栃木県那須塩原市の東北自動車道上り線で26日夜に乗用車が逆走するなどして13人が死傷した多重事故を受け、福島県警は28日、誤進入による逆走の危険性があるインターチェンジ(IC)が県内に8カ所あるとして路面表示や標識の緊急点検に着手した。那須塩原の事故で逆走車が進入した可能性が高い黒磯板室ICは「平面交差」と呼ばれる構造。県内の平面交差の8ICでも逆走による重大事故が発生しかねず、現状の対策で十分かどうか関係機関との協議を急ぐ。
県警によると、県内の高速道路・自動車専用道路にある平面交差の8ICは【図】の通り。常磐自動車道は新地、常磐双葉、大熊、磐越自動車道は西会津と田村スマート、東北中央自動車道「相馬福島道路」は伊達中央と霊山、あぶくま高原道路は石川母畑。いずれのICも、本線に合流するため平面交差を通る必要がある。
このうち、相馬福島道路・霊山ICの平面交差は、運転手の目に付きやすい場所に進行方向を明記した表示板があり、走行すべきレーンの路面を色分けしてある。通行車両は一時停止した後、朱色の路面表示に従って右折して本線に向かうが、構造的には左折が可能で青色の路面を走行すると逆走となる。路面表示の一部は経年劣化などにより消えかかっており、夜間は特に視認性が良くない。
福島県の会津若松署は21、22の両日、県警が設けた毎月22日の「飲酒運転根絶に向けた取り組み強化日」に合わせ、街頭啓発と夜間検問を繰り広げ、飲酒運転撲滅を訴えた。
21日は会津若松市のかわちや若松店で買い物客らに啓発チラシを配布した。同署や会津若松地区交通安全協会城西支部から計10人が参加し、飲酒運転の危険性や歩行者への注意を呼びかけた。
22日は市内の神明通りで検問を実施した。同署などから約20人が臨み、午後10時30分ごろから上下線で車を止め、ドライバーに免許証の提示などを求めた。通行車両への検問の結果、整備不良や免許不携帯の交通違反が各1件あった。
(会津版)
成り済まし詐欺を未然に防いだとして、いわき南署は17日、東邦銀行植田支店(弓田智之支店長)調査役の村上侑暉さん(34)に署長感謝状を贈った。
同署などによると4日午後、村上さんは60代女性から「これから支店に行くので振り込みの手伝いをしてほしい」という電話を受けた。話の内容を不審に思った村上さんは、窓口業務が終了した午後3時過ぎ、電話しながら女性が来店し現金自動預払機(ATM)を操作しようとしているのを発見。事情を聞いて詐欺を疑い同署に通報、被害を防いだ。
女性は携帯電話の未納料金を請求する内容の電話を受け来店したが、話に不審な点があると感じたため銀行を訪れる前に電話したという。架空請求の電話をかけてきた相手は、行員の対応が終了する午後3時以降に振り込ませようとした可能性がある。
贈呈式は同署で行われ、岡部定雄署長が村上さんに感謝状を手渡した。同署管内では3月、特殊詐欺を想定した金融関係者の窓口対応訓練を行ったばかりで、村上さんは「訓練が生きた。被害を防ぐことができて良かった」と述べた。弓田支店長、萩原勝重生活安全課長が同席した。
成り済まし詐欺を未然に防いだとして、福島県のいわき南署は17日、東邦銀行植田支店(弓田智之支店長)調査役の村上侑暉さん(34)に署長感謝状を贈った。
同署などによると4日午後、村上さんは60代女性から「これから支店に行くので振り込みの手伝いをしてほしい」という電話を受けた。話の内容を不審に思った村上さんは、窓口業務が終了した午後3時過ぎ、電話しながら女性が来店し現金自動預払機(ATM)を操作しようとしているのを発見。事情を聞いて詐欺を疑い同署に通報、被害を防いだ。
女性は携帯電話の未納料金を請求する内容の電話を受け来店したが、話に不審な点があると感じたため銀行を訪れる前に電話したという。架空請求の電話をかけてきた相手は、行員の対応が終了する午後3時以降に振り込ませようとした可能性がある。
贈呈式は同署で行われ、岡部定雄署長が村上さんに感謝状を手渡した。同署管内では3月、特殊詐欺を想定した金融関係者の窓口対応訓練を行ったばかりで、村上さんは「訓練が生きた。被害を防ぐことができて良かった」と述べた。弓田支店長、萩原勝重生活安全課長が同席した。
福島県内で成り済まし詐欺の被害が急増している。県警が今年1~3月末までに認知した成り済まし詐欺の件数は43件、被害額は2億7655万円で、前年同期に比べ25件、2億3186万円増えた。このうち警察官をかたった詐欺は約半数に当たる21件で、県警が注意を呼びかけている。
■警察官かたる手口が半数
県警が15日の定例記者懇談会で示した。警察官をかたる詐欺では固定電話への着信が15件、携帯電話は6件あった。主な手口として、警察官をかたり「暴力団を捕まえたら、あなた名義の携帯電話、通帳が見つかった」「あなたも共犯者として疑われている。捜査に協力しなければ逮捕する」などと告げるという。
県内では長野県警の警察官を名乗る不審電話があり、同県警本部の代表番号が表示される事案も確認されている。全国的に、実在する警察署の電話番号を表示させ詐欺に誘導する手口が増加しているという。
今年1~3月末の交流サイト(SNS)型の投資詐欺とロマンス詐欺の被害は33件、3億7947万円で前年同期比15件、5128万円増加した。