入札予定価格を業者に伝え、落札させたとされる大分市の元・市議。初公判で起訴内容を認めました。
起訴状によりますと、山本卓矢被告(45)は、大分市の公園除草業務の指名競争入札で、17件の予定価格を市の職員から聞き出して造園業者に漏らし、そのうち2件を落札させた罪に問われています。
初公判で山本被告は起訴内容を認めました。
検察側は、「業者が市の職員から予定価格を聞き出すよう山本被告に依頼し、被告は依頼を受けることで選挙で支援を受けたいと考えた」などと指摘しました。
また31日は、落札した元造園業者、廣瀬幸一被告(85)の初公判も開かれ、起訴内容を認めました。
詐欺などの罪に問われている元巡査の女に対し、執行猶予のついた有罪判決が言い渡されました。
判決によりますと、大分東警察署元巡査の安達明音被告(27)は、オンラインカジノでの負けを取り戻す資金を得るため、他人に譲り渡す目的だったにもかかわらず自分で利用するかのように装って銀行口座を開設したとして詐欺や賭博の罪に問われています。
1日に開かれた判決公判で大分地裁の北島聖也裁判官は「警察官として法令を順守すべき立場にもかかわらず犯行に及んだ意思決定は強い非難に値する」と指摘しました。
その上で「ギャンブル依存に対する治療意欲を述べ、懲戒免職処分を受けて社会的制裁を受けている」などとして懲役2年、執行猶予3年、罰金10万円の有罪判決を言い渡しました。
被告の弁護士によりますと控訴はしない方針です。
27日午後、大分県宇佐市で車同士が衝突した事故で、意識不明だった高齢の男性が死亡しました。
警察によりますと27日午後2時45分ごろ宇佐市上乙女の市道で普通乗用車同士が出会い頭に衝突し2台とも田んぼに転落しました。
近くに住む会社員の小田原武さん(71)が意識不明の重体でしたが、3時間後に外傷性ショックで死亡しました。
もう一方の車を運転していた53歳の女性にけがはありません。
現場は信号機がない見通しの良い十字路の交差点で、亡くなった小田原さん側の道路に一時停止の標識がありました。
警察が事故の原因を調べています。
有罪判決を言い渡された元環境部長に、停職6カ月の懲戒処分です。
大分市の元環境部長(62)は、3年前に実施されたごみ収集・運搬業務の指名競争入札において、特定の業者に予定価格を漏らし落札させたとして、官製談合防止法違反などの罪に問われていました。
22日に大分地裁が罰金100万円の有罪判決を言い渡し、これを受けて市は25日付で元環境部長を停職6カ月の懲戒処分としました。
職員の懲戒処分に関する基準や過去の事例を踏まえ、総合的に判断したとしています。
元環境部長は控訴しない方針を示し、市によると罰金は速やかに納付する意向を示しています。
高齢者の交通死亡事故が相次いでいます。
■小栗アナウンサー:
「現場はほぼ直線で見通しは悪くないんですが、事故当時、あたりはまだ暗い時間帯でした」
25日午前4時半ごろ、大分市森の県道で「歩行者をはねた」とトラックの運転手から110番通報がありました。
はねられたのは85歳の女性で、救急車で運ばれる時には意識がありましたが、病院で死亡が確認されました。
トラックの運転手は「ブレーキをかけたが間に合わなかった」と話しているということです。
また、正午ごろには日田市渡里の国道212号で、軽トラックと三輪バイクの事故がありました。
この事故で三輪バイクに乗っていた71歳の男性が亡くなりました。
現場は信号機がある交差点で、警察はどちらかが信号を無視した可能性があるとして調べています。
同居していた元交際相手の男性を殺害しようと、大分市のアパートに火をつけたとして放火などの罪に問われている女の初公判が開かれ、被告は起訴内容を認めました。
起訴状などによりますと、大分市の無職・大塚茉鈴被告(31)は2024年5月、同居していた20代の男性を殺害しようと、大分市大在北のアパートの掛け布団などにアルコール度数の高い酒などをまき、マッチで火をつけたとして現住建造物等放火と殺人予備の罪に問われています。
大分地裁で開かれた初公判で、被告は起訴内容を認めました。
検察側は「被告人は同居する家で男性に復縁を尋ねたところ否定され、金づると言われたことに腹を立て殺害を決意した。強固な殺意に基づく犯行で極めて危険。身勝手で自己中心的である」と指摘しました。
28日に求刑。判決は30日に言い渡される予定です。
大分市の繁華街で、男性が現金の入ったバッグを奪われ暴行を受けた事件で、窃盗の罪に問われている男に対し執行猶予付きの有罪判決が言い渡されました。
起訴状によりますと、事件は2025年4月、大分市都町で発生。
元飲食店従業員・井餘田龍明被告(23)が、45歳の男性看護師から現金48万円が入ったバッグを盗んだとして、窃盗の罪に問われています。
この事件では、井餘田被告ら数人のグループが犯行に関わったとされていて、看護師の男性が暴行を受けて左足を骨折。
未成年の2人が傷害の疑いで書類送検されています。
23日の判決公判で北島聖也裁判官は、「被害者が被告の知人女性を盗撮していると勘違いして犯行に及んだが、けがをする危険性を有する行為だった」とした上で、「弁償して反省の態度を示している」として、懲役1年2カ月、執行猶予3年の有罪判決を言い渡しました。
弁護側は控訴しないとしています。