観光で日光市内を訪れていたフランス国籍、ベロン・ティフェヌ・マリー・アリックスさん(43)が行方不明となってから29日で7年となる。県警などは28日、東武日光駅とJR日光駅で観光客らに情報提供を呼びかける広報活動を行った。
県警本部と日光署、日光市役所の計10人が参加し、来日中のベロンさんの兄ダミアンさん(45)や支援者も協力してチラシを配るなどした。ダミアンさんは「これからも警察に捜査していただき、ティフェヌを発見できれば」と話した。
県警はこれまで延べ1万人以上の捜査員を投入し、100回以上の捜索を実施しており、事件と事故の両面で捜査中。6月末までに240件の情報が寄せられているが、有力な手がかりは見つかっていない。
県警人身安全少年課の大渕美湖(おおぶちみこ)人身安全対策指導官は「7年が経過し、情報が減ってきている。ささいなことでいいので情報提供していただき、一刻も早くベロンさんを発見したい」と語った。情報提供は日光署0288・53・0110。
栃木県は11日、無免許で公用車を運転したとして県土整備部の男性職員(28)を停職3カ月の懲戒処分にしたと発表した。
県経営管理部によると、男性職員は3月中旬、公務中に県内の金融機関駐車場で物損事故を起こし、警察の事情聴取で無免許であることが発覚した。その後、県が調査し、2023年12月から25年3月まで計61回、無免許で公用車を運転していたことが判明した。
男性職員は23年10月、運転免許を新たに取得したと職場に申告し、同年12月から公用車の運転を始めたが、実際には取得していなかった。「免許を取得したと思い込んでいた」と説明しているという。
県では運転免許を所持していない職員が新たに取得した際、職場での免許証提示などで確認しているが、男性職員については確認が漏れていた。毎年4月、部署ごとに免許証の確認も行うが、その際に男性職員は不在で、その後の確認もしなかった。
酒気を帯びて自転車で東北自動車道を走行したとして、県警高速隊は10日、酒気帯び運転の疑いで住所不定、インド国籍、無職の男(25)を逮捕した。栃木県警によると、自転車の飲酒運転の逮捕は県内で初めて。
逮捕容疑は、9日午前10時5分ごろ、佐野市西浦町の東北道下り線の路肩で、酒気を帯びて自転車を運転した疑い。「間違いない」と容疑を認めている。
同隊によると、同9時45分ごろから「高速道路を自転車が走っている」との通報が通行人から約10件続いた。同隊が容疑者を確保して検査したところ、アルコールが検出された。
佐野藤岡インターチェンジの料金所から誤って進入し、約800メートルを走行したとみられる。容疑者は「小山市から来た。佐野市内の知人の家に行きたくて『佐野』と書かれた看板を見て入ってしまった」と供述している。
高速道路は徒歩や自転車などでの通行が禁止されており、県内では年に数件の進入事例が発生しているという。
日光市所野の市霧降高原キスゲ平園地で、ニッコウキスゲの黄色い花が斜面を彩り、多くの観光客を楽しませている。
【動画】霧が立ちこめる中、鮮やかな黄色で高原を彩るニッコウキスゲ
ニッコウキスゲは山地や高山の草原などに群生し、約10センチの花を3〜4個付ける。全国各地で見られるが市内に多く自生することからその名が付いたという。
1445段の階段「天空回廊」の周辺で花を咲かせ、8日時点では500段より上部が見頃。この日は霧が立ちこめる中でも多くの人が展望台を訪れ、感嘆の声を上げていた。13日ごろまで楽しめるという。
福島県南相馬市原町区仲町2丁目、看護師長谷川小百合(はせがわさゆり)さん(52)は「霧の中でも風情があってすてき。来たかいがありました」と喜んでいた。