナリスト長井健司さん=当時(50)=のカメラに残されていた映像を分析した結果、銃撃直前に暗闇に切り替わって以降の部分に「上書きの痕跡」が見つかったことが24日、分かった。契約先のAPF通信社の山路徹代表(64)が、記者会見で明らかにした。
映像は約7分間で、07年9月27日に最大都市ヤンゴンで反政府デモを取材した際のもの。冒頭から約5分間は長井さんが撮影し、銃撃の約6秒前に暗闇の映像に切り替わり、その後女性が映った後で終了する。
山路氏側の依頼でテープメーカーが調べた結果、暗闇以降の映像部分には長井さんのカメラとは違う記録信号があった。意図的な上書きとみられ、山路氏は「長井さんが撮影した映像が『まずい』ということで上書きされたのでは」と話した。
また日本音響研究所(東京都渋谷区)が、映像の雑踏音などのノイズを処理したところ、銃撃直前に記録されていた長井さんの最期の言葉は「とりあえず、もどろう」だったことが判明した。
走行中に軽乗用車の運転席から隣を走るバイクを手で押して転倒させ、男性にけがを負わせたとして、大阪府警は24日、殺人未遂の疑いで、自営業土山法光容疑者(38)=大阪市西淀川区=を逮捕した。府警は直前、容疑者と男性にあおり運転を巡るトラブルがあった可能性があるとみて、詳しい状況を調べる。
逮捕容疑は2月24日午前、大阪市西淀川区の国道43号で、運転席の窓を開けてバイクを押して、兵庫県尼崎市の男性(32)を転倒させて、殺害しようとした疑い。府警によると、「文句は言ったが、押していない」と容疑を否認している。
バイクを運転していた男性は脚の骨を折るなどの重傷を負った。
大阪府岸和田市発注工事の入札情報漏えい事件で、大阪地検特捜部は24日、落札業者側から計1900万円の融資を受けたとして収賄の疑いで、前市長永野耕平容疑者(47)を再逮捕した。認否を明らかにしていない。
再逮捕容疑は、2021年8月と24年5月の工事入札2件で業者側に最低制限価格を漏らし、23年5、7月、24年11月の3回にわたり、謝礼として現金計1900万円を借り受け、賄賂を受け取った疑い。
また特捜部は同日、容疑者を官製談合防止法違反と公競売入札妨害の罪で起訴した。起訴状によると、21年5月に行われた岸和田競輪場整備工事入札で最低制限価格を同じ業者側に伝え、落札させたとしている。
働いていた横浜市のラーメン店で2023年9月、親族の男性店長=当時(33)=を殺害し現金などを奪ったとして、強盗殺人の罪に問われた住所不定、無職大橋昭仁被告(37)の裁判員裁判で、横浜地裁は24日、求刑通り無期懲役の判決を言い渡した。
弁護側は、殺害目的は怨恨で強盗殺人罪は成立しないと主張していたが、丹羽敏彦裁判長は「犯行前から名古屋方面への逃走を想定していた。逃走資金として現金を持ち去ることを計画していたと考えるのが合理的」と指摘。遺体に刺されるなどした53カ所の外傷があり「強固な殺意に基づく残虐な犯行だ」と述べた。
弁護側は判決を不服として控訴した。
福島県郡山市で1月、大阪府から大学受験に訪れていた10代女性が車にはねられて死亡した事故で、自動車運転処罰法違反(危険運転致死傷)と道交法違反(酒気帯び運転)の罪に問われた池田怜平被告(35)を懲役12年とした福島地裁郡山支部裁判員裁判判決について、女性の遺族は22日、量刑不当だとして福島地検郡山支部に控訴するよう申し入れた。遺族の代理人弁護士が明らかにした。求刑は懲役16年。
遺族は「過去の量刑を参考にしたことには一定の理解をするが、一般社会の考え方に照らし、判決内容は軽いと考えている」とした。
判決は故意性を認め、危険運転罪の成立を認定。懲役12年が相当とした。
【ソウル共同】韓国のソウル中央地裁は23日、世界平和統一家庭連合(旧統一教会)の韓鶴子総裁(82)の逮捕状を発付し、韓国メディアによると、同容疑者は逮捕された。教団に便宜を図ってもらう目的で尹錫悦前政権側に金品を提供したとして、政治資金法違反などの疑いで特別検察官が逮捕状を請求していた。
韓容疑者は容疑を否認している。特別検察官によると、地裁は証拠隠滅の恐れがあるなどとして逮捕状を発付した。教団による政界工作の全容解明を目指す。
教団を巡っては、日本で高額献金が社会問題化したほか、自民党との不明朗な関係も明らかになっている。
報道によると、韓容疑者は2022年4~7月、元教団幹部らと共謀し、尹前大統領の妻金建希被告=あっせん収財罪などで起訴=に高額のネックレスなどを贈った疑いが持たれている。
同年1月には尹氏の側近で、尹前政権時に与党だった保守系政党「国民の力」の国会議員、権性東容疑者=政治資金法違反容疑で逮捕=に1億ウォン(約1060万円)を渡し、教団への政府の支援を依頼した疑いもある。
【ロンドン共同】デンマークの警察は22日夜、首都コペンハーゲン近郊の空港周辺上空で大型の無人機2、3機が目撃され、空港が一時閉鎖されたと発表した。地元メディアによると、警察は記者会見を開き、ノルウェー首都オスロ近郊の空港周辺でも無人機が目撃されたと明らかにした。両事案の関連や無人機の詳細は分かっていない。
ルーマニアやポーランドで相次いだロシア無人機による領空侵犯との関連も不明だ。
コペンハーゲン近郊で目撃された無人機はその後姿を消し、空港は再開された。ノルウェーメディアによると、オスロ近郊の空港では運航に乱れが生じた。
北海道むかわ町で男性の遺体が地中に遺棄された事件で、死体遺棄容疑で逮捕された会社員梅津悠希容疑者(36)=苫小牧市=が被害者について「全く知らない人」と供述していることが23日、道警への取材で分かった。容疑者は現場で穴を掘ったことは認めているといい、道警は供述を精査するとともに、詳しい経緯や背景を調べている。
遺体が埋まっていたのが深さ約4メートルの場所だったことも捜査関係者への取材で判明した。
道警によると、男性は札幌市豊平区の西村隆行さん(55)。8月上旬に消息不明となり、9月19日、梅津容疑者の逮捕前の説明に基づき捜索した結果、遺体で発見された。死因は出血性ショックで、8月3日未明に埋められたとみている。
道警は、前日の8月2日夜、西村さんに刃物でけがを負わせたとして、傷害容疑で西村さんの知人の会社役員大上文彦容疑者(49)=別の傷害容疑で再逮捕、札幌市白石区=を逮捕している。梅津容疑者は大上容疑者について「何度か会ったことがある」との趣旨の供述をしており、関連を調べる。
【ロサンゼルス共同】米メディアは20日、射殺された保守系政治活動家チャーリー・カーク氏(31)の追悼式典が21日に開かれる西部アリゾナ州グレンデールのスタジアムに19日、拳銃などを持った男性が侵入したとして捜査当局が逮捕したと報じた。カーク氏が創設した政治団体は20日、警備担当者だったと説明。州当局によると、既に釈放された。
追悼式典にはトランプ大統領やバンス副大統領、ルビオ国務長官、ヘグセス国防長官のほか、与党共和党の幹部らも参列する見通し。会場周辺には厳重な警備が敷かれている。トランプ氏は式典で言葉を述べる予定。
米メディアによると、男性が不審な動きをしていたとして大統領警護隊(シークレットサービス)が拘束。捜査当局の関係者だと偽ったという。
カーク氏が創設した政治団体「ターニング・ポイント・USA」の広報担当者はX(旧ツイッター)で、男性が「著名な出席者の事前警備に従事していた」と説明。シークレットサービスとの連携が不十分だったと釈明した。
【北京共同】北朝鮮の金正恩朝鮮労働党総書記は21日の最高人民会議(国会)演説で、今年の事業計画の成果を強調する中で「秘密兵器を新たに保有した」と述べた。北朝鮮メディアが22日報じた。詳細は不明。10月10日の党創建80年に合わせて大規模な軍事パレードが開かれるとみられており、この兵器が登場するかどうか注目される。
金氏はウクライナ侵攻を続けるロシアへの派兵支援に関し、北朝鮮兵や戦死者の遺族への寄付が社会で広がっていると説明。8月下旬から遺族の生活支援のほか、祈念碑の建立のために数万人が寄付したという。
東京都世田谷区で1日に女性が殺害された事件で、警視庁は22日、殺人容疑で逮捕した交際相手のパク・ヨンジュン容疑者(30)=韓国籍=を、邸宅侵入とストーカー規制法違反の疑いで再逮捕した。捜査関係者への取材で分かった。
女性は韓国籍のバン・ジウォンさん(40)。捜査関係者によると、再逮捕容疑は8月29~30日にバンさんの自宅マンション敷地内に侵入したほか、バンさんに無料通信アプリで複数回メッセージを送るなどした疑い。
バンさんは8月29日、都内の交番を訪れ「暴力を振るわれた」と相談。警視庁はバンさんを知人宅に避難させ、バンさんに近づかないよう容疑者を指導するなどしていた。
20日午後4時20分ごろ、兵庫県姫路市東今宿3丁目のマンション7階通路で、近くに住む国勢調査員川口正晴さん(80)が倒れているのが見つかり、搬送先の病院で死亡が確認された。飾磨署によると、20日から始まった国勢調査のため、午後2時ごろからこのマンションの各世帯を訪れていた。
家族は署に、心臓に持病があったと説明しており、詳しい死因を調べる。訪問を約束していた住人の男性が、時間になっても現れないため外出して発見、119番した。
5年に1度の国勢調査は人口や世帯の実態を調べる統計調査で、日本に住む全ての人が対象。公募などで選ばれた全国約60万人の調査員が各戸に調査票を配布している。
福岡県警小倉南署は21日、北九州市内のホテルで大麻成分を含む植物片を所持したとして、麻薬取締法違反(所持)の疑いで、同市立小の講師溝部裕二容疑者(33)を逮捕した。
逮捕容疑は、20日午前10時15分ごろ、同市小倉南区のホテルで大麻成分を含む植物片0.356グラムを所持した疑い。
署によると、一緒にいたデリバリーヘルス(派遣型風俗店)の女性従業員が植物片を不審に感じ、連絡を受けた風俗店の同僚が110番した。
市教育委員会は「児童生徒、保護者に心配をかけ、深くおわびする。事実関係を確認し、厳正に対処する」とのコメントを出した。
【ワシントン共同】トランプ米大統領は19日、米軍が麻薬を運搬していた船を公海上で攻撃し「麻薬テロリスト3人を殺害した」と交流サイト(SNS)に投稿した。中南米やカリブ海を担当する米南方軍の管轄区域内だとし、攻撃の際の動画も公開した。今月に入ってトランプ氏が米軍による麻薬運搬船攻撃の動画を公表したのは3回目。
トランプ政権は麻薬運搬船は敵対するベネズエラの反米マドゥロ政権が関与しているとして攻撃を続けており、両国間で緊張が高まっている。今回攻撃した麻薬運搬船がベネズエラに関係しているかどうかは不明。
トランプ氏が公開した動画では船が炎上する様子が映っている。
【エルサレム共同】米ニューヨークに本部を置く民間団体、ジャーナリスト保護委員会(CPJ)は19日、イスラエル軍が10日にイエメンの親イラン武装組織フーシ派が支配する首都サヌアの新聞社を攻撃し、イエメン人記者ら報道関係者31人が死亡したと発表した。報道関係者に対する攻撃で過去2番目に深刻な被害としている。
フーシ派はパレスチナのイスラム組織ハマスに連帯を示し、イスラエルに向け無人機やミサイル発射を繰り返している。イスラエル軍は10日、フーシ派への報復として軍事施設やプロパガンダを拡散する広報部局を攻撃したと発表していた。CPJによると新聞社を訪れていた記者の子どもも死亡した。
パン販売店「神戸屋」の従業員用更衣室で、同僚だった女子大学生(19)を小型カメラで盗撮したとして、警視庁は19日までに、性的姿態撮影処罰法違反(撮影)の疑いで、元アルバイト戸田雄介容疑者(30)=東京都中野区=を逮捕した。「3年ぐらい前から盗撮していた」と供述している。捜査関係者への取材で分かった。
押収されたマイクロSDカードからは昨年11月~今年2月に、10人以上の女性従業員らを盗撮したとみられる約40件の動画が見つかった。
容疑者は撮影に使ったカードを事務所のパソコンに入れ、動画を確認していたとみられる。回収し忘れたカードを他の従業員が発見。容疑者の顔が動画に写り込んでいたという。
教員が女子児童らを盗撮しSNSのグループチャットで画像を共有したとされる事件で、性的姿態撮影処罰法違反の疑いで逮捕された北海道千歳市立中の教諭柘野啓輔容疑者が「(グループ内で)他の人が盗撮動画を投稿しているのに感化され、軽い気持ちで投稿した」との趣旨の供述をしていることが19日、愛知県警熱田署捜査本部への取材で分かった。
捜査本部は押収したスマートフォンなどを解析し、グループに参加した経緯を調べる。
柘野容疑者は道内の施設で少女の性的な姿を撮影し、動画を共有したなどの疑いがある。「インターネットなどで他人が撮影した動画を見て、自分も盗撮するようになった」とも供述し容疑を認めている。
神戸地検は19日、兵庫県明石市長時代の市議らに対する発言を巡り強要未遂容疑で告発され、県警が書類送検した泉房穂参院議員を嫌疑不十分で不起訴処分とした。「捜査を尽くした結果、犯罪の成立を認める証拠が得られなかった」とした。
告発していたのは政治団体「NHKから国民を守る党」の立花孝志党首。告発状では泉氏が市長時代の2022年10月、自身に対する問責決議案への対応で市議2人に「賛成したら許さん」などと発言したとしていた。
立花氏と泉氏は今年7月の参院選で兵庫選挙区から立候補。告発状は選挙期間中に提出された。
警察官をかたり70代女性から現金約1千万円をだまし取ったとして、大阪府警は19日までに、詐欺容疑で、台湾籍の住所不定、会社員張俊龍容疑者(25)を逮捕した。府警によると、容疑者側は女性に見守りカメラを購入させ、自宅リビングなどに設置させていた。警察や家族に相談していないかを監視する目的があったとみられる。
逮捕容疑は8、9月に何者かと共謀、警察官などを装い女性に連絡し「あなた名義の口座が作られ投資詐欺の被害金が振り込まれている」と言い計1078万円をだまし取った疑い。
女性は地検を名乗る人物から「金が盗まれないように」と言われ見守りカメラを購入。見張られていたとみられる。
千葉県警船橋東署は17日、同県船橋市の60代の自営業男性が、投資会社を名乗るなどした男2人から約1億2900万円相当の暗号資産をだまし取られたと発表した。署は特殊詐欺とみて捜査している。
署によると、今年1月、携帯電話に投資会社を名乗る男から電話があり、LINE(ライン)の連絡先を交換。「暗号資産は株と違ってインサイダー取引の規制がないので、もうかりやすい」などと持ちかけられ、7月までに指定口座へ計10回送金した。
8月には別の男から「詐欺の可能性がある」と連絡があり、自宅を訪れた男がパソコンを操作し、さらに送金した。この男は身長約170センチで、30歳ぐらいだったという。
女子児童の下着を撮影する目的で、勤務先の名古屋市立小の教室内に小型カメラを設置したとして、愛知県警は18日、県迷惑行為防止条例違反の疑いで、同市中村区本陣通5丁目、教員水井聖清容疑者(40)を逮捕した。県警によると「児童の身体や服装、下着に興味があった」と話し、容疑を認めている。
逮捕容疑は9月12日午後1時45分ごろ、同市中川区の小学校の教室にカメラを設置した疑い。
県警によると、児童が12日、机の下にカメラがあるのを見つけ、帰宅してから保護者に報告。保護者から連絡を受けた学校関係者が調べ、容疑者が設置したことが分かり、校長が警察に通報した。
三菱UFJ銀行の支店の貸金庫から顧客が預けた金品を盗んだとして、窃盗罪に問われた元行員山崎由香理被告(47)の公判が18日、東京地裁で開かれ、検察側は「前代未聞の犯行だ」として懲役12年を求刑した。弁護側は被告が反省し実態解明に協力したことを踏まえ、懲役5年が相当だと主張して結審した。判決は10月6日。
検察側は論告で、起訴内容も含め被害総額は約17億円に上ると指摘。支店長代理として貸金庫を管理する立場を悪用し、顧客から預かった巨額の金品を盗み、金融機関の信用を失わせたと非難した。
被告は最終意見陳述で「社会的に大きな影響を与え、申し訳ございません」と謝罪した。
大阪府寝屋川市の20代男性から害虫駆除代金の名目で現金33万円を脅し取ったなどとして、府警都島署は18日、恐喝などの疑いで会社員増田拳志郎容疑者(27)と会社員牧谷龍真容疑者(26)=いずれも神戸市=を再逮捕した。国民生活センターによると、こうした日常の急なトラブルに対応する「レスキューサービス」を巡っては、全国で高額請求被害が相次いでいる。
署によると、男性は今年6月中旬、インターネットで業者を見つけ、ゴキブリ駆除に関して相談。男性宅を訪れた2人から33万円の支払いを求められ、抗議しようとしたが脅迫されて、現金を支払わされた。
長崎県大村市で2009年、同居する40代女性を殺害したとして、殺人罪に問われた馬場恒典被告(75)を無罪とした長崎地裁の裁判員裁判判決を不服とし、長崎地検は18日、福岡高裁に控訴した。4日の判決は、馬場被告が殺害に何らかの関与をしている疑いが濃厚だと認める一方、関係者の証言の信用性を疑問視していた。求刑は懲役18年だった。
伊藤拓真次席検事は「判決の認定は検察として看過できず、控訴して是正を求める」とコメントした。
馬場被告は09年4月中旬~同6月ごろ、当時の自宅で48歳か49歳の無職松永千賀子さんの頭を鈍器で複数回殴って殺害したとして起訴され、公判では一貫して否認した。
長崎県内の60代男性が昨年、救急搬送先の済生会長崎病院から帰宅後に死亡したのは、病院が注意義務に反して適切な処置をしなかったことが原因として、遺族が病院を運営する社会福祉法人恩賜財団済生会(東京)に約7500万円の損害賠償を求め、長崎地裁に提訴したことが分かった。遺族の代理人弁護士が18日、明らかにした。
遺族の代理人弁護士によると、昨年11月30日、通行人が自宅近くの路上で倒れている男性を発見。男性は救急搬送されたが、病院側は画像診断は行わず、点滴を実施して帰宅させた。男性は同日午後、自宅で倒れているのが見つかり、再び救急搬送されたが死亡。死因は後頭部の打撲による頭蓋内出血だった。
16日午後4時20分ごろ、兵庫県伊丹市のリサイクル会社の敷地内で男性従業員(52)があおむけに倒れているのが見つかり、搬送先の病院で死亡が確認された。伊丹署によると、発見した社長が119番したがつながらず、搬送要請が15分ほど遅れた。同日午後発生したNTT西日本の通信障害の影響とみられる。
伊丹署などによると、社長は午後4時22分に119番したがつながらず、110番した。署が加入電話で消防に連絡し、同4時37分につながった。死亡と搬送要請の遅れの因果関係は不明。
男性は周囲に体調不良を訴えていたといい、署は病死の可能性が高いとみている。発見当時、意識不明だった。
架空の仕入れ費を計上するなどして法人税約2900万円を脱税したとして、東京国税局査察部が、法人税法違反の疑いで、システムエンジニア派遣会社「BSS」(東京都中央区)と、同社の田中誠社長(44)=江東区=を東京地検に告発したことが17日、関係者への取材で分かった。
関係者によると告発容疑は、取引先にうその請求書を作成させて仕入れがあったように装うなどし、2024年2月期までの3年間で約1億1800万円の所得を隠して法人税を免れた疑い。隠した所得の一部は、社長の不動産購入や預貯金に充てられていたという。
三重県の松阪市民病院の物品発注を巡り、自身が実質的に経営する業者を仲介させて病院に水増し請求し損害を与えたとして、背任罪に問われた元病院職員岡本貴江被告(39)=松阪市=の公判が17日、名古屋地裁(久礼博一裁判長)であり、検察側は懲役3年を求刑した。
検察側は論告で、院長の秘書として自己判断で発注業務ができる立場を利用して公金を還流させ「病院の信頼を裏切る悪質で常習的な犯行だ」と指摘した。
弁護側は、病院に損害は生じておらず背任罪は成立しないとして、無罪を主張している。24日に弁護側の最終弁論があり、結審する見通し。
名古屋市発注の観光客誘致事業で便宜を図ってもらう見返りに元市担当課長に計約40万円分の賄賂を渡したとして、贈賄罪に問われた広告会社「ニック」(同市)の取締役桑原清美被告(54)=同市西区=に名古屋地裁は17日、懲役1年、執行猶予3年(求刑懲役1年)の判決を言い渡した。
森島聡裁判官は判決理由で「事業の公正さに対する市民の信頼を大きく損ね、結果は重大だ」と述べた。
判決によると、被告は観光プロモーション業務受注の見返りとして、23年3月~24年12月、元市担当課長=収賄罪で有罪判決=に11回、計約28万円を渡したほか、大塚被告に預けていた計約14万円の返済を免除した。
特殊詐欺の電話がかかってきたと北海道警に相談したのに、警察官が犯罪と見抜けなかったため130万円をだまし取られたとして、北海道釧路市の男性が北海道に約250万円の損害賠償を求めて釧路地裁に提訴したことが17日分かった。
訴状などによると、男性は2月6日、通信事業会社の従業員を名乗る男から電話を受けた。詐欺を疑い、通話したまま交番を訪れ相談したが、電話で男と話した警察官から「相手はちゃんとした債権者だ」「振り込みの対応をしてください」などと伝えられ、その言葉を信じて計130万円を振り込んだ結果、だまし取られたとしている。
15日午後5時45分ごろ、埼玉県川越市寺山の県道で、車6台とミニバイクの計7台が絡む事故があった。川越署によると、バイクに乗っていた同市の契約社員小松強治さん(73)が死亡。車の40~50代の男女3人が肩や背中の痛みを訴え病院に搬送された。いずれも軽傷とみられる。
署は乗用車を運転しバイクに追突したとして、自動車運転処罰法違反(過失傷害)の疑いで、同県北本市、自称会社員本間裕也容疑者(26)を現行犯逮捕。過失致死容疑に切り替えて調べる。
署によると、右折レーンに停車中だったバイクに本間容疑者の車が追突し、弾みで他の車も巻き込まれた。目撃者の40代男性から110番があった。
2023年に東京都大田区のアパートで動画配信者の原唯之さん=当時(46)=を殺害し、スーツケースに入れて多摩川に遺棄したとして、殺人罪などに問われた元交際相手西高舞被告(33)は16日、横浜地裁の裁判員裁判初公判で起訴内容を認めた。
検察側は冒頭陳述で、被告は原さんの粗暴な発言に不満を募らせるなどしていたと指摘。事件に使用したダンベルをインターネットで注文しており計画性が高く強固な殺意に基づく犯行だと述べた。弁護側は、原さんから配信で誹謗中傷を繰り返し受けていたなどと訴えた。
起訴状によると、23年12月15日から16日にかけ、舞被告の母親らが住んでいたアパート一室で、睡眠薬入りのコーヒー飲料を飲んで眠っていた原さんを殺害。遺体をスーツケースに入れて運び、多摩川に遺棄したとしている。
舞被告のほか、母親の美保被告(52)や兄の昌吾被告(35)ら計4人が起訴され、父親の昌浩被告(54)と、舞被告と交際していた岩城周平被告(41)には有罪判決が言い渡されている。
福岡県川崎町で1960年、旧豊州炭鉱に川の水が流れ込んで水没し、作業員67人が犠牲となった事故から65年となるのを前に、同町で15日、慰霊祭が開かれた。遺体の収容は当時から断念されたままで、伯父を亡くした同県飯塚市の団体職員安永光恵さん(71)は「きちんと供養ができるよう遺体を収容してほしい」と訴えた。
事故は60年9月20日に発生した。豪雨で増水した中元寺川の川底と、地下にある炭鉱の間にある地盤が崩壊し、川の水が炭鉱内に流入。作業員220人のうち67人が死亡したとされる。炭鉱は閉山した。二次災害の可能性があるとして、遺体の捜索と収容は断念された。
13日午後7時40分ごろ、栃木県鹿沼市藤江町の東北自動車道下り線で、事故を起こして追い越し車線に停車していた乗用車に別の乗用車が追突した。後続車には親子3人が乗っており、このうち2歳男児が頭を強く打って意識不明の重体となった。先に事故を起こした乗用車の運転手は車を置いて現場から逃走。その後、県警が運転手とみられる外国人男性の身柄を確保した。
県警高速隊によると、後続車の3人はいずれも病院に搬送され、6歳男児も重傷。運転していた父親(36)=横浜市=も腰の痛みを訴えている。
先行車は中央分離帯のガードレールに衝突して道路上に停車していたところを追突されたとみられる。
【モスクワ共同】ロシア通信によると、ロシア西部オリョール州で13日、鉄道線路の点検中に爆発物が見つかり、爆破処理に関わった治安部隊「国家親衛隊」の隊員2人が死亡し、1人が重傷を負った。州知事らが明らかにした。三つの爆発物が50メートル間隔で仕掛けられていたとの情報がある。
オリョール州はウクライナ国境まで最短で約60キロに位置する。爆発物がウクライナ軍による破壊工作によるものかどうかは不明。
またロシア中部バシコルトスタン共和国の首都ウファにある国営石油会社「バシネフチ」の生産施設にウクライナの無人機攻撃があり、火災が発生した。ウファはウクライナ国境から1200キロ以上離れている。