福島県南相馬市の会社から敷鉄板209枚(計3218万6000円相当)をだまし取ったとして、南相馬署は23日午前、詐欺の疑いで、千葉県市原市、無職の男(59)=詐欺容疑で逮捕=を再逮捕、埼玉県草加市、会社役員の男(49)を逮捕した。
逮捕容疑は2022年7月中旬~8月下旬ごろの間、共謀し、敷鉄板を返却する意思がないにもかかわらず、南相馬市内の建設関係会社にレンタル契約を申し込み、計17回にわたり、敷鉄板209枚をだまし取った疑い。
同署によると、59歳男は当時、建設関係の仕事に就いており、2人は知人同士という。同署は売却目的の可能性もあるとみて調べている。59歳男は容疑を否認、49歳男は容疑を認めている。
敷鉄板が期限までに返却されず、会社が昨年、警察に相談していた。同署は県警捜査2課と捜査した。
59歳男は緊急小口資金特例貸付金20万円をだまし取ったとして13日に詐欺の疑いで逮捕されていた。
南会津町など福島県を含む4県の山間部で昨年4~5月、住宅に侵入し現金を奪ったなどとして強盗致傷などの罪に問われた、いずれもベトナム国籍で群馬県藤岡市、無職の男(27)と住所不定、無職の男(24)の裁判員裁判論告求刑公判は23日、福島地裁(島田環裁判長)で開かれた。検察側はそれぞれに懲役14年を求刑し、結審した。判決公判は29日午後4時から。
検察側は論告で、両被告は短期間に4県にまたがって連続強盗を行い、地域の安心安全に対する信用を大きく損なったと指摘。下見した上で一人暮らしの高齢者を狙い、被害者の手足を縛るなど「計画的かつ卑劣で悪質」と断じた。
最終弁論で27歳男の弁護側は、被害が比較的小さく、技能実習先での暴力や異国での孤立などくむべき事情があるとして、懲役7年以下が相当と主張。24歳男の弁護側は、実習先での給料が少なく不安を募らせていたことなどを考慮し「ふさわしい刑罰を考えてほしい」と求めた。
福島県会津若松市のパチンコ店で8月、強盗を装った男らに多額の現金が盗まれた事件で、会津若松署は21日午前10時45分ごろ、盗みと建造物侵入の疑いで東京都豊島区、無職の男(18)を逮捕した。
捜査関係者によると、男は勧誘役を担ったとみられる。事件の逮捕者は9人目。県警は匿名・流動型犯罪グループ(通称・トクリュウ)による事件とみて、調べている。
逮捕容疑は8月12日午前1時50分ごろ、既に逮捕、起訴されている男らと共謀して会津若松市のパチンコ店「ビックつばめ会津若松店」に侵入し、現金約2668万円を盗んだ疑い。県警は捜査に支障があるとして、認否を明らかにしていない。
捜査関係者によると、今回逮捕された男は事件現場にいなかったが、計画を知り得る立場だったという。既に逮捕された男らの一部と面識があったとみられ、いずれかの指示を受け、知人の会社員男性(21)=盗品等運搬の疑いで逮捕、処分保留で釈放=を運搬役として勧誘したとみられる。既に逮捕された男らの取り調べや押収したスマートフォンの解析などで浮上した。県警は男が金銭を受け取る目的で事件に関わったとみて、詳しい経緯を調べている。
事件を巡っては、窃盗と建造物侵入の罪で運転手役や被害者役、指示・勧誘役、現金運搬役の男6人が起訴され、強盗役の男(19)が窃盗と建造物侵入などの非行内容で少年院送致されている。奪われた現金の一部は押収されているが、県警は全体の行方について明らかにしていない。
福島県郡山市の30代男性から22日、警察官などを名乗る男らから現金320万円をだまし取られたと郡山北署に届け出があった。同署は「なりすまし詐欺」事件とみて調べている。
同署によると、男性のスマートフォンに10日、警視庁の生活安全課を名乗る男から「詐欺事件の資金洗浄用口座の名義人になっていて、事件への関与が疑われている」と電話があった。その後、LINE(ライン)のビデオ通話に誘導されると、刑事2課を名乗る男や検事を名乗る男から「逮捕状」と書かれた書類などを見せられ「資金洗浄に使われた現金を調べるので、口座番号と残高を教えてほしい」「指定する口座に現金を送ってほしい」と言われた。男性は複数回にわたり現金を振り込んだが、不審に思い、被害に気付いたという。
二本松市などの国道4号であおり運転や乗用車4台が絡む重傷事故を起こしたとして、福島署は22日午前、道交法違反(妨害運転)や自動車運転処罰法違反(過失致傷)の疑いで二本松市西新殿字勝ノ木、会社員男(20)ら4人を逮捕した。
会社員男=二本松市=の逮捕容疑は妨害運転の疑い。ほかに逮捕されたのは、両容疑で二本松市、解体工の男(19)、過失致傷の疑いで本宮市稲沢字別当内、会社員男(24)と福島市上鳥渡字しのぶ台、会社員男(37)。
会社員男=二本松市=の逮捕容疑は、4月26日午後9時35分ごろ、二本松市の国道4号上り線で会社員男=福島市=の乗用車に対し、妨害目的で急な進路変更や蛇行運転をした疑い。会社員男=本宮市=、会社員男=福島市=の両容疑者の逮捕容疑は同日午後9時40分ごろ、福島市の国道4号下り線で、法定速度を大幅に超えて走行するなどし、20代男性の乗用車を含む4台が絡む事故を起こして男性らにけがを負わせた疑い。解体工の男は、会社員男=福島市=の車に対して後方から車間距離を詰めたほか、会社員男=本宮市=の車などに衝突し、けがを負わせた疑い。4人はいずれも容疑を認めている。
この事故で、会社員男=本宮市=の車の助手席に乗っていた本宮市松沢字糀屋、会社員男性(27)が左腕の骨を折る重傷、会社員男=福島市=が右足の骨を折る重傷を負った。男、会社員男=本宮市=、20代男女の計4人は軽傷。
同署によると、会社員男=二本松市=、会社員男=本宮市=、解体工の男、20代男性の4人は知人関係で、それぞれ乗用車を運転していた。同署は4人と会社員男=福島市=の間に何らかのトラブルがあり、会社員男=二本松市=と解体工の男が上下線にわたって妨害運転を続けたとみて調べている。
会津若松市のパチンコ店で8月、強盗を装った男らに現金約2668万円が盗まれた事件で、窃盗と建造物侵入の罪に問われた会津美里町字文珠西甲、元パチンコ店従業員で無職男(23)の初公判は22日、地裁会津若松支部(佐藤久貴裁判官)で開かれ、元パチンコ店従業員の男は起訴内容を認めた。検察側は冒頭陳述で、元パチンコ店従業員の男が知人の東京都豊島区、会社役員男(25)=窃盗と建造物侵入の罪で起訴=と「狂言強盗事件を計画した」と指摘した。
検察側の冒頭陳述によると、元パチンコ店従業員の男は2024年5月ごろからパチンコ店に勤務。会社役員男とともに、お盆で来店者が多くなる今年8月11日夜に強盗を装って現金を盗もうと考えたという。盗んだ現金の中から協力者に報酬を渡し、残りを2人で分ける計画だった。
協力者を探すため、会社役員男が知人に参加を持ちかけ、紹介などを通じて人が集まった。その中から、東京都世田谷区の会社員男(39)、東京都足立区の会社員男(33)の両被告=同罪で起訴=を現金回収役に、桑折町の専門学校生の男(19)=少年院送致=を強盗役に充てた。また、宮城県名取市の無職男(22)=同罪で起訴=が知人の宮城県多賀城市、飲食店従業員男(22)=同罪で起訴=を運転役として引き入れた。
事件当日の8月12日は、元パチンコ店従業員の男と専門学生の男が従業員通用口から店内に侵入。リュックサックとボストンバッグに金庫内の現金を詰め込み、専門学生の男が元パチンコ店従業員の男を粘着テープで拘束した。
その後、専門学生の男は現金を持って飲食店従業員男が運転する車で都内に向かい、池袋で下車。別の車に乗り換えて品川駅に到着すると、トイレの個室で現金を袋詰めし、会社員男=東京都世田谷区=、会社員男=東京都足立区=両被告が会社役員男が経営する会社まで現金を運んだという。
次回公判は11月19日午後2時から、証人尋問などが行われる予定。
福島県郡山市の大展示会「こおりやま産業博」(10~12日)で先進的な出展をした企業・団体を表彰する「コオリヤマ エキスポ アワード 2025」の受賞企業が決まり、グランプリに石井電算印刷(郡山市)が選ばれた。
同社は「紙の魅力再発見」をテーマに紙と印刷の過去、現在、未来とそれらの魅力を考えるブースを企画。活版印刷を使った「ことばコースター」などを展示、販売したアイデアや優れた提案が高い評価を受けた。
準グランプリは、オーダー家具などを手がける「ReBet.家具ドクター」(郡山市)と赤べこバリケードなどを販売するワシオ商会(会津若松市)、審査員特別賞は福祉ネイルなどを紹介したシャルム合同会社(郡山市)が受賞した。
県ハイテクプラザの伊藤日出男所長らが審査した。産業博には市内外の159社・団体が出展した。
19日午前9時10分ごろ、福島県小野町谷津作字高山の磐越道下り線で、付近を走行していた男性から「バイクが単独事故を起こして転倒している」と110番通報があった。県警高速隊によると、オートバイを運転していた水戸市、会社員の男性(44)が倒れていて、病院に搬送されたが、死亡が確認された。
同隊によると、男性はバイク数台でツーリング中に中央分離帯に衝突したという。現場は片側2車線の緩やかな上り道。同隊が原因を調べている。
事故の影響で、磐越道いわき三和ー小野インターチェンジ間下り線は、同日午前9時25分ごろから約5時間45分通行止めになった。
福島県会津若松市のパチンコ店で強盗を装う男らが現金約2668万円を盗んだ事件で、窃盗と建造物侵入の罪に問われた東京都豊島区、会社役員の男(25)、宮城県名取市、無職の男(22)の両被告の初公判は11月26日午前10時から、地裁会津若松支部で開かれる。
起訴状によると、両被告は会津美里町のパチンコ店従業員の男=窃盗と建造物侵入の罪で起訴=ら複数人と共謀し、8月12日午前1時45分ごろ、同店に従業員通用口から侵入して現金2668万4000円を盗んだとしている。捜査関係者によると、両被告は指示役や勧誘役を担ったとみられる。
福島県南相馬市の30代男性が17日、警察官を名乗る男に現金約1800万円をだまし取られたと南相馬署に届け出た。同署は「なりすまし詐欺」事件とみて調べている。
同署によると、男性の携帯電話に4日、福岡県警の警察官を名乗る男の声で「あなたのクレジットカードが不正利用され、被害が出ている」と電話があった。その後、同県警の警察官を名乗る別の男が電話を替わり、アプリを使ったビデオ電話に誘導した。「逮捕状」と記載された書類を見せ「あなた名義で偽造された銀行口座がある。逮捕されないためには保釈金を支払う必要がある」などと言った。
信じた男性は2回にわたり、指定された口座に計1800万円を振り込んだという。その後、不審に思い、同署に相談した。
インターネットショッピングサイトで他人名義のアカウント情報を利用して商品を盗んだとして、男2人が私電磁的記録不正作出・同供用と盗み、詐欺の疑いで逮捕、起訴された事件で、福島県警は14日、匿名・流動型犯罪グループ(通称・トクリュウ)とみられるメンバーが、偽サイトに個人情報を入力させる「フィッシングメール」を送信し、被害者のアカウントやカード情報を入手していたと明らかにした。
県警サイバー犯罪対策課によると、事件の手口は【図】の通り。起訴された岡山市、会社役員、被告(28)は商品の転売役、大阪府泉南市、投資関連商品販売業、被告(24)は受け取った商品を中古品買取事業者に転送する荷受け役を担っていたとみられる。24歳被告は闇バイトを通じて事件に加担し、バイト料として商品一つ当たり数千円を受け取っていた。
転売して得た利益は暗号資産などに換え、資金洗浄したとみられる。県警はアジア人とみられる指示役のほか、フィッシングメールを送信した情報窃取役、商品を不正に注文した注文役の特定を進めている。
自宅で化学薬品などを混ぜ合わせ覚醒剤を製造したとして、郡山署は14日午前8時40分ごろ、覚醒剤取締法違反(製造)の疑いで山梨県甲斐市、大学院生(24)を逮捕した。同署によると、製造容疑による逮捕は福島県内初という。
逮捕容疑は、3月24日ごろ~27日ごろの間、当時住んでいた山形県米沢市の自宅で、化学薬品を合成するなどして覚醒剤を製造した疑い。
同署によると、大学院生は理系の大学院に在籍しており「覚醒剤の効果に興味があった。自分で使用するために作った」と供述しているという。3月末に「自作した覚醒剤を使った」と県内の交番に自首し、7月に同法違反(使用)の疑いで同署に逮捕された。
同署は山形県の自宅から製造に使ったとみられる薬品やビーカー、鍋などを押収した。組織犯罪対策課、科学捜査研究所と捜査した。
陸上自衛隊福島駐屯地は14日、飲酒してけんかし、互いにけがを負わせたとして、第44普通科連隊に所属する20代の3等陸曹3人をいずれも停職6日の懲戒処分にしたと発表した。処分は同日付。
同駐屯地によると、昨年2月29日、駐屯地内の生活隊舎で、27歳隊員が21歳隊員を平手打ちし、22歳隊員を殴るなどした。その後、27歳隊員に対し、21歳隊員が複数回平手打ちし、22歳隊員も殴るなどした。3人は全治1週間未満のけがをした。3人は生活隊舎内の許可を受けた場所で飲酒していた。
処分が1年半余りたって行われた理由について、同駐屯地は事実関係の調査に時間を要したとしている。連隊長は「二度とこのような事案が起きないよう隊員への指導、教育を徹底し、事案の絶無を図っていく」とコメントした。
「なりすまし詐欺」の被害を未然に防いだとして、福島署は8日、福島市のファミリーマート福島松川美郷店の従業員鈴木純江さんと元従業員根本未来さんに署長感謝状を贈った。
同署などによると、8月29日午前、同店に高齢男性が来店し「携帯電話のメールを送受信するために3000円分のプリペイドカードを購入したい」と鈴木さんに申し出た。鈴木さんは当時従業員だった根本さんに相談の上、1週間前にも男性から同様の申し出があったことを不審に思い、詐欺の疑いがあると判断。同署に通報して被害を防いだ。
贈呈式は同店で行われ、渋川敬蔵署長が鈴木さんと根本さんに感謝状を手渡した。
鈴木さんは「詐欺被害が増えている中で、未然に被害を防げた」、根本さんは「少額だったが、被害を防げて良かった」と話した。
「なりすまし詐欺」の未然防止に貢献したとして、福島県喜多方市の喜多方署は8日、セブンーイレブン喜多方バイパス店の店員室井弘子さん(63)に署長感謝状を贈った。
同署などによると、室井さんは9月29日午後4時半ごろ、10万円分のプリペイドカードを購入しようとした70代男性に詐欺の可能性を疑い、同署に通報して被害を未然に防いだ。男性は1時間ほど電話をしながら店内を歩き回っていたといい、別の従業員から話を受けた室井さんが男性に「電話に出ないでください」などと説得。別室に案内した上で警察に引き継いだ。
同署で行われた贈呈式で、山崎晃署長が「早期に警察に通報してくれたおかげで助かった」と話し、感謝状を贈った。室井さんは「普段からフレンドリーな接客を心がけていた。お客さまの財産を守ることができて良かった」と話した。
福島北署は14日、福島県福島市の40代女性が、交流サイト(SNS)で実業家の堀江貴文さんを名乗る人物から投資を勧められ、現金計約2340万円を振り込んだと明らかにした。同署は詐欺事件として調べている。
同署によると、女性は4月8日から堀江さんを名乗る人物とSNSでやりとりを始め、7月10日までの間に複数回にわたり、指定された複数の口座に現金を振り込んだ。
振り込みを続けるうち、投資した現金を引き出すためにはサポート料や口座管理費、税金が必要などと言われるようになり、不審に思った女性が同署に相談し、詐欺と分かった。
福島県磐梯町の小学校で10代の女子児童の下着などを盗撮しようとしたとして、猪苗代署は10日午前2時25分ごろ、性的姿態撮影処罰法違反(撮影未遂)の疑いで同町磐梯字町在家、町会計年度任用職員の小学校用務員の男(41)を逮捕した。
逮捕容疑は8日午前10時15分ごろ、勤務先の校内の階段で女子児童のスカート内を携帯電話で盗撮しようとした疑い。同署や町によると、児童の関係者が校長に相談し発覚した。男は「下着を盗撮しようと思った」と容疑を認めているという。
町によると、男は2014年5月から町嘱託職員として総務課で公用車の運転業務、20年4月から町会計年度任用職員として現場の小学校で用務員をしている。勤務態度に問題はなかったという。事件当日は出勤日だった。
逮捕を受けて町は記者会見し、佐藤淳一町長が「深くおわびする。捜査の状況を見極めながら厳正に対処し、職員に対し綱紀粛正を徹底していく」と話した。
福島県郡山市の40代男性から9日、交流サイト(SNS)を通じて知り合った人物から投資話を持ちかけられ、現金450万円をだまし取られたと郡山北署に届け出があった。同署は詐欺事件とみて調べている。
同署によると、7月上旬、男性が「AI投資」というインターネットの記事を見つけ接続すると、LINE(ライン)に誘導され、投資関係を名乗る男とのやりとりが始まった。男性は男から勧められた投資アプリをインストールし、指定口座にインターネットを通じ200万円を振り込むと、投資アプリ上では利益が出たように表示されたという。
その後、男から「株の当選分の入金が完了していない」と言われ、男性は250万円を振り込んだが、さらに現金を要求されたため不審に思い同署に相談した。
福島県南会津町など本県を含む4県の山間部で昨年4~5月、住宅に侵入し現金を奪ったなどとして、強盗致傷などの罪に問われた、いずれもベトナム国籍で群馬県藤岡市、無職の男(27)と住所不定、無職の男(24)の裁判員裁判初公判が8日、福島地裁(島田環裁判長)で開かれた。24歳男は起訴内容を認め、27歳男の弁護側は強盗致傷罪などの成立は争わないとした上で、南会津町の事件で奪った現金の額など起訴内容の一部を否認した。
27歳男は冒頭「なめてんじゃねえぞ」などと叫び続けて退廷を命じられ、そのまま審理が進んだ。
検察側は冒頭陳述で、技能実習生として入国した2人は、それぞれ実習先から逃げ出し、昨年4月ごろに知人を通じて知り合ったと説明。金欲しさから県をまたいで強盗を繰り返したと指摘した。
27歳男の弁護側は、過酷な実習先で経済的に追い詰められていたとして情状酌量を求めた。南会津町の事件で奪った現金の額は、検察側が主張する2万円ではなく1万8000円とした。
起訴状によると2人は共謀し昨年4月30日~5月14日、栃木県日光市、長野県松本市、群馬県安中市、南会津町の住宅計4軒に押し入り、刃物で脅して住人の手足を縛り、現金計約27万円などを奪ったとしている。松本市と南会津町の住人に対しては縛った際に手首などに7日間のけがをさせた。奪ったキャッシュカードで40万円を引き落とした罪でも起訴されている。
公判では、9、14の両日に栃木県の事件、15、17の両日に長野、群馬、福島の3県の事件を審理する。
福島県会津若松市のパチンコ店から強盗を装う男らが現金約2668万円を盗んだ事件で、地検会津若松支部は8日、盗品等運搬の疑いで逮捕された埼玉県春日部市、会社員の男(20)を処分保留で釈放した。任意で捜査を続ける。
男は、8月12日午前6時45分ごろ~同8時ごろの間、実行役の1人と盗まれた現金を車で運んだとして、盗品等運搬の疑いで逮捕された。
事件を巡っては、これまでに窃盗と建造物侵入の罪で運転手役や被害者役、指示役、現金運搬役の男6人が起訴されたほか、強盗役の男(19)を初等・中等(第1種)少年院送致とする保護処分が決定している。
福島県福島市の携帯電話ショップで勤務していた男が客のSIMカードを盗んでクレジットカード情報を取得し、電子決済して商品をだまし取ったとされる事件で、福島署は8日午後1時15分ごろ、盗みや不正アクセス禁止法違反、詐欺の疑いで山形県米沢市、派遣社員の男(31)=同罪で起訴=を再逮捕した。同署によると、男は容疑を認めている。
再逮捕容疑は、3月4日ごろ~同15日ごろの間、派遣社員として勤めていた携帯電話ショップで、客の70代男性から預かった携帯電話のSIMカード1枚を盗み、盗んだSIMカードを入れた自らの携帯電話で、業務内で客から得ていた認証情報を入力し、携帯電話会社のサーバーに不正にアクセスした疑い。また同1~12日の間、別の60代と70代の男性客計2人のクレジットカード情報を登録した自らの携帯電話で、山形県内の家電量販店で3回電子決済し、マッサージ器など計7点(計約15万円)をだまし取った疑い。
捜査関係者によると、男は「遊ぶ金が欲しかった」と供述しており、だまし取った商品の一部をリサイクルショップで転売し、現金化していた。同様の手口による被害総額は90万円程度に上るとみられる。