長崎大は24日、付属小(長崎市)の20代男性教諭が酒を飲んで車を運転し、警察から任意で捜査を受けている事案が発生したと発表した。諫早署が道交法違反(酒気帯び運転)容疑で調べている。
同大によると、男性教諭は19日夜、長崎市内の飲食店で個人的な会食で酒を飲み、翌20日未明に帰宅するため自家用車を運転。諫早市内の路肩に車を止めて寝ていたところ、午前4時ごろに職務質問を受け、呼気から基準値を超えるアルコールが検出されたという。
男性教諭は酒を飲んで運転したことを認めており、20日午後に学校に報告。自宅待機となっている。
同大は森内秀学校長名で「社会的にも絶対に許されるべき行為ではない。大変遺憾であり、指導の徹底不足を深く反省している。再発防止に全力を尽くす」とのコメントを出した。
長崎市の女神大橋で13日未明、乗用車に追突したトレーラーの運転手が死亡した事故を巡り、県は24日の県議会観光生活建設委員会で、実効性のある監視態勢を検討する考えを示した。
県によると、橋の監視業務は、県が県道路公社に委託。事故当時、乗用車は駐停車禁止の車道上に約27分間停車し、追突までの約13分間は無灯火だった。橋には6台のカメラを設置しているが、監視員はモニター前を離席し、業務日誌を書いていた。
県の担当者は、橋の監視カメラは、異常気象などで道路を規制する際、現場の状況を即時に確認するのが主目的と強調。事故の未然防止は本来の目的ではないとした上で、「(監視員が)可能な範囲で映像を確認し、駐停車している車両があれば、拡声器で注意を促したり、警察に通報したりする」と説明した。
一方で「停車した車両を発見できていれば、事故を防げた可能性はある。通常の業務を行いながら、モニター監視ができる態勢づくりや運用方法などを公社と話し合い、改善方法を検討したい」と述べた。
インスタグラムで政治家を装った偽アカウントが長崎県内でも相次いで確認されている。首長らはフォローしないように注意を呼びかけている。
長崎市の鈴木史朗市長は20日に把握。少なくとも2つの偽アカウントを確認した。被害報告は受けていないという。取材に「どう使われるか分からない。誰かが犯罪に巻き込まれないか」と不安を口にした。
佐世保市の宮島大典市長も11日までに複数回、偽アカウントを確認した。市長が普段、個人的に投稿している写真などをそのまま使っているという。宮島氏は自身の交流サイト(SNS)で注意喚起している。
諫早市の大久保潔重市長は夏ごろに2回、偽アカウントを確認。7月に自身のインスタグラムで、偽アカウントをブロックして運営する米メタに通報するよう呼びかけた。
鈴木市長によると、偽アカウントは、LINE(ライン)の医療や投資などに関する交流グループに勧誘するダイレクトメッセージを送っている。県警サイバー犯罪対策課は、偽アカウントとやりとりする中で「投資詐欺など犯罪被害に遭う可能性もある」と警告している。
陸上自衛隊相浦駐屯地(佐世保市)は22日、同市内の私有地の廃ホテル内に無断で侵入したとして水陸機動団第2水陸機動連隊の陸士長(24)を停職6日、同陸士長(26)ら3人を停職4日の懲戒処分としたと発表した。
駐屯地によると、4人は3月15日夕方ごろ、数年前から使われていない廃ホテルの中に入ってバーベキューをした。見かけた人から警察に通報があり発覚。立件はされていない。現場はインターネット上で心霊スポット扱いされている場所で、処分を受けた隊員らは肝試しを兼ねてバーベキューをしたとみている。
長崎市の女神大橋で13日未明、乗用車に追突したトレーラーの運転手が死亡した事故で、橋を管理する長崎県道路公社は19日、この乗用車が走行車線上に約27分間にわたり停車していたと明らかにした。有料道路の女神大橋は同公社が24時間体制で監視する決まりとなっているが、当時監視員が席を外し、停車している車や事故を見逃していた。
同公社によると、監視カメラには戸町方面から木鉢方面に走行していた乗用車が徐行し、走行車線上にハザードランプをつけて停車、事故までの13分は無灯火の状態で停車し続けている様子が映っていた。女神大橋での駐停車は禁止されている。
女神大橋には6台の監視カメラが設置されており、約6キロ離れた「ながさき出島道路」の料金所近くにある管理事務所のモニターで監視。異常があれば拡声器で指示を出したり警察に通報したりしている。夜間の監視員は1人で、事故当時は席を離れて業務日報を書いていたという。監視員が事故を知ったのは発生の約20分後だった。
県警によると、13日午前2時55分ごろ、トレーラーが乗用車に追突。はずみで中央分離帯を乗り越え、運転席部分が橋からはみ出した状態で停止した。脊髄性ショックで死亡した運転手の50歳男性は約65メートル下の海に転落し、その後発見された。乗用車を運転していた22歳男性は橋の上で停車後、電話していたことも新たに分かった。
大石賢吾知事が2022年2月の知事選で自らの後援会に2千万円の「架空貸し付け」をしたとして、政治資金規正法違反(虚偽記入)などの疑いで大石知事ら5人が告発された複数の事案について、長崎地検は12日、いずれも嫌疑不十分で不起訴にしたと発表した。同日付。
処分理由について、同地検は「告発事実、対象となる事実について犯罪の成立を認定する証拠が不十分だった」との説明にとどめ、捜査の具体的内容に関わるとして詳細は言及しなかった。
大石氏は知事選時、長崎県医師信用組合から2千万円を借りて選挙運動費用収支報告書の収入欄に「自己資金」と記入する一方、自らの後援会の22年政治資金収支報告書に2千万円を貸し付けたと記載。返済金の一部として昨年3月までに利息を含め計約655万円を受け取り、返済金目的の「架空貸し付け」ではないかと指摘されていた。同年7月、「二重計上」の誤りと表明し返済金を全額返金している。
一連の疑惑について、昨年7月、後援会の元監査人が、同8月には元長崎地検次席検事の郷原信郎弁護士と神戸学院大法学部の上脇博之教授が大石氏、選挙コンサルタント、陣営関係者ら計5人を告発していた。
処分決定を受けて大石氏は「十分な捜査を尽くされた結果、適切にご判断いただいたと考えております」とコメントを発表した。
大石氏の政治資金問題を巡ってはこれまでに迂回(うかい)献金や公選法違反(事後買収)の疑いでも告発されたが、いずれも同地検が嫌疑不十分で不起訴処分としている。
13日午前3時ごろ、長崎市戸町5丁目の女神大橋で「大型トレーラーと乗用車が衝突している」と通りかかった車の運転手から110番通報があった。トレーラーのフロントガラスが割れ、運転手の行方が分からなくなった。約1時間後、橋付近の海上で男性が浮いているのが見つかり、市内の病院に搬送されたが、死亡が確認された。
トレーラーは橋側面に設置されている鉄柵を頭から突き破り、落下寸前で停止した。乗用車を運転していた20代男性は車外で倒れていた。この男性も病院に搬送され、「覚えていない。気付いたら道路に寝そべっていた」と話しているという。
現場は片側2車線の直線道路。海上から65メートルの高さがある。女神大橋は安全確認のため終日、全面通行止めとなった。県道路公社によると、14日午前7時ごろ、片側1車線ずつと歩道の通行が可能になる予定。