大阪府柏原市の国道25号で14日朝、軽乗用車が道路脇の信号柱に衝突し、助手席にいた女性が死亡した事故で、大阪府警柏原署は同日、自動車運転処罰法違反(無免許過失致死)の疑いで、車を運転していた奈良県橿原市の会社員、竹株拓巳容疑者(24)を逮捕した。容疑を認めている。
逮捕容疑は同日午前7時45分ごろ、柏原市古町の国道25号で軽乗用車を運転中、中央線をはみ出し道路右脇の信号柱に衝突。同乗していた知人で奈良県桜井市の古川凪沙(なぎさ)さん(26)を死亡させたとしている。
同署によると、車は竹株容疑者の名義だが、免許が失効していたという。呼気からアルコールは検出されておらず、署は詳しい事故原因を捜査する。
太陽光パネルを巡っては近年、自然災害の激甚化による損壊や金属ケーブルの盗難増加という新たなリスクに直面している。事業者がかける損害保険の引き受け条件は厳しくなり、保険料も大幅に引き上げられて収益を圧迫。政府の買い取り保証制度が今後順次終了することも相まって、事業者には採算悪化による大量離脱の懸念もある。パネルのリサイクルにも悪影響が出かねない。
警察庁の発表によると、昨年1年間の太陽光発電施設における金属ケーブル窃盗の認知件数は7054件で前年比1693件増となった。脱炭素の世界的な潮流の中、再生可能エネルギーによる発電に欠かせない銅の需要が高まっていることが背景にある。
盗難は2023年以降に特に顕著となり、保険会社の保険金支払額が増加。あいおいニッセイ同和損害保険では「太陽光発電設備の引き受けにおける収益性が著しく悪化した」と説明する。各社の条件も厳しくなっており、自前で防犯カメラを設定するなど対策の状況によって、保険料に差を設ける事例も出てきた。
国民民主党の竹詰仁参院議員が保険会社2社から情報提供を受けた事例では、福岡県所在の業者の場合、出力1メガワットでほとんど浸水のない地域のケースで19年の年間保険料が42万円だったのに対し、24年は165万円と4倍近くに増加。茨城県の業者も32万円から146万円に増えた。
保険料の支払いだけで売り上げの15%に達するといい、竹詰氏は「高くなっても仕方がない、という域を越えている」と指摘。事故を起こしていない太陽光にも高い保険料がかかるようになれば、「事業が成り立たなくなる」と懸念を示す。
再エネ由来の電気の買取価格を政府が保証する「固定価格買い取り制度(FIT)」は32年以降に順次終了する。年々、買い取り価格の水準も引き下げられ、収益を見込みにくくなってくる。
帝国データバンクの調べでは、太陽光を含めた再エネ発電事業者の24年度の倒産、休廃業・解散件数は過去最多の52件にのぼった。再エネ需要は高まる見通しのはずが「コストが見通しにくく企業に利益が出るかが不透明」(担当者)だという。事業者の淘汰(とうた)が進めば、その過程でパネルの放棄が増加する恐れもあるなど課題が山積している。(織田淳嗣)
デモ行進中に機動隊員に暴行を加えたとして、警視庁公安部は14日、公務執行妨害の疑いで、過激派「中核派」の活動家とみられる20代の女と70代の男の2人を現行犯逮捕した。調べに対し、いずれも黙秘している。
逮捕容疑は、それぞれ14日午後、東京都港区の路上で、デモ警備中の機動隊員から規制を受けたことに憤慨し、隊員の顔を拳や肘で殴る暴行を加え、公務の執行を妨害したとしている。
この日は、中核派全日本学生自治会総連合(全学連)のメンバーなど、約600人が反戦や日米同盟の粉砕などを掲げて同区の芝公園で集会を開き、米国大使館や首相官邸の近くを通るルートでデモ行進を行っていた。
大阪府豊中市教育委員会は13日、ドラッグストアで入浴剤を盗むなどしたとして、市立中学校の男性事務職員(24)を懲戒免職処分にしたと発表した。
市教委によると、男性職員は3月18日午後6時半ごろ、同府箕面市のドラッグストアで化粧水(8500円相当)の防犯用タグを外した。翌19日午後6時半ごろには、同店で入浴剤や化粧水など3点(5070円相当)を盗んだとしている。
男性職員は市教委の調査に「職務やプライベートでストレスがたまっていた。軽率な行動で深く反省している」などと説明したという。
令和5年11月に実施されたプロ野球阪神・オリックスの優勝パレードを巡り、不要な補助金支出で兵庫県に損害を与えたとして、斎藤元彦知事と片山安孝元副知事が背任罪で告発された問題で、兵庫県警は13日、捜査結果をまとめて神戸地検に送付した。県警は検察に求める処分の意見を明らかにしていない。神戸地検は捜査結果を慎重に判断するとみられる。
優勝パレードを巡る疑惑は、元県民局長の男性=昨年7月に死亡=が作成した斎藤氏の告発文書に職員に対するパワハラなどと並んで記載されていた。これを受け、同県尼崎市の市民団体「市民オンブズ尼崎」などが2人に対する告発状を県警に提出し、今年1月に受理されていた。刑事訴訟法は警察が告訴・告発を受理した場合、書類や証拠物を検察に送付しなければならないと定める。
告発状では、斎藤氏らは5年11月、金融機関への補助金を1億円から4億円に増額し、見返りとしてパレードへの寄付を要求したと記載。「県予算を使わない」というパレード開催計画を達成するためキックバックさせる手法を取り、本来不要な補助金の増額で県に損害を与えた、とした。
斎藤氏は13日、記者団の取材に疑惑を改めて否定し、「適法に対応しているという意識に変わりはない」と強調。今後捜査協力の要請があれば「しっかりと対応していきたい」と述べた。片山氏は代理人弁護士を通じ「警察から事情を聴かれ、優勝パレードと補助金には何ら関係がないと説明した」とのコメントを出した。
優勝パレードの疑惑を巡っては、告発文書問題を調べた県議会調査特別委員会(百条委員会)は捜査当局の対応を待ちたい、と判断を留保。第三者委員会は報告書で、補助金増額とパレードの協賛金の間に見返りの関係は認められなかったと結論づけた。
酒気帯び状態で乗用車を運転したとして、京都府警南丹署は13日、道交法違反(酒気帯び運転)の疑いで、カザフスタン国籍の住居不定、自称アルバイト、ドゥシバエフ・サヤサット容疑者(41)を逮捕した。容疑を認めている。
【画像】「地域住民の人権は無視ですか?」急拡散された地元女性が作成した画像
逮捕容疑は、6日午後0時7分ごろ、京丹波町の国道173号で、酒気を帯びた状態で車を運転したとしている。
同署によると、ふらつきながら車を運転していた容疑者を署員が職務質問。同署はその際、呼気検査に応じなかったため容疑者を現行犯逮捕し、その後釈放した。一方、当初説明していた住所で所在が確認できなくなり、この日、改めて同容疑で逮捕した。
【カイロ=佐藤貴生】イスラエルは13日、イランの警戒網を破って中部ナタンズなどの核施設を空爆し、軍トップや核科学者ら要人を殺害した。イスラエルの対外特務機関モサドや軍情報局が数年ごしでイラン国内で進めた極秘作戦が実を結んだとの報道もある。
イスラエルは、イラン最高指導者直属の革命防衛隊トップのサラミ司令官やイラン軍のバゲリ参謀総長を殺害した。イランメディアによると、大学の学長で理論物理学者のテヘランチ氏ら少なくとも6人の科学者も殺害された。
米紙ニューヨーク・タイムズ(電子版)は複数のイスラエル政府当局者の話を基に、要人殺害には「居場所や行動に関する詳細な情報が必要だった」と伝えた。中東の衛星テレビ局アルジャジーラ(電子版)は、「テヘランチ氏ら科学者の自宅が13日の攻撃で深刻な打撃を受けた」と報じており、イラン国内に浸透したイスラエルの協力者が居場所を把握、報告した可能性をうかがわせる。
アルジャジーラは「イランの指導者らの居所に関する正確な情報がある、というイスラエルの明確なメッセージだ」というカタールの識者の見方を紹介した。
イランでは2020年にも首都テヘラン近郊で著名な核科学者が遠隔操作の機関銃で射殺され、イランはイスラエルによる暗殺だとして非難していた。
一方、イスラエル政府は13日、イラン国内で工作員がミサイルの発射を準備し、イラン側のミサイル発射施設を破壊しているとする動画を公開した。イスラエルが軍事作戦を公表するのは極めて異例。当局者はモサドの諜報能力の高さを示し、イラン指導部の報復への意欲を奪うのが目的だと語った。
イスラエルのメディアによると、モサドなどは3つの方法でイランの攻撃・防衛システムを無力化した。
事前にイラン国内に搬送した誘導ミサイル兵器を遠隔操作し、イランのミサイル発射施設を破壊。精密兵器を搭載した車両もイランに運び込み、防空システムを破壊して戦闘機による攻撃実施を容易にした。さらに、テヘラン近郊に「無人機(ドローン)の発射基地」を設置し、軍事基地の地対地ミサイル発射施設を自爆型無人機で攻撃した。
イスラエル当局者は「思考面のブレークスルー(突破)や大胆な計画策定、特殊部隊や工作員のイラン国内への潜入」などが必要だったと作戦を振り返った。
歯科健診を受けていない75歳以上の後期高齢者は、受けている高齢者に比べて死亡リスクが男性で1・45倍、女性で1・52倍であることが、大阪公立大学などの研究で明らかになった。研究結果は5月、老化に関する国際学術誌のオンライン速報版に掲載された。
同大学大学院看護学研究科の大槻奈緒子講師らのグループは、平成29年10月から31年3月までの間、大阪府後期高齢者医療保険に加入していた75歳以上の94万6709人を対象に、歯科健診と歯科受診の有無と死亡の関連を3年間の死亡率で比較した。
①どちらもあり②健診のみ、受診なし③健診なし、受診あり④どちらもなし-の4グループに分けて年齢や基礎疾患などの因子が一致する対象者ごとに分析。その結果、どちらも受けなかった④のグループは、健診を受けただけの②のグループに比べ、死亡リスクが男性で1・45倍、女性で1・52倍となった。理由について大槻講師は「定期的に歯のメンテナンスに行く高齢者は健康意識が高く、死亡リスクを下げるような行動をとりやすいのではないか」としている。
口腔の健康状態は健康寿命の重要な要因とされ、厚生労働省は30年度から後期高齢者を対象とした歯科健診を実施。研究では、この健診結果を用いた。
ベトナム国内から覚醒剤約1キロを密輸したとして、警視庁や神奈川県警、東京税関の共同捜査本部は、覚醒剤取締法違反(営利目的輸入)の疑いで、ベトナム国籍のグエン・ヴァン・ギアー(20)、グエン・ヒュー・トゥオン(25)両容疑者=いずれも埼玉県蕨市=を逮捕した。警視庁は認否を明らかにしていない。
【写真】靴底にMDMA3千錠隠して密輸入 ベトナム人3人を逮捕
逮捕容疑は昨年10月31日~11月1日にかけて、何者かと共謀の上、ベトナム国内から東京都福生市内の集合住宅宛てに覚醒剤約956・38グラム(末端価格約6300万円)を発送し、成田空港に到着させ密輸したとしている。東京税関の職員が発見した。
警視庁などによると、菓子とみられる食品に封入されている乾燥剤の中身を覚醒剤とすり替えていた。
2人は留学生として来日。密輸グループの日本側の「指示役」として、届け先を指定するなどしていたとみられる。昨夏以降、都内の日本語学校に通う留学生の住所が、違法薬物の届け先にされるなどした事件が相次いでおり、関連を調べる。
【ワシントン=塩原永久】トランプ米大統領は12日、ホワイトハウスで開いたイベントで、輸入車に課している25%の追加関税を「そう遠くないうちに引き上げるかもしれない」と言及した。米政府内で具体的に検討されているのか不明だが、実際に税率を上げれば日本メーカーへの打撃が広がる恐れがある。
トランプ氏は「関税が高ければ高いほど(自動車メーカーが)米国に工場を建てる可能性が高くなる」と強調。高い関税を掛けられたくないメーカーが、米国内へ生産を移転するとの認識を示した。
また「自動車労働者を守るため、すべての外国産の車に25%を課した。おかげで米国の自動車製造への投資が増加している」と主張した。
トランプ氏は4月、輸入車と自動車部品に25%の追加関税を適用した。
この日のイベントは、2035年までにガソリン車販売を禁じるカリフォルニア州規制を、無効にする連邦議会決議に署名するために開いた。
共和党のトランプ氏は、温暖化対策として電気自動車(EV)への移行を促した民主党主導の取り組みを封じて、「米国の自動車産業を救済する」と語った。
トランプ政権は分野別の関税措置で、3月に発動した鉄鋼への25%の追加関税について、6月上旬に50%に引き上げた。
暴力団員と名乗って男性を脅したとして、大阪府警淀川署は13日、暴力行為処罰法違反(集団的脅迫)の疑いで、指定暴力団住吉会系組員、片見拓馬容疑者(31)=東京都豊島区南池袋=を逮捕した。調べに対し容疑を認め、「私が所属する暴力団組織の名前を出して脅してやった」と供述している。
逮捕容疑は5月上旬、大阪府内の60代男性に対し、電話で「俺は住吉会の組員だ」「今から関西中にいる俺の周りのもんをお前の家に向かわせるから覚悟しとけ」などと伝え、脅迫したとしている。
淀川署によると、当時男性は、片見容疑者の親族の女性と口論になっていた。片見容疑者はビデオ通話で、組事務所内にあったとみられる組幹部の写真なども男性に見せていたという。
奈良県天理市の天理大ラグビー部の寮で大麻を所持したとして、奈良県警は11日、麻薬取締法違反(所持)の疑いで同部員の島田郁容疑者(20)を現行犯逮捕した。また大麻を譲り受けたとして、同法違反(譲り受け)の疑いで、同じ寮に住む同部員の弘田士道容疑者(20)を逮捕した。いずれも容疑を認めているという。
島田容疑者の逮捕容疑は11日、寮の自室で大麻を若干量所持したとしている。弘田容疑者の逮捕容疑は昨年12月、天理市内のドラッグストア駐車場で、密売人から大麻約1グラムを4千円で譲り受けたとしている。
県警が密売人の供述をもとに、弘田容疑者の部屋を捜索。捜査員が寮で聞き取りしたところ、島田容疑者が所持を認め、大麻が見つかった。
関係者によると、同部は6月11日から活動を自粛しているといい、天理大の永尾比奈夫学長はホームページで「この事態を厳粛に受け止め、捜査当局に全面協力するとともに、事実関係の把握を早急に進め、厳正に対処する」とのコメントを発表した。同部は関西の強豪として知られ、令和3年に決勝が行われた全国大学選手権で初優勝した。
中国籍の男性に暴行を加え、男性の友人から計約180万円を奪ったとして、警視庁国際犯罪対策課は強盗の疑いで、いずれも中国籍で、東京都新宿区、会社員、翁博被告(28)=傷害罪で起訴=と東京都中央区、会社経営、王媛媛被告(37)=同=の男女2人を再逮捕した。いずれも容疑を否認している。
再逮捕容疑は共謀し、3月27日午前8時半ごろ~翌28日午後6時50分ごろ、王容疑者の自宅で、中国籍の男性(41)を殴る蹴るなどして全治1カ月の全身打撲のけがを負わせ、中国にいる男性の友人(39)に対し、ビデオ通話で「70万元支払わなければ友人を殺す」などと脅して、計9万元(約180万円)を振り込ませて奪ったとしている。
国際犯罪対策課によると、王容疑者は美容クリニックなどの会社を経営しており、翁容疑者は同社の社員。王容疑者が銀座で新たにクリニックを開店するための資金を巡り、別のエステなどを経営する男性とトラブルになったとみられる。男性側から築地署に相談があり、事件が発覚。両容疑者はこれまでに、傷害容疑などで2回逮捕されていた。
偽の出会い系サイトや副業サイトを運営し、1万人以上から約53億円をだまし取っていたとみられる詐欺グループの「統括責任者」が、警視庁などに摘発された。捜査で明らかになったのは、まるで大企業のように細分化されたグループの複雑な組織構造。実態がつかみにくいとされてきた「匿名・流動型犯罪グループ(トクリュウ)」の一形態が浮かびあがりつつあるが、「闇」の深さもうかがわせる。
■家賃管理、クレーム対応部署も
運営する出会い系サイトで登録者の女性から現金をだまし取ったとして5月27日、組織犯罪処罰法違反(組織的詐欺)の疑いで警視庁と福岡県警の合同捜査本部に逮捕されたのは職業不詳、石垣勇輔容疑者(41)=東京都江東区。詐欺グループの幹部で、被害者とメッセージをやり取りする「打ち子」らの現場を統括する実務者のトップとみられている。
警視庁犯罪収益対策課によると、グループは少なくとも、副業を紹介するものを含めて4つのサイトを運営。これまでに85人が逮捕されるなど多くのメンバーが関わっており、「運営」「法務」「経理」などの各部門に分かれて〝一大ビジネス〟を構築していた。
「運営」は東京、埼玉、宮城、福岡などに設けた打ち子の拠点をまとめ、サイトの運営なども担当。「法務」は、被害者からのクレームや返金などに対応していた。被害者から詐取したカネを管理していたのが「経理」で、メンバーの報酬や拠点の家賃など、各部門の諸経費を調整。詐取金を組織内で還流させていた。
その組織構造は「当初は詐取金を引き出す『出し子』の拠点とみられていた場所が、捜査を進める中で、返金対応など他の活動をしている『法務』部門だと分かった」(捜査幹部)というほど複雑なものだった。
■「手続き」名目で金銭吸い上げ
「詐欺ビジネス」の根幹をなす被害者から現金をだまし取る手口も、緻密に練り上げられていた。
出会い系サイトでは、登録者に「費用を支払えば異性会員と個人情報を交換できる」などとメッセージを送信。費用を支払った人にはさらに、個人情報の交換の際に「文字化けを避ける」「パスワードの認証を解除」といった手続きの名目で、「ダイヤ」と呼ばれるサイト内通貨を購入させていた。
一方、副業サイトでは「人生相談に乗るだけで報酬をもらえる」などとうたって被害者らを勧誘。「打ち子」が相談者を装って被害者にメッセージを送信し、被害者が助言すると、その内容をほめて〝副業〟にのめり込ませた。報酬が受け取れると信じ込んだ被害者らから、「報酬受け取り料金」や送金エラー防止のための「保証金」などの名目で、金銭を吸い上げていった。
【ニューヨーク=本間英士】米西部カリフォルニア州ロサンゼルスで続くトランプ政権の移民政策への抗議デモを巡り、ロサンゼルス市警察は11日、市中心部の一部区域で10日から夜間外出禁止令が出されて以降、退去命令違反などで200人超を逮捕したと発表した。11日夜にもリトル・トーキョーなど一部区域で同様の外出禁止令が発出される見込み。
デモでは参加者の一部が暴徒化しており、同市中心部では混乱に乗じた略奪や暴行が夜間に発生。バス市長は夜間外出禁止令について、「連邦政府の対応次第だが、必要な間は続くだろう」として当面継続する方針を示した。
一方、AP通信は11日、トランプ政権が派遣を決めた海兵隊員約700人が現地入りしておらず、近郊の基地でデモ対応の訓練をしていると報じた。米主要メディアは10日、ロサンゼルスに到着したと伝えていた。
京都市東山区のマンションで令和5年12月、住人の高齢男性を刺殺し、逮捕当時に「(相手は)誰でもよかった。逮捕されていなければ、また人を殺すつもりだった」という趣旨の供述をしていた元陸上自衛官の水島千翔(ゆきと)被告(22)の裁判員裁判の第2回公判が12日、京都地裁(大寄淳裁判長)で開かれた。
【現場付近の写真】「人殺せば自衛隊から抜けられる」 訓練が憂鬱だったと検察側
殺人と銃刀法違反の罪に問われている水島被告は、この日の被告人質問で、「いずれ逮捕されるので急いで人を殺さないといけないと思った」と述べ、複数人の殺害を企てていたと明かした。被告は犯行後も繁華街で次の標的を狙っていた。
被告は弁護側の質問で事件当日を振り返り、改めて「女性や子供、高齢者など抵抗されにくい相手を探したが、標的が見つからなかった」などと述べた。当初は5人ほどを殺害する意図があったとも説明した。
その上で検察側は、逮捕後の取り調べに被告が「心残りは1人しか殺せなかったこと」「人を殺したい願望が消えるとは思わない」と供述していたと指摘。これに対し被告は事件後に初めて「どれほどひどいことをしたのか自覚した」と述べ、弁護側の質問に対しては「これから二度と人は殺しません。約束します」と述べた。
起訴状によると、5年12月3日夜、京都市東山区のマンションの階段踊り場付近で、住人の岡田好次郎さん=当時(82)=を転倒させて背中を複数回踏み付け、刃渡り約17センチの包丁で複数回突き刺し失血死させたなどとしている。
京都市東山区のマンションで令和5年12月、住人の高齢男性=当時(82)=が刺殺された事件で、殺人と銃刀法違反の罪に問われた元陸上自衛官の水島千翔(ゆきと)被告(22)の裁判員裁判の第2回公判が12日、京都地裁(大寄淳裁判長)で開かれ、被告の母親の証人尋問があった。
【容疑者の写真】「いずれ逮捕される。急いで人を殺さないと」 元自衛官が被告人質問で明かした心境
弁護側が被告の性格について問うと、母親は「幼いころから意志が強かった」「人の意見に耳を傾けない面もあった」などと述べた。犯行を知った際は「凍りついた」と振り返った。また母親は、被告が幼少期から母子家庭で育ったことを明かし、「一緒にいる時間が少なかった。もっと話を聞いてあげられればよかった」と後悔を口にした。
一方、被告が中学時代から殺人願望を抱いていたとする検察側の主張に対しては、「全く予兆はなかった」と話した。
合成麻薬「MDMA」を靴底に隠して輸入したとして、大阪税関と大阪府警は12日、麻薬取締法違反(営利目的共同輸入)容疑で、大阪市浪速区下寺の会社員、レー・ホアン・ザ・フォン容疑者(26)らいずれもベトナム国籍の男女3人を逮捕し、関税法違反罪でも大阪地検に告発したと発表した。
3人の逮捕容疑は3月21日、MDMA計約3千錠(約1800万円相当)を隠した3足の靴をドイツから小包で輸入したとしている。認否を明らかにしていない。
大阪税関と府警によると、靴底の部分がくり抜かれ、その中にMDMAが入っていた。小包は空輸で成田空港に運び込まれたが、横浜税関の検査でMDMAを発見。送り先の住所から関与が浮上した。
ファン容疑者は、4月にも同様の方法でMDMA約2千錠(約1200万円相当)を輸入したとして、麻薬取締法違反容疑ですでに再逮捕されているという。
息子の知人になりすまして高齢女性宅を訪れ、現金をだまし取ったとして、警視庁田園調布署は12日、詐欺の疑いで横浜市の無職、清田雅尚容疑者(67)を逮捕した。「荷物を受け取ったがお金が入っているとは知らなかった」と容疑を一部否認している。
【写真】海外から怪しい着信があったらどうする? 「電話に出ない」以外の効果的な対処法
逮捕容疑は何者かと共謀し、5月27日正午ごろ、東京都大田区の80代女性に息子を装い、「のどの手術をした。高額な手術費用を立て替えてもらっている」などと複数回電話。同日中に息子の知人になりすまして女性宅を訪れ、女性から封筒に入った現金300万円をだまし取ったとしている。
同署によると、お金を渡した後、不審に思った女性が息子の妻に電話をかけ、手術などの事実がないことに気付いたという。当日中に女性自ら警察に電話をした。
同署によると、清田容疑者は「お金に困っている人へ」などという勧誘メールに応募したという。調べに対し「何件か同じような仕事をやった」と話しており、警察は余罪についても調べている。
携帯電話の契約者情報が記録された「SIMカード」を不正に購入したとして、警視庁暴力団対策課などは、詐欺と私電磁的記録不正作出・同供用の疑いで、会社員の松本圭太容疑者(51)=埼玉県川口市、会社員の伊月ジョセフ容疑者(33)=同、職業不詳の杉浦綾子容疑者(49)=京都市=の男女3人を逮捕した。認否を明らかにしていない。
同課によると、3人は特殊詐欺グループに他人名義のSIMカード情報を供給する「道具屋」のメンバーで、松本容疑者は主犯格とみられる。他のメンバーが異業種交流会や副業セミナーなどに参加して、SIMカードを自身の名義で契約させる闇バイトを紹介し、得たSIMカードの情報を詐欺グループに渡して報酬を得ていた。集めたSIMカードのデータが特殊詐欺に悪用されたことも確認されたという。
逮捕容疑は共謀し、令和4年3月、4回にわたって、自身が利用すると偽って回線を契約し、SIMカードをだまし取ったとしている。
痴漢被害を撲滅しようと、警視庁高井戸署は10日、管内の駅を利用する高校生や大学生らと連携し、駅から駅へ電車で移動しながら、たすきをつないで呼びかけを行う「痴漢撲滅学生防犯リレー」を実施した。
参加したのは、明治大、日大鶴ケ丘高や杉並総合高などの学生ら約45人。京王井の頭線の永福町駅、浜田山駅、久我山駅(いずれも東京都杉並区)の構内や周辺で、学生らがチラシやウエットティッシュなどの啓発グッズを配布して痴漢被害防止を呼びかけた。
参加した日大鶴ケ丘高2年の女子生徒は「誰でも、いつ犯罪に巻き込まれるか分からない。今日行った呼びかけが、誰かのためになれば」と力強く語った。
「人を殺したかった」。現役自衛官による衝撃的な供述から約1年半、事件の舞台は法廷へと移る。京都市のマンションの階段で令和5年12月、住人の高齢男性の背中を刃物で刺すなどして殺害したとして、殺人罪などで起訴された元自衛官の水島千翔(ゆきと)被告(22)の裁判員裁判が11日、京都地裁で始まる。逮捕がなければ、次の事件を起こしていたと発言したとされる被告。その「殺人願望」は本物なのか。法廷での言動が注目される。
公判では被告の犯人性は争われず、量刑が争点となる見通しだ。
事件は5年12月3日夜に起きた。京都市東山区にあるマンションの階段踊り場で、背中から血を流し倒れている男性=当時(82)=を別の住人が見つけ119番。男性は搬送先で死亡が確認された。背中には複数の傷があり、死因は失血死。傷の一部は心臓に達し、強い殺意がうかがえた。
周辺の防犯カメラなどから関与が浮上したのが、勤務先の陸上自衛隊祝園(ほうその)分屯地(京都府精華町)から所在不明となっていた水島被告だった。事件から1週間後の12月10日、東京都内の宿泊施設から出てきた被告を捜査員が発見し、身柄を確保。所持していたリュックサックからは包丁1本も見つかった。
■「大柄な男性以外を狙った」
公判では動機の解明も焦点となる。京都府警によると、被告は捜査段階で容疑を認め、「(相手は)誰でもよかった」と供述。事件について「反撃されない、大柄な男性以外を狙った」と述べ、「逮捕されていなければまた人を殺すつもりだった」と話したという。
事件現場では数万円が入った男性の財布が見つかり、無施錠だった男性宅も荒らされた形跡はなかった。金銭目当てではなく、殺害そのものが犯行の目的だったとする供述と矛盾はしない。
被告は令和3年に陸上自衛隊に入隊。4年からは祝園分屯地に勤務し、弾薬の保管や整備などの業務に当たっていた。陸自によると勤務態度に問題はなく、トラブルは確認されなかったという。陸自は昨年5月、被告を懲戒免職とした。
京都地検は昨年4月、約3カ月半の鑑定留置の結果を踏まえ、被告の刑事責任能力を問えると判断し、殺人と銃刀法違反の罪で起訴した。(木下倫太朗、塚脇亮太)
埼玉県川口市内で女子中学生に性的暴行をして執行猶予中に、別の少女に再び性的暴行をしたとして不同意性交の罪に問われたトルコ国籍のクルド人で無職、ハスギュル・アッバス被告(22)の第5回公判が9日、さいたま地裁(室橋雅仁裁判長)で開かれ、同被告は被告人質問で「無理やり何もしていない」などと起訴内容を全面否認した。一方で妻に犯行当日のアリバイ工作を頼んでいたことなどが明かされた。
【写真】ハスギュル・アッバス被告とみられる画像(NHK・ETV特集から)
■「妻にばれる」LINE削除
被告が問われている不同意性交等罪は5年以上の有期拘禁刑。有罪が確定した場合、日本国内の刑務所で服役後、強制送還される見通し。
この日、被告は黒い丸首シャツに黒いジャンパー、灰色のジャージー姿で証言席に座った。トルコ生まれ日本育ちの事実上の「移民2世」で、トルコ語通訳がついたものの、質問の大半に日本語で受け答えした。
被告は犯行について「無理やり何もしていない」と主張。当時12歳だった被害少女の年齢についても「聞かなかった」「18歳ぐらいと思った」などと繰り返し、被害者が16歳未満の場合は同意があっても罪に問われる起訴内容を全面否認した。
検察側は、被告が昨年5月に県青少年健全育成条例違反罪で懲役1年、執行猶予3年の判決を受けた事件でも、被害少女が中学生とわかった上で「20歳以上と思った」と供述していたと指摘。
また、被告の妻の供述調書を一部読み上げ、被告から犯行当日について「一日中、一緒にいたことにしてほしい」と口裏合わせを頼まれ、警察でそう話したところすぐにうそと見破られたことを明らかにした。
弁護側は被告が犯行当日に被害少女とLINE交換し、「ラブラブしよう」とメッセージを送ったことについて質問。被告はメッセージは消去したとし、「妻にばれてしまうので消しました」と説明した。
■目撃少年を暴行、立件断念
公判では被告人質問に先立ち、前回公判で事実上の証言拒否に転じたクルド人とみられる少年を取り調べた男性検事が証人出廷。証言拒否について「恐らく被告側からの働きかけがあったと思う」と述べた。
検事はその根拠を問われ、少年の捜査段階の供述調書に「事件の翌日、被告やその知人らから重機置き場へ呼び出され、脅されたり暴行を加えられた」と書かれていたと説明。検事はこの暴行事案についても立件することを想定し、警察にその旨を指示したが、少年からは「もうこれ以上は協力できない」と断られ立件を断念したと証言した。
京都市のマンションで令和5年12月、住人の高齢男性が刺殺された事件で、殺人と銃刀法違反の罪に問われた元陸上自衛官の水島千翔(ゆきと)被告(22)=懲戒免職=の裁判員裁判の初公判が11日、京都地裁(大寄淳裁判長)であった。事実関係に争いはなく争点は量刑。検察側は冒頭陳述や証拠調べで、被告が事件当日、京都駅や京都最大の繁華街・四条河原町周辺で女性や子供を追跡し「殺害の標的を探していた」と指摘した。
検察側の冒頭陳述などによると、被告は抵抗されにくい高齢者や女性、子供を対象に、人目のつかない場所で殺害することを決意。令和5年12月3日、寮の備品である包丁を持ち出し、寮の最寄駅周辺や河川敷を自転車で徘徊(はいかい)した。その後、電車で京都市中心部へ移動し、包丁をポケットに入れたまま、複数の女性や子供を追跡。午後7時50分ごろ、傘をつえ代わりにしてゆっくり歩く被害男性=当時(82)=を見かけ、その後襲撃した。犯行後もさらなる標的を探し、四条木屋町周辺を徘徊したという。
京都府警によると、防犯カメラなどから被告の関与が浮上。事件から1週間後、東京都内の宿泊施設から出てきた被告を捜査員が発見し、確保した。逮捕当時、被告は被害男性と面識はなく、「(相手は)誰でもよかった」と説明。「逮捕されていなければ、また人を殺すつもりだった」との趣旨の供述をしていた。
昨年12月~今年1月、X(旧ツイッター)上で、兵庫県議の増山誠氏の家族の写真とともに「人殺し」などと増山氏の名誉を傷つける投稿をしたとして、兵庫県警捜査1課は11日、名誉毀損(きそん)の疑いで、神戸市東灘区魚崎南町の無職、堀川隆行容疑者(61)を逮捕した。「逮捕事実の内容を投稿した可能性はあります」と供述しているという。
増山氏は、元県西播磨県民局長が作成した斎藤元彦知事の疑惑告発文書について調べる兵庫県議会調査特別委員会(百条委員会)の元委員。政治団体「NHK党」(旧NHKから国民を守る党)党首の立花孝志氏に非公開で開かれた百条委の会議の音声データを提供したとして、日本維新の会の県組織「兵庫維新の会」から処分を受け、政治団体「躍動の会」を立ち上げた。
堀川容疑者の逮捕容疑は昨年12月27日午前10時50分ごろ~今年1月14日午前7時30分ごろまでの間、Xに増山氏や増山氏の子供2人の画像とともに「元西播磨県民局長を自死に追い込んだ人殺し」などと投稿し、増山氏らの名誉を毀損したとしている。
同課によると、1つのアカウントから複数の投稿を行っていたとみられ、「増山君のお父さんは人殺し、殺人鬼です」などとも投稿されていた。
今年2月に県外の成人男性から通報があり事案が発覚。増山氏はその後、被害届と告訴状を提出している。現在、投稿は削除されている。
京都市のマンションで令和5年12月、住人の高齢男性が刺殺された事件で、殺人と銃刀法違反の罪に問われた元陸上自衛官の水島千翔(ゆきと)被告(22)=懲戒免職=の裁判員裁判の初公判が11日、京都地裁(大寄淳裁判長)であった。検察側は冒頭陳述で動機に関し、週明けの訓練が憂鬱で「人を殺せば自衛隊を抜けられる」などと考えていたと明かした。
【写真】送検時の水島千翔被告(令和5年12月)
これに対し弁護側は冒頭陳述で「どうにか仕事をせずに済む方法がないかを考えた結果、以前から興味を持っていた死や人を殺すことで、仕事をせずに済まそうとした」と述べた。被告側は起訴内容を認めており、争点は量刑となる。
起訴状によると、令和5年12月3日午後7時55ごろ、京都市東山区のマンションの階段踊り場付近で、住人の男性=当時(82)=の腕を引っ張るなどして転倒させて背中を複数回踏み付け、刃渡り約17センチの包丁で複数回突き刺し失血死させたなどとしている。
京都府警によると、防犯カメラなどから被告の関与が浮上。事件から1週間後、東京都内の宿泊施設から出てきた被告を捜査員が発見し、確保した。逮捕当時、被告は被害男性と面識はなく、「(相手は)誰でもよかった」と説明。「逮捕されていなければ、また人を殺すつもりだった」との趣旨の供述をしていた。
陸自中部方面総監部などによると、被告は令和3年4月に入隊、4年6月から祝園(ほうその)分屯地(京都府精華町)に勤務していた。
京都地検は昨年4月、約3カ月半の鑑定留置の結果を踏まえ、被告の刑事責任能力を問えると判断し、殺人と銃刀法違反の罪で起訴した。陸自は起訴後に被告を懲戒免職とした。
京都市のマンションで令和5年12月、住人の高齢男性が刺殺された事件で、殺人と銃刀法違反の罪に問われた元陸上自衛官の水島千翔(ゆきと)被告(22)=懲戒免職=の裁判員裁判の初公判が11日、京都地裁(大寄淳裁判長)であった。検察側は冒頭陳述で、被告が中学時代から「人を殺す気持ちを味わってみたい」との願望を抱いていたと明かし、「動機は極めて身勝手で再犯の恐れがある」などと指摘した。
検察側の冒頭陳述によると、被告はスマートフォンで「何人殺すと死刑」「殺人罪 死刑 基準」などと検索。事件では男性をアパートの踊り場で転倒させ、30秒間で40回踏みつけたり、8回程度刃物で刺したりしたという。また陸自では、相手の急所を狙った効果的な格闘訓練を受けていたとも明かした。
この日の初公判で被告は起訴内容を認めた。争点は量刑に絞られた。
起訴状によると、令和5年12月3日午後7時55ごろ、京都市東山区のマンションの階段踊り場付近で、住人の男性=当時(82)=の腕を引っ張るなどして転倒させて背中を複数回踏み付け、刃渡り約17センチの包丁で複数回突き刺し失血死させたなどとしている。
京都府警によると、防犯カメラなどから被告の関与が浮上。事件から1週間後、東京都内の宿泊施設から出てきた被告を捜査員が発見し、確保した。逮捕当時、被告は被害男性と面識はなく、「(相手は)誰でもよかった」と説明。「逮捕されていなければ、また人を殺すつもりだった」との趣旨の供述をしていた。
陸自中部方面総監部などによると、被告は令和3年4月に入隊、4年6月から祝園(ほうその)分屯地(京都府精華町)に勤務していた。
京都地検は昨年4月、約3カ月半の鑑定留置の結果を踏まえ、被告の刑事責任能力を問えると判断し、殺人と銃刀法違反の罪で起訴した。陸自は起訴後に被告を懲戒免職とした。
肩がぶつかった相手の顔面などを殴り骨折させたとして、大阪府警は9日、傷害の疑いで特定抗争指定暴力団山口組系組員、近藤優大容疑者(28)ら20代の男5人を逮捕した。大阪府警は認否を明らかにしていない。
【ひと目でわかる】山口組分裂後の主な動き
逮捕容疑は共謀して2月22日午後11時ごろ、大阪市淀川区十三本町の路上で、肩がぶつかった40代男性の顔面を殴ったり髪を引っ張ったりして、左頰などを骨折させる重傷を負わせたとしている。
大阪府警によると、男性は、容疑者側から「俺らが『章友会』と分かってやってきてんのか」などと言われたと説明している。防犯カメラ映像などから関与が浮上したという。
語呂合わせで「ロ(6)ック(9)の日」の9日、滋賀県草津市のイオンモール草津で、県警や県、県防犯設備士協会などが啓発イベントを実施した。県内では今年に入って忍び込み窃盗事件が多発しており、凶悪な居直り強盗事件などに発展する可能性もあるため、県警は啓発に力を入れている。イベントでは、県警マスコット「けいたくん」らが啓発グッズを買い物客らに配り、鍵かけの徹底を呼びかけた。
県警生活安全企画課によると、今年1~5月、住宅侵入窃盗事件は72件発生(昨年同期64件)。特に忍び込みが44件で昨年同期(23件)の約2倍と多発している。また、72件のうち無施錠だったのは6割以上を占め、同課の佐川仁美警部は「鍵をかけていたら防げた事件がかなりあったとみられる」と話す。
イベントでは、防犯カメラやセンサーライトなど防犯グッズの展示のほか、2枚のガラスの間に特殊フィルムを挟み込んだ構造の「防犯合わせガラス」をハンマーでたたき、強度を確認する実演もあった。
県警の防犯アプリ「ぽけっとポリスしが」でイベントを知ったという草津市の主婦(56)は、「防犯合わせガラスの衝撃実演を見て、防犯対策の大切さを実感した」と話していた。
啓発グッズの配布などでイベントに参加していたボランティア団体「ヤングリレーション滋賀」のメンバーで佛教大学4年、小野友聖(ゆうせい)さん(22)は「祖父母にも外出、就寝時の鍵かけについては話している」とし、普段からの施錠意識の大切さを訴えていた。
京都市下京区の路上で6日夜、中国籍の男性観光客が男に刃物のようなもので切りつけられた殺人未遂事件で、逃走中の男が現場で中国語を話していたことが9日、捜査関係者への取材で分かった。京都府警は、男が現場から西の方角へ徒歩で逃げたとみて行方を追っている。
捜査関係者などによると、男性は20人規模の団体ツアーで中国から訪れて観光中だった。事件の直前、男は団体ツアーの別の観光客と「声が大きい」などとトラブルになり、中国語で言い争っていたという。男性は仲裁に入ったところ、刃物で右鎖骨から右脇腹付近を切り付けられた。命に別条はないが重傷という。
産経新聞が入手した現場付近の防犯カメラ映像によると、犯人とみられる男は背後から被害者とみられる男性に声をかけ、振り向いた男性を切り付けていた。その後、西の方角へ走って逃げる様子が写っていた。
府警によると、男は身長約175センチの細身で白色Tシャツを着用、眼鏡をかけていたという。男性は男について面識がないと説明している。
首都圏の痴漢撲滅強化期間(1~15日)に合わせ、香取署は9日、JR佐原駅(千葉県香取市)などで県立佐原白楊高校の生徒や日本語学校「佐原学園」のネパール人学生らとともに啓発活動を実施した。鉄道利用客らにチラシを配るなどして、注意を呼びかけた。
この日は、約20人が参加。通勤や通学で同駅を利用する女性らに「痴漢にお気を付けください」などと声をかけながら、痴漢や盗撮被害を受けた際の相談の連絡先や目撃したときの望ましい対応などを記したチラシを手渡した。その後、列車に乗り込み、JR下総神崎駅まで車両内でも啓発活動を行った。
参加した佐原白楊高の水楢珠奈さん(3年)は「少しでも痴漢被害を減らしたい」、夏目桃花さん(同)は「不安な人も多いと思うので、活動が抑止力につながれば」と話した。
同署生活安全課の担当者は「痴漢被害に遭ったら迷わず周りに助けを求めてほしい。周りにいる人も知らないふりをせず、しっかり対応すべきだ」と強調した。
痴漢被害を防ぐのとともに、不審者対応を強化しようと、警視庁月島署は9日、三菱UFJ銀行月島支店(東京都中央区)で、行員らを対象とした護身術の訓練を実施した。
行員は2人1組になり、胸ぐらをつかまれた場合や、後ろから抱きつかれた場合などを想定して腕や足の動かし方を確認。参加した内田弥生さん(48)は「具体的な動きを教えてもらい、ただ逃げるだけではダメだと分かった。大学生の娘にも伝えたい」と感想を述べた。
同署の渡部聡子(あきこ)署長は「痴漢は個人の尊厳を踏みにじる重大な犯罪。誰も被害に遭わないよう、もし現場を見かけたら110番をするなど力を貸してほしい」と呼びかけた。
痴漢撲滅に向けた社会機運を高めようと、警視庁愛宕署は9日、新橋駅西口広場内(東京都港区)で痴漢事犯対策強化キャンペーンを実施した。愛宕署員のほか、各鉄道会社の代表や愛宕防犯協力団体など約50人が参加した。
キャンペーンでは警視庁の防犯アプリ「デジポリス」の使用方法を説明。アプリの痴漢撃退機能を用いれば、携帯電話がマナーモードになっていても、音声で助けを求められることなどを伝えた。その後、駅の利用者に広報啓発物を配布した。
キャンペーンに参加した港区の清家愛区長は「痴漢という犯罪を撲滅していくために、みなさんと力を合わせていきたい」と話した。警視庁愛宕署の国崎典和副署長は「デジポリスを活用していただき、困ったときは110番通報してほしい」と述べた。
日大の重量挙げ部などが奨学生の部員から不正に金銭を徴収し、流用していた問題を巡り、警視庁捜査2課は10日、詐欺の疑いで、同部の元監督、難波謙二容疑者(63)=東京都狛江市=を逮捕した。捜査関係者への取材で分かった。
捜査関係者によると、令和4年12月、5年度入学予定の高校3年の保護者4人に対し、噓の内容を伝え、本来免除される授業料などの名目で205万円をだまし取った疑いが持たれている。
重量挙げ部の不正徴収問題は昨年7月に発覚。ほかに陸上部とスケート部でも不適切徴収があったことが判明している。難波容疑者は同月、同大生物資源科学部の教授職を懲戒解雇され、監督も解任された。
日大は昨年12月、被害を受けた元奨学生や保護者への返金を完了したと発表。重量挙げ部の不正徴収は少なくとも平成26年以降約10年にわたっており、それ以前の被害を申し出た人も含め、返金対象者は延べ58人、遅延損害金なども含めた返金総額は5326万6430円に上った。
不正に入手した自動車保管場所証明書(車庫証明書)を使い、車のナンバーを変更したとして、警視庁三田署は有印私文書偽造・同行使などの疑いで、東京都渋谷区代々木の会社員、矢崎哲哉容疑者(41)を逮捕した。容疑について黙秘している。同署は、矢崎容疑者が知人などから報酬を得て、不正な手続きを繰り返していたとみて調べている。
逮捕容疑は令和5年12月~6年1月、駐車場の契約書や印鑑を偽造するなどして同署に車庫証明書を申請し、取得した証明書を関東運輸局に提出して車のナンバーを変更したとしている。
署員による保管場所の実地調査で発覚。同署によると、大阪ナンバーから品川ナンバーに変えていた。
国土交通省近畿運輸局は、運行停止を命じたタクシー車両の自動車検査証の返納などに応じなかったとして、嵐山タクシー(京都市西京区)のタクシー事業の許可を取り消す行政処分を決定した。
処分日は9日で、取り消し日は来月9日。道路運送法に基づく事業者への処分では最も重い。同社は取材に対し「担当者が不在」としている。
近畿運輸局によると、昨年5月に京都市中京区の府道で同社のタクシーが逆走して複数の車と衝突し、3人が重軽傷を負った事故を巡り、京都運輸支局が監査を実施。乗務記録など一部の証拠について、写真撮影や提出要請に繰り返し応じなかったため、今年4月に計6台の車両について最長5日間の運行停止を命令した。しかし、同社からは必要な車検証の返納などが行われなかったという。
同じ電車に乗っていた女性を降車させ、わいせつな行為をしたとして、警視庁日野署は不同意わいせつの疑いで、東京都日野市多摩平の会社員、長島祐太容疑者(38)を逮捕した。「覚えていない」と容疑を否認している。
逮捕容疑は令和6年11月30日午前0時50分ごろ、同じ電車に乗っていた帰宅途中の20代女性をJR豊田駅(日野市)で降車させ、周辺の路上で体を触ったとしている。
同署によると、当時女性は酒に酔っており、長島容疑者は介抱するふりをして女性の胸や尻を触ったという。女性が110番通報し、防犯カメラなどの捜査から長島容疑者が浮上した。
近所に住む男性の脇腹を刃物のようなもので刺して殺そうとしたとして、兵庫県警有馬署は8日、殺人未遂の疑いで、神戸市北区の無職の男(60)を逮捕した。容疑を否認している。男性は救急搬送されたが、命に別条はないという。
逮捕容疑は7日午後8時半ごろ、神戸市北区有野台の路上で、男性(45)の脇腹を刃物のようなもので刺して殺害しようとしたとしている。
同署によると、男性が住む集合住宅の敷地内で、男が不審な動きをしているのを男性が発見。スマートフォンでその様子を撮影していたところ、男に刺されたという。同署が詳しい経緯を調べている。
罪を犯した人の立ち直りを支える保護司の総数が、今年1月時点で前年同期比541人(1・2%)減の4万6043人だったことが、法務省への取材で分かった。担い手の高齢化という従来の課題に加え、昨年5月には男性保護司が自身の担当する保護観察対象者に殺害されるという痛ましい事件が発生。同省は安全確保強化などの対策を進めているが、「事件の影響はまだ予断を許さない」と危惧する声は根強い。
【ひと目でわかる】過去10年の保護司の数と平均年齢
■平均は65・4歳
保護司は保護司法に基づいて法相から委嘱された非常勤の国家公務員だが、給与は支給されない民間のボランティアだ。
令和以降の保護司の数(元日時点)は、元年(平成31年)4万7245人▽2年4万6763人▽3年4万6358人▽4年4万6705人▽5年4万6956人▽6年4万6584人▽7年4万6043人-。4、5年は続けて増加していたものの、ほぼ横ばいとなっている。
法務・検察関係者は「大きな原因の一つに高齢化がある」と指摘する。保護司の平均年齢は元年(平成31年)と2年が65・1歳▽3年は65・0歳、4年65・4歳▽5年と6年65・6歳、7年65・4歳-と上昇傾向にある。別の関係者は「無報酬も要因となっている可能性がある」と推察する。
保護観察の対象は大きく分けると、①少年審判で保護観察処分の決定を受けた非行少年②収容期間満了前の少年院仮退院者③刑期前に刑務所での拘束を解かれ、保護観察に付された仮釈放者④刑事裁判で執行猶予付きの有罪判決を受け、保護観察に付された保護観察付き執行猶予者-の4つ。
同関係者は「やりがいがあることは間違いないが、自己犠牲のボランティアでは、やはり重責に見合わないのではないか」とも話す。
■〝逆恨み〟の末の凶行
保護司を巡っては、ショッキングな事件の「余波」も懸念されている。
昨年5月、大津市の保護司、新庄博志さん=当時(60)=が自宅で保護観察中の無職、飯塚紘平被告(36)=殺人などの罪で起訴=に頭や首をナイフやオノで複数回刺されたり切りつけられたりして殺害された。
飯塚被告は強盗事件で保護観察付きの執行猶予判決を受けており、新庄さんは元年7月から立ち直り支援を担当していた。事件当時は面接中だった。
電車の中などで痴漢被害に遭っても、約3割が相談できなかったという調査結果が示すように「この人、痴漢です」と声を出せず、被害を訴えにくい現状が課題だ。警察当局がアプリの利用などを呼びかけるなか、人工知能(AI)を活用したチャットボット(自動会話プログラム)への書き込みを機に容疑者の摘発につながるケースも。関係者は「例外的」とするが、人が薄着になる夏は痴漢被害が増える傾向にあり、対策が急がれる。
【ひと目でわかる】痴漢被害に遭った時、誰かに相談したか 最も多いのは?
■今回は迅速対応できたが…
5月28日午後、阪急京都線大阪梅田行きの特急の2人掛け座席で、横並びに座った女性(31)の胸付近に断続的に左肘を当てる不審な男(69)がいた。京都府警向日町署によると、女性はスマートフォンから阪急のチャットボットサービスに「痴漢被害にあっている」と書き込み、SOSを発信した。
書き込みを受けて長岡天神駅(同府長岡京市)に到着した電車に駆けつけた駅員が男の身柄を確保。府迷惑行為等防止条例違反の疑いで現行犯逮捕された男は、「自分の左肘が女性の右脇付近に触れていたのは分かっていた」などと供述している。
阪急によると、チャットボットは運行状況などの問い合わせ対応のため令和3年から本格導入された。今回は被害女性の書き込みがAIで対応できない内容だったため、担当者が詳しい状況を聞き取った。一方、チャットボットは痴漢被害の通報を想定したものではないとして、担当者は「今回は昼間だったため迅速に対応できたが、対応できないこともある」と推奨していないという。
■「何もできない」4割超
チャットボットへの書き込みが摘発につながったケースは異例といえるものの、突然の痴漢被害に「怖くて声が出ない」という人は少なくない。
内閣府が昨年公表した若年層の痴漢被害に関するオンライン調査結果によると、16~29歳のうち約10%が痴漢被害を経験したことがあると回答した。
被害時の対応(複数回答)について、「とっさのことで何もできなかった」と答えたのは42・7%。「怖くて体が動かなかった」は32・5%だった。また周囲の人に助けを求めたのは2・9%にとどまった。警察に相談したのはわずか8・0%で、30・6%がどこにも相談しておらず、「どこに相談してよいのか分からなかった」などの理由が挙がるなど、相談体制整備などの課題が浮き彫りになった。
■防犯アプリの活用を
捜査員が身分を偽って闇バイト募集に応募して犯人グループに接触する「仮装身分捜査」で、警視庁は9日、5月に特殊詐欺事件の容疑者1人を詐欺未遂の疑いで摘発したと明らかにした。仮想身分捜査による摘発は全国で初めて。警視庁は、犯人グループに対抗措置をとられることを防ぎ、捜査員の安全を確保するためなどとして、事件の詳細について明らかにしていない。
捜査関係者によると、首都圏1都7県で活動する詐欺グループに絡み、SNS(交流サイト)上での犯罪実行者の募集に同庁の捜査員が架空の身分証を提示して応募し、仮装身分捜査を実施。容疑者1人の摘発に至ったという。被害に遭いそうになった人に接触して状況を伝え、被害を未然に防いだ。
捜査幹部は「犯行の具体的な方法を事前に察知して被害を未然に防止することと、容疑者を検挙することの両面において意義があった」としている。
仮装身分捜査を巡っては警察庁が1月に実施要領を策定し、全国の警察に発出。一部の都道府県警で運用が始まっていた。
9日午前0時ごろ、兵庫県伊丹市池尻の集合住宅で、1階に住む無職の女性(90)方に男が押し入り、女性の顔などを鈍器のようなもので殴り、「10万円出せ」と脅した。女性が拒否すると、男は何も取らずに徒歩で逃げた。女性は額などに軽傷を負ったが、命に別条はないという。兵庫県警伊丹署は強盗致傷事件として捜査している。
同署によると、女性は1人暮らしで、足腰が弱いため車椅子で生活。キッチンで水を飲んでいたところ、玄関から男が入ってきて「1人か」などと話した後に突然、殴りかかり現金を要求してきた。男は20代くらいで野球帽と手袋、白いマスクを身につけ、黒っぽい色の服を着ていたという。
男が逃げた後、女性は電話で近くに住む友人に助けを求め、事件が発覚した。
【ソウル=桜井紀雄】韓国のソウル高裁は9日、2022年の大統領選に絡み虚偽事実を述べたとして公職選挙法違反罪に問われた李在明(イ・ジェミョン)大統領について、今月18日に予定されていた差し戻し控訴審の初公判を延期すると発表した。高裁は、内乱と外患の罪を除き大統領は在任中、刑事訴追されないと定めた憲法84条に基づく措置だと説明。次回期日を指定しない事実上の〝無期限〟延期とした。
李氏の在任中は公判が開かれない可能性が高まった。84条に関し、検察などによる逮捕や起訴だけでなく、刑事裁判も含まれるかどうかは明確な規定がなく、論争となっていた。高裁は刑事裁判が含まれると判断したとみられる。
李氏は自治体首長時代の都市開発事業を巡る不正疑惑などで計5件の刑事裁判を抱えており、他の事件を担う裁判所も審理の棚上げを決めるのか注目される。
立憲民主党の辻元清美代表代行は9日の記者会見で、衆院法務委員会で審議されている選択的夫婦別姓制度導入に向けた国民民主党案について、自民党の別姓推進派と公明党が賛同すれば立民も歩調を合わせると表明した。「国民民主案に公明も自民の賛成派もみんなで集まるのなら、私らも喜んで集まって成立に向けて歩みを進めていきたい」と述べた。
衆院法務委では、立民と国民民主がそれぞれ提出した選択的夫婦別姓制度の導入を目指す民法改正案と、日本維新の会提出の旧姓の通称使用拡大に向けた戸籍法改正案の計3法案が議論されている。
立民案と国民民主案の違いは子供の姓の決め方で、立民案は婚姻時に定める。国民民主案は婚姻時に決めた戸籍の筆頭者と同じにするとしており、両党の法案提出者は国会答弁で法的効力は同じだと認めている。国民民主案に賛同する理由について、辻元氏は「法的効力も一緒ということが委員会の答弁でも明らかになった。だから自分たちが出している法案に固執しない」と説明した。
衆院法務委はいずれの会派も単独で過半数に達しないため、3法案は成立のめどが立っていない。立民には国会議論で民法改正案が多数を占めたとの爪痕を残す狙いがある。国民民主は保守層の反発を踏まえ、参院選前に立民と接近することに大きな抵抗があり、立民の「抱きつき作戦」の行方は見通せない。
一方、与野党は9日の衆院法務委理事懇談会を開き、11日に5時間の質疑を行うことで合意した。立民から「一定の結論を得なければならない」との意見は出たが、採決日程は議題に上らなかったという。立民の黒岩宇洋氏(野党筆頭理事)が理事懇後、記者団の質問に答えた。
飲食店で女性のスカート内を盗撮しようとしたとして、京都府警上京署は9日、性的姿態撮影処罰法違反の疑いで、京都市右京区西京極橋詰町の会社員、沢田侑容疑者(33)を逮捕した。容疑を認めているという。
逮捕容疑は3月27日午前2時50分ごろ、大阪市北区の飲食店で、飲食中だったいずれも21歳の女性2人のスカート内にスマートフォンを向け、下着を撮影しようとしたとしている。
上京署によると、被害女性が容疑者の犯行の様子を動画で記録しており、犯行が発覚した。3人には面識があったといい、同署が詳しい経緯を調べる。
9日午後1時40分ごろ、人工島・夢洲(大阪市此花区)内にある大阪・関西万博会場で、「ガソリンのようなにおいがする」と運営主体の日本国際博覧会協会(万博協会)が、会場内にある大阪市消防局の出張所「大阪・関西万博消防センター」に連絡した。センターは現場周辺を調査したが、特に異臭などは確認されなかったという。搬送者は出ていない。
大阪市消防局によると、通報を受け、救急隊員らが会場内を調査したがガソリンのにおいなど異臭は確認されなかったという。
会場外から何らかの臭いが流れてきた可能性もあるとみて今後、万博協会が調査する方針。
痴漢や盗撮の被害が相次ぐ中、電車内での犯罪を減らそうと、警視庁大崎署は9日、JR大崎駅前で痴漢撲滅キャンペーンを実施した。俳優の高田里穂さんが一日警察署長を務め、駅の利用客らに防犯を呼びかけた。
高田さんはトークショーで、自身の防犯対策について「なるべく夜道を一人で歩かない。イヤホンはつけない。スマートフォンのライトをつけて歩くようにしている」と述べ、防犯意識を高く持つことの大切さを訴えた。
大崎署によると、昨年の都内の痴漢の摘発件数は725件で、その多くが通勤時間帯の発生だった。若林麻美署長は「自分が被害に遭ってしまったら声を上げて助けを求める。そして、痴漢行為を見かけたとき、助けを求められたときにはぜひ手を差し伸べていただきたい」として周囲の協力が不可欠であることを強調した。
埼玉県三郷市で5月、小学生の列に乗用車が衝突し男児4人がけがをした事故で、さいたま地検越谷支部は6日、自動車運転処罰法違反(過失運転致傷アルコール等影響発覚免脱)と道交法違反(ひき逃げ)の罪で、乗用車を運転していた中国籍の解体工、鄧洪鵬容疑者(42)を起訴した。
起訴状によると、鄧被告は5月14日、酒の影響で運転に支障がある状態で乗用車を運転し、路側帯を歩いていた4人に衝突してけがを負わせたうえに逃走し、アルコールの影響の有無などが発覚するのを免れる行為をしたとしている。
一緒に乗用車に乗ったとして、道交法違反(酒気帯び運転同乗)の疑いで逮捕された中国籍の男性(25)は不起訴にした。「警察と捜査したが、起訴しないという判断に至った」としている。
埼玉県警捜査1課などは9日、強盗致傷の疑いで、インド国籍で茨城県結城市の無職、シャルマ・アマン容疑者(31)らインド人とネパール人の4人を逮捕したと発表した。県警は認否について明らかにしていない。
逮捕容疑は、4人は共謀して3月14日午後3時20分ごろ、埼玉県吉川市の市道を歩いていた人材派遣会社の男性社長(52)の顔面にスパイスのようなものを塗り付けて目にけがを負わせたうえ、持っていた現金約780万円入りのバッグを奪おうとしたとしている。
アマン容疑者は令和6年10月から男性が経営する人材派遣会社で働いていた。事件当日、男性は吉川市内の派遣先で働いている社員に給料を届ける途中だった。県警は計画的な犯行とみて調べている。
駅構内のエスカレーターで女性のスカート内を撮影しようとしたとして、警視庁蔵前署は、性的姿態撮影処罰法違反(撮影未遂)の疑いで神奈川県秦野市の会社員、鈴木浩二容疑者(47)を現行犯逮捕した。容疑を認めている。
逮捕容疑は6月7日午前11時ごろ、東京都台東区の都営大江戸線新御徒町駅構内のエスカレーターで、10代女性に後ろから近づき、スマートフォンのカメラでスカート内を撮影しようとしたとしている。近くにいた警察官にその場で取り押さえられた。
5~6月にかけて同様の被害が4、5件あり、同署などは防犯カメラ捜査などで犯人の動きを分析し、私服警官による警戒を強化していた。鈴木容疑者は事件の約1時間前に駅構内に現れ、現場付近にとどまっていたという。
警察官をかたり捜査名目で現金などをだまし取る詐欺が増加している。現金をだまし取るにとどまらずわいせつな画像などを要求するなど手口は巧妙化、悪質化している。携帯電話に国際電話からかかってくるケースが多く、警察庁は不要な国際電話の着信規制をするとともに、「警察は交流サイト(SNS)やメッセージアプリで連絡することはない」とニセ警察官詐欺に注意を呼びかけている。
【画像】警察官をかたる詐欺電話の着信画面。愛知県警本部の電話番号が表示されていた
警察庁によると、特殊詐欺の被害額は、今年に入り4月末までに約391億8千万円が確認され、そのうち警察官をかたる手口は約247億3千万円で6割を占める。20、30代の被害者も増加しているという。
犯行に利用される電話番号は「+80」などから始まる国際電話が多い。
被害者が犯行グループに取り囲まれて、受け子にさせられ、新たな被害者とともに金融機関で現金を振り込まされる手口も確認されている。
別の手口では、被害者宅の固定電話に電話があり、自動音声ガイダンスで「問い合わせをしたい場合は続けて番号を押して」などと言われ、番号を押したところ警察官を名乗る男が出た。メッセージアプリを携帯電話にインストールするよう指示された上、「あなたのお金が犯罪に関与しているか判断する」と言われ、1億2930万円を振り込まされた。
さらに、警察官をかたり現金をだまし取ったうえ、わいせつな行為を要求する手口も2~5月に6件発生。電話はいずれも男の声で、被害者はいずれも女性だった。
ある女性の元には、携帯電話に「+数字」の国際電話番号で警察官を名乗る男から着信があった。男は「口座が犯罪に利用されている」「身の潔白を証明するために指定された口座に現金を送金する必要がある」などと言い、女性は指定された口座に現金を振り込んだ。
被害はそれにとどまらず、SNSのビデオ通話で「身体的な特徴を確認する」などと指示され、上半身を裸にされるなどの性的な被害に遭ったという。
また、別の女性は携帯電話に通信会社を名乗る男から「携帯電話が利用停止になる」などと言われたという。その後、警察官を名乗る男から「逮捕を逃れるために金銭が必要」「24時間監視する必要がある」などと電話があり、女性は通信アプリのビデオ通話機能でトイレや入浴中の映像を送信させられるなどの被害に遭った。
全国で年1万人以上の高齢者が転倒などの事故で死亡している。命を落とさなくても、転倒は体の機能を損ね、生活の質の低下を招きやすい。予防するには転びにくい体づくりとともに、転んだときの「転び方」を学んでおくことも重要だ。全日本柔道連盟はシニアを対象に転倒予防の講座を開催し、柔道の受け身を応用した転び方を伝授している。
「大事なのは頭。あごを引き締めることで頭を守ります」。元東海大学柔道部部長で同大名誉教授の中西英敏さん(67)の声が柔道場に響いた。
5月21日、千代田区立スポーツセンター(東京)で開かれた全柔連主催のシニア向け転倒防止講座。広い柔道場では、同区内の50~80代の男女10人ほどがトレーニングに臨んでいた。
転倒したときに大事なのは頭を守ることだ。中西さんらの指導のもと、参加者たちは背中を畳につけて膝を曲げ、息を吐き、頭をゆっくり持ち上げ、あごを引いてへそを見る動作(頭の持ち上げ)や、頭を上げて手を胸の前で組み、息を吐き、両足が重ならないように体を横に向ける動作(体の横向き)などを繰り返した。
転倒では衝撃を分散することも、けが防止に有効だ。寝た状態で頭が畳につかないように首を固定した上で両腕全体で畳をたたく▽左右に転がりながら、右手、左手で片腕ずつ畳をたたく▽立て膝の姿勢から片腕を体の内側に入れ、肩、背中の順に畳につけ最後に畳をたたく(横受け身)-。畳をたたく反発力と接地面積を広げることで衝撃を軽減する、柔道の受け身の応用だ。強くたたく必要はないという。
トレーニングは休憩をはさみながら1時間半に及んだ。前に転倒しそうなとき、左右どちらの足が出しやすいかを確認したり、膝を高く上げて前に進みバランス感覚を養ったりするトレーニングのほか、「5.5引く2.5は」と言われたらすぐ3人組を作るなど、とっさの状況判断を培う訓練も行われた。
中西さんは「転倒して骨折し、日常の行動ができなくなると、体も頭も衰えてしまう」と話す。
全柔連では柔道が幅広い世代の健康づくりに役立つことに着目。昨年から月に2回のペースで講座を開催している。
児童ポルノに関する事件の記録をカラーコピーして自宅に持ち出したなどとして、京都地検は6日、30代の男性事務官を懲戒免職処分とした。事務官は「性的欲求を満たすためにやった」などと説明したという。処分は同日付。
【イラストで解説】子供と接する仕事に就く人の性犯罪歴を確認 「日本版DBS」のイメージ
京都地検によると、事務官は3~4月、地検内で児童買春・ポルノ禁止法違反事件の記録をカラーコピーし、自宅に持ち出した上で、コピーをスマートフォンで撮影、19点の児童ポルノ画像を所持した。また昨年11月~今年1月、京都市の駅などで女性の下着などを3回にわたって盗撮した。
事務官は事件記録や証拠品などを管理する立場にあった。「事件記録を撮影した画像がスマホに保存されている」との情報提供があり、地検が事実関係を調べていた。
京都区検は6日、児童買春・ポルノ禁止法違反(所持)や性的姿態撮影処罰法違反の罪で事務官を京都簡裁に略式起訴した。同簡裁も同日、罰金100万円の略式命令を出した。
京都地検は「極めて遺憾であり、深くおわび申し上げる」としている。
警察官を装う詐欺師から逮捕状を見せられて、果たして冷静に詐欺だと見破ることができるだろうか。大阪府警特殊詐欺捜査課が先月12日に発表した約2億7千万円がだまし取られた特殊詐欺被害では、偽の令状の存在が被害を生んだ。
府警によると、被害に遭った府内の80代女性は4月下旬、兵庫県警の捜査員などを名乗る男らから「特殊詐欺事件の振込先にあなたの口座が使われ、逮捕状が出ている」と連絡を受けた。男らはSNS(交流サイト)を通じて逮捕状と実際には存在しない「機密保持約定書」の画像を送り、「誰かに相談したら罰則がある」と警告。女性は周囲に相談できぬまま金融機関の貸金庫に保管していた金品を引き出し、何者かにだまし取られたという。
犯行に用いられた偽の逮捕状が報道陣に公開されたが正直、見抜ける自信はない。捜査関係者も「そもそも本物の令状を見たことがない人も多く偽物と判別することは難しい」と話す。
ただ、詐欺だと見抜くポイントも存在する。実際の警察はSNSで令状の画像を送ることはなく、口座を指定して現金を送金させることもない。
特殊詐欺は対策が練られるたびに別の手口に転じる。以前に流行した手口も記憶が薄れたころに再び行われると、だまされてしまうのも不思議ではない。
とはいえ、コツコツと積み重ねてきた資産を巻き上げられるのは非常に腹立たしい。詐欺の撲滅のためには捜査当局の摘発だけでなくわれわれの犯罪手法に対する知識の向上も必須だ。(鈴木文也)
開催中の大阪・関西万博で、各国の共同館においてパビリオンを出展するパキスタン。ピンクの巨大な岩塩が積み上げられた独特の形状で、多くの来場者の注目を集めている。パビリオンディレクターを務めるムハンマド・ナシール氏に狙いなどを聞いた。
――独創的なパビリオンだ
「テーマはユニバース・イン・グレイン・オブ・ソルト(一粒の塩のなかの宇宙)だ。パビリオンはタイプCで小規模だが、特産のピンクソルトによる巨大な岩塩を何段にも積み上げたタワーが立ち並ぶ、独特の形状をしている。これだけ高い純度のピンクソルトを生産できるのは世界でパキスタンだけだ」
――伝えたいことは
「わが国には300キロに及ぶ長大な岩塩の山脈があり、それは8億年前に生成されたものとされる。人々は、まずこのピンクソルトのタワーを見て驚き、そこから、パビリオンの壁一面に描かれた絵や、映像などを通じ、パキスタンという国の深い歴史と、自然の豊かさを感じてもらうことができる。パビリオンの大半を岩塩で構成したのは、そのような狙いがある。館内ではまた水蒸気を吹きかけることで、ピンクソルトのミネラルを感じることができる。設置された椅子に座ってみてほしい。私たちはこの空間をヒーリング・ガーデン(癒しの庭)と名づけた。あなたもきっと、癒されるはずだ」
――文化面での取り組みは
「万博への出展では特に、文化交流とソフト面での外交の活発化をはかる考えだ。パキスタンの経済、貿易の可能性に注目してほしい。女性活躍のセミナーなども計画している。私自身、2013年から大阪で総領事を務めたが、ここに再び来ることができてとても光栄だ。またナショナルデーは8月14日に実施される。本国から閣僚の訪日が予定されている。この日はパキスタンを構成する6つの自治体から音楽家や舞踊団が訪れ、終日公演が行われる計画だ。ぜひ楽しんでほしい」(聞き手 黒川信雄)
沖縄県警は5日、天皇、皇后両陛下と長女の敬宮(としのみや)愛子さまの沖縄県ご訪問に伴う警備を担当していた警察官を殴ったとして、公務執行妨害の疑いで住所、氏名、職業、年齢いずれも不詳の男を逮捕した。男は20~30代とみられ、ご訪問に対し、抗議していたという。県警は捜査に支障があるとして認否を明らかにしていない。
【写真】5日、小桜の塔で供花された天皇、皇后両陛下と長女の敬宮愛子さま
天皇ご一家は5日午前、米軍に撃沈され約1500人が犠牲になった学童疎開船「対馬丸」の慰霊碑「小桜の塔」(那覇市)を初めて訪れ、供花された。塔に隣接する対馬丸記念館では事件当時の詳細な状況や遺品などをご覧になった。
捜査関係者によると、男はご訪問に反対する約20人の集団とともに路上で抗議活動をするため規制線を越えようとし、警視庁から応援で派遣された警察官と押し問答になったという。この際、男は「なんでいけないんだ」などと奇声を上げたとされる。男らの集団は道路の使用許可を得ずに、ご訪問への抗議活動を始め、対馬丸記念館方面に向かおうとしていたという。
逮捕容疑は5日午前9時4分ごろ、那覇市久米の路上で、30代の男性警察官の顔を1回殴る暴行を加え、職務の執行を妨げたとしている。
和歌山県警は、電車内での痴漢・盗撮被害防止の呼び掛けに協力する「痴漢・盗撮撲滅大使」を、和歌山電鉄伊太祈曽駅(和歌山市)のネコ駅長「よんたま」に委嘱した。約2年間、初代の大使を務めた貴志駅(同県紀の川市)のネコ駅長「ニタマ」には感謝状が贈られた。
委嘱式には、ニタマとよんたまのほか、同電鉄の小嶋光信社長や県警人身安全対策課の西川昌弘課長、和歌山東署員らが参加。西川課長からよんたまには委嘱状が、ニタマには感謝状がそれぞれ交付された。
よんたまには、警察官の制服をモチーフにして特別に作られたマントがかけられたほか、「痴漢・盗撮撲滅大使」を示すチャームをニタマから引き継いだ。
小嶋社長は「よんたま駅長は『頑張るニャー』と任務を果たしたいと元気いっぱい言っている。ニタマ駅長は『しっかり役目を果たせてうれしいニャー』と言っている。先輩として見守ってくれれば」と述べた。
県警によると、令和6年の県内での痴漢の検挙件数は10件(5年は14件)、盗撮は56件(同59件)に上った。
和歌山東署の堀内淳司生活安全課長は「悪質な犯罪である痴漢・盗撮の撲滅ができるよう取り締まるとともに、よんたま駅長の力を借りながら啓発にも取り組んでいきたい」と話した。
別人になりすまし、英語検定試験「TOEIC」の試験会場に侵入したとして、中国籍の京都大大学院生の男が現行犯逮捕された事件で、警視庁野方署は6日、3月に別の試験会場で、受験票を偽造して受験したとして、有印私文書偽造・同行使の疑いで男を再逮捕した。捜査関係者への取材で分かった。
男は王立坤容疑者(27)。調べに対し、黙秘を続けている。警視庁は、王容疑者が十数件、同様の不正受験を繰り返し、同じ教室にいる仲間に試験の解答を伝えていたとみて調べている。
再逮捕容疑は3月、東京都新宿区のTOEICの試験会場で、予備の受験票に、偽の個人情報を記入して受験したとしている。
捜査関係者によると、この試験では、王容疑者が受験の申し込みに使用していた住所と、同じ住所で10人が受験を申し込んでいた。郵便番号によって受験会場が割り当てられる仕組みを悪用したとみられ、警視庁は組織的な背景を含め、詳しい状況を調べている。
王容疑者は先月18日、板橋区の試験会場で偽の身分証明書を提出し、正当な理由なく侵入したとして、建造物侵入の疑いで現行犯逮捕され、有印私文書偽造・同行使の容疑でも送検されていた。この試験でも、王容疑者と同じ住所で43人が受験を申し込んでいたことが判明している。
日本の宇宙ベンチャー「アイスペース」(東京都港区)は6日、同日午前4時17分の月面着陸を目指した同社2機目の月着陸船が、着陸予定時刻ごろから通信が途絶え、状況を把握できない状態になったと発表した。着陸の成否は不明で、同社が確認を急いでいる。
着陸船は、同日午前3時15分ごろ、月の高度約100キロを周回する円軌道から離脱した。主エンジンを噴射して減速し、補助エンジンも使って姿勢を制御しながら約1時間かけて降下。月の北極に近い、「氷の海」と呼ばれる平坦(へいたん)な場所への着陸を目指した。
その間、機体との通信は維持され、地球の司令室から速度や高度、飛行姿勢などが把握されていた。だが、着陸予定時刻を過ぎると、通信が途絶し、機体の状態が把握できなくなったという。
通信途絶の原因や着陸の成否などについて、同社で確認を急いでおり、同日午前9時から記者会見を開き、把握できた状況について説明するとしている。
ロシアの侵略を受けるウクライナの首都キーウなど各地で5日夜から6日未明にかけて、露軍による大規模なミサイル・ドローン(無人機)攻撃があった。ウクライナメディアによると、同国空軍のイグナト報道官は6日、地元テレビで、露軍がミサイル44発とドローン407機を発射したと明らかにした。露軍の夜間攻撃としてはウクライナ全面侵攻後で過去最大級の規模とみられる。
これに先立ち、プーチン露大統領は4日のトランプ米大統領との電話会談で、ウクライナが1日に実施した露空軍基地への一斉ドローン攻撃に対して「報復」する意思を伝達。今回の大規模攻撃は「報復」の一環である可能性がある。
ウクライナのゼレンスキー大統領は6日、ウクライナ各地の計9州が攻撃を受けたとし、「都市と一般生活への攻撃だ」とロシアを非難した。今回の攻撃により少なくとも国民3人が死亡し、49人が負傷したと明らかにした。また、死傷者数はさらに増える恐れがあるとした。
イグナト氏によると、ウクライナ空軍は今回の攻撃で、最大で30発の露軍のミサイルと200機のドローンを撃墜した。
知人のクレジットカード情報を使用して動画コンテンツを購入したとして、警視庁青梅署は、電子計算機使用詐欺の容疑で、東京都墨田区八広の写真家、谷口達郎容疑者(44)を逮捕した。容疑を認めている。
逮捕容疑は令和6年3月、知人のクレジットカード情報を使用して、インターネット上で6324円分の動画コンテンツ8点を購入したとしている。
同年6月、身に覚えのない利用記録を不審に思った知人が同署に相談し発覚。カードの通信記録から、谷口容疑者が浮上した。谷口容疑者は人気恋愛リアリティー番組「バチェロレッテ・ジャパン」のシーズン1などに出演していた。
痴漢や盗撮の被害が相次ぐ中、電車内での犯罪を減らそうと、警視庁八王子署は6日、JR八王子駅前で痴漢被害防止キャンペーンを実施した。同署の他、地元の防犯協会などの関係者が参加し、駅の利用客に防犯を呼びかけた。
キャンペーンでは警視庁の防犯アプリ「デジポリス」の利用方法などが記された啓発資料やウエットティッシュを配布。同署の吉井英樹生活安全課長は、痴漢被害は午前7~9時に多く発生するとして、混雑した車両や、車両のドア付近はできるだけ避けるよう注意を呼び掛けた。
活動を終え、八王子防犯協会の山本通陽会長は「皆さんが関心をもって資料を受け取ってくれて、うれしかった。今回のように注意喚起をして、まず被害について知ってもらうことが大事」と語った。
東京都町田市の法人3社に対し、爆破などを予告する脅迫文を送って業務を妨害したとして、警視庁町田署は、威力業務妨害の疑いで、神奈川県相模原市中央区、職業不詳、渡部俊介容疑者(62)を逮捕した。渡部容疑者は「営業電話をやめさせるために警告として脅した」と容疑を認めている。
逮捕容疑は、3月11日と同月31日、相模原市内からインターネット回線を介して、町田市の法人3社に「ビルを爆破する。入居者を誰でもいいから殺してやる」などとする文章をFAX送信し、業務時間の縮小や警戒強化を余儀なくさせたとしている。
町田署によると、渡部容疑者は3社のうち1社から営業電話を受け、煩わしく感じていたという。3社は同じビル内にあり、渡部容疑者が他の2社も営業に関与していると誤認し、無差別に脅迫文を送ったとみられる。
3社はいずれも5月に町田署へ被害届を提出していた。同署によると、昨年11月にも3社から同様の相談があったといい、関連を調べている。
神戸市営地下鉄三宮駅のホームで男性運転士を殴ったとして、兵庫県警生田署は4日、傷害の疑いで神戸市長田区雲雀ケ丘の自営業、山田治彦容疑者(53)を逮捕した。「顔面を殴ったことに間違いない」と容疑を認めている。
逮捕容疑は4日午後4時25分ごろ、神戸市営地下鉄三宮駅のホームで、男性運転士を殴りけがをさせたとしている。
同署によると、山田容疑者が男性運転士を殴る様子を目撃した男性が110番。山田容疑者は現場から立ち去っていたが、午後4時55分ごろ、現場から約350メートル離れた路上にいたところを署員が発見し、緊急逮捕した。
男性運転士は救急搬送されたが、意識はあり、命に別条はないという。同署が詳しい経緯を調べている。
元産経新聞記者の小野義雄(おの・よしお)さんが5月31日、心不全のため死去した。81歳。葬儀・告別式は近親者で執り行った。喪主は妻、清子(せいこ)さん。
小野さんは昭和44年、産経新聞社入社。49~50年の連続企業爆破事件を巡り、大道寺将司元死刑囚逮捕の瞬間をスクープ撮影。「犯人グループ きょういっせい逮捕」の報道は新聞協会賞を受賞した。著書に「警視庁取調官 落としの金七事件簿」などがある。
「警察のことを一番理解してくれた記者」 元警察庁長官、国松孝次さん
元警察庁長官の国松孝次さんは警察庁担当記者だった小野義雄さんと交流を続け、5月17日にも旧交を温めていた。小野さんは交流サイト(SNS)に国松さんとの出会いを「人生の宝物」と記載。国松さんは「仕事にいちずな人で、サツ(警察官)とブンヤ(新聞記者)はけんかをすることもあった。厳しいことも書くが、警察のことを信頼し、一番理解してくれていた。警察担当としてもっとも良質な新聞記者だった」と、小野さんをしのんだ。
高配当が得られるとうたい、潜水艇事業などへの投資を持ちかけ不正に金を集めたなどとして、京都府警は4日、出資法違反(預かり金禁止)と金融商品取引法違反(無登録営業)の疑いで、東京都世田谷区池尻の潜水艇開発会社社長、徐世昌(ソセチャン)容疑者(52)=韓国籍=ら男女5人を逮捕した。府警は5人の認否を明らかにしていない。
府警は容疑者らが元本保証や高配当をうたい、全国の約1万5千人から約66億円を集めたとみて全容解明を急ぐ。
5人の逮捕容疑は令和3~5年、金融庁の登録を受けずに、潜水艇を使った事業などへの出資を勧誘したとしている。また徐容疑者らは4~5年ごろ、男女3人に配当金を支払うと約束して現金計約710万円を集めたとしている。
出資者の男性から「配当金が支払われない」などと相談を受けた府警が捜査していた。
占いサイトで宝くじの高額当選を引き当てるなどとうたい、高齢女性から現金をだまし取ったとして、警視庁捜査2課は4日、詐欺の疑いで、いずれも職業不詳の青木雄也(44)=東京都板橋区、佐野誠(42)=新宿区=両容疑者ら男女8人を逮捕した。警視庁は認否を明らかにしていない。
青木、佐野両容疑者は詐欺グループの指示役とみられる。
青木容疑者らの逮捕容疑は、共謀して昨年5月下旬~今年3月上旬、熊本県内の70代女性に対し、占い鑑定師を装って、「宝くじの高額当選を必ず引き当てる」などと伝え、350回以上にわたり現金など計約750万円をだまし取ったとしている。
捜査2課によると、詐欺グループは何らかの方法で入手したメールアドレスに、「あなたの運気がよくなるようにお祈りする」「運気がよくなるので私の鑑定を受けなさい」などとメッセージを送り、占いサイトに誘導。サイト上でも「高額当選を引き当てることができる」「当選する日が分かります」などと虚偽の内容を伝え、「鑑定料」名目で現金を振り込ませていたという。
女性が振り込んだ口座2つのうち1つには、5年8月~今年2月にかけて、約10人から約5千万円が振り込まれていた。グループが使用していた口座はほかにも確認されており、警視庁はほかにも同様の被害があるとみて全容解明を進める。
大阪府吹田市のマンション一室で遺体で見つかった女性(26)と1歳と2歳の娘の死因について、大阪府警吹田署は4日、司法解剖の結果、いずれも窒息死だったと発表した。署は市内の別の場所で死亡していた女性の夫(26)が無理心中を図ったとみて詳しい状況を調べている。
署によると、夫の死因は全身を強く打ったことによる多発外傷。自宅から約1・5キロ離れた歩道橋の下で倒れており、橋から転落したとみられる。夫の死亡推定時刻は2日午前6時15分ごろ、母娘3人は同日の午前5時ごろとしている。
女性は首を絞められ、娘2人は首を圧迫されていた。3人ともベッド上で腹部から出血した状態で倒れていたが、出血量が少なく、傷は死亡直前か死後につけられた可能性が高いという。
ベッド近くのテーブルには娘の名前などを記して「ごめんね」と書かれたメモが残されていた。署は夫が母娘3人を殺害後、歩道橋まで移動し、飛び降り自殺を図ったとみて捜査している。
東京都内やその周辺でコカインを使用したとして、警視庁新宿署は5日、東京・歌舞伎町を拠点に若者の支援などを行う公益社団法人「日本駆け込み寺」の元事務局長、田中芳秀容疑者(44)を麻薬取締法違反(使用)の疑いで再逮捕した。容疑を認めている。捜査関係者の取材で分かった。
田中容疑者は5月18日、コカイン所持の疑いで現行犯逮捕されていた。捜査関係者によると、逮捕後の尿検査でコカインの陽性反応が出たという。
同署は同月23日に田中容疑者の自宅を家宅捜索し、複数のコカイン袋と微量の大麻を押収していた。田中容疑者は調べに対し「コカインは夜中にくる相談に対応するために眠気覚ましで使用した。大麻は翌日にリラックスしたいから使った」と供述。入手方法については「歌舞伎町の黒人に声をかけて現金で買っていた」と話しているという。
告発者の保護を強化する改正公益通報者保護法が4日の参院本会議で可決、成立した。同法を巡っては従来、外部組織への通報を含む体制整備が企業や自治体に義務付けられてきたが、斎藤元彦兵庫県知事は3月の記者会見で「体制整備義務が内部通報に限定されるという考え方もある」と発言。消費者庁から公式見解と異なると指摘される事態となった。斎藤氏は4日の定例会見で、法改正を踏まえ「適切にやっていきたい」と述べたが、今後も対応が注視されることになる。
同法では、通報者が不利益な取り扱いを受けないようにする体制整備を企業や自治体に義務化。消費者庁によると、メディアなどへの外部通報への対応についても、体制整備義務が規定される。
ただ、斎藤氏は3月26日の会見で「体制整備義務の対象は、外部通報も含まれるという考え方がある一方で、内部通報に限定されるという考え方もある」と言及した。これに対し消費者庁は4月、公式見解と異なる認識だと県に指摘。さらに5月22日に全国の自治体などに出した通知文では、同法が内部通報者に限らず、消費者団体やメディアなど組織外部への通報者にも保護措置を求めていると記載した。
これを受け、兵庫県も公益通報者保護法の内容や通報者捜しをしないことなどを職員に周知するための通知を発出した。斎藤氏は4日の会見で「しっかり法改正の内容を踏まえ、県の対応を適切にやっていきたい」と述べたが、法改正を受けた具体的な対応などを示すことはなかった。
別の人物になりすまし、英語検定試験「TOEIC」の試験会場に侵入したとして、中国籍の京都大大学院生の男が現行犯逮捕された事件で、男が受験の申し込みに使用した住所と、同じ住所で43人が受験を申し込んでいたことが4日、捜査関係者への取材で分かった。警視庁は、男らが郵便番号によって受験会場が割り当てられる仕組みを悪用し、組織的に不正受験を行っていたとみて調べている。
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5月18日に東京都板橋区の試験会場で現行犯逮捕されたのは、王立坤容疑者(27)。
捜査関係者によると、容疑者が当日に着用していたマスクから、不織布に挟まれ、3~4センチほどの小型マイクが見つかった。同じ教室にいる仲間に、試験の解答を伝えようとしたとみられる。事件当日、容疑者が受験予定だった教室では約50人のうち、約3割に当たる14人が欠席した。容疑者の逮捕を知り、受験を取りやめた人もいたとみられる。
王容疑者は今年3月にも、都内の別の会場でTOEICを受験。この際にも、約10人の受験者が容疑者と同じ住所で受験を申し込んでおり、不正受験を繰り返していた可能性がある。逮捕直後の調べに、「お金に困ってアルバイトを探していた。令和6年冬ごろ、『試験を受けたら報酬を渡す』という中国語のメッセージが届いた」と説明したという。
知人から外国製の高級腕時計1個を詐取したとして京都府警は5日、詐欺の疑いで、京都市南区唐橋赤金町の会社役員、小松直哉容疑者(40)を逮捕した。「詐欺をするつもりでやったわけではない」などと供述し、容疑を否認している。
【オーナー怒り】「トケマッチ」腕時計860本超、18億円相当が未返却
小松容疑者は「マグマ小松」と交流サイト(SNS)などで名乗り、紳士オーダースーツ販売店を展開していた。
逮捕容疑は昨年9月30日、京都市右京区の不動産会社の男性役員が2億2千万円で購入した外国製の腕時計1個について、「2億3千万円で転売できる」などと持ちかけ、だまし取ったとしている。
府警によると、腕時計を購入した男性が売却先を探していたところ、小松容疑者が売却益を分配し、購入価格に加えて500万円を支払う話を持ちかけた。しかし容疑者は別の買い取り業者に腕時計を1億9800万円で売却。このうち1億4500万円を男性に支払ったが、残りは支払われなかったという。
男性は今年5月に容疑者を刑事告訴。容疑者は多額の債務を抱えていたといい、府警は動機などを調べる。
建設中の住宅に侵入して充電式ラジオなどを盗み、建物に放火したとして警視庁福生署は5日、窃盗と非現住建造物等放火の疑いで、東京都福生市の職業不詳、岸沢茂昭容疑者(57)を逮捕した。「やっていません」と容疑を否認している。
逮捕容疑は5月16日午前2時ごろ~4時ごろ、東京都瑞穂町にある建設中の木造2階建ての一軒家に侵入し、作業員の充電式ラジオやライトなど計2点(時価合計1万5千円相当)を盗んだうえ、建物1階部分に放火したとしている。
現場の壁が燃えた跡が残っており、火は自然に鎮火したとみられる。同日午前7時半ごろ、異変に気付いた工事現場の作業員から110番通報があり、事件が発覚した。
同署によると、岸沢容疑者は福生市内の公園のトイレに放火したとして、非現住建造物等放火の疑いで今年1月に逮捕され、2月18日に処分保留で釈放されていた。
組織に属さない単独犯「ローンオフェンダー」によるテロなどの違法行為を未然に防止するため、警察庁は5日、東京都内で公益社団法人全日本不動産協会幹部に講演した。異音や異臭など違法行為の前兆となるような情報について、警察への積極的な通報を呼びかけた。
講演では、警察庁公安課ローン・オフェンダー等対策室の中村寛室長が、令和4年の安倍晋三元首相銃撃事件や5年の岸田文雄前首相銃撃事件など近年のローオフェンダーによる事件を紹介。
その上で、居住者から不動産事業者に対し、深夜早朝を問わず金属音や工作音がするなど、不審な兆候についての連絡があった場合、事業者から110番通報か、管轄署の警備課に連絡してもらうようお願いした。
全日本不動産協会の竹内秀樹専務理事は「業界団体が一致団結して未然に犯罪を防ぐために周知していきたい」と述べた。中村室長は「過去の事件では近隣の方が、異音に気づいていても連絡していない場合もあり、何かあれば連絡してほしい」と訴えた。
朝日新聞阪神支局に「令和赤報隊代表」を名乗る抗議文や、おもちゃの銃などを送り付けたとして、兵庫県警公安2課は3日、脅迫と威力業務妨害の疑いで、静岡県富士市松本の会社員、武藤和宏容疑者(38)を逮捕した。抗議文は昭和62年の朝日新聞阪神支局襲撃事件の犯行声明をまねたような内容で、事件の被害者2人の写真も同封していたという。
逮捕容疑は5月3日午後5時50分ごろ、同事件の犯行声明を引用した抗議文や、おもちゃの銃などを入れた段ボールを、静岡県内から同支局宛てに発送し、社員らを脅迫。業務を妨害したとしている。同課は認否を明らかにしていない。
同課によると、抗議文は「令和赤報隊代表」と記し、同事件の犯行声明を模していた。5月7日に同支局に届き、支局長らが同日西宮署へ通報。防犯カメラなどの捜査から武藤容疑者の関与が浮上した。段ボールには事件で殺傷された記者2人の写真があり、複数の穴が開けられた状態になっていたという。
朝日新聞広報部は「事件を想起させる宅配物を同支局に送って脅迫することは許しがたい行為と考える。今後も兵庫県警の捜査に協力していく」とコメントを出した。
62年の事件は5月3日夜、目出し帽の男が支局に押し入り、銃撃された記者2人が殺傷された。報道機関に「赤報隊」を名乗る犯行声明が届き、未解決のまま平成14年に公訴時効が成立した。
3日の韓国大統領選で勝利した李在明(イ・ジェミョン)大統領は、韓国で「『土のさじ』をくわえて生まれてきた」と表現される貧民層の出身。党内の非主流派だったが次第に存在感を高め、幾度もの政治生命の危機を乗り越えて大統領まで上り詰めた。
李氏は南東部慶尚北道安東(アンドン)で、5男4女の7番目の子供として生まれた。自叙伝によると、父親が賭博にのめりこんで土地を失い、一家でソウル近郊の城南(ソンナム)市に移住した。母親が公衆便所の掃除で生計を立て、李氏自身も小学校卒業後は少年工として勤務。プレス機械に手首を挟まれて障害者認定を受け、後遺症は現在も残る。
「眠気に勝つため机に画鋲をまき勉強した」。工場勤務のかたわら独学で高卒認定試験に合格し、特待生として大学に入学。卒業後は人権派弁護士の道に進み、市民運動を経て政界入りした。
2010年に城南市長に就任すると、6千億ウォン(約622億円)超に上る市の巨額債務を約3年半で完済するなど行政手腕を発揮。「牛を捕まえる辺境のノミ」を自称して17年大統領選の党内予備選に出馬し、存在感を高めた。22年大統領選では尹錫悦(ユン・ソンニョル)前大統領と0・73%差の大接戦を演じ、次期大統領の本命候補として名声を確実にした。
飲酒運転や公選法違反などの罪で前科4犯。20年には、道知事選で虚偽の事実を公表したとして当選を無効とする2審判決が出されたが、最高裁が2審を破棄して窮地を逃れた。24年1月には南部釜山での選挙活動中に刃物で首を刺され、搬送される事件もあった。
家族は、大学でピアノを専攻した妻の金恵京(キム・ヘギョン)氏と、息子が2人。金恵京氏は李氏の過去の選挙運動にからみ、党関係者らに違法に食事を提供した罪で罰金150万ウォン(約15万円)の1、2審判決を受けている。長男は常習賭博などの罪で罰金500万ウォンの略式命令を受けた。
血液型はB型。李明博(イ・ミョンバク)元大統領(在任08~13年)から尹氏までの韓国大統領はいずれもB型で、今回で5人連続となる。
警視庁捜査1課の警部が、臨場した火災現場で現金を盗んでいたとして逮捕された事件で、警視庁は4日、別の火災現場からも現金を盗んだとして、警部を再逮捕した。
窃盗の疑いで再逮捕されたのは、政野亮二容疑者(51)。捜査1課の「火災犯捜査」で長年、出火原因調査を担当していた。容疑を認め、「このようなことをしてしまい申し訳なく思っている。ただただ謝り、盗んだお金を弁済したい」と供述しているという。
再逮捕容疑は令和6年1月、東京都港区の集合住宅の一室が燃えた火災で、現金約290万円を盗んだとしている。この火災では、1人暮らしの70代女性が死亡していた。失火とみられる。
政野容疑者は4年10月、東京都渋谷区のアパートの火災現場で現金約300万円を盗んだ疑いなどで、今年5月に逮捕されていた。警視庁は4年10月から7年2月にかけ、約10件計約900万円を盗んだとみて調べている。
強盗目的で男性に暴行を加えるなどしたとして、警視庁武蔵野署は強盗致傷の疑いで、東京都三鷹市の男子高校生(17)と、同市のアルバイトの少年(17)を逮捕した。男子高校生は「間違いありません」と容疑を認め、アルバイトの少年は「脅したことに間違いないが、殴ってはいない」と供述している。
逮捕容疑は、共謀して強盗を企て、5月11日午前2時40分ごろ、武蔵野市吉祥寺南町の路上で、通行人の男性(28)に対し、すれ違いざまに肩をぶつけて因縁をつけ、顔や腹部を殴るなどの暴行を加え、全治1週間程度の傷害を負わせたとしている。男性が大声で助けを求めたため、何も取らずにそのまま逃走した。
署によると、事件直後に男性が110番通報し、警察が現場周辺の防犯カメラ映像を解析した結果、少年らの関与が浮上した。2人は中学の同級生で、当時は酒を飲んでいたという。
ウクライナに接するロシア西部ブリャンスク州とクルスク州で線路上に架かる橋が崩落し、列車が脱線した事件に関し、露捜査機関「連邦捜査委員会」は3日、橋の崩落を「ウクライナの指示で実行されたテロ」と断定したと発表した。崩落現場から爆発物の痕跡などが発見されたとも主張した。タス通信が伝えた。
橋の崩落は5月31日夜から今6月1日未明にかけてそれぞれ発生。ブリャンスク州では乗客388人が乗った列車が脱線し、7人が死亡、100人以上が負傷した。クルスク州では貨物列車が脱線し、3人が負傷した。
連邦捜査委は「テロリストたちが数百人の市民に被害を与えようと綿密に事件を計画したのは明らかだ」と指摘。計画者と実行者を特定し、刑事責任を追及するとした。(小野田雄一)
勤務する中学校でスマートフォンを使って女子生徒の下着を盗撮しようとしたとして、京都府警右京署は4日、性的姿態撮影処罰法違反の疑いで、京都府亀岡市河原町の中学校教諭、高橋正次容疑者(43)を逮捕した。容疑を否認し「スマホで撮っていた動画に偶発的に写っただけ」などと供述しているという。
【Xで話題】 「性犯罪マップ」と呼ばれるデータベース
逮捕容疑は5月14日午後3時50分ごろ、京都市右京区の中学校のグラウンドで、清掃美化活動中だった生徒のスカート内にスマホを向け、下着を盗撮しようとしたとしている。
同署によると、犯行を目撃した他の生徒が家族に伝え、事件が発覚した。同署が詳しい経緯を捜査する。
【台北=西見由章】中国当局が民主化運動を武力弾圧した天安門事件から4日で36年。当時、学生たちが戦車にひき殺された現場を目の当たりにした呉仁華氏(68)は、いまだ謎が多い事件の実相を研究者として追究してきた。「中国が経済発展した後も専制体制の残虐性は変わっていない」。中国の政治状況への無関心が広がる台湾で、警鐘を鳴らし続けている。
【写真】1989年6月5日、北京の天安門広場近くの大通りで、戦車の前に立ちはだかる男性
■学生と一緒に事件に遭遇
1989年6月3日夜、自由と民主を求めて数万人の学生たちが座り込む北京・天安門広場に戒厳部隊が四方から迫っていた。中国政法大の教員だった呉氏は当時32歳。学生と一緒に現場にいたが、広場に接する長安街の西側で火の手が上がり、銃声も響いた。学生たちを守ろうと立ちはだかる市民に戒厳部隊が発砲を始めていた。
「すでに民衆にも犠牲が出ている。ここで退けば道義にもとる」。翌4日午前5時半ごろまで、呉氏を含む2、3千人が広場に残ったが、進入してきた兵士たちに棍棒や銃床で殴られ、混乱の中で撤退を開始。広場から西へ1キロ余り、長安街を各自の大学へと向かう学生たちに惨劇は起きた。
■「撤退中の隊列」に突っ込んだ戦車
隊列の後方から車両番号「106」の戦車が突入してきた。轟音の中、逃げ惑う学生たち。隊列の前方にいた呉氏は高さ1・3メートルほどの鉄柵を乗り越えて歩道に逃れたが、間に合わなかった学生は戦車の下敷きとなったり、柵との間に挟まれたりして11人が命を落とした。「撤退中の隊列に戦車が突っ込んでくるとは誰も予想していなかった」
現場に残された遺体は悲惨だった。手足が潰れ、頭部の半分がなくなり、自転車と一緒に押し潰されてハンドルが胴体に突き刺さったままの者も。徒歩で大学に戻ると、戦車に殺された5人の亡きがらが講義棟に運び込まれていた。傍らでひざまずき「永遠に忘れない」と涙を流し誓った。
■戦車と乗員を突き止める
呉氏の長く孤独な戦いが始まった。90年2月に広東省珠海からマカオに泳いで密航し、米国に亡命。母校の北京大や同大学院で専攻した文献学の知識を生かして天安門事件の資料を集め、著書などを通じて世界に発信してきた。「加害者」である戒厳部隊の実態を執念で調べ上げた。
インターネットの登場で資料収集は飛躍した。退役軍人のチャットグループなどを長年追い続け、106号の乗員を突き止めたときは「パソコンのキーボードに突っ伏して泣いた」。戦車は天津警備区所属だった。
2つのグループの拠点が一斉摘発され、100人以上が逮捕されたSNS型投資詐欺事件で、大阪府警は4日、新たに詐欺の疑いでリクルーター役の自称飲食店経営、李虎雄容疑者(42)=韓国籍、大阪市東淀川区小松=ら男3人を逮捕したと発表した。
逮捕容疑は令和5年12月~昨年1月、沖縄県の20代男性会社員から投資名目で約150万円をだまし取ったとしている。
府警によると、李容疑者らは投資を誘うメッセージなどを送る「打ち子」らを採用するリクルーターとして活動し、だまし取った資金の一部を管理していたとみられている。
詐欺事件を巡っては、府警が昨年7月に大阪市内などにある2つのグループの活動拠点を一斉摘発し、これまでに108人を逮捕していた。府警は中心人物とみられる住居不詳の会社役員、池宮悠仁容疑者(29)ら男4人を公開手配し行方を追っている。
ロシアによるウクライナ侵略で、両国は2日、トルコ・イスタンブールで和平に向けた交渉を行った。露・ウクライナの直接交渉は先月16日に約3年ぶりにイスタンブールで再開されて以来、2回目。両国はそれぞれが準備した和平案を文書で交換した。交渉では両国首脳会談の可否も検討された。ただ、双方の立場の隔たりは大きく、和平協議は今後も難航することが確実な見通しだ。
交渉は1時間超で終わった。ウクライナ代表団を率いるウメロフ国防相は交渉後、「停戦と首脳会談に関する合意はなかった」と説明。一方、両国が新たな捕虜交換で合意したほか、ウクライナが今月中に再び交渉を行うことをロシアに提案したと明らかにした。
露代表団トップのメジンスキー大統領補佐官は、遺体回収のため一部前線で2~3日間の停戦を提案したと指摘した。
ロイター通信によると、ウクライナの和平案は、少なくとも30日間の即時停戦▽子供を含む強制移送された国民の返還・捕虜全員の交換▽国際社会によるウクライナの「安全の保証」▽ウクライナは「中立化」を強制されず、保有軍備も制限されないことの確認-などを規定。露占領下にあるウクライナ南部クリミア半島やウクライナ領土は国際的に露領土と認められないものの、停戦後に領土問題を協議するとも記載したという。
ウクライナ側は交渉後、返還を求める子供数百人のリストをロシアに渡したと明らかにした。
一方、ロシアの和平案は、ウクライナの「中立化」▽同国の大幅な軍備縮小▽クリミアのロシアへの帰属変更▽ウクライナ東・南部4州からの同国軍の撤兵-などを定めているとの観測が強い。(小野田雄一)
痴漢や盗撮の被害を減らそうと、警視庁町田署は2日、小田急線玉川学園前駅で「痴漢・盗撮被害防止キャンペーン」を実施した。警視庁のシンボルマスコット「ピーポくん」も登場し、利用客らに協力を呼び掛けた。
キャンペーンでは、警視庁の防犯アプリ「デジポリス」を使い、スマートフォンの画面に痴漢を撃退するメッセージを表示する機能を紹介。実際に操作を体験した玉川大学の学生ボランティア代表、塚本杏彩さんは「実際に被害にあった際に、どう対応すればいいかわからないこともある。このアプリが入っているだけでも、心の安心につながると思う」と話した。
同署管内の痴漢被害は今年、昨年同期と同程度で推移しているという。町田署の江口博行署長は、「痴漢は被害者の心や体に深刻な傷を残す重大な犯罪。キャンペーンを通じ、社会全体でこうした犯罪を防いでいきたい」と述べた。
大阪府吹田市のマンション一室で2日午前、女児2人と女性1人の遺体が見つかった事件で、大阪府警吹田署は同日、3人はこの部屋に住む女性(26)と1歳と2歳の娘と判明したと明らかにした。同市内の別の場所で死亡した男性は、女性の夫(26)とも特定され、同署は夫が無理心中を図った可能性があるとみて詳しい状況を調べている。
同署によると同日午前6時20分ごろ、同市内の歩道橋下の路上で、夫が倒れているのを通行人が見つけ、119番。夫は搬送先で死亡が確認された。歩道橋には自転車が置かれ、歩道橋から転落したとみられる。
同署員が自転車の所有者を調べ、約1・5キロ離れた自宅を訪れたところ、マンション一室のベッドの上で、女性と娘2人が腹部から血を流してあおむけで倒れていた。3人はその場で死亡が確認された。
ベッド近くのテーブルの上に血の付いた包丁1本が置かれていたほか、リビングには「○○(娘の名前)ちゃんごめんね、お母さんごめんなさい」などと謝罪の言葉が記されたメモもあったという。同署は夫が家族3人を殺害した後に歩道橋から飛び降りた可能性があるとみて捜査を進めている。
2人乗りのバイクで、自転車を追い抜きざまに前かごからバッグをひったくったなどとして、警視庁少年事件課は窃盗と窃盗未遂の疑いで、東京都小平市のとび職の男(17)と西東京市の高校3年の男子生徒(17)を再逮捕した。とび職の男は「お金が欲しかった」と容疑を認め、もう一人は黙秘している。
逮捕容疑は昨年12月18日夜、西東京市の路上で、自転車で通行中の40代男性のリュックサックを前かごからひったくろうとし、直後にも別の50代男性の手提げバッグを前かごからひったくったとしている。
同課によると、男らはこの日、連続で計3件ひったくりを行い、このうち1件の窃盗容疑で5月に逮捕されていた。最後に被害に遭った男性が自転車で2人を追いかけて発見し、声をかけたところ、奪ったバッグや乗っていたバイクを置いて逃走したという。バイクは盗難車だった。
窃盗目的で侵入した民家で鉢合わせとなった住人を暴行したなどとして、京都府警木津署は3日、強盗致傷と住居侵入の疑いで、住所不定の無職、森茂範容疑者(76)を逮捕したと発表した。容疑を認め、「窃盗目的で家に入った。家の人が来たので逃げるために格闘となった」と供述しているという。
逮捕容疑は2日午後6時40分ごろ、京都府精華町の無職男性(78)宅に侵入。財布や腕時計などを盗んだが、帰宅した男性と鉢合わせとなり、押し倒して顔を殴るなどの暴行を加えたとしている。
同署によると、男性は鼻骨骨折などのけがを負ったが、命に別条はない。男性から助けを求められた近隣住民が110番した。
【北京=三塚聖平】中国東北部、遼寧省大連市で日本人2人が殺害され、地元当局が中国人の容疑者を拘束したことが3日、分かった。日中関係筋が明らかにした。中国当局は「知人同士のビジネス上のトラブル」が原因になったという見方を日本側に伝えている。
【画像でみる】「日本人に思い知らせる」中国人ユーチューバーが食い散らす動画が物議
日中関係筋によると、遼寧省瀋陽市にある日本総領事館が5月25日、遼寧省の公安当局から2人が殺害されたとの連絡を受けた。いずれも男性だというが、年齢など詳細は明らかにしていない。中国人の容疑者は、地元当局に拘束され捜査を受けているもようだ。
大連は日本と歴史的、経済的につながりが深く、日系企業も多く進出している。外務省がまとめた「海外在留邦人数調査統計」によると、2023年の大連在留邦人は3067人だった。
中国では昨年、広東省深圳(しんせん)市と江蘇省蘇州市で日本人らが被害になる死傷事件が起きた。大連の事件について日中関係筋は「面識のない日本人を無差別に狙ったような事件ではなさそうだ」という見方を現時点で示している。
交際していた男性の首をチェーンソーで切断して殺害しようとしたとして、殺人未遂罪に問われた女(23)の裁判員裁判の判決公判が東京地裁で3日、開かれ、福家康史裁判長は「完全責任能力がある」として、懲役3年、保護観察付き執行猶予5年(求刑懲役6年)の判決を言い渡した。
公判で弁護側は、被告が男性から別れを切り出されて強いストレスを受けた影響で「別人格が犯行に及んだ」として、無罪を主張していた。
福家裁判長は判決で、凶器にチェーンソーを選んだことを「被告なりの合理的な選択」と指摘。別れ話の前後で被告の言葉遣いなどが変わっていないとする被告の母の証言などと合わせ、「普段の人格と犯行時の人格には連続性がある」と、弁護側の主張を退けた。
その上で、犯行は「極めて危険」などと非難。一方で男性に処罰感情がないことなどから、執行猶予付きの判決とした。
判決によると令和5年8月、就寝中の男性の首に小型チェーンソーの回転している刃を押し当て、殺害しようとした。