佐賀北署は24日、佐賀市の50代女性が約2100万円相当をだまし取られる「SNS(交流サイト)型ロマンス詐欺」事件が発生したと発表した。
同署によると、女性は5日29日、SNSで知り合った外国籍の男性をかたる人物から、「あなたに自信を持たせ、もっといい生活をさせてあげたい」「4千万円持っていれば、一度に400万円稼げる」などと投資話を持ちかけられ、8月28日までに指定のコインアドレスに約2069万円相当の暗号資産を送信した。
8月12日にはSNSで知り合った別の外国籍の男性を装う人物から「資産を託したい。仕事の契約が終わったら日本に行き、私たちの新しい生活のスタート資金として使用する」などのメッセージが届き、配送会社の担当者を名乗る人物から「荷物を受け取るために30万円が必要」と言われ、同23日に指定された口座に振り込んだ。
女性はさらに配送費用や手数料を要求され、金融機関の職員や家族に事情を説明したことから詐欺被害が発覚した。
佐賀北署は23日、保険料名目の詐欺事件に関与したとして、詐欺の疑いで千葉県市川市東菅野2丁目、無職の男(64)を逮捕した。
逮捕容疑は氏名不詳者らと共謀して3月3日以降、佐賀市の60代女性に電話で「昔、詐欺に遭わなかったか」「保証会社から1人675万円もらえる。保険料が必要」などとうそを言い、4月8日に30万円を郵送させてだまし取った疑い。「他人宛てに届いたレターパックを受け取ったことは間違いないが、現金が入っていたことは知らなかった」と容疑を否認している。
同署によると、5月に女性が「保証金が受け取れない」と届け出て、被害が発覚した。防犯カメラの映像などから容疑者が浮上した。
小城署は21日、小城市の50代女性が255万円相当をだまし取られる「SNS(交流サイト)型ロマンス詐欺」が発生したと発表した。
同署によると、女性は7月にマッチングアプリを通じて知り合った男性をかたる2人とSNSでやりとりをする中で、1人から「将来の奥さんのことは僕が守る」「広告運用はある意味ビジネスで、元手が必要」などと副業話を持ちかけられた。8月8日に指定の口座に30万円を振り込み、同14日には暗号資産約200万円相当を送金した。
もう1人からは投資話を持ちかけられ、同様に10万円と約15万円相当の暗号資産をだまし取られた。それぞれからさらに高額の入金を求められたため家族に相談し、8月21日に被害を届け出た。
鹿島署は22日、佐賀県内の50代女性が約1400万円をだまし取られるニセ電話詐欺事件が発生したと発表した。
同署によると9月30日、女性の携帯電話に「この電話番号が犯罪に使われた形跡がある」との自動アナウンスがかかってきて、女性が指示通りに操作したところ、警察官を装う男につながった。「投資詐欺の捜査であなた名義の口座が使われていたことが分かった」などと言われ、検事をかたる男からも「口座のお金が犯罪に関わっていないか調べる。用意した口座に移して監査しなければならない」などと言われた。
誘導されたSNS(交流サイト)で、逮捕状と記載された用紙の画像が送られてきた。女性は10月1〜7日に7回にわたって指定の口座に計約1397万円を振り込んだ。7日に金融機関から同署に通報があり、発覚した。
また白石署は22日、白石町の30代男性が警察官などを名乗るニセ電話詐欺の手口で499万円をだまし取られる事件が発生したと発表した。
佐賀市の神社で屋根に使われている銅板を盗んだとして、佐賀北署は21日、窃盗の疑いで佐賀市北川副町光法、解体作業員の男(25)を逮捕した。同署管内の神社などで同様の被害が相次いでおり、関連も捜査する。
逮捕容疑は共謀して5月9〜16日、同市大和町東山田の五社神社で、銅板約106キログラム(時価13万2500円相当)を盗んだ疑い。容疑を認めていて、「金に困っていた」などと供述している。
同署によると、17日に神社を管理している自治会長から「屋根の銅板が盗まれている」と110番があった。約400枚が被害に遭っていて、金属取り扱い業者に売却したとみられる。管内では同様の窃盗事件が4、5件発生している。
佐賀北署は20日、麻薬取締法違反(営利目的共同所持)の疑いで、佐賀市諸富町為重、飲食店従業員の男(27)と同市赤松町、アルバイト従業員の男(23)を逮捕したと発表した。
逮捕容疑は共謀して17日午後9時半ごろ、勤務先の同市中央本町の飲食店で、大麻を含む植物片約10・788グラムを営利目的で所持した疑い。飲食店従業員の男は「そのような事実はない。大麻があったことは知らない」、アルバイト従業員の男は「大麻が保管されていることは知らない」とそれぞれ容疑を否認している。
同署によると、当時店内は別の事件で捜査中だった。飲食店従業員の男は現場で警察官に組み付いて左腕をかみついたとして、公務執行妨害容疑で現行犯逮捕された。「相手が首を絞めてきたので命の危険を感じ、相手の体のどこかにかみついた。警察官と知らなかった」と容疑を否認している。
鳥栖署は20日、ニセ電話詐欺事件に関与したとして、詐欺の疑いで福岡県大川市中古賀、無職の男(26)を逮捕した。
逮捕容疑は氏名不詳者らと共謀して2月8日、みやき町の80代女性に電話で「息子が税金を滞納し、口座が凍結されている。滞納分が必要」などとうそを言い、税理士になりすまして女性の自宅付近で女性から200万円をだまし取り、翌9日にも同様に100万円を受け取った疑い。
同署によると、女性の親族から「詐欺の被害にあったようだ」と110番があり、防犯カメラの映像などから容疑者が浮上した。現金を受け取る「受け子」役だったとみられる。
佐賀北署は17日、佐賀市の60代男性が約2800万円相当の暗号資産をだまし取られるニセ電話詐欺事件が発生したと発表した。
同署によると、4月末ごろ、男性に厚生労働省の職員をかたる男から「あなたの健康保険証が石川県内で使用され、薬が大量に処方されている」と電話があった。その後、警察官を装う男らから「詐欺グループから押収したキャッシュカードの中からあなた名義のカードが出てきた。あなたのお金は資金調査か差し押さえをしなければならない」などと言われ、ビデオ通話を通じてキャッシュカードや詐欺グループの犯人の写真も見せられた。
男性は指示通りに新規の口座を用意し、5月14日〜7月22日に5回にわたって指定のコインアドレスに計約2756万円相当の暗号資産を送信した。8月9日に相手と連絡が取れなくなったことに気付き、同12日に来署して被害を届け出た。
基山町消防団は16日、格納庫から備品を盗んで売却したとして、幹部団員の30代男性を15日付で懲戒免職処分にしたと発表した。
消防団によると、幹部団員は7月末から9月末までの間、格納庫からミストファン付きのサーキュレーター(約1万円)を3台と扇風機1台(約千円)を盗み、町外のリサイクルショップで売却した。夏季訓練中に他の団員が備品の減少に気付いて簡易的な防犯カメラを設置したところ、幹部団員が格納庫に数回出入りし、スナック菓子を盗んだことも確認された。
10月7日の消防団の聞き取りで幹部団員は盗んだことを認め、「生活が苦しかった。備品を窃盗し、大変申し訳ない」と謝罪した。被害額は弁償するという。消防団は15日に鳥栖署に被害届を提出した。シャッターの鍵を暗証番号のダイヤル式に変更するなど対応を取った。
消防団と町は16日に会見を開いて陳謝し、天本博已団長は「団員の服務規律を徹底し、信頼回復に努める」と述べた。(樋口絢乃)
小城署は15日、小城市の50代女性が500万円をだまし取られる「SNS(交流サイト)型投資詐欺」事件が発生したと発表した。
同署によると、女性は7月下旬、SNSで投資学習グループの関係者をかたる人物から「相場ソフトをダウンロードすれば、日中取引をサポートできる」「100万円を加えると明日の利益は2倍になる」などと投資話を持ちかけられた。9月25日までに指定の口座に6回にわたって計500万円を振り込んだ。
投資アプリ上の利益が出金できず、さらに高額の入金を求められたことから詐欺を疑い、警察に相談して被害が発覚した。
小城署は14日、小城市の50代女性が約820万円をだまし取られる「SNS(交流サイト)型ロマンス詐欺」事件が発生したと発表した。
同署によると、女性は9月、SNSを通じて外国人男性を装う人物と知り合い、やりとりをするようになって「あなたの資金の安全も私が責任を持つ」「毎回の取引で元本の20%の利益が得られる」などと投資話を持ちかけられた。10月3日までに6回にわたって計約820万円を送金した。投資サイト上の資産を出金できず、相手からさらに高額の振り込みを要求されたことから不審に思い、警察に届け出た。
佐賀北署は14日、佐賀市の50代男性が約1千万円をだまし取られる「SNS(交流サイト)型投資詐欺」事件が発生したと発表した。小城署も同日、SNS型投資詐欺事件で小城市の50代女性が約580万円の被害に遭ったことを発表した。
佐賀北署によると、佐賀市の50代男性は8月15日にSNSを通じて株式投資関連のグループに招待され、その後「AIが値上がりする株を判断して自動的に購入してくれる」「売却のタイミングは通知が来て、簡単にもうけられる」などと投資話を持ちかけられた。9月22日までに8回にわたって指定の口座に計1004万円を振り込み、だまし取られた。
小城署によると、小城市の50代女性はSNSで投資に関する投稿を閲覧していたところ、投資学習グループの関係者を名乗る人物から投資話を持ちかけられ、9月10日〜10月7日に指定の口座に計約580万円を振り込んだ。資金繰りで家族に相談すると詐欺と指摘され、被害が発覚した。
吉野ヶ里町の三田川中央公園で、飲料の自動販売機5台が壊されていたことが14日、町への取材で分かった。こじ開けられた跡があるなど激しく損傷していて、硬貨がたまる装置が空の状態で付近に放置されていた。上峰町中央公園でも3台が損壊し、現金がなくなる被害が発生していた。佐賀県警は窃盗事件で捜査している。
三田川中央公園を管理する吉野ヶ里町によると、11日に園内の自販機7台のうち5台が被害に遭っていることを確認した。硬貨の投入口や商品の取り出し口に強い力が加わって大きく変形していた。園内に防犯カメラを設置していて、犯行時とみられる時間帯に人影が映っているのが確認されたという。
9日には上峰町中央公園でも事務所の横に並んで設置されていた自販機4台のうち3台で壊されているのが確認された。(上田遊知、井手一希)
小城署は14日、小城市の50代女性が約820万円をだまし取られる「SNS(交流サイト)型ロマンス詐欺」事件が発生したと発表した。
同署によると、女性は9月、SNSを通じて外国人男性を装う人物と知り合い、やりとりをするようになって「あなたの資金の安全も私が責任を持つ」「毎回の取引で元本の20%の利益が得られる」などと投資話を持ちかけられた。10月3日までに6回にわたって計約820万円を送金した。投資サイト上の資産を出金できず、相手からさらに高額の振り込みを要求されたことから不審に思い、警察に届け出た。
唐津署は10日、唐津市の60代女性が約1800万円をだまし取られる「SNS(交流サイト)型投資詐欺」事件が発生したと発表した。
同署によると、女性は8月上旬、SNSで実業家をかたる人物から別のSNSに誘導され、「銘柄選びを先生が厳選してくれる」「初心者でも5日間の取引で53%の収益が出ている」などと投資を持ちかけられた。10月4日までに指定の口座に8回にわたって計1801万円を振り込んだ。
金融機関から「詐欺の被害に遭っている人がいるかもしれない」との通報があったのを受けて女性に確認し、発覚した。
佐賀県内の60代女性が5億円をだまし取られたニセ電話詐欺事件。佐賀地裁で8日に行われた被告(21)=横浜市=の初公判では、検察側の冒頭陳述などから現金の引き渡しが周到に計画されていた事件当時の状況が浮かび上がった。
「佐賀から横浜に荷物を運ぶだけで報酬10万円」。被告は知人からそう紹介され、「詐欺の仕事かもしれない」と思いながらも引き受けた。3月下旬ごろ、指示に従って佐賀県へ向かい、女性の自宅付近に待機した。
現金の受け取り役の男が女性からだまし取ったり、別の男に渡したりしていて、持ち逃げしないよう見張るのも被告の役割だった。現場から少し離れた路上で大金が入ったバッグを受け取り、横浜市へ戻って指定の公園の公衆トイレで別の回収役にバックを渡した。見返りとして得たのは10万円だった。
公判では、女性が金融機関を訪れてバッグを持って出て行く様子が映った防犯カメラの記録なども示された。「5億円以上のお金をだまし取った犯人を許すことはできない。捕まえて厳しく処罰してください」との女性の供述調書が読み上げられた。(取材班)
佐賀県内の60代女性が5億円以上をだまし取られたニセ電話詐欺事件を巡り、現金の回収役などで関わったとして詐欺罪に問われた横浜市の無職(21)は8日、佐賀地裁(山田直之裁判官)の初公判で起訴内容を認めた。事件の公判が開かれたのは初めて。
検察側は冒頭陳述で、被告が事件に加担した経緯について「詐欺の仕事かもしれないと認識しつつ、知人から(回収役を)引き受けた」と説明した。現金を受け取る「受け子」役らの動向を見張り、回収した現金入りのバックを横浜市まで持ち帰って別の人物に引き渡したことも明らかにした。
起訴状によると、氏名不詳者らと共謀して3月18日から同27日までの間、女性に電話で検察官になりすまして「犯罪収益取得の疑いを調査するため、現金を預ける必要がある」などとうそを言い、女性の自宅で2回にわたって計約2億円を受け取り、だまし取ったとしている。
県警によると、女性は2〜3月、警察官や検察官などを装うニセ電話詐欺の手口で約5億3540万円をだまし取られた。これまでに受け子役や見張り役などをしていたとみられる20〜70代の男計6人を逮捕している。(取材班)
伊万里署は8日、有田町の40代女性が約400万円をだまし取られるニセ電話詐欺事件が発生したと発表した。
同署によると昨年10月、女性がサイトのアンケートに答えると「10億円当選しました」との表示が出た。その後、担当者を装う人物との当選金を受け取る手続きのやりとりで「10億円を受け取るためには、情報をデータバンクに登録する必要がある。登録料としてギフトカードを購入し、コード番号を送らなければならない」などと言われた。
女性は今年8月までに85回にわたって電子ギフトカード計約395万円分を購入し、コード番号を伝えた。当選金を受け取れなかったため弁護士に相談し、同署に被害を届け出た。
佐賀県警は7日、大麻密売事件を巡って麻薬取締法違反(営利目的譲り渡し)などの容疑で、福岡県小郡市の自称会社員の男(32)や同県うきは市の無職の男(31)ら男女15人を逮捕したと発表した。このうち小郡市の男は密売人、うきは市の男は大麻の栽培役とみている。
佐賀県警組織犯罪対策課によると、昨年2月に鳥栖署が盗品等処分あっせん容疑で逮捕した男2人の証拠品を調べる中で、大麻に関する情報を入手した。佐賀、福岡両県警の合同捜査で昨年3月以降、みやき町や基山町などの18〜42歳の15人を逮捕した。このうち10人は密売人の客だった。
一連の捜査で乾燥大麻約267グラム(末端価格約133万5千円相当)、覚醒剤約1・4グラム(同約8万1千円)などを押収している。
大町町のふるさと納税事業を巡る贈収賄事件で、贈賄罪に問われた業者側の被告(67)=江北町=の公判が7日、佐賀地裁(山田直之裁判長)であり、検察側は懲役10月を求刑した。弁護側は罰金刑が相当と訴え、結審した。判決は11月19日。
検察側は論告で「自社の売り上げ確保のためにプロポーザルを是が非でも勝ち取ろうと考えた」と指摘。謝礼で賄賂を渡したとして「動機、経緯は身勝手かつ自己中心的」と非難した。弁護側は「情報提供がなくても(被告の)会社が受注していたことは確実だった」などと主張した。
起訴状によると、ふるさと納税事業の業務委託のプロポーザルに関し、「オフィスPDC」の代表だった被告は2022年12月、他の参加事業者の企画提案書の画像を当時町企画政策課長(60)=加重収賄罪で公判中、懲戒免職=から提供を受け、翌23年に10万円を渡したとしている。
佐賀北署は7日、佐賀市の20代女性が約340万円相当をだまし取られる「SNS(交流サイト)型投資詐欺」事件が発生したと発表した。
同署によると、女性は5月下旬ごろ、SNSを通じて株式投資関連のグループに招待され、グループ内で投資の「エリートチーム」への参加を促された上、「もし100万円を使って取引すれば、1カ月後に利益が倍増する可能性がある」などと投資を持ちかけられた。7月2日までに指定のコインアドレスに計約340万相当の暗号資産を送金し、だまし取られた。