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長崎新聞の配信記事一覧

2025年06月11日

佐世保署警察官パワハラ自殺 長崎県に1億3500万円賠償命令…上司2人の「重過失」は言及せず

 2020年10月、佐世保署の男性警察官=当時(41)=が自殺したのは長時間労働と上司によるパワハラが原因として、遺族が県に約1億3800万円の損害賠償などを求めた訴訟で、長崎地裁(松永晋介裁判長)は10日、県に約1億3500万円の支払いを命じる判決を言い渡した。原告は当時の上司だった課長と署長の2人に重大な過失があったと主張したが、判決は言及しなかった。

 判決などによると、男性は同年3月、同署交通課に着任。自殺するまでの約半年間、課長から繰り返し「能力がない」などと叱責された。男性は自殺前、月200時間前後の時間外労働や徹夜勤務を繰り返していたとされる。

 松永裁判長は判決で、当時の署長が時間外勤務を抑えるため、幹部職員に繰り返し指示していたとした上で「課長が一部曲解し、時間外勤務の申告を『45時間以内にしろ』などと指示した」と指摘。同署では勤務時間の過少申告が常態化していたとした。

 国家賠償法は、公務員の「故意」または「重大な過失」により賠償が生じた場合、国や自治体は当事者に賠償の一部負担を求める「求償権」を行使できると定めている。原告は当時の上司2人の「重過失」を主張していた。

 男性の自殺は22年1月、公務災害に認定された。訴訟で職務を管理監督する職員の安全配慮義務違反について被告は争わなかった。

 県警は20年12月、当時の課長を戒告の懲戒処分、署長を本部長注意とし、いずれも依願退職した。判決を受け、県警の松本武敏首席監察官は「判決の内容を確認し、今後の対応を検討する。お亡くなりになられた職員のご冥福をお祈りすると共に、ご遺族に心からお悔やみを申し上げる」とコメントした。

 男性の妻(54)は「県が上司2人への求償権を行使できるよう、重過失を認めてほしかったので残念」と述べた。控訴するか今後判断するとした。



6/11(水) 11:00

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2025年06月08日

酒気帯び運転で部外の車両に追突 50代陸曹長を停職4カ月 陸自竹松(長崎県大村市)

 陸上自衛隊竹松駐屯地(長崎県大村市)は6日、酒気帯び運転をしたとして、第102高射特科隊の50代陸曹長を停職4カ月の懲戒処分とした。
 同駐屯地によると、陸曹長は2023年6月9日、諫早市内で酒気を帯びた状態で私有車を運転し、部外の車両に追突して損壊させた。警察から部隊に連絡があり発覚したという。
 同隊長の石橋裕幸2等陸佐は「被害に遭われた方に深くおわび申し上げる。再び同様の違反が起きないよう万全を期す」とのコメントを出した。



6/8(日) 10:30

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2025年06月07日

「下着を見たかった…」盗撮疑い40代男性警部補 長崎県警が書類送検

 長崎県警は6日、女性のスカート内を動画で盗撮したとして、県北地区の警察署の40代男性警部補を県迷惑行為等防止条例違反の疑いで書類送検し、停職1カ月の懲戒処分とした。警部補は同日付で依願退職した。
 書類送検容疑は2023年6月から24年2月、長崎市内を走行中のバス車内や同市のバスターミナルで3回にわたり、女性のスカート内に自身のスマートフォンを差し向け、無断で動画3本を撮影した疑い。「下着を見たかった。動画を後で見直したかった」と容疑を認めているという。
 県警ホームページの相談窓口に情報提供があり発覚した。このほか警部補のスマートフォンからは、22年7月から25年2月、県内の警察施設内などで女性の容姿を無断撮影したとされる動画103本も見つかった。
 中川正則警務部長は「職員に対する指導監督を強化し、再発防止と県民の信頼確保に努める」とコメントした。



6/7(土) 10:20

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2025年06月04日

懲戒免職処分取り消し 「教員として終えたい」 元小浜高教諭の林田さん 長崎県庁で会見

 虚偽の申請で医療費を受給したとして2015年に懲戒免職処分となり、長崎県に処分取り消しを求めた訴訟で昨年12月に勝訴が確定した元県立小浜高教諭の林田耕二さん(63)が3日、県庁で会見した。勝訴確定で処分が取り消しとなった後、県教委は林田さんに謝罪。林田さんは「教員としてきちんと(職務を)終えたい」と語り、再任用で現場に復帰したい意向を示した。
 確定判決によると林田さんは2013年に同校ボクシング部顧問として指導中、生徒のパンチで目を負傷したとして公務災害の認定を受け、約120万円を受給。その後、外部からの情報提供を受けて県教委が調査し、15年7月に免職とした。林田さんは19年1月に提訴。長崎地裁は処分を取り消す判決を出し、福岡高裁もこれを支持した。最高裁が昨年12月20日付で県の上告を退け確定した。
 林田さんは「10年間の主張が正義だったと立証できてうれしい」とした一方、県側に対し「最初に敗訴した時に、なぜ証言(の真偽)を追求しなかったのか」と疑問視した。現在、諫早市の企業に勤めているが「多くの教え子が復活を待ち、激励もしてくれた。絶対応えたい」と話した。
 県教委は会見前に対応を説明。これによると、岩坪正裕高校教育課長らが5月までに林田さんに謝罪。22年3月末に定年退職したとみなし、それまでの給与相当額や退職手当を今後、精算して支払う。岩坪課長は「家族や関係者にもご負担をかけ、申し訳ない。今後も真摯(しんし)に対応したい」と述べた。再任用は65歳までで県教委が対応を検討する。



6/4(水) 10:40

2025年06月04日配信の記事を見る

2025年06月03日

「命を大切にして 毎日を自分らしく」 大久保小、児童ら誓う 佐世保・小6同級生殺害21年

 佐世保市立大久保小で2004年、6年生の御手洗怜美さん=当時(12)=が同級生に殺害された事件から21年となった1日、同校の体育館で「いのちを見つめる集会」が開かれた。出席した約100人の児童らは黙とうして被害者を追悼し、命を大切にすることを改めて誓った。
 山口伸一郎校長は講話で「誰もが平等に一つずつ持っている大切なものは何か」と、児童に投げかけた。その上で「命は一つ、失うと二度と戻らない。命を大切にして、毎日を自分らしく一生懸命に生きてほしい」と呼びかけた。
 講話後、同校のシンボルである「輝きっ子クローバー」について6年生代表者3人が、四つ葉の一つ一つの葉は、子ども、学校、家庭、地域を表していると説明。各学年の児童が考えた決意の言葉を発表した。事件後に児童らが作詞、作曲を手がけた「大切な友達」を斉唱。集会には教員や地域住民などを含め計171人が参加した。
 記憶の風化が懸念される点について山口校長は「年度初めに全職員が事件の報告書を読み返して事件の重みを受け継ぎ、子どもたちに命の大切さを伝え、育てることが大切」と語った。
 集会後、山口校長は事件現場の学習ルームを改修した「いこいの広場」で御手洗さんが好きだったヒマワリの花を献花し、手を合わせた。
 市教委は1日から始まる「いのちかがやく強調月間」を毎年実施している。今年は同市内全70の市立学校で、5月30日に児童生徒らが道徳の公開授業や地域住民との交流などで命の尊さについて考えた。
 事件は04年6月1日の給食準備中、当時11歳だった女児が同級生の御手洗さんをカッターナイフで切り付け、殺害した。加害女児は少年審判を経て同年9月、児童自立支援施設に入所後、社会復帰した。



6/2(月) 12:00

2025年06月03日配信の記事を見る

2025年06月03日

盗撮目的、勤務した複数校でカメラ設置 元教頭に罰金30万円 佐世保簡裁が略式命令

 盗撮目的で校内に小型カメラを設置したとして今年2月に懲戒免職になった佐世保市立小の元教頭=50代男性=について、佐世保簡裁は30日までに罰金30万円の略式命令を出した。
 命令は8日付。長崎県教委によると、元教頭は2023年2月ごろから24年12月にかけ、勤務した複数校で児童が着替えに使っていた教室に盗撮目的で小型カメラを複数回設置。児童がカメラを見つけ発覚した。県教委は2月12日付で懲戒免職にした。
 関係者によると、佐世保署が県迷惑行為等防止条例違反の罪で2月13日に書類送検。4月28日に略式起訴されていた。同市教委は「司法の判断を重く受け止め再発防止に努めたい」としている。



5/31(土) 11:20

2025年06月03日配信の記事を見る

2025年06月03日

佐世保の男子高校生ら逮捕…大麻所持容疑など「前にも使ったことある」 

 長崎県の早岐署などは29日、麻薬取締法違反(所持)の疑いで長崎県佐世保市の男子高校生(17)を今月8日に現行犯逮捕したと発表した。逮捕容疑は同日午前3時ごろ、同市内の路上で乾燥大麻1グラム前後を所持していた疑い。同署などは同日、職務質問中に一緒にいた佐賀県伊万里市の介護士の男性容疑者(22)を乾燥大麻を7千円で売り渡した同違反(譲渡)の疑いで逮捕、29日には同法違反(使用)の疑いで再逮捕した。同署によると、2人は交流サイト(SNS)で知り合ったという。高校生は「前にも大麻を使ったことがある」と供述している。



5/30(金) 11:30

2025年06月03日配信の記事を見る