交流サイト(SNS)を介したロマンス詐欺被害を防いだとして、大河原署は9日、大河原町の七十七銀行大河原支店に感謝状を贈った。
署によると7月28日、70代の男性が来店し、窓口で「SNSで知り合った女性から、商品仕入れ代11万円の振り込みを依頼された」と説明。対応した同支店の茂野彰宏さん(31)が詐欺を疑って男性を説得し、署に通報した。
署であった表彰式で茂野さんは「お客さまの大事な資産を守ることができてよかった。これからもアンテナを高く張って対応を徹底したい」と話した。
南生清嗣署長は「日頃から防犯意識を持って対応している結果だと思う。被害防止につながったことに深く感謝している」と述べた。
岩手県内で交通死亡事故が急増する中、県警は注意を呼びかける新たなチラシを作った。危機意識を高めようと「三途(さんず)の川より横断歩道を渡りましょう」「車は棺桶(かんおけ)ではありません」とあえて刺激的な文言を盛り込んだ。
チラシは歩行者とドライバーに向けた2種類で、今年の事故の特徴や注意事項をイラスト付きで紹介。自動車学校での講習や各署の街頭活動で配布する。
県警によると、県内の今年の交通事故死者数(8月末時点)は22人で前年同期から4人増え、8月だけで10人が亡くなった。1カ月の死者数が2桁となったのは2018年1月以来の「異常事態」(担当者)。歯止めをかけるため、インパクトのある文言で目を引こうと考えたという。
加藤秀昭交通部長は「注意喚起を目的に、見た人の心に刺さってとどまり、振り切った広報にかじを切らざるを得なくなった」とコメントした。(樋口汰雅)