岡山県警玉島署は24日、詐欺の疑いで、広島市、風俗店店員の女(21)を逮捕した。
逮捕容疑は昨年10月13~18日、客の男性会社員(47)=岡山県浅口市=に交流サイト(SNS)で「妊娠したため中絶手術をした」とのうそのメッセージとともに、過去に手術をした際の領収証画像を送信し、自身の口座に現金11万2千円を振り込ませた疑い。「ホストクラブで遊ぶ費用として、うそをついてだまし取った」と容疑を認めている。
署によると今年3月、連絡が取れなくなったことを不審に思った男性からの被害届を受け捜査していた。男性は昨年8月から今年2月にかけて女に580万円以上を送金しているといい、他にも同様の被害がある可能性も視野に調べている。
岡山中央署は25日、傷害と恐喝未遂の疑いで、瀬戸内市、無職の男(20)、倉敷市、無職の男(21)を逮捕した。
2人の逮捕容疑は共謀し、17日午後11時15分ごろ、岡山市北区幸町の路上で、男性(43)=同市=を「金を出せ」と脅迫。トートバッグを引っ張って転倒させ、腰や左肘の打撲など3日間のけがを負わせた疑い。それぞれ「やった覚えはあるが、詳しいことは思い出せない」「私が1人でやったことだ」と容疑を一部否認している。
署によると、2人は知人関係。男性の被害申告を踏まえ、防犯カメラの映像などから容疑を固めた。
岡山南署は25日、不同意わいせつの疑いで岡山市、アルバイトの男(31)を逮捕した。
逮捕容疑は24日午後9時半ごろ、同市内の店舗敷地内で、散歩中の20代女性=岡山県南部=に「服の襟にクモがついてますけど大丈夫ですか。(クモが)中に入ったので服の中触ってもいいですか」などとうそを言って近づき、クモを捕るふりをして体を触るわいせつな行為をした疑い。容疑を認めている。
署によると、不審に思った女性からの被害申告を受けて捜査していたところ、男から署に女性とのやり取りに関する電話があり、事情を聴くなどして容疑を固めた。
岡山、玉野市で20日午後から21日午前にかけ、海の事故が2件相次ぎ、1人が死亡、計3人が重軽傷を負った。いずれも玉野海上保安部が詳しい事故状況を調べている。
21日午前11時40分ごろ、岡山市東区宝伝、宝伝海岸沖約400メートルの海上で、3人乗り水上オートバイの後部座席から女性2人が転落。アルバイトの女性(21)=同市=が心肺停止で搬送され、病院で死亡が確認された。もう1人の女性(21)=同市=も搬送され治療中だが意識はあり、命に別条はないもよう。
同保安部は業務上過失致死などの疑いで、水上オートバイを運転していたアルバイトの男性(40)=同市=に事情を聴いている。
玉野市では20日午後4時ごろ、渋川海岸沖約30メートルの海上で、プレジャーボートが引っ張っていた浮輪が、停船中の水上バイクと衝突。浮輪に乗った高校2年女子2人=いずれも倉敷市、17歳=のうち、1人が骨盤骨折などの重傷、もう1人が打撲を負った。
広島県警福山東署は18日、福山市内の公園で落書きをしたとして器物損壊の疑いで同市、高校生の少年(18)を逮捕した。
逮捕容疑は8月1日午後4時~6日午後4時35分ごろの間、福山市緑町公園(同市緑町)の展示パネル1枚に、インクペンのようなもので落書きをした疑い。容疑を認めている。少年は市内の別の公園でも落書きしたとして、同容疑で今月2日に逮捕=処分保留で釈放=されていた。
署によると、緑町公園では別のパネル5枚にも落書きがあり、他に少年2人が関わったとみて任意で事情を聞いている。
市内では8月以降、公共施設での落書き被害が相次いでおり、市が被害届を出していた。
ホストクラブの常連客の女が詐欺で得た金と知りながら、店での支払いを受け取ったとして、岡山中央署は17日夜、組織犯罪処罰法違反(犯罪収益収受)の疑いで福岡市、店員の男(26)を逮捕した。
逮捕容疑は同市博多区のホストクラブで、男を指名していた女(37)=同市=がマッチングアプリで知り合った男性(61)=岡山市=からだまし取った金と知りながら、昨年1月10~11日ごろに2回、現金計88万8千円を飲食代として受け取った疑い。署は認否を明らかにしていない。
署によると、受け取った現金のうち80万円は未払いの飲食代を後払いさせる「売り掛け」だった。5月14日に男性に対する詐欺容疑で女を逮捕し、女の銀行口座の取引情報や取り調べなどから容疑を固めた。
特殊詐欺被害を防いだとして、岡山南署と岡山南防犯連合会は19日、ファミリーマート岡山福島店(岡山市南区福島)の店員スレスタ・ウジャルさん(28)=同市北区岩井=に感謝状を贈った。岡山県警によると、未然防止に関して外国人への感謝状贈呈は県内では珍しいという。
スレスタさんはネパール出身。2019年に来日し、県内の専門学校でビジネスを学んだ後、21年4月から同店で勤務している。
署によると、今月2日午後3時ごろ、市内の80代男性が10万円分のプリペイドカード購入のため来店。金額が高額だったためスレスタさんが使途について尋ねると、男性から「ウイルスに感染したパソコンの修理に必要」という趣旨の説明があり、不審に思い110番して詐欺だと判明した。当時、従業員はスレスタさんのみだったという。
同署で贈呈式があり、同会の渡辺邦弘会長から感謝状を受け取ったスレスタさんは「高額なプリペイドカードを購入する人にはいつも声をかけている。防ぐことができて嬉しい」と話した。
岡山県警岡山西署は17日、窃盗の疑いで岡山市、高所作業員の男(19)を逮捕した。
逮捕容疑は15日午前3時~午前11時40分ごろの間、倉敷市内のアパート駐車場に止めてあった男性会社員(21)=同市=の普通乗用車1台(270万円相当)や車内の現金8万2千円、免許証などを盗んだ疑い。「自分の足として乗り続けるために盗んだ」と容疑を認めている。
署によると、車は無施錠で車内に鍵があった。男性の被害届を受けて捜索し、岡山市内の県道で走行中の盗難車を発見。運転席の男に職務質問して発覚した。
岡山西署は16日、強盗の疑いで、岡山県高梁市、アルバイトの少年(17)と岡山市、無職の少年(16)を逮捕した。
【写真】同じ会社の路面電車と路線バスが衝突
2人の逮捕容疑は共謀し、6月28日午後3時35分~同5時15分ごろの間、高梁市浜町の駐車場で、男子中学生(14)=倉敷市=を「調子に乗っとるな」「金集めてこい」などと脅迫。顔を殴り、現金2千円や財布など4点(計約7千円相当)を奪った疑い。認否を明らかにしていない。
署によると、男子中学生が署に被害を申告。3人は交流サイト(SNS)を通じて知り合った遊び仲間とみられ、詳しい経緯を調べている。
トラクターなどの農業機械を盗んだとして、岡山県警玉島署と総社署は12日までに、窃盗の疑いで、岡山県加賀郡、会社員の男(51)、岡山市北区、会社員の男(51)の両容疑者を逮捕した。
逮捕容疑は8月19日午前5時~20日午前5時ごろの間、倉敷市、男性会社員(67)が所有する市内の車庫からトラクター、田植え機各1台(計40万円相当)を盗んだ疑い。いずれも「売却目的で盗んだ」などと容疑を認めている。
署によると、2人は中学の同級生。防犯カメラの映像などで容疑を固めた。被害品をトラックに載せて運び、人けのない山道に一時保管していたという。加賀郡の男は「数年前からトラクターを盗んでいた」とも供述。今年4月以降、県西部で同様の被害が相次いでおり、関連を調べている。
知人の20代女性にわいせつな行為をしたとして、バレーボールVリーグ女子・倉敷アブレイズの監督だった会社役員の男(48)=倉敷市広江=が逮捕された事件で、岡山県警は12日、不同意わいせつの疑いで男を送検した。
送検容疑は5月17日正午~午後1時ごろの間、同市の屋内で、女性=県南部=に近づいて体を触るわいせつな行為をした疑い。男は10日の逮捕当初から容疑を否認しているという。
県警によると、女性の知人から通報を受け捜査していた。他にも同様の被害がある可能性を視野に調べている。
広島県警福山東署は10日、千葉県の高校で10代女性3人を盗撮しようとしたとして、建造物侵入と性的姿態撮影処罰法違反(撮影未遂)の疑いで、広島県立福山葦陽高教諭の男(30)=広島県廿日市市=を逮捕した。
逮捕容疑は昨年5月3日午前8時半~午後0時15分ごろの間、当時勤務していた千葉県の高校の体育館倉庫に侵入。着替えをしていた3人を録画機器で撮影しようとした疑い。「黙秘させてください」と供述している。
署によると、男に関する別の事件で押収した証拠品を調べる中で発覚。勤務中の犯行とみて捜査している。
広島県教委によると、男は今年4月採用。3年生の副担任を務めていた。勤務態度に問題はなかったという。
岡山県玉野市の史跡・常山城跡にある「常山女軍」の慰霊碑などを倒したとして、玉野署は8日、礼拝所不敬の疑いで、浅口市、高校1年男子(17)、倉敷市、会社員の男(22)を逮捕した。
【動画】倒された常山女軍の慰霊碑
男子の逮捕容疑は、知人の倉敷市、高校1年男子(16)と共謀。5月30日正午~31日午前11時半ごろの間、常山城跡(玉野市宇藤木など)で慰霊碑や石仏計44基を蹴ったり押したりして倒した疑い。会社員の男は「やれやれ」などと2人をそそのかした疑い。署は認否を明らかにしていない。
署によると3人は遊び仲間といい、関係者への聞き込みなどから容疑を固めた。知人の男子からも任意で事情を聴くとともに、さらに複数が現場にいた可能性があるとみて捜査する。
5月31日朝、44基が倒壊しているのが見つかり、管理する常山観光協会が被害届を提出していた。昨年5月にも同様の被害があり、署が関連を調べる。
常山城は戦国時代に毛利氏に攻められた際、城主の妻・鶴姫と侍女らが敵陣に切り込み自害したことで知られ、同協会が1937年に慰霊碑を建立した。
■「一安心だが残念」 観光協会・大野会長
容疑者が逮捕されたことを受け、常山観光協会の大野彰一会長(72)=玉野市=は8日、「ひどい行為だったので一安心だが、先人から受け継いで守ってきた慰霊碑を若者が壊したのだとすれば残念」と話した。
5月の被害発覚後、同協会が住民と協力して碑を修復。8月には常山城落城450年の記念行事も開いた。「倒した理由は分からないが、地域の文化を大切にする心を持ってほしい。協会としてもこれまで以上に歴史や先人の思いを発信していきたい」という。