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デーリー東北新聞社の配信記事一覧

2025年06月14日

「詐欺注意」「国スポよろしく」 年金支給日に広報活動/三沢郵便局

 三沢市の三沢郵便局(藤田学局長)は13日、三沢警察署員と三沢市職員を同局に招いた特殊詐欺防止啓発活動と、来年に青森県内で開催予定の国民スポーツ大会、全国障害者スポーツ大会のPR活動を展開した。署員、職員が来局者に広報グッズを手渡し、特殊詐欺への注意や大会への来場を呼びかけた。

 同日の年金支給に合わせて実施。三沢署の生活安全課、警備課の署員2人と市の市民生活部国スポ・障スポ推進室の職員2人が「特殊詐欺が増えているので注意してください」「三沢市でも国スポ・障スポが開かれます」などと伝えながら、リーフレットやタオルなどのグッズを配った。

 藤田局長は「特殊詐欺は身近で起こりえることだと気づくきっかけになれば。大会については三沢市をアピールする絶好の機会だと思う。一人でも多くの人が会場に足を運んでくれれば」と話した。



6/14(土) 10:30

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2025年06月09日

ロマンス詐欺被害、記者が疑似体験してみた

「初めまして! プロフィールを見て君がとても魅力的に感じました!! もしよければお友達になりませんか?」

 一通のLINE(ライン)から始まったやりとり。相手の男性は英国リヴァプール在住。海外生活が長いという。読書や映画が好きらしく、趣味も合いそうだ。交流を続けて数週間、自然と好意を持ち始める。

 そんな時期に突然かかってきた一本の電話。「君と一緒にいると素直になれる。本当はもっと頼れる存在になりたいんだ…」

 穏やかな口調ながらも、情熱的な言葉を浴びせてくる。長期休みに会いに来たいが、旅費が足りないという。わざわざ会いに来てくれるなら…と相手の負担を考慮して、少しお金を貸してあげる。しばらくすると、街でひったくりに遭ったという。心配なので、お願いされるまま数万円を振り込んだ。確認する-と返事が来て以降、連絡が途絶えた。

 「だまされた!」気付いた時には手遅れだった。

 一連のやりとりは、恋愛感情を悪用して金銭をだまし取る「ロマンス詐欺」の主なやりとり。注意喚起のために、大阪府警が地元の高校生と共同開発したツールを用いて、記者が疑似体験した。

 パターンは他にもあり、「結婚しよう」と持ちかけ、新婚旅行代として100万円を要求されたり、母親の入院費用が必要と訴えて20万円の借金を申し込んできたり。頼みを断ると、減額の交渉や、「本当に助けて!頼れるのは君しかいない!」と泣き落としも仕掛けてきた。

 青森県内で特殊詐欺の被害が急増している。県警のまとめによると、今年1月1日~5月20日の認知件数は計68件(前年同期比52件増)、被害総額は約2億8168万円(同約2億5677万円増)とかなりのハイペース。いわゆる「おれおれ詐欺」や架空料金請求詐欺、還付金詐欺などをまとめて指す「特殊詐欺」に対し、交流サイト(SNS)を介して投資などを呼びかける「SNS型投資詐欺」や恋愛感情を利用した「ロマンス詐欺」も急増。今年は5月20日現在で34件(同18件増)、2億8658万円(同1億7594万円増)の被害があった。



6/8(日) 18:30

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2025年06月03日

火災全焼のワールドファーム(階上町)がCFで再建へ 29日正午から開始

 今月上旬の火災で全焼した事務所と厩舎の再建に向け、階上町の競走馬牧場「ワールドファーム」は29日正午から、インターネットで不特定多数の人から資金調達をするクラウドファンディング(CF)を始める。失意の中にいた牧場関係者は、多くの人の励ましで再起を決意した。同牧場は、今年の天皇賞・春(G1)に出走したハヤテノフクノスケ(4歳牡馬)などを生産。牧場長の村上幹夫さん(48)は「この場所から、また新たなサラブレッドを育てたい。皆さんの力をお借りしたい」と支援を呼びかける。

 村上さんによると、牧場は40~50年前に設立。過去にはローレルアンジュ(2006年エンプレス杯)や、キョウエイギア(16年ジャパンダートダービー)など重賞優勝馬も輩出してきた。

 火災はハヤテノフクノスケが天皇賞・春に出走した4日の午後6時45分ごろ。大きな炎が牧場をのみ込み、木造2階建ての事務所約60平方メートルと、併設の木造平屋の厩舎約270平方メートルが全焼し、配合飼料やお産に必要なタオル類、工具などもほとんどが灰となった。

 幸いけが人はなく、飼育する馬全頭も無事だったが、1歳馬10頭は現在も放し飼いを続けており、餌やりや体調管理が困難な状況だという。

 最初は変わり果てた牧場を目の前にし、「あぜんとするしかなかった」と村上さん。それでも、「へこたれていても仕方がない」と奮い立った。

 背中を押したのは全国各地の競馬ファンらから寄せられた励ましの声。馬の餌や掃除道具といった物資も続々と届き、村上さんの母で代表の百合子さん(74)は「皆さんの温かい気持ちに本当に救われた。再建へ向かう力になっている」と感謝を口にする。

 CFの目標額は建材費や工事費などを合わせた2千万円。支援者には牧場の日常が感じられるフォトブックや、馬のたてがみを使用したオリジナルストラップなどのリターン(返礼品)を用意している。

 村上さんは「簡単なことではないのは分かっているが前に進まないといけない。今年生まれた馬が離乳する10月ごろまでに厩舎を建てたい」と目標を語る。

 CFは2カ月間行う。「CAMPFIRE(キャンプファイヤー)」のサイトで「ハヤテノフクノスケを輩出した牧場を再建したい!」というプロジェクト名で受け付ける。



5/29(木) 7:01

2025年06月03日配信の記事を見る