京都市左京区岩倉で2007年1月、京都精華大マンガ学部1年千葉大作さん=当時(20)=が殺害された事件で、京都府警捜査本部(下鴨署)は、右京区の西大路四条交差点で情報提供を求める街頭活動を行った。
千葉さんは07年1月15日午後7時45分ごろ、左京区岩倉幡枝町の路上で、自転車に乗った男に刃物で刺され殺害された。
捜査本部は千葉さんの月命日に合わせて情報提供を呼びかけている。今月15日は、通勤や通学で通行人が多い朝の時間帯に阪急西院駅前の西大路四条交差点で初めて実施した。
事件の概要を記したティッシュを配りながら、捜査員らが「事件は未解決です。ご協力をお願いします」と呼びかけた。下鴨署の赤川裕亮刑事課長は「当時言えなかったことやささいな情報も寄せてほしい」と話した。
解決につながる情報提供者には、最高300万円の捜査特別報奨金が支払われる。これまで寄せられた情報総数は約1560件(9月末時点)、今年1月以降は57件だった。捜査本部(0120)230663。
23日午後7時45分ごろ、京都府向日市物集女町のパチンコ店「ヨーデル」の敷地内の景品交換所で、何者かが中にいたパート女性(78)にメモを差し出して金銭を要求し、女性が渡さなかったところ、交換所内に火をつけた。犯人は、何も取らずに逃げた。女性にけがはなかった。京都府警向日町署が強盗未遂事件として捜査している。
【写真】景品交換所付近を調べる京都府警の捜査員ら(10月23日午後9時30分ごろ)
同署によると、犯人は性別不明。黒っぽい上下の服装、黒っぽいヘルメットを着用していたという。
容器に入った液体をまいて、火をつけたとの情報もある。別の従業員が消火器で消し止め、交換所の窓口付近が一部燃えたという。
滋賀県警甲賀署は23日、湖南市の男性会社員(65)が、架空料金請求で現金約200万円と約100万円分の電子マネーを、投資名目で現金300万円をだまし取られた、と発表した。それぞれ別の特殊詐欺事件とみて捜査している。
【地図】滋賀県湖南市
同署によると、男性は高級ブランド品のプロモーション企業を名乗る人物から交流サイト(SNS)を通じて、サイト上で高評価を付ければ購入費用に報酬を上乗せして受け取れる、などと架空の料金請求を持ちかけられ、今月15日までに指定された口座に計10回、現金や電子マネーを送金したという。
また、昨年夏に男性から暗号資産への投資名目で約700万円をだまし取ったとみられる人物から、再びLINE(ライン)で「手数料300万円を支払えば約2億円の利益が出ていた暗号資産を出金できる」との連絡を受け、5月16日に指定された口座に現金を振り込んだという。約700万円については香川県警が特殊詐欺事件として捜査している。
京都府警八幡署は、強盗事件に備えた訓練を、このほど京都府八幡市男山の京都銀行男山支店で行った。職員11人が通報手順を確認し、カラーボールを投げる練習をして、発生時の対応を確認した。
訓練では、犯人役の署員が窓口で模造ナイフを示し「金を出せ、早くしろ」と怒鳴りながら現金を要求。訓練用の銃を発砲する場面もあり、職員が緊張した表情で現金に見立てた紙を手渡し、犯人役に見つからないよう非常通報装置のボタンを押した。逃げる犯人へカラーボールを投げる練習では、署員が「足元を狙って投げて」などと指導した。
訓練後、職員は人相や着衣など犯人の記憶をチェックし、署員や日本防災通信協会京都支部の高浜正明支部長から講評を受けた。同署生活安全課の吉田俊朗課長は「強盗は事前に下見をすることが多い。日頃から不審者に警戒してほしい」と呼びかけた。同支店の上田さち支店長は「逃走する犯人を追いかけるのが難しいと感じた。訓練を繰り返して、いざというときにお客さまと職員を守れるようにしたい」と話した。
滋賀県警草津署は22日、滋賀県草津市の会社員女性(44)が交流サイト(SNS)で知り合った人物に投資話を持ちかけられ、約9900万円分の暗号資産と現金約900万円をだまし取られたと発表した。SNS型ロマンス詐欺事件とみて捜査している。
【詳細な地図】滋賀県草津市
同署によると、女性は6月8日、日本人男性という人物とSNSで知り合い、LINE(ライン)でやりとりし、好意を持った。投資話を持ちかけられ、紹介されたサイト上で利益が出たため、送金を続けた。出金しようとしたところ、「多額の引き出し機能を開通させるには検証金が必要」などと言われ、9月4日までに計26回、暗号資産や現金を指定のアドレスや口座に送金したという。
授業が行われている中学校に侵入し、生徒の財布から現金を盗んだとして京都府警下鴨署は22日、建造物侵入と窃盗の疑いで京都市左京区、大学4年の男(21)を逮捕したと発表した。
【詳細な地図】男が侵入した中学校がある京都市左京区
逮捕容疑は21日午前11時50分ごろ、同区の中学校に侵入し、校舎2階の教室の机に置かれていた手提げかばんに入っていた2年の女子生徒(13)の財布から、現金2千円を盗んだ疑い。「間違いない」と容疑を認めているという。
同署によると、男は校舎1階から侵入したとみられ、2階に移動して生徒らがいない教室に入ったという。教員が男が教室内にいるのを見つけ、110番した。
滋賀県警草津署は22日、滋賀県草津市の会社員女性(44)が交流サイト(SNS)で知り合った人物に投資話を持ちかけられ、約9900万円分の暗号資産と現金約900万円をだまし取られたと発表した。SNS型ロマンス詐欺事件とみて捜査している。
【詳細な地図】滋賀県草津市
同署によると、女性は6月8日、日本人男性という人物とSNSで知り合い、LINE(ライン)でやりとりし、好意を持った。投資話を持ちかけられ、紹介されたサイト上で利益が出たため、送金を続けた。出金しようとしたところ、「多額の引き出し機能を開通させるには検証金が必要」などと言われ、9月4日までに計26回、暗号資産や現金を指定のアドレスや口座に送金したという。
滋賀県警大津署は20日、大津市の派遣社員男性(65)が交流サイト(SNS)を介して知り合った女性を名乗る人物らから投資話を持ちかけられ、現金など計約1670万円をだまし取られたと発表した。SNS型ロマンス詐欺事件として捜査している。
同署によると、男性は2022年4月ごろ、SNSで知り合った日本人女性という人物とLINE(ライン)でやり取りし、親近感を抱いた。紹介された投資窓口のマネジャーを名乗る女らからも含めて「投資をしてみないか」などと誘われ、投資や手数料名目で今年8月22日まで、計96回にわたり現金と暗号資産を指定口座に送金したという。
滋賀県警草津署は20日、詐欺の疑いで、岐阜県大野町、無職の男(60)と住所不定、台湾籍の無職の男(23)を再逮捕した。同署は2人の認否を明らかにしていない。
逮捕容疑は、氏名不詳者と共謀して9月21日、愛知県岡崎市の女性医師(62)に「投資運用のために、証券会社の外勤スタッフに金塊を渡す必要がある」などとLINE(ライン)でメッセージを送り、翌日に女性の勤務先で金塊500グラム(時価1千万円相当)をだまし取った疑い。
同署によると、2人は滋賀県草津市の男性から現金をだまし取ろうとしたとして先月27日、詐欺未遂容疑で逮捕されていた。
滋賀県警東近江署は20日、滋賀県東近江市の会社役員の男性(62)が、交流サイト(SNS)で投資話を持ちかけられ、現金計710万円をだまし取られたと発表した。SNS型投資詐欺事件として捜査している。
【地図】滋賀県東近江市の位置
同署によると、男性は8月17日、SNSで実在する有名投資家を名乗る人物の広告を見つけ、投資家や助手をかたる者らとLINE(ライン)でやり取りするうちに暗号資産の投資に誘われ、サイト上で利益が得られたため、10月1日までに計3回、指定口座に現金を送金したという。
21日午前10時半ごろ、京都市南区のJR京都駅近くの八条通に停車していた市バス内に不審物があると警察に通報があった。
【写真】防護服を着用して市バスに向かう府警の爆発物処理班(21日午前11時40分、京都市南区)
午前11時40分現在、京都府警が周辺を規制し、爆発物処理班が出動して危険性がないか確認している。南署によると、午前11時半現在、けが人は確認されていないという。
現場は京都駅八条口付近で、広い範囲で規制線が張られ、観光客らは何があったのかと心配そうに現場を見ていた。バスやタクシーの停留所が交通規制された影響で、移動に困っている人の姿も見られた。
保釈が認められず元顧問が被告の立場のまま病死した大川原化工機(横浜市)の冤罪(えんざい)事件を受け、最高裁が保釈の判断について全国の裁判官が議論する研究会を来年1月から開く。
相次ぐ冤罪に刑事司法の信頼が揺らぐ中、容疑を認めない限り、拘束を続ける「人質司法」の実態を直視し、反省に基づく見直しを求めたい。
大川原化工機の事件では、輸出した噴霧乾燥装置が生物兵器製造に転用可能と警視庁公安部は判断し、外為法違反の疑いで社長ら3人を逮捕した。
いずれも容疑を否認し、元顧問は拘留中に胃がんが見つかったが、7回の保釈請求に検察は反対し、東京地裁は退け続けた。刑事訴訟法は、健康・経済上の不利益を考慮し裁判官が職権で保釈できると定めている。
元顧問は病状進行で治療のため拘留が停止されるも、2021年2月に死去した。社長ら2人の拘留は332日間に及んだ。
同社が東京都と国に損害賠償を求めた民事訴訟では、一、二審ともに警察、検察が装置について必要な捜査を怠ったとし、逮捕・起訴を違法と認定した。
警視庁の事件検証では、捜査方針を軌道修正すべきだったと当時の公安部長ら19人を処分。最高検は保釈請求に柔軟に対応すべきだったとした。
しかし、保釈請求を退ける判断を繰り返した裁判所は、憲法の保障する「裁判官の独立」を理由に個別の検証はしていない。
研究会では裁判官数十人が参加し、今後の保釈実務で適切な判断ができるように意見交換するという。身内の論理に傾かないよう第三者も入れ、「人権を守る砦(とりで)」として原点に立った議論をするべきだ。
憲法や刑事訴訟法は推定無罪と身体の不拘束を原則と定め、例外的な場合に拘束が許されると規定している。だが、逃亡や証拠隠滅の恐れを理由に長期拘束が常態化している。
最高裁によると、勾留された人の地裁一審段階の保釈率(21年)は自白事件の32・9%に対し、否認の場合は26・5%にとどまっている。
滋賀県の湖東記念病院事件の再審無罪判決は、捜査官が自白を誘導したと認定。再審無罪が確定した袴田巌さんに対する捜査や裁判手続きの検証でも、捜査員はしつこく自白を迫ったとされ、最高検も静岡県警も不適切だったと認めた。
大川原事件で長期拘留を受けた役員は「疑いがあるというだけで長期の拘束を正当化し、追い詰める。人の自由を奪うことがどれほどの人権侵害なのか。警察も検察も裁判所も分かっていない」と語っている。
「人質司法」がうその自供を誘発し、刑事司法の目的である真実の解明をゆがめてきた弊害を見つめ直す時だ。
21日午前10時半ごろ、京都市南区のJR京都駅近くの八条通に停車していた市バス内に不審物があると警察に通報があった。
【写真】市バスから赤い箱のようなものを運び出す防護服姿の隊員
午前11時40分現在、京都府警が周辺を規制し、爆発物処理班が出動して危険性がないか確認している。
南署によると、午前11時半現在、けが人は確認されていないという。
現場は京都駅八条口付近で、広い範囲で規制線が張られ、観光客らは何があったのかと心配そうに現場を見ていた。バスやタクシーの停留所が規制された影響で、移動に困っている人の姿も見られた。
◇
京都駅八条口付近の交通規制は午後1時半ごろに解除された。
滋賀県警東近江署は20日、滋賀県東近江市の会社役員の男性(62)が、交流サイト(SNS)で投資話を持ちかけられ、現金計710万円をだまし取られたと発表した。SNS型投資詐欺事件として捜査している。
【地図】滋賀県東近江市の位置
同署によると、男性は8月17日、SNSで実在する有名投資家を名乗る人物の広告を見つけ、投資家や助手をかたる者らとLINE(ライン)でやり取りするうちに暗号資産の投資に誘われ、サイト上で利益が得られたため、10月1日までに計3回、指定口座に現金を送金したという。
大麻由来の合法成分「カンナビジオール(CBD)」に化学的変化を加え、違法な麻薬を製造したとして、京都府警捜査5課と城陽署などは16日までに、麻薬取締法違反(営利目的製造)の疑いで、東京都東久留米市、無職の男(25)と、宮崎県高鍋町、無職の男(40)=ともに大麻取締法違反などの罪で起訴=を逮捕した。
【写真】押収されたフラスコや違法成分を含む液体
2人の逮捕容疑は共謀し、4〜5月、高鍋町のマンション居室内で、市販されている粉末状のCBDに化学的変化を加え、大麻リキッドなどに使われる違法成分「テトラヒドロカンナビノール(THC)」類を含有する液体を製造した疑い。東久留米市の男は黙秘し、高鍋町の男は「間違いない」と容疑を認めているという。逮捕は9月25日付。
府警によると、2人は秘匿性の高い通信アプリで知り合った。高鍋町の男は東久留米市の男の指示に従い、CBDから違法なTHC類を製造し、購入者に発送していたという。
府警は高鍋町の男の自宅からTHC類を含有する液体(約20グラム)のほか、製造に用いられたとみられるフラスコやヒーターを押収した。
16日午前10時10分ごろ、大津市石山寺3丁目、女性(78)方から出火、木造2階建て家屋が全焼し、隣家の一部も焼けた。1階で女性が意識不明の状態で見つかり、搬送先の病院で死亡が確認された。同時に搬送された長男は軽傷という。
【動画】黒煙を上げて燃える民家
大津署と市消防局によると、女性は4人暮らし。出火当時、屋内には女性と長男がおり、他の2人は外出していたという。
近くの女性は「白っぽい煙が上がるのが見え、1階から炎が出ていた」と不安そうな様子で話した。
現場は石山寺から南約1キロの住宅街。
盗品の高所作業車を解体し保管していたとして、京都府警捜査3課と兵庫県警などは16日までに、組織犯罪処罰法違反や窃盗ほう助などの疑いで、ともに住所職業不詳、ロシア国籍の58歳の男と49歳の男ら4人を逮捕した。4人は容疑を否認しているという。
【詳しい地図】盗難車の「ヤード」があった場所
男2人の逮捕容疑は共謀し、5月29日〜6月12日、氏名不詳者らが盗んだ高所作業車2台(約2300万円相当)を解体して、大阪府和泉市国分町の中古車解体施設「ヤード」に隠した疑い。
府警は高所作業車を狙った窃盗グループの一員とみて調べている。
生成人工知能(AI)を使って一般女性の画像を性的に加工した動画を交流サイト(SNS)で公開したとして、京都府警サイバー捜査課と城陽署は16日、わいせつ電磁的記録媒体陳列の疑いで、埼玉県加須市、会社員の男(28)と、同市、会社員の男(29)を逮捕した。
【写真】偽画像で性被害「心痛む」
AIなどを利用し、実在する人物の写真を性的に加工した画像や動画は「ディープフェイクポルノ」と呼ばれ、世界的に問題となっている。
府警によると、28歳の男はSNS内で運営するチャットグループのメンバーから提供された女性の画像を、AIを用いたアプリで短時間の性的な動画に加工していたほか、自身の知人女性の画像を基にした性的な動画も作成していた。動画の一部はチャット内で公開していたという。
28歳の男の逮捕容疑は5月15〜25日、SNS「ディスコード」内で、知人女性8人の画像を基にしたわいせつ動画8点を公開した疑い。また28歳の男と29歳の男は共謀し、6月20日〜7月2日、29歳の男が提供した知人女性3人の画像を加工したわいせつ動画9点を公開した疑いも持たれている。
28歳の男は「間違いないが共謀した覚えはない」と一部否認し、29歳の男は「間違いない」と容疑を認めているという。
府警の説明では、チャットは会員制で、最大で1030人が参加。計59人分、164点の性的な動画が掲載されていた。28歳の男は依頼者に対し、動画1件につき300〜500円で提供していたという。
警察官を装った特殊詐欺事件で、京都府警伏見署が詐欺未遂の疑いで、大阪府警の元警察官の男を逮捕していたことが16日、捜査関係者への取材で分かった。男は特殊詐欺グループの「受け子」とみられ、伏見署が押収したスマートフォンには本物に酷似した警察手帳とみられる画像が残っていたという。
【写真】人気アイドル「ニセ警察詐欺に注意」
逮捕されたのは住所不定、建設業の男(40)。捜査関係者によると、男は過去に大阪府警の警察官として勤務していた。偽の警察官をかたる特殊詐欺の手口が全国で急増する中、警察業務を知る人物が犯行に加担していた疑いが浮上した。
逮捕容疑は氏名不詳者らと共謀し、9月30日午後6時〜7時50分ごろ、京都市伏見区の男性(76)宅に「預金口座から預金が不正に引き出されており、停止する必要があるので、警察官を向かわせる」などと電話した上で、男が警察官になりすまして男性宅を訪問、キャッシュカード5枚をだまし取ろうとした疑い。不審に思った男性が110番し、男は現場から逃走していたという。逮捕は6日付。
捜査関係者によると、男は調べに対し「元警察官」などと自称。スマホに警察手帳とみられる画像が保存されていたことから京都府警が大阪府警に照会をかけ、大阪府警が警察官だったことを確認したという。
京都府警によると、偽の警察官をかたる特殊詐欺事件は府内で今年に入って8月末までに約9億8900万円の被害が確認されており、特殊詐欺の全被害額(約12億6300万円)の約8割を占める。ビデオ通話で偽の警察手帳や逮捕状などを示し「あなたに逮捕状が出ている」「資産を全て調査する必要がある」などと言って、現金をだまし取るケースが多いという。
警察官を装った特殊詐欺事件で、京都府警伏見署が詐欺未遂の疑いで、大阪府警の元警察官の男を逮捕していたことが16日、捜査関係者への取材で分かった。男は特殊詐欺グループの「受け子」とみられ、伏見署が押収したスマートフォンには本物に酷似した警察手帳とみられる画像が残っていたという。
【写真】みるてん「ニセ警察詐欺に注意」
逮捕されたのは住所不定、建設業の男(40)。捜査関係者によると、男は過去に大阪府警の警察官として勤務していた。偽の警察官をかたる特殊詐欺の手口が全国で急増する中、警察業務を知る人物が犯行に加担していた疑いが浮上した。
逮捕容疑は氏名不詳者らと共謀し、9月30日午後6時〜7時50分ごろ、京都市伏見区の男性(76)宅に「預金口座から預金が不正に引き出されており、停止する必要があるので、警察官を向かわせる」などと電話した上で、男が警察官になりすまして男性宅を訪問、キャッシュカード5枚をだまし取ろうとした疑い。不審に思った男性が110番し、男は現場から逃走していたという。逮捕は6日付。
捜査関係者によると、男は調べに対し「元警察官」などと自称。スマホに警察手帳とみられる画像が保存されていたことから京都府警が大阪府警に照会をかけ、大阪府警が警察官だったことを確認したという。
京都府警によると、偽の警察官をかたる特殊詐欺事件は府内で今年に入って8月末までに約9億8900万円の被害が確認されており、特殊詐欺の全被害額(約12億6300万円)の約8割を占める。ビデオ通話で偽の警察手帳や逮捕状などを示し「あなたに逮捕状が出ている」「資産を全て調査する必要がある」などと言って、現金をだまし取るケースが多いという。
京都市発注の下水道工事に絡む汚職事件で、京都地検は15日、加重収賄の疑いで書類送検された市上下水道局みなみ下水道管路管理センターの50代の男性元主事=懲戒免職=を不起訴処分にした。贈賄容疑で書類送検された南区の水道工事会社の男性従業員も不起訴にした。いずれも処分の理由は明らかにしていない。
【写真】汚職事件があった上下水道局総合庁舎
捜査関係者によると、元主事は2022年11月、下水道工事の予定価格を教える便宜を図った見返りに、男性従業員から自宅の洗面台の取り換え工事(10万円相当)を無償で受けたとして、京都府警に書類送検された。市の告発を受けて府警が捜査していた。
元主事は今年6月、「工事代金の支払いを失念したのが実情で、無償提供は受けていない」として、市に懲戒免職を取り消すよう求めて提訴し、京都地裁で係争中。
生成人工知能(AI)を使って一般女性の画像を性的に加工した動画を交流サイト(SNS)で公開したとして、京都府警サイバー捜査課と城陽署は16日、わいせつ電磁的記録媒体陳列の疑いで、埼玉県加須市、会社員の男(28)と、同市、会社員の男(29)を逮捕した。
AIなどを利用し、実在する人物の写真を性的に加工した画像や動画は「ディープフェイクポルノ」と呼ばれ、世界的に問題となっている。
府警によると、28歳の男はSNS内で運営するチャットグループのメンバーから提供された女性の画像を、AIを用いたアプリで短時間の性的な動画に加工していたほか、自身の知人女性の画像を基にした性的な動画も作成していた。動画の一部はチャット内で公開していたという。
28歳の男の逮捕容疑は5月15〜25日、SNS「ディスコード」内で、知人女性8人の画像を基にしたわいせつ動画8点を公開した疑い。また28歳の男と29歳の男は共謀し、6月20日〜7月2日、29歳の男が提供した知人女性3人の画像を加工したわいせつ動画9点を公開した疑いも持たれている。
28歳の男は「間違いないが共謀した覚えはない」と一部否認し、29歳の男は「間違いない」と容疑を認めているという。
府警の説明では、チャットは会員制で、最大で1030人が参加。計59人分、164点の性的な動画が掲載されていた。28歳の男は依頼者に対し、動画1件につき300〜500円で提供していたという。
依頼者から預かった口座から使途不明の現金約650万円を引き出したとして、京都弁護士会は10日、同会所属の弁護士(43)を業務停止10カ月の懲戒処分とした。この弁護士の処分は5回目。
【写真】調停手続き4年放置、預り金400万円を無断出金も
同会によると、この弁護士は2021年、刑事事件の弁護を受任。依頼者が身体拘束されている間の家賃支払いなどのため、通帳とキャッシュカードを預かった。24年、釈放された依頼者が取引履歴を確認したところ、約700万円が口座から引き出されていた。同会が調査したが、うち約650万円が使途不明だった。
この弁護士は依頼者にキャッシュカードを返還したが、通帳や引き出された金は返還せず、同会の調査に具体的な説明もないという。
同会は23年9月〜今年8月、業務を放置したり、着手金を返還しなかったりしたとして、この弁護士を計4回、懲戒処分としている。
京都府警宇治署は9日、京都府宇治市の無職女性(69)がSNS(交流サイト)上で投資話を持ちかけられ、現金約2500万円をだまし取られたと発表した。SNS型投資詐欺事件として調べている。
同署によると女性は7月15日ごろ、インターネット上の投資広告に促され、SNS内のグループに入会。「買い付けはAI(人工知能)で自動で行う」などと資金の運用を勧められ、8月21〜27日に約1500万円を計4回に分けて指定口座に振り込んだ。さらに「未公開株に当選した」などのメッセージも受けて9月26、29日、計約1千万円を送金したという。
京都市教育委員会は9日、自身が勤務する中学校で女子生徒を盗撮したとして、性的姿態撮影処罰法違反の疑いで逮捕された男性教諭(43)を懲戒免職処分にしたと発表した。
【写真】名古屋ではカメラ30台押収
京都市教委によると、男性教諭は5月14日の放課後、京都市右京区の中学校運動場で清掃活動中だった女子生徒のスカート内をスマートフォンで撮影した。目撃していた別の生徒が保護者に相談して発覚した。6月4日に逮捕され、9月16日に右京簡裁から罰金70万円の略式命令を受けた。
京都市教委の聞き取りに対して「ニュースで見聞きするような動画が本当に撮影できるのかという考えが頭に浮かび、好奇心が湧き上がることをやめられなかった」と話しているという。
投資名目で不正に現金を預かったとして、京都府警右京署は8日、出資法違反(預かり金禁止)の疑いで京都府京田辺市の資産管理事務所代表取締役の男(76)=岐阜県土岐市=と、息子の同取締役の男(43)=京田辺市=を逮捕した。
2人の逮捕容疑は共謀し、金融庁の許可を受けずに元本保証と高配当をうたい、2022年12月、知人の夫妻から計1980万円を振り込ませて預かった疑い。
同署によると、2人は夫妻に対し「米国債に投資すれば、元本保証の上、年5%の利率で配当を受けられる」などと勧誘したという。代表取締役の男は「お金を借りただけ」などと容疑を否認し、取締役の男は容疑を認めているという。
販売したスマートフォンの代金を二重払いさせて現金をだまし取ったとして、京都府警木津署は8日、詐欺の疑いで、京都府木津川市の携帯電話販売店員の男(33)を逮捕した。
【地図】京都府木津川市
逮捕容疑は、9月20日午前10時40分〜午後0時45分ごろの間、勤務する木津川市の携帯電話販売店で、京都府和束町の無職男性(89)がスマートフォンを購入した際、代金の7万6780円を現金で受け取りながら、男性に無断でキャッシュレス決済でも請求し、現金分をだまし取った疑い。
同署によると、男性は購入後に明細を見て現金払いになっていないことに気づいたという。