徳島中央署は、交流サイト(SNS)で相手に好意を抱かせて金銭をだまし取るSNS型ロマンス詐欺の被害を未然に防いだとして、多家良郵便局(徳島市)の野口睦美主任(52)に署長感謝状を贈った。
署などによると、6月23日、市内の40代男性が85万円を振り込もうと窓口を訪れた。野口さんが事情を聴くと、振り込む理由が曖昧で、LINE(ライン)でやりとりをしている相手が外国語を翻訳したような不自然な日本語を使っていたことから詐欺だと判断。男性を説得し、近くの駐在所へ行くよう促した。
男性のラインに6月上旬、国外に住む日本名の女性を名乗る人物から突然メッセージが届いたのが発端となった。
9月30日に署で贈呈式があり、船本佳輝署長が感謝状を手渡した。野口さんは「高額のお金の出し入れの際は、用途などを聞くようにしている。役に立てて良かった」と話した。