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2025年07月26日

交通死亡事故ゼロへ情報共有 セーフタウンやまぐちのキックオフミーティング【山口】

 交通死亡事故ゼロのまちを目指して、宇部市や山口市など8市と企業、大学などが連携して各種活動に取り組むプロジェクト「SAFE TOWN(セーフタウン)やまぐち」のキックオフミーティングが25日、山口市小郡下郷の県総合交通センターで開かれた。自治体や企業の担当者ら30人が参加し、情報を共有した。あいおいニッセイ同和損害保険山口支店(清水裕子支店長)主催。

 宇部市などは昨年、新技術を使ってエコドライブや安全運転の技術を点数化して競い合うイベントを実施。プロジェクトの始動を機に、より広い地域から参加企業を募って実践する。交通安全に係る同社の支援メニューも活用してもらい、意識の向上を図る。

 11月に、同社が提供する「テレマティクスタグ」を車に取り付け、スマートフォンのアプリと連動させて、急アクセルや急ブレーキなどの運転状況を診断・スコア化して競うイベントを実施する。交通安全危険予測シミュレーター、自転車危険運転体験VR(仮想現実)などの無料支援メニューも用意。来年3月に成果報告会を予定している。

 キックオフミーティングでは、プロジェクト始動までの経緯と今後の展開、イベントの概要、県の交通事故状況などを共有した。清水支店長は「交通事故のない社会の実現を目指して、賛同団体の皆さんと一体となって取り組んでいきたい」と述べた。

 県内の昨年の交通事故による死者数は51人(前年比16人増)。高齢者による事故、交差点やカーブでの事故が増加傾向にある。今年は6月末現在、人身事故が1117件(前年同期78件増)発生し、死者は15人(同4人減)。



7/26(土) 14:04

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