西予署は25日、特殊詐欺の被害を防いだとして、セブン-イレブン宇和中央店(西予市宇和町卯之町2丁目)のパート従業員、若松祐巳子さん(57)に感謝状を贈った。
署によると、8月上旬、市内の80代の男性が来店し、5万円分の電子マネーを購入しようとした。若松さんが理由を聞くと「パソコンがウイルスに感染した。直すために購入するよう言われた」などと説明。詐欺と気づいた若松さんの説得で男性は自宅に戻り、事なきを得たという。
署は「警察や検察を名乗る詐欺も急増しており、お金の話が出たら正規の電話で署に問い合わせてほしい」と呼びかけている。
9月に県警が認知した特殊詐欺と「SNS型投資・ロマンス詐欺」の被害が17日時点で、18件約1億7560万円と急増している。組織犯罪対策課は、被害は高齢者だけでなく20代など幅広い世代に広がっているとし「誰もが被害に遭う可能性がある。見知らぬ相手からの電話や交流サイト(SNS)でのやりとりには十分に気をつけて」と強調している。
同課によると、SNS型投資・ロマンス詐欺の被害は6件で約1億3160万円で、全てSNSを通じて架空の投資などに誘導する手法だった。12日には、松山市の50代女性が、同詐欺としては今年最大の被害額となる8100万円の被害届を提出。組対課は、投資において「必ずもうかる」「元本保証」は詐欺の典型だと呼びかけている。