勤務する県立高校の女子更衣室に小型カメラを設置して盗撮したとして、罪に問われている元教諭の男の裁判の初公判が24日、宇都宮地方裁判所で開かれ男は起訴された内容を認めました。
建造物侵入と性的姿態撮影処罰法違反の罪に問われているのは、宇都宮市福岡町の元高校教諭、古口大輔被告(38)です。
起訴状などによりますと、古口被告は、2025年8月上旬ごろ、勤務する県内の県立高校の女子更衣室に不正に入手した合鍵を使って侵入し、動画が撮影できる小型カメラを天井の点検口に設置して着替える女性を盗撮したとされています。
24日の初公判で古口被告は「間違いありません」と起訴された内容を認めました。
検察側は冒頭陳述で、古口被告の自宅からはSDカード72点が見つかり、校内で使用可能な合鍵10本を作っていたほか、約30人の胸部や尻を撮影していたと指摘しました。
また、女子トイレをのぞきたいとして7、8年前から盗撮をしていたとする被告の供述を読み上げ、被害者の一人は『正当な理由がなく更衣室に侵入し生徒を預かる教員として卑劣』と述べている」と明らかにしました。
検察は今後、追起訴をする方針を示しています。
日光市の山中で10月18日午後0時15分ごろ栃木県の防災ヘリコプターが行方不明者の捜索中、ヘリコプターの風圧で折れた木の枝が地上で捜索していた60代男性に当たり首の骨を折る重傷を負っていたことが22日、分かりました。
国土交通省は航空事故と認定し、調査を行うということです。
県や国土交通省によりますと10月4日に開かれた「全日本オリエンテーリング選手権大会」で行方不明になった参加者を捜すため、ホバリングして航空隊員が降下している際に木の枝が飛びました。
負傷した男性は大会の関係者ということです。
栃木県警は10月19日、山中で遺体が見つかったと明らかにし行方不明の参加者の可能性もあるとみて身元確認を進めています。
今月、那須塩原市で開かれたオリエンテーリング大会で参加者の80代の男性の行方が分からなくなっている事故について18日、コースから外れた崖の下で身元不明の男性の遺体が見つかったことが、警察と関係者への取材でわかりました。
警察はこの遺体が行方不明になっている男性の可能性があるとみて、身元の確認を急いでいます。
行方不明になっているのは、10月4日に那須塩原市湯本塩原の山林で開催された、オリエンテーリングの大会に参加した埼玉県に住む80代の男性です。
男性は大会の中で、地図を使い指定された地点をたどってゴールに向かう途中で行方が分からなくなりました。
警察や関係者によりますと、18日午前10時ごろ、捜索を行っていた協会の会員から「80代くらいの男性の遺体を発見した」と110番通報があったということです。
遺体が見つかったのは、男性の通過が最後に確認された地点から1.5キロほど離れた日光市内の崖の下で、遺体は登山服を着ていて目立った外傷はないということです。
また10月8日には、遺体が見つかった崖の下から北に100メートルほどの場所で、男性が持っていたとみられる大会の地図が見つかっていました。
警察はこの遺体が行方不明になっている男性の可能性があるとみて、身元の確認を急いでいます。
さくら市の警察署を訪れた男2人の車のトランクから男性の遺体が見つかった事件で逮捕された2人のうち1人に暴行し、金を奪った疑いで16日、少年6人が逮捕されました。
警察はこの強盗傷害事件が死体遺棄事件の発端になったとみて調べを進めています。
強盗傷害の疑いで逮捕されたのは、宇都宮市と鹿沼市に住む会社員や高校生などの17歳と18歳の少年6人です。
6人は、死体遺棄の疑いで既に逮捕されている無職の野本 直希容疑者23歳に対し、9月13日午前3時頃、宇都宮市西原町のパチンコ店の駐車場で、集団で暴行を加え、現金およそ5万5千円を奪った疑いが持たれています。
この事件の3日後に、さくら警察署を車で訪れ、18歳の少年の遺体を遺棄したとして、野本容疑者ら男2人が逮捕されています。
6人と亡くなった18歳の少年は知人関係で金品目的の強盗傷害事件の共犯者と見られ、少年らは野本容疑者と面識はなかったということです。
警察は6人の認否について明らかにしていません。
野本容疑者は当時1人で少年らと何らかのトラブルがあったとみられます。
警察は、野本容疑者の供述などからこの強盗傷害事件が死体遺棄事件の発端になったとみて捜査を進めています。
地域ぐるみで犯罪の防止に取り組む「全国地域安全運動」期間中の17日、さくら市で市内出身のご当地アイドルが一日警察署長を務め、犯罪被害防止を呼びかけました。
さくら警察署の石塚俊光署長から一日警察署長に任命されたのは、とちぎ未来大使の姉妹ユニット「Lovin&S(ラヴィンズ)」の姉のみゆさんと妹のあゆさんです。2人はさくら市出身で、県内でライブやイベントに多数出演し、とちぎテレビの夕方の情報番組「イブ6プラス」にも出演しています。2025年5月には、さくら警察署などからさくら地区防犯PR大使に任命されていることから、一日警察署長を務めることになりました。
続いて2人は、さくら市役所を訪れ、さくら地区防犯協会の会長を務める中村卓資市長に、SNSを活用して広報活動をしていることを報告しました。中村市長は「二人は発信力があるので、これからもお願いします」と期待しました。
その後は、足利銀行氏家支店で広報活動を行い、支店を訪れた人たちに特殊詐欺被害防止を啓発するチラシなどを配り、防犯を呼びかけました。
警察によりますと、県内のSNS型投資・ロマンス詐欺の被害は、2025年に入ってから9月末までに、去年の同じ時期と比べ10件多い54件発生していて、被害額はおよそ6億9300万円に上ります。
全国地域安全運動は、「みんなでつくろう安心の街」をスローガンに、10月20日まで行われます。
栃木県那須塩原市で開かれたオリエンテーリング大会で参加者の80代の男性の行方が分からなくなっていること受けて大会の主催者は14日、説明会を開いて今後の安全対策について考えを明らかにしました。
行方不明になっているのは、埼玉県に住む80代の男性です。
男性は10月4日に那須塩原市湯本塩原の山林で開催された、地図を使って指定された地点をたどりゴールまでのタイムを競うオリエンテーリングの大会に参加して行方不明になりました。
主催者である日本オリエンテーリング協会の関係者で行われた捜索では、男性が持っていたとみられる大会の地図が見つかりましたが、男性の発見には至らず、協会としての捜索は一旦の区切りを付けることが、すでに決まっています。
今後は、プロの協力も視野に有志での捜索に引き継ぐということです。
今回の事態を受けて協会では14日、参加者の安全確保に向けた説明会をオンラインで開きました。
はじめに協会の村越 真副会長が男性が行方不明になった要因として考えられることを話しました。
協会では今後の安全対策として、主催者側が競技を行うエリアの境界近くでパトロールを行い、参加者側には緊急のためのホイッスルや通信手段となるスマートフォンなどを携帯して競技に参加してもらえるよう協力を呼びかけていくということです。
栃木県教育委員会は15日、勤務する県立高校で女性を盗撮したとして38歳の男性教諭を懲戒免職処分にしたと発表しました。
懲戒免職処分になったのは性的姿態撮影処罰法違反などの罪で9月に起訴された県立高校の教諭古口大輔被告38歳です。
起訴状や栃木県教育委員会によりますと古口被告は、去年4月からことし7月にかけて、勤務する高校の女子トイレや女子更衣室に侵入して、天井に小型カメラを設置し盗撮を行ったとしています。
栃木県教育委員会の聞き取りに対して古口被告は行為に及んだ理由として「仕事のストレスがあった。スリルや達成感を楽しんでいた。自分の技術でカメラを改造して盗撮できることに満足していた」と話したということです。
そして懲戒処分を受けたことについては「色々な方にご迷惑をおかけして申し訳ない。職場でこんなことをして皆さんの信頼を失ってしまった。今となっては遅いが強く後悔しているしっかりと罪を償いたい」と話していたということです。
また栃木県教育委員会は、ことし6月、酒を飲んだ状態でSNSのやりとりをした知人の男性とトラブルになり包丁を持ち出し自家用車を運転して男性の自宅に向かったなどとして、県立高校の増山泰美教諭59歳を6カ月の停職処分としました。
増山教諭は「軽はずみな行動で色々な方に多大なご迷惑をおかけし申し訳ない」と話し15日付で依願退職しました。
栃木県教育委員会の中村教育長は「今回複数の事案が立て続けに発生したことは忸怩たる思い。深くお詫び申し上げます。再発防止に向けた取り組みの充実と信頼の回復に努めて参ります」とコメントしました。
那須塩原市で開催されたオリエンテーリング大会で行方が分からなくなっている参加者の80代の男性について大会の主催者は13日、組織的な捜索に区切りを付けたことを発表しました。
今月4日に那須塩原市湯本塩原で開催された全日本オリエンテーリング大会で行方不明になっているのは埼玉県から参加した80代の男性です。
今月8日に大会関係者およそ30人体制で行われた捜索では男性が持っていたとみられる大会の地図が発見されていました。
その後、男性が所属するクラブの有志などが地図が見つかった場所を参考に11日まで捜索しましたが男性の発見には至らなかったということです。
主催者である日本オリエンテーリング協会は家族や所属クラブとも相談し協会としての組織的な捜索は一旦の区切りを付けることを決めました。
今後は、プロの協力も視野に有志での捜索に引き継ぐということです。
自民党旧安倍派の政治資金パーティー裏金事件で東京第5検察審査会は、14日までに東京地検特捜部が政治資金規正法違反の疑いで起訴猶予となった衆議院栃木3区選出の簗和生議員を「不起訴相当」としました。
9月26日付けです。
自民党などによりますと簗氏側の政治資金収支報告書の不記載額は2022年分までの5年間で合わせて1千746万円で、去年12月に特捜部が簗氏を起訴猶予としていました。
検審は不起訴を覆す証拠がないとしました。
一方、同じ容疑で不起訴とされていた兵庫県選挙区の加田裕之参議院議員を「不起訴不当」と議決し、検察が再び捜査します。
栃木県総合運動公園の「カンセキスタジアムとちぎ」が今年で5周年を迎えたのを記念し13日、スタジアムの芝生が初めて親子連れなどに開放されました。
2022年の「いちご一会とちぎ国体」やサッカー・J3の栃木SCの試合などで使われるサッカー場と陸上競技場の兼用スタジアム、「カンセキスタジアムとちぎ」。
2020年8月に供用開始となってから今年で5周年を迎えたことを記念して、「秋の感謝祭」が開かれました。
午前中はサッカー女子代表「なでしこジャパン」の試合なども行われた競技場の芝生が、今回初めて、一般に無料開放されました。
中央の芝エリアには、未就学児から小学生までの400人を超える親子連れが訪れ、普段は入ることのできない芝生の感触を思い思いに楽しんでいました。
不正に手に入れた他人のクレジットカード情報が登録されたスマートフォンを使い、宇都宮市内の郵便局で切手を不正に購入したとして、栃木県警は13日、詐欺などの疑いでベトナム国籍の29歳の男を逮捕しました。
警察はこの男を匿名・流動型犯罪グループ=「トクリュウ」の指示役とみて調べを進めています。
詐欺と組織犯罪処罰法違反の疑いで逮捕されたのは、ベトナム国籍で東京都北区に住む中古品販売店経営のブイ・タン・フィ容疑者29歳です。
警察によりますとブイ容疑者は、2024年9月2日、宇都宮市内の郵便局で仲間らと共謀して、あらかじめ不正に手に入れた他人名義のクレジットカード情報が登録されたスマートフォンのタッチ決済機能を使って、合わせて4万円分の普通切手を不正に購入した疑いが持たれています。
ブイ容疑者は調べに対し「切手をだまし取ったりはしていない」と容疑を否認しているということです。
警察は匿名・流動型犯罪グループ「トクリュウ」による犯行とみて捜査を進め、これまでにブイ容疑者を含むベトナム国籍の男女5人を逮捕していて、ブイ容疑者は全体の指示役と見られています。
またブイ容疑者の手荷物からは、犯行に使ったとみられるスマートフォン17台などが見つかり押収されたということです。
警察で余罪などを捜査しています。
那須塩原市湯本塩原で10月4日に開催されたオリエンテーリング大会で、参加者の80代の男性の行方が分からなくなっている件で、男性のものとみられる地図が8日、発見されたことが分かりました。
行方不明になっているのは埼玉県から参加した80代の男性です。
男性が参加していた「全日本オリエンテーリング選手権大会」のコースは、距離が1.5キロのミドル競技部門で、30分から1時間ほどでゴールできる想定でした。
男性は大会に何度も参加しているベテランで、午前10時半ごろにスタートした後、チェックポイント9カ所のうち6カ所目までは通過が確認されていました。
大会は2日間の日程で予定されていましたが、翌日5日の大会を中止して男性の捜索が行われました。
7日までの3日間、警察と消防、大会関係者の合わせて約70人体制で、捜索に当たりましたが見つかりませんでした。
8日、大会関係者約30人体制で捜索を続けていたところ、男性が持っていたとみられる大会の地図が発見されたということです。
地図は、通過が最後に確認された6番目のチェックポイントから川を挟んで約1.5キロ離れた山林で見つかりました。
川の両岸は100メートル近い落差があり、登ったり降りたりすることが困難な崖になっているということです。
(日本オリエンテーリング協会 村越 真副会長)
「川自体は渡れないことはないが水量がそこそこあり、コース内の川とは明らかに違う。半年以上準備してクマの発見はない。当日も1,000名超える競技者が走っていたが クマの目撃情報はない」
日本オリエンテーリング協会では今後も捜索を続ける方針です。
一方、大会当日、午後1時半ごろに出発した参加者によりますと「男性が参加したコースは、ほかのコースから孤立した場所にあり、参加人数が非常に少ないうえに迷っても道に出られる安全なルートがなく、過酷な状況であったことが想定される」と話していました。
また「一部の参加者だけでなく全ての参加者に位置情報がわかるGPSベストが必要ではないか」と話しました。
栃木県内では先月から9日までに交通死亡事故が多発し、「交通死亡事故多発警報」が発令されています。栃木県警はこれに歯止めをかけようと9日、緊急の対策会議を開きました。
県警本部は9日、交通死亡事故を抑止するため、県や運送事業者などを集めた緊急の対策会議を開いて、杉本孝県警本部長が協力を呼びかけました。
県内では9月23日から、10月3日までの11日間で7件の交通死亡事故が発生し、7人が亡くなっています。このため発令されていた交通死亡事故多発警報が3度延長される異例の事態となっていて、県交通安全対策協議会の会長を務める福田富一知事も、事故防止を呼び掛ける「緊急アピール」を発出し、市と町や関係機関など合わせておよそ150の団体に通知を行っています。
県警は、今後交通指導のほか移動式の速度違反取り締まり装置も活用して、特にスピード違反について取り締まりを強化します。また、午後4時からの車のライト点灯や運転中に歩行者の発見に努めるよう、ドライバーなどへチラシで呼びかけることにしています。