沖縄署は7月31日、沖縄市内の民家の屋上に侵入したとして、いずれも10代半ばで、沖縄市に住む米海軍兵の家族の少年と、米軍嘉手納基地内に住む空軍兵の家族の少年を住居侵入の疑いで緊急逮捕した。捜査に支障があるとして認否を明らかにしていない。
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署によると、31日午後7時10分ごろ、沖縄市の民家の屋上に上っている少年らを、住人の家族が発見。直後に110番通報した。その後、近くの同市中央の路上で見つかり、署員らが緊急逮捕した。現場には米軍関係者の家族で、14歳未満の少年もいたといい、同署が任意で事情を聴いている。
沖縄県国頭村が村内で目撃されている「本土由来のニホンジカ」1頭を農林水産物に被害を及ぼす恐れのある「野生の鳥獣」として捕獲することが分かった。鳥獣保護管理法に基づいて県と環境省へ6月に申請し、7月に許可を受けた。
シカは雄とみられ、昨年10月から確認されている。ふんのDNA検査から、本土から人為的に渡った可能性が高いとされたが所有者が見つからず、村が対応を検討してきた。
昨年11月には村内の畜産農家が育てる牛用の牧草が食べられた。東海岸側で個体やふんの目撃が相次いでいたが、今年の4月以降の消息は分かっていない。地元の狩猟免許所持者に依頼し、調査を進めている。具体的な捕獲方法は決まっていない。
村環境保全課は目撃情報を集めている。情報提供は電話0980(41)2530。(北部報道部・大庭紗英)
【東】夏の交通安全県民運動(11〜20日)に合わせ、名護署や東村交通安全推進協議会は13日、同村平良の「道の駅サンライズひがし」前の県道で「交通安全パインアップル作戦」として、車の運転手にパインと安全運転を呼びかけるチラシを配った。
【写真】パインのかぶり物をして全身真っ黄色のワンピース 初代パイン大使の伊佐尚子さん
同村や名護署の職員の他、東小中学校の児童生徒ら50人が参加。子どもたちは「安全運転に気を付けてください」などと声をかけながら、同村産で今が旬のポコットパインと交通安全のチラシを配布した。
村内では2021年7月を最後に4年間、交通死亡事故が発生していないとして、名護署の沖田暢彦署長から當山全伸村長に褒状が贈られた。
沖田署長は「4年間死亡事故がゼロで、全ての東村民に感謝したい。パイン生産量日本一の村からパインと一緒に交通安全のメッセージが全国に届いてほしい」とあいさつした。當山村長は、村内は週末のツーリングなどでバイクの交通量が多いとして、事故への懸念を示した上で「飲酒運転や二輪車の安全運転を呼びかけ、安心安全の村を目指したい」と述べた。(北部報道部・松田駿太)
29日午前4時15分ごろ、那覇市東町の国道58号旭橋交差点で、パトカーの追跡から逃げた軽乗用車が、乗用車と衝突する事故があった。那覇署は軽自動車を運転していた西原町の無職の容疑者の男(20)を道路交通法違反(赤信号無視)の疑いで現行犯逮捕した。捜査に支障があるとして認否を明らかにしていない。
【写真】高校生ら3人乗りの逆走バイクが正面衝突した事故現場
衝突された車の助手席の少女(18)は腹部などを打って本島南部の病院に搬送され、命に別条はない。容疑者も顔に軽いけがを負った。署は自動車運転処罰法違反(過失運転致傷)の容疑などでも調べている。
署によると、容疑者が運転する軽自動車は同日午前4時ごろ、那覇市牧志でウインカーを点灯せずに右折し、署員の停止指示を無視して逃走。約3キロ追跡された後、赤信号で旭橋交差点に進入し、乗用車に衝突した。直後に降車し同乗の男性(20)と逃走を図ったが、署員らに取り押さえられた。
署は「追跡は適切だったと認識している」とコメントした。
那覇市の護国神社のちょうちんや灯籠などを壊したとして、豊見城署は28日、オーストラリア国籍の自称大工で33歳の容疑者を器物損壊容疑で逮捕した。「カメラに写っているなら、そうです」と容疑を認めているという。
【写真】神社合コンで出会い神前式を挙げたカップル
逮捕容疑は16〜17日、護国神社のちょうちんや防犯カメラなどを壊した疑い。別の防犯カメラなどを調べ、関与が浮上した。
同容疑者は近くの世持神社に侵入し、物色しようとしたとして窃盗未遂などで17日に逮捕されていた。
【那覇】増加傾向にある特殊詐欺を防ごうと、那覇署が署内でステッカーの配布を始めている。
ステッカーには同署の特殊詐欺被害防止PR大使で、格闘家の平良達郎選手(25)=那覇市出身=を起用。スマートフォンの裏側などに貼り、市民にも詐欺への警戒感を持ってもらう狙いだ。
うその電話などで金品をだまし取る特殊詐欺を抑止する目的で、3千枚を作成。「電話でお金の話は詐欺です!」と記され、平良選手がファイティングポーズを取った目を引くデザインが施されている。県内では今年1〜5月、特殊詐欺の認知件数が109件(暫定値)で、被害額は約1億8500万円に上る。
そこで那覇署は、ステッカーを配るとともに、おれおれ詐欺や還付金詐欺などの代表的な特殊詐欺の手口が書かれたチラシも配布。「身に覚えのない請求は無視し相手に連絡しない」「一人で悩まず誰かに相談する」などと呼びかける。
希望者には、署員が詐欺に使われやすい国際電話の発信制限をかけられる申請手続きを紹介する。
平良選手は、2023年から同署の特殊詐欺被害防止PR大使として活動してきた。
世界最高峰の総合格闘技「UFC」でフライ級上位に名を連ね、UFCの日本選手最多記録となる6連勝を果たした。8月には米国ラスベガスで次戦が控えている。
髙里誠生活安全官は、平良選手のファンだという。特殊詐欺対策として、国際電話を取らないことなどを挙げ「平良選手のように、詐欺を『ノックアウト』していきたい」と力を込めた。(社会部・吉田光)
浦添署は24日、SNSを使って恋愛感情を抱かせる「SNS型ロマンス詐欺」で、浦添市の30代女性が約1160万円をだまし取られたと発表した。
【写真】「国際送金したい」 詐欺防いだローソン店員
署によると、女性は容疑者と5月23日にマッチングアプリで知り合い、その後LINEに誘導された。結婚を前提とするような話になり、「将来のために投資しよう」とのメッセージが送られてきた。
容疑者はうその投資話を持ちかけ、女性に6月28日まで7回にわたり暗号資産で送金させたという。出金したいと伝えたところ、容疑者から「税金を支払えば出金できる」と言われ、不審に感じた女性が7月に同署へ相談し、発覚した。
兄を刃物で切り付け殺害しようとしたとして、名護署は25日、60代の無職男=国頭村=を殺人未遂容疑で緊急逮捕した。捜査に支障があるとして認否を明らかにしていない。
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署によると、男は25日午前2時15分ごろ、国頭村の民家で、刃渡り約45センチの刃物で70代の兄の頭や背中などを切り付けて殺害しようとした疑いがある。兄は別の民家に駆け込み、住民が110番通報した。背中などに重傷を負って病院に搬送されたが、意識はあり、命に別条はないという。
兄弟は同じ敷地内に住んでおり、過去にも兄弟間のトラブルで通報があったという。県警が詳しい状況を調べている。
県内の大規模ヤミ金グループが摘発された事件で、県警は24日、グループの一員で、いずれも住所・職業不詳の37歳と30歳の容疑者を出資法違反の疑いで逮捕した。関係者によると、37歳の容疑者はグループの指示役とみられ、県警は他の指示役の行方も追っている。
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両容疑者はベトナム当局が身柄を拘束。外務省を通じて連絡を受けた県警の警察官が、ベトナムから羽田空港への機内で24日午前5時過ぎに逮捕したという。
37歳の容疑者には昨年2月に逮捕状が出され、当初はカンボジアに潜伏しているとみられていた。同年5月、外務省は旅券法に基づき、37歳の容疑者に旅券返納命令を出していた。
逮捕容疑は2021〜23年の間、共謀の上、県内の30〜60代の債務者4人に計11回にわたり、法定金利(1日0・3%)を上回る高金利で現金を貸し付け、違法な利息を得た疑い。同グループは、警察庁が摘発強化を指示する「匿名・流動型犯罪グループ(通称トクリュウ)」とされる。
法律で定められた事前通報をせずヨットで金武中城港に入港したとして、中城海上保安部は22日、船長でシンガポール国籍の自称会社役員の男(47)を国際船舶・港湾保安法違反の疑いで逮捕した。容疑をおおむね認め「通報は重要ではないと判断した」と供述しているという。
容疑者は18日、事前通報せず同港の与那原マリーナに入港した疑い。また、男は入港時に操舵(そうだ)を誤り係留中の船に衝突し、同保安部が業務上過失往来危険の疑いでも調べていた。
同保安部が任意で船長を捜査していたところ、滞在先のホテルから一時的にいなくなったため、戻ってきたところを逮捕した。同保安部によると容疑者は一時的に外出していたという。
ヨットは10・549トンのポーランド船籍。容疑者は観光で訪れており、風が強いため寄港した旨の話をしているという。容疑者の他、2人が乗船していたという。
沖縄県警豊見城署は24日、天候の悪化などに伴う欠航や遅延の際に乗客に支払う補償金計約790万円を不正に受領したとして、全日本空輸(ANA)のグループ会社「ANA沖縄空港」(那覇市)の元社員で、同市のアルバイト従業員の男(30)を電子計算機使用詐欺の疑いで逮捕した。容疑を認めているという。
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署やANAホールディングスによると、男は業務用端末を使い、乗客の氏名や補償の申請番号などの顧客情報を入手。その後、乗客のメールアドレスを自身のアドレスに変更し、補償対象の乗客になりすまして昨年9月中旬から今年4月上旬までに計約380回、約790万円相当の電子マネーをだまし取った疑いがある。
ANAホールディングスによると、3月に乗客から「補償が申請できない」とANAに相談があり、同社が調査したところ、不正が発覚した。社員は4月中旬に懲戒解雇され、同社に全額返済したという。
本紙取材に、ANAホールディングスは「ご迷惑とご心配をおかけしたことを深くおわび申し上げます。信頼回復に向けて、再発防止を徹底してまいります」とコメントした。
再発防止として、業務用端末の顧客情報の閲覧権限を6月から見直したほか、補償を申請した際、顧客が予約した電話番号やメールアドレスに通知が届くようにした。申請していないにもかかわらず、通知が届いた場合は、なりすましの可能性があると気づけるようにしたという。
沖縄県本部町のビーチにある女性用のシャワー室にスマートフォンを差し入れたとして、本部署は22日、県迷惑行為防止条例違反の疑いで、自称名護市のアルバイト容疑者の男(23)を逮捕した。このビーチでマリンレジャー関連のバイト中だったといい、調べに対し「盗撮したことは間違いない」と容疑を認めている。
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署によると、容疑者は21日午後4時40分ごろ、シャワー中だった東京都の20代女性を撮影しようと、屋外の隙間からスマホを向けた疑いがある。女性の友人が110番通報し、発覚した。
19日午後2時10分ごろ、沖縄県宮古島市平良東仲宗根添の高野漁港で「女性と男児が溺れている」と119番通報があった。
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宮古島署によると、会社員の女性(26)=宮古島市=と息子の男児(3)=同=が海面にうつぶせの状態で浮いているのが発見された。2人は市内の病院に搬送されたが、間もなく死亡が確認された。
2人は、親戚と漁港に遊びに来ていた。姿が見えなくなり、心配した親戚が探したところ、海に浮いている2人を発見した。
同署が、何らかの原因で海に落ちたとみて、詳しい状況を調べている。