長野県の諏訪、茅野、下諏訪3市町にまたがる霧ケ峰高原で、ニッコウキスゲが見頃を迎えた。県内外から多くの観光客らが訪れ、爽やかな風の中で散策を楽しんでいる。見頃は今月下旬ごろまで。12、13日の週末や19日からの3連休は渋滞が予想されるため、県霧ケ峰自然保護センター(諏訪市)では混雑する時間帯を避けるよう呼び掛けている。
県や地権者などでは、群生地を囲い込むようにシカよけの電気柵を設置。昨夏はニッコウキスゲの花芽が多い「当たり年」とされた。同センターによると、今年は6月中旬ごろに開花し、今月初旬から本格的に咲き始めた。
富士見台でドライブインを経営する木川泉さん(72)は、開花状況を毎日観察。「今年は例年より花が大きく色鮮やか。昨年ほど多くはないが、きれいに咲いている」といい、「ドライブや散策をしながら涼んで、自然に癒やされてほしい」と話す。
一方で、ここ数年はニッコウキスゲの開花時期に、群生地周辺のビーナスラインで渋滞が発生。休日の日中を中心に、車山肩や富士見台の駐車場が満車となる。同センターでは、ホームページや公式SNSで情報を確認し、平日や朝夕の時間帯などに分散して訪れるよう協力を求めている。