生後2カ月の息子の首を絞めて殺害しようとした事件で、殺人未遂容疑で逮捕された父親の会社員の男(37)=福島県相馬市中村字新町=が、首を絞めている途中で息子の容体が急変するのを見て、思いとどまったとみられることが14日、捜査関係者への取材で分かった。
捜査関係者によると、男は8日午後9時20分ごろ、自宅で息子の首を絞めたが、息子がけいれんを起こしたことで首を絞めるのをやめ、その日のうちに自ら医療機関に搬送したという。相馬署が詳しい経緯を調べている。
同署は14日、男を送検した。
会津若松署は13日午後5時40分ごろ、詐欺と盗みの疑いで東京都西東京市、会社役員の男(25)を逮捕した。
逮捕容疑は、ほかの人物と共謀し、3月21日、金融機関職員に成り済まして会津若松市の80代女性方に電話をかけ、集金に行くとうそを言い、女性方で通帳と現金5万円をだまし取ったほか、市内のATMから現金49万9000円を引き出して盗んだ疑い。
同署によると、男が通帳などを受け取り、現金を引き出したという。同署は捜査に支障があるとして、認否を明らかにしていない。同署は福島県警組織犯罪対策課と捜査した。
「なりすまし詐欺」で埼玉県の高齢女性から現金100万円をだまし取ったとして、福島署は14日までに、詐欺と盗みの疑いで、福島市渡利字番匠町、飲食店経営の男(41)ら3人を逮捕した。捜査関係者によると、3人は匿名・流動型犯罪グループ(通称・トクリュウ)のメンバーとみられる。同署はグループが詐欺以外の事件にも関わった可能性があるとみて実態解明を進める。
ほかに逮捕されたのは同市御山字稲荷田、建設業の男(45)と郡山市の無職の少年(15)。
3人の逮捕容疑は4月16日、ほかの人物と共謀し、埼玉県飯能市の70代女性に市役所職員や銀行員を装って電話をかけ、「新しいカードに変更する必要がある」とうそをつき、銀行員に成り済ました少年が女性からキャッシュカードをだまし取り、同県のATMで現金100万円を引き出して盗んだ疑い。
同署は3人の認否を明らかにしていない。同署によると、少年は「受け子」「出し子」の役割で飲食店経営の男、建設業の男は少年より上位の立場とみられる。同署は二本松署などと捜査した。
生後2カ月の息子の首を絞めて殺害しようとした事件で、殺人未遂容疑で12日に逮捕された父親の会社員の男(37)=福島県相馬市中村=が「泣きやまないからやった」という趣旨の供述をしていることが13日、捜査関係者への取材で分かった。相馬署などが詳しい状況を調べている。
逮捕容疑は8日午後9時20分ごろ、自宅で息子の首を手で絞めて殺害しようとしたが、未遂となった疑い。
同署によると、事件は9日午後5時半ごろ、息子が搬送された病院で治療を担当した医師からの通報で発覚した。男は一人で首を絞めたとみられ、容疑をおおむね認めている。息子は入院中だが、命に別条はないという。
男の親族の男性は福島民友新聞社の取材に「(男は)夫婦で育児休業を取って子育ても頑張っていた。けいれんに気付き、自ら病院に搬送したようだ」と話した。
福島署は13日午後6時すぎ、福島県福島市万世町の飲食店が入居するビルなど複数箇所に家宅捜索に入った。捜査関係者によると、ビルの一部は匿名・流動型犯罪グループ(通称・トクリュウ)の拠点とみられ、関係者が特殊詐欺事件に関与していた疑いがあるという。捜査関係者によると、少年を含む男2人を逮捕した。詐欺容疑とみられ、さらに逮捕者は増えるもようだ。
捜索は同署や県警組織犯罪対策課などを含めて約150人態勢で行われた。捜査員が数時間にわたってビル内を調べ、関連資料などを押収した。同署は組織的に特殊詐欺を行っていた可能性があるとみて調べる。
現場はJR福島駅東口にある繁華街の一角。通行人が捜査員の様子を注視するなど、一時騒然とした。
福島県南相馬市の南相馬署は11日までに、傷害の疑いで相馬市の漁師の男(20)=事件当時19歳。傷害、暴力行為法違反の疑いで逮捕=ら4人を逮捕した。
男の逮捕は3回目。ほかに逮捕されたのは同市北小泉字大山先、漁師の男(21)=暴力行為法違反の疑いで逮捕、同市中村字本町、会社員の男(21)、相双方部に住む高校生の少年(17)の3容疑者。21歳の漁師の男の逮捕は2回目。
4人の逮捕容疑は3月8日午後7時~同9時45分ごろの間、相馬市の路上で20代男性の顔や腹部を殴るなどし、顔面打撲など約2週間のけがを負わせた疑い。同署によると、逮捕された4人は知人で、高校生を除く3人は被害者と知り合いだったという。同署によると、20歳の漁師の男と会社員の男は容疑を否認しており、他の2人は認めている。同署は県警捜査1課と捜査した。
福島県本宮市のしらさわグリーンパーク球場周辺の地中に埋設された銅線ケーブルが切断され、盗まれた事件で、市は6日、利用できなくなっていた同球場のナイター照明設備を7月に復旧する見通しを示した。今月末までに復旧工事を完了させる方針で、工事費約1400万円は市の予備費を充てる。高松義行市長が同日の定例記者会見で明らかにした。
市によると、銅線ケーブルは地中に埋設して管理する「ハンドホール」で球場を囲むように敷かれており、約1230メートルが切断され、このうち、約470メートル分が盗まれていた。銅線ケーブル自体の被害総額は約680万円だった。
同球場の夜間利用の予約は今月2件あったが、利用団体に事情を説明、予約が取り消された。高松市長は「できるだけ早い復旧を目指している」と述べ、周辺の防犯対策については「防犯カメラの死角で被害に遭った」として防犯カメラを増設する考えを示した。
警察官などに成り済まし、福島県福島市の90代男性から現金790万円をだまし取ったとして、福島北署は5日午前9時10分、詐欺の疑いでマレーシア国籍、住所不定、自称無職の男(29)を逮捕した。
逮捕容疑はほかの人物と共謀して昨年10月ごろ~今年2月8日の間、警察官などをかたって男性に電話をかけ「あなたが犯罪の共犯者として捜査されている。疑いを晴らすためいったん現金を預かる」などとうそをつき、現金790万円を自宅近くに置かせてだまし取った疑い。
同署によると、男は現金を持ち去る「受け子」とみられる。防犯カメラの映像などから浮上した。
男は日本語があまり話せないため、役割分担をして何者かが電話をかけた可能性があるという。
東日本大震災などの被災地を狙ったリフォーム詐欺事件で、南相馬市の高齢女性らから工事代金名目で現金をだまし取ろうとしたとして、詐欺未遂と特定商取引法違反の罪に問われた埼玉県新座市、会社役員の男(24)の判決公判は4日、福島地裁で開かれ、島田環裁判官は懲役3年、執行猶予5年(求刑懲役3年)を言い渡した。
判決理由で島田裁判官は、主導的な立場としてほかの人物に指示を出した上で、自らも被害者方を訪問し、虚偽の真実を告知する実行役を担ったと指摘。「主導的かつ重要な役割を果たしており、共犯者らと比べても刑事責任は相応に重い」と述べた。未遂に終わったことなどを踏まえ、執行猶予付き判決とした。
親族の男性を殺害しようとしたとして、郡山署は3日午前7時5分ごろ、殺人未遂の疑いで郡山市安積町笹川字西長久保の無職の男(52)を逮捕した。
逮捕容疑は2日午後11時40分ごろ、男の自宅で、親族の30代男性を殺害しようと男性の頭部を金づちのようなもので複数回殴り、頭に傷や左手に打撲のけがを負わせたが、未遂に終わった疑い。
同署によると、男は「金づちでは殴っていない」と容疑を否認しているという。また、男は「(男性が)言うことを聞かなかった」と男性の態度に腹を立てたという趣旨の供述をしているという。
警察庁と47都道府県警は2日から、警察官をかたる「なりすまし詐欺」被害防止に向け、交流サイト(SNS)での一斉広報を展開する。全国警察が注意を呼びかけるチラシを集中的に投稿し「ニセ警察詐欺」の被害抑止を図る。
8日まで実施する。福島県警はX(旧ツイッター)、インスタグラム、フェイスブックの公式アカウントで1日に数回、「警察はSNSで連絡することはありません」などと書かれた画像を投稿する。県警の公式ユーチューブでは、警察官などになりすました詐欺電話の音声も公開されている。
県警によると、県内の1~4月のなりすまし詐欺被害額は4億1264万円で、前年同期比で3億円以上増えている。被害64件のうち、28件は警察官をかたる手口だった。
1日午後6時25分ごろ、福島県南相馬市小高区の常磐道上り線で、オートバイを運転していた神奈川県大和市の男性(62)がガードレールなどに衝突した。男性は左脚の骨を折る重傷とみられる。
県警高速隊によると、男性は道路左側のガードレールなどに衝突し、転倒したとみられる。事故原因は捜査中。高速隊によると、バイクの事故の影響で渋滞が発生し、渋滞の最後尾に並んでいた乗用車に後続の乗用車が追突する事故も起きた。けが人はいないという。
これらの事故で、南相馬ー浪江インターチェンジ間上り線が午後6時50分ごろから約2時間20分、通行止めとなった。
県中地方の中学校に侵入し、女子生徒のリュックサックなどを盗んだとして、郡山署は2日午前9時15分ごろ、建造物侵入と盗みの疑いで、福島県郡山市大槻町字矢地内、無職の男(29)=盗みの疑いで逮捕=を再逮捕した。同署によると、男は「女子生徒の物が欲しかった」と容疑を認めているという。
再逮捕容疑は、2023年10月2日午後1時25分ごろから同2時ごろまでの間、県中地方の中学校に侵入し、教室に置いてあった生徒のリュックサックなど54点(計17万6740円相当)を盗んだ疑い。
同署によると、リュックサックのほか、女子生徒の物を中心に制服や体操服なども盗んだという。当時、中学校は開校中で、全校生徒のほとんどが体育館にいて、被害に遭った教室は無人だった。校門は開いていた。県中教育事務所が状況を調べている。
男は、郡山市内の公共施設で、16歳女性のスマートフォンなどが入ったリュックサック1個(12万1100円相当)を盗んだ疑いで、5月14日に同署に逮捕されていた。