沖縄県警宜野湾署は26日、SNS型投資詐欺で本島中部の70代女性が1147万円をだまし取られたと発表した。
金融機関を装い法人狙う「ボイスフィッシング」 沖縄でも最大5000万円の被害 金融庁が挙げる対策3点
署によると今年2月、女性のインスタグラムに面識のないアカウントからメッセージが届き、その後、LINEに誘導された。
連絡を取るうちに「金を買ってもうけよう」「出資金を支払えば利益を得られる」などと持ちかけられ、女性は4月23日まで11回にわたって指定された口座に現金を振り込んだ。
25日、不審に感じた家族が女性とともに宜野湾署に相談し、発覚した。
26日午前11時20分ごろ、沖縄県宮古島市の下地島にある「通り池」の沖側入り口付近の海域で、ダイビングをしていた男性が海底に沈んでいるのをインストラクターが発見し、119番通報した。男性は心肺停止状態で宮古病院に搬送されたが、同日午後3時半ごろ、死亡が確認された。
【動画】「やばい、あらがえない」記者が実感した「離岸流」の怖さ
亡くなったのは広島県の医師の男性(63)。男性はダイビングインストラクターの指導免許を持っているという。宮古島海上保安部が事故の原因を調べている。
名護市内の集合住宅で昨年9月、交際相手の女性=当時(51)=の首を圧迫し殺害したとして、殺人罪に問われた同市のタクシー乗務員の被告(62)の裁判員裁判の判決公判が25日、那覇地裁であった。小畑和彦裁判長は検察側の求刑通り懲役13年を言い渡した。
【写真】死亡した女性が見つかった集合住宅の前で警戒に当たる警察官
小畑裁判長は女性の首を1〜2分圧迫し、何らかの方法で窒息死させたと認定。一方、被告がロープを使って首を絞め殺したとの証言は「解剖医の所見など他の客観的証拠と整合しない部分がある」と認めず、どう首を絞めたか「具体的方法は不明」とした。
被告が女性の浮気を疑い、態度に腹を立て殺害を決意したという犯行動機については「意思決定の飛躍が甚だしい。自己の感情に任せて極端な行動に出た」と非難した。
関被告が犯行翌日に知人に電話し、事件への関与を告げた点で自首同等の酌量の余地があるとした弁護側の主張には、「その連絡がなくても近いうちに発覚していたであろうと考えられる」などと指摘。量刑上の考慮に入らないと判断した。
沖縄県警豊見城署は21日、那覇市の30代女性が副業をうたうSNSの広告で現金約20万円をだまし取られたと発表した。
「日給は4万円です」 闇バイト募集か 携帯にメッセージ、沖縄各地で確認
署によると、女性は7〜9日、TikTokで副業をうたう広告からLINEなどに誘導され、「動画を見ながらスクリーンショットを撮って送信するだけで稼げる」「参加するために費用が必要」といったうそのメッセージを受信。複数回にわたり、現金計約20万円を指定口座に振り込んだ。知人や署に相談し、被害が発覚した。
24日午前6時35分ごろ、沖縄県名護市の畜産農場で「従業員が浄化槽に落ちた」と別の従業員から110番通報があった。消防などが駆け付け、転落した男性を救助したが、意識不明の状態で市内の病院に搬送され、間もなく死亡が確認された。
【写真】クレーンが根元から折れ、建築作業員の頭を直撃した事故現場
名護署によると、亡くなったのは糸満市の契約社員の男性(46)。汚水を蓄える浄化槽のふちに立ち、ホースをつなぐ作業をしていたが、何らかの原因でホースが切れ、バランスを崩して浄化槽に転落したとみられる。当時、この男性を含め3人で作業をしていた。
那覇署は22日、昨年3月に那覇市の80代女性から現金50万円をだまし取ったとして、本島中部の作業員の男(20)=当時(19)=を詐欺容疑で逮捕したと発表した。すでに2人の少年(17)が同容疑で逮捕されており、男が詐欺の「指示役」とみられる。署は捜査に支障があるとして認否を明らかにしていない。
【動画】「警視庁捜査2課のヤマダです」 警察官かたる詐欺、実際の音声
署によると男は少年らと共謀した上で、80代女性のおいを装い、電話で「会社の取引で今すぐ現金が必要になる」などと言い、現金50万円をだまし取った疑いがある。
男が秘匿性の高い通信アプリ「シグナル」を用いて、少年らに指示を出していたという。少年らへの聴取や携帯電話などの捜査で男が浮上した。
糸満市内のコンビニエンスストアで万引し、追いかけてきた店長にけがをさせたとして糸満署は23日、自称運転代行員の男の容疑者(78)=同市=を強盗致傷容疑で緊急逮捕した。「間違っている」と容疑を否認しているという。署によると、男の容疑者は22日午後7時過ぎ、糸満市糸満のコンビニで紙パックのジュース(販売価格182円)を万引し、軽自動車で逃走しようとした。支払いを求めた50代の男性店長に抵抗し、右手に擦り傷を負わせた疑いがある。
那覇市若狭で女性に「財布持っているだろ」 強盗容疑で17歳の少年2人を逮捕 沖縄県警
那覇市若狭の路上で9日夜に発生した強盗事件で、沖縄県警は22日、いずれも糸満市在住の17歳で、とび職と会社員の少年2人を強盗容疑で逮捕した。県警は認否を明らかにしておらず、他に関与した人物がいる可能性を含めて捜査している。
「財布はあるか」棒を振りかざし脅迫 バイクの男2人
逮捕容疑は9日午後9時過ぎ、二人乗りバイクで買い物帰りの那覇市の女性(55)に近づき、女性が逃げる際に放置した食品などが入った買い物袋(計1400円相当)を奪った疑い。
県警によると、ヘルメットをかぶった容疑者らは棒のようなものを振りかざし「金を出せ。財布持っているだろ」などと脅迫。女性は袋を置いたまま、近くのスーパーに駆け込んだという。女性にけがはなかった。
付きまとってはいけないと禁止命令を受けていたにもかかわらず、知人女性の元に押し掛けたとして、浦添署は21日、ストーカー規制法違反の疑いで、浦添市の男の容疑者(88)を現行犯逮捕した。容疑を認めているという。
「愛していた」交際相手の女性の浮気を疑い殺意 殺人の罪に問われた被告「間違いありません」 那覇地裁
逮捕容疑は21日午後2時15分ごろ、本島中部で、知人の70代女性の元に押しかけた疑い。署によると昨年6月、被害女性側から相談があり、同年7月、警察から男の容疑者に同法に基づく禁止命令が出されていた。
名護市内の集合住宅で昨年9月、交際相手の女性=当時(51)=の首を絞めて殺害したとして、殺人罪に問われた同市のタクシー乗務員の被告(62)の裁判員裁判の論告求刑公判が22日、那覇地裁(小畑和彦裁判長)であり、検察側は懲役13年を求刑した。
50代女性が死亡 沖縄県警、死体遺棄事件と断定 名護市の集合住宅 同居・交際の男は空路で県外へ 重要参考人に
検察側は被告がロープを使って1〜2分程度、長時間にわたり女性の首を絞め続けたことから「強固な殺意」を指摘。被告が殺意を抱くきっかけとなったという女性の浮気は「確たる証拠がなく被害者に落ち度はない。一方的で身勝手な犯行」と断じた。
弁護側は婚約関係にあった被害女性の言動などから浮気に関し被告が恨みを募らせたことは「不合理ではない」と、酌むべき事情になり得ると指摘。また、犯行翌日に県外から知人へ電話をかけて犯罪を申告した点も「自首には当たらないが、同等の評価がなされるべきもの」と弁護した。
被害女性の姉は意見陳述で「妹は世話好きで困った人がいれば手を差し伸べる人だった。死を受け入れたくない」と涙ながらに訴えた。判決は25日。
[なくせ特殊詐欺]
【宜野湾】特殊詐欺の被害防止に貢献したとして、宜野湾署は15日、ローソン宜野湾伊佐三丁目店のオーナー諸見里安哉さん(37)に感謝状を贈呈した。上間誠署長は「機転を利かせた対応で、詐欺被害を未然に防いだ」と感謝した。
【写真】FECのタレント知念臣悟さん、特殊詐欺を防ぐ
諸見里さんは2月15日、携帯電話で話をしながら店内のATMを操作する80代女性に声をかけたところ、女性から「電話会社から電話があり、未納料金30万円を精算するためお金を引き出したい」「支払わないと離れている子どもに連絡できない」と説明された。
不審に思い、携帯電話を代わりに受けると、相手は名乗らずはぐらかしたため、詐欺を疑って署に通報した。
日頃から常連客や従業員に声かけをしているといい「人の弱みにつけ込む詐欺は許せない」と語った。
沖縄県名護市内の集合住宅で昨年9月、交際相手の女性=当時(51)=を殺害したとして、殺人罪に問われた同市のタクシー乗務員の被告(62)の裁判員裁判の初公判が21日、那覇地裁(小畑和彦裁判長)であった。同被告は「間違いありません」と起訴内容を認めた。
【写真】殺人事件で閉店した人気店だった「おでん東大」
被告人質問で同被告は、当時同居していた交際相手の女性の浮気を疑い、事件前夜に女性とのトラブルで殺意を抱いたと明かした。近隣の工務店でロープを購入し、自宅にいた女性の首をロープで絞めて殺害後、山林で自殺を図ったが失敗したと述べた。
被害女性に対しては「誤った考えであやめてしまった。悲しい気持ちでいっぱい」と語った。
東京出身で、約40年間トラックの運転手を務めた同被告は、定年退職後の2023年に沖縄へ移住。
24年春ごろ名護市内の飲食店で被害女性と出会い、同年夏に交際、同居を始め婚約したという。
病に倒れた同被告を介抱したこともあった被害女性を「愛していた」としながら、物品購入や資金援助などをしたにもかかわらず、浮気の気配から不信感を募らせ「裏切ったんだと思った」と語った。
被害女性の母親は、検察側が読み上げた供述調書で「犯人が憎い。極刑にしてほしい」と訴えた。
1945年4月16日から21日まで6日間、地上戦があった伊江島。日本軍は「軍官民共生共死の一体化」の方針の下、住民を根こそぎ動員した。激しい戦闘に巻き込まれ、島に残っていた住民の約半数が亡くなったとされる。
【写真】刻銘板の文字をなぞる遺族
米軍上陸が迫る中、住民約7千人のうち約3千人が本部半島などに疎開。残る約4千人のうち約千人が防衛召集されたが、正規の兵役以外にも青年義勇隊、女子救護班、婦人協力隊として多くの住民が戦場に駆り出されて命を落とした。
日本軍に投降を禁じられ、追い詰められた住民の「集団自決(強制集団死)」やスパイ視による住民虐殺もあった。
4月21日、米軍は島の占領を宣言。島のシンボル、城山(伊江島タッチュー)に星条旗を立てた。日本側は住民約1500人を含む4700人余が死亡。米軍の死者は239人だった。
伊江島の戦争は「根こそぎ動員」や住民の「集団自決」があり、「沖縄戦の縮図」ともいわれている。(社会部・當銘悠)
(写図説明)伊江島への侵攻。上陸日早朝に米軍艦ウェストバージニア(B-48)から撮影=1945年4月16日(県公文書館所蔵)
19日午前10時ごろ、沖縄県与那原町与那原の町道で、車がブロック塀に衝突し、男性が挟まれていると、110番通報があった。沖縄県警与那原署によると、70代女性が運転する軽自動車が駐車するためにいったん停止後、再び発進した際に前を歩いていた近くに住む上原昌之さん(70)に衝突。上原さんは車と住宅の敷地を囲うブロック塀の間に挟まれ、搬送先の病院で19日午後0時15分ごろ死亡が確認された。
【写真】2018年に任期中になくなった翁長雄志知事
上原さんは20日投開票の与那原町議会議員選挙に立候補していた。
運転していた女性にけがはない。上原さんは、与那原町役場方面へ向かって歩いていたとみられ、与那原署が女性から話を聞き、事故原因や死因を調べている。
上原さんは与那原町議を5期務めた後、2021年の町議選で次点で落選。6期目の当選を目指していた。
任期満了に伴う与那原町議選は、定数14に対し、15人が立候補していた。上原さんの死亡で、立候補者は14人になる。与那原町選挙管理委員会が、今後の法的な取り扱いを確認している。
沖縄県警うるま署は18日、コンビニエンスストアで電子マネーカードを購入させ、カード番号を送信させる手口で、うるま市の男性会社員(59)が現金34万4千円をだまし取られる特殊詐欺が発生したと発表した。
【動画】「警視庁捜査2課のヤマダです」警官かたる詐欺犯の肉声
署によると14日、男性のLINEに「抽選の旅」という名前のアカウントからメッセージが届いた。「6億円を受け取れる」という趣旨の文言が書かれた画像が送られてきて、ショートメッセージサービス(SMS)に誘導され、その後、カード購入の指示を受けたという。
また、同署は同日、沖縄市の30代の女性会社員が、県外の警察官を装った人からの電話を受け、現金13万円をだまし取られたと発表した。署は「警察が電話で現金の振り込みを要求することは絶対にない」と注意を呼びかけている。
健康食品や化粧品の通販事業を手がけるe-no(イーノ、那覇市)は、琉球大と共同研究した県産ウコン「琉大ゴールド」を使ったオリジナルドリンクを県内の飲食店31店舗と連携して提供している。
【写真】薄いピンクの花が咲いたウコン
琉大ゴールドは、2014年からイーノと琉球大のモハメド・A・ホサイン教授が共同研究している。根茎が大きく、県産秋ウコンより7〜20倍のクルクミンが含まれているという。
各店では、シロップに漬けたウコンのエキスを使ってソーダ割りやカクテルなどを販売。ウコンは同社が無償で各店舗に提供している。
イーノの川畑信介社長は「ウコンは酒好きが飲むイメージだが、美容効果も期待できる健康食材だ。日常的に飲む習慣ができたらうれしい」と話した。
(写図説明)琉大ゴールドを使ったドリンクをPRするe-noの川畑信介社長(右)と大城美佳さん=16日、那覇市の同社
16日午後0時25分ごろ、那覇市久茂地1丁目の路上で「2トントラックから炎と煙が出ている」と110番通報があった。駐車中の車両から火が上がり、一時は大量に煙が舞い上がったが、那覇市消防局によると、同1時ごろまでに消し止めた。車内に人はおらず、けが人や延焼の被害もなかった。
【動画】白煙を上げる車両と消火活動に当たる消防隊員
那覇署によると、トラックの運転手は「荷台に積んでいた発電機を始動させて、近くの工事現場に行って戻ってきたら、火が出ていた」と話したという。
現場はゆいレール県庁前駅にほど近いオフィス街で、通行人らが不安げに火災を見つめていた。近くを通りかかった会社員女性は「焦げた臭いがすごくて119番通報した。横に広がって燃えていたので、他の車に燃え移りそうで心配だった」と話した。
沖縄県国頭村の山中で昨年9月6日、30代前後とみられる男性の白骨化した遺体が見つかった。身元を特定する所持品がないことから、県警が似顔絵を作成し、情報提供を呼びかけている。
【写真】身元不明の遺体が発見された現場に残されていたスニーカーや靴底(県警提供)
名護署によると、男性は2020〜21年ごろに死亡したとみられ、現地の山岳ガイドからの通報で発見。現場には黒のジャージーの上着や黒のTシャツ、スニーカー、リュックサック、電子タバコ、酎ハイの空き缶などが残されていた。
情報提供は同署、電話0980(52)0110。
与那原署は13日、インスタグラムなどのSNSを使って恋愛感情や親近感を抱かせる「SNS型ロマンス詐欺」で、本島南部の60代男性が約245万円をだまし取られたと発表した。
「妻に申し訳なくて自己嫌悪に」「親がまただまされないか不安」 沖縄で急増する特殊詐欺 被害者と家族の苦悩続く
署によると、今年1月下旬、「あなたに会いたい」などとインスタグラムにダイレクトメッセージが届いた後、LINEに誘導され、暗号資産「イーサリアム」に関する投資話を持ちかけられた。男性は3〜4月、複数回にわたって暗号資産を送金した。
男性の口座には当初、約1万5千円の配当金が振り込まれたが、その後は引き出せなくなったことから同署へ相談した。
相手は日本人女性を名乗り「自分のおばが日本銀行の副総裁と知り合いで、投資の情報が入ってくる」などと話していたという。