県内に活動拠点を置く「匿名・流動型犯罪グループ(通称トクリュウ)」とされるヤミ金グループが交流サイト(SNS)で客を募り、現金を貸し付け法定金利を超える不法な利息を得ていた事件で、県警は24日、海外に逃亡していた37歳の容疑者=住所、職業いずれも不詳=と30歳の容疑者=同=を出資法違反容疑で逮捕した。37歳の容疑者はグループのトップとされる。県警は捜査に支障があるとして、2人の認否を明らかにしていない。
【写真】バーン 爆発音とガラスの割れる音 沖縄県警初の特殊捜査班「SIT」も投入 ヤミ金グループ摘発
県警が2025年認知した特殊詐欺のうち、警察官をかたるオレオレ詐欺被害の件数は、上半期の6月末までの暫定値で47件(被害総額約1億7千万円)と、4件(同約1千4百万円)だった前年同期から件数、被害総額ともに約12倍に膨れあがった。今年上半期の被害総額は、昨年1年間(被害件数171件)の約1億1千6百万円をすでに上回り、事態は深刻化をたどる一方だ。巧妙化する「劇場型」の手法の進化が背景にあるとみられる。県警は最終的に金をだまし取る手口は変わらないとの認識を示した上で、「警察官や検察官が金の振り込みを求めることは絶対にない」と呼びかけている。
【写真】血の気が引いた瞬間 30代経営者、なぜ4000万円ニセ警官詐欺にあったのか