県警は第三者を介して被害男性の職場に押し掛けるなどし不安にさせたなどの疑いで暴力団傘下組織幹部の男を24日逮捕し、25日暴力団事務所に家宅捜索に入りました。
25日午前10時ごろ、捜査員およそ10人が段ボールなどを手に鹿児島市にある小桜一家の本部事務所に家宅捜索に入りました。
公衆に不安等を覚えさせる行為の防止に関する条例違反の疑いで逮捕されたのは鹿屋市の指定暴力団四代目小桜一家傘下組織幹部、大窪隼人容疑者(39)です。
警察によりますと先月、鹿屋市で20代の男性が男2人に現金およそ13万円が入ったバッグを奪われる強盗事件が発生しました。
警察は強盗の疑いで20代と10代の男2人を逮捕。
その後、被害男性から「暴力団組員から被害届を取り下げて、示談に応じるようしつこく要求されている」と警察に相談があり、大窪容疑者を第三者を介して複数回にわたり職場に押し掛けるなどしていた疑いで逮捕したということです。
警察は「捜査に支障がある」として大窪容疑者の認否を明らかにしていないほか、強盗事件で逮捕された男2人と大窪容疑者は面識はあったとしていますが、どのような関係性だったかは控えるとしています。
県内では24日火事が相次ぎ、姶良市ではクリーニング工場が全焼しました。
警察や消防によりますと24日午後2時すぎ、姶良市平松で「工場内で火災が発生している。乾燥室から煙が出て、パチパチと音がする」と従業員から消防に通報がありました。
火はおよそ3時間半後に消し止められましたが、この火事で鹿児島市の会社役員有馬隆徳(53)さんが管理するクリーニング工場が全焼しました。
出火当時、工場では4人が作業していましたが火事に気付いて避難し、けがはありませんでした。
現場は、九州道姶良インターチェンジの近くでしたが、高速道路の通行に影響はありませんでした。
警察と消防が出火の原因を調べています。
行方不明事案で活躍した、鹿児島県警直轄の警察犬ウォルト号が22日朝、死にました。
死んだのは、県警の鑑識課直轄の警察犬、ウォルトフォムネーベルドルフ号です。
先週、体調を崩し、病気療養中でしたが、22日朝、姶良市内の動物病院で死んだということです。
ウォルト号は1歳4カ月のオスのシェパードで、先月上旬、行方不明で捜索中だった高齢女性を発見し、霧島警察署から表彰を受け好物のサツマイモが贈られていました。
県警鑑識課の坂元健一理事官は「年齢も若く優秀でこれからの活躍を期待していただけに残念でならない。県民のために生きた犬。お疲れ様でした。ありがとう」とコメントしています。
フィリピンを拠点に活動していた犯行グループの男が再逮捕されました。
警察によりますと再逮捕された重松英史容疑者(49)は2019年に京都府で当時70代の女性が現金約100万円などを盗まれた事件に犯行グループの一員として関与した疑いが持たれています。
同じ年に姶良市で起きた窃盗事件にも関わった疑いで先月、逮捕・送検されていました。
窃盗を実行したメンバーは闇バイトで集められた匿名・流動型犯罪グループいわゆるトクリュウで、重松容疑者はどちらの事件でも実行役を闇バイトで集める役割や盗んだ金の管理などを担っていたとみられています。
重松容疑者は警察の調べに対し「間違いありません」と今回の逮捕容疑は認めているということです。
鹿児島市の桜島で16日、テントの中から遺体が見つかり、警察が身元の確認や死因などを調べています。
警察によりますと、16日午前11時半ごろ、鹿児島市桜島で「橋の下にテントがあり、人の生活感がある」と通行人から警察に通報がありました。
現場は桜島赤水から北西に約200メートルのようがんなぎさ橋の下の護岸で、駆けつけた警察官がテントの中を確認したところ、遺体が見つかったということです。
遺体は腐敗が進んでいて年齢や性別もわからない状態で、テントの中と外にはゴミや衣類などがあったということです。
警察は遺体の身元や死因を特定するとともに、事件と事故の両面で調べています。
7月の参議院議員選挙で、パチンコ店運営会社の社長らが特定の候補者に投票する見返りに報酬の約束をしたとして逮捕された事件の続報です。
警視庁など合同捜査本部は、社長ら3人が県内の系列店でも従業員100人余りに同様の約束をしたとして16日再逮捕しました。
パチンコグループ『デルパラ』などの運営会社社長、李昌範容疑者らは7月初旬、系列店の店長が出席したウェブ会議などで「自民党比例代表の阿部恭久候補に投票すれば1人3千円から4千円の報酬を支払う」と指示、デルパラの従業員約60人に報酬を約束した疑いで先月逮捕されました。
16日再逮捕されたのは、李昌範容疑者のほか幹部2人の、合わせて3人です。
李容疑者らは、同様の手口で県内にある「モリナガ」の従業員100人余りに対し、投票の見返りに報酬を約束した買収の疑い。
1都7県の警察による合同捜査本部は、買収の約束をした対象が250人以上に上るとみています。
公職選挙法は金銭などによる票のとりまとめを禁止し、実際に受け渡しがなく約束しただけでも違法、応じた側も処罰の対象となります。
李容疑者らの指示を受け実際に「モリナガ」の従業員ら約100人が候補者名を記載した比例区の投票用紙をスマートフォンなどで撮影し、「モリナガ」の幹部らに送信していたということです。
報酬は残業代名目で、社員には4千円アルバイトには3千円の支払いを約束しましたが実際に支払われたケースはなかったということです。
県警は「捜査に支障がある」として李容疑者らの認否を明らかにしていません。
なお、自民党から出馬した阿部さんはパチンコ業界の全国組織の理事長を務めていて、7月の参院選では8万8000票あまりを獲得しましたが落選しました。
ANNの取材に「何も関与していない」としています。
県内に住む70代の男性が、SNS上で「女性を紹介する」とうたったサイトをクリックしたことをきっかけに約1400万円をだまし取られました。
今年7月下旬、70代の男性はインスタグラムに投稿されていた「女性を紹介してくれるサイト」に添付されていたURLをタップしました。
すると女性からのダイレクトメッセージを受信。
メッセージアプリ「テレグラム」で連絡を取り始め、「会員にならなければ女性を紹介することはできない」と言われ、登録料として約5000円を電子マネーで送金しました。
お金が返金されたことから男性は信用し、サイト利用料などの名目で約1400万円をだまし取られました。
県警は会ったことのない相手からの現金の要求や振込先の口座が振り込みのたびに何度も変わるような場合は詐欺を疑うよう呼びかけています。
2000年に鹿児島市田上台で起きた強盗殺人事件は未解決のまま16日で25年です。
県警は改めて情報提供への協力を呼びかけました。
25年前の2000年。
鹿児島市田上台4丁目でひとり暮らしの荒木スミエさんが殺害されました。
県警はこれまでにのべ7万8500人を動員していますが、未解決のまま25年が経ちました。
心配されるのは事件の風化です。
「記憶は薄いけど事件があったのは覚えている。解決しませんよね。早く解決してほしい」
「こうやって報道がある度には思い出すけど、忘れている人の方が多いと思う」
そもそも聞いたことがないという世代も。
「25年前はまだ生まれていない。被害者の親族を思うと心が痛い」
一刻も早い事件の解決が求められる中、16日、鹿児島市では県警が新たな情報提供を呼びかけました。
配られたチラシは250枚で県警は捜査方針についての会議も開きました。
(鹿児島西警察署 重田克久 刑事官)
「未解決となっていて非常に残念な思い。ご遺族・被害者の無念を晴らすために、犯人の検挙に必ず結びつけようと思っている」
県警は、些細な情報でも有力な手掛かりになりうるとして捜査への協力を呼びかけています。
鹿児島西警察署にホットラインが設けられています。
和泊町の海岸で14日、女性が頭から血を流して倒れているのが見つかり死亡が確認されました。
警察と消防によりますと13日夕方、宿泊施設から「客と連絡がとれない」と警察に通報がありました。
13日の捜索で集落から離れた海沿いで、女性がおよそ20メートル下の岩場に頭から血を流して倒れているのが見つかり、14日、消防が女性を引き揚げましたが、その場で死亡が確認されたということです。
女性は40代から50代位で身長は160センチほどと見られています。
警察は身元の確認を急ぐとともに事件と事故の両面で捜査を進めています。
13日、肝付町の工場の屋根で作業をしていた男性が地面に落下し死亡しました。
警察によりますと、午前10時まえ肝付町後田のリサイクル工場で「男性が屋根の工事中に2階から落ちた」と119番通報がありました。
男性は鹿屋市吾平町の会社員・松相光春さん(77)で、作業中に壊れた屋根とともに約7m下のコンクリートの地面に落下したということです。
頭を打つなどして病院に搬送されましたが、約1時間半後に死亡が確認されました。
松相さんは、同僚と工場の屋根で換気扇を取り替える作業をしていたということで警察が落下した原因を調べています。
県内では12日夜、交通事故が相次ぎ、2人が死亡しました。
警察によりますと、12日午後6時40分すぎ、鹿児島市犬迫町の県道で男性が運転する乗用車が道路わきのブロックに衝突しました。
この事故で鹿児島市上谷口町の篠原孝さん(81)の死亡が確認されました。
また12日午後11時半ごろ、南さつま市金峰町の県道で乗用車が反対車線の道路わきの樹木に衝突し、運転していた南九州市川辺町の橋口溜成さん(30)が病院に運ばれましたが死亡が確認されました。
現場は片側1車線の緩やかな左カーブで、警察は橋口さんがカーブを曲がり切れず反対車線にはみ出した可能性が高いとみて事故の原因を調べています。
9月9日、鹿児島市で70代の男性が手に拳銃のようなものを持った状態で頭から血を流し、死亡しているのが見つかりました。警察は死因が銃創による脳障害だったと明らかにしました。
警察によりますと、9月9日午後4時ごろ、鹿児島市に住む70代の男性が自宅で頭から血を流して死亡しているのを親族が発見しました。
男性は手に拳銃のようなものを持っていて、警察は解剖の結果、死因は頭部に銃弾などが当たった際にできる銃創による脳障害だったと発表しました。銃創は頭部の左側にあり弾は貫通していて、現場の状況から自殺の可能性が高いということです。
また室内からは銃弾のようなものが見つかったということです。ただ、警察は拳銃かどうかは今も「捜査中」としています。
男性を発見した親族はー
【同居していた親族】
「鉄砲か銃かなそれで撃ったみたい。椅子に座ったまま、こうして血が流れて。普通の拳銃によく似てるねとは思ったよ」
親族によりますと、男性は倉庫で工具を使ったモノ作りが好きで、拳銃のようなものも自分で作ったのではないかと話します。
【知人と同居していた親族】
「手が器用だった。なんでも作って。自分で作ったんだろうね。機械を色々持ってるもん」
警察によりますと、男性が持っていたものが拳銃だった場合は銃刀法違反の疑いで調べることにしています。
なお法律では拳銃の製造についても国の許可を得た限られた事業者のみが認められていて、違反すると最も重い刑事罰で無期拘禁刑が科される可能性もあります。