鹿児島県薩摩川内市は、市役所本庁の職員が関係団体の口座から約68万円を不正に引き出したなどとして、懲戒免職処分にしたと発表しました。
28日付で懲戒免職処分となったのは、薩摩川内市役所本庁に勤務する職員です。
薩摩川内市によりますと、この職員は、2024年4月から11月までの間に、担当する市のスポーツ推進委員協議会などの口座から約68万円を不正に引き出すなどしていました。
3月、業務の引き継ぎの際、口座からの不明な引き出しが判明し、発覚しました。
職員は「ギャンブルや生活費に使っていた」と話しているということです。
薩摩川内市では、職員の所属や性別、年齢について、社会復帰への妨げになるなどとして明らかにしていません。
また、被害金額が弁済されているとして、刑事告発は検討していないとしています。
薩摩川内市・田中良二市長
「誠に遺憾であり、市民の皆様、並びに関係者の皆様に深くお詫び申し上げます」
4月27日午後、鹿児島県曽於市で住宅1棟などが全焼する火事があり、住人の60代の女性が顔などにやけどを負い、軽傷です。
警察などによりますと、27日午後3時20分ごろ、曽於市大隅町岩川で「住宅が燃えている」と隣の家の住人から119番通報がありました。
火は約3時間後に消し止められましたが、この火事で飲食店従業員・眞竹香代子さん(62)の木造平屋の住宅1棟と、木造2階建ての倉庫、それに軽自動車1台が全焼しました。
眞竹さんは1人暮らしで天ぷら鍋を使って料理をしていた時に出火したと話していて、その際に顔と左腕にやけどを負って病院に運ばれましたが、軽傷だということです。
警察と消防は28日午後から実況見分を行い、火事の原因について詳しく調べることにしています。
2024年8月、鹿児島県阿久根市の自宅で、当時75歳の妻の首を絞めて殺害したとして、殺人の罪に問われている男の裁判員裁判で、鹿児島地方裁判所は男に懲役2年6カ月の実刑判決を言い渡しました。
殺人の罪に問われているのは、阿久根市大川の無職、牧 正夫被告です。
判決によりますと、牧被告は2024年8月27日、阿久根市大川の自宅で、妻のみい子さんの首を両手で締めて殺害したとされています。
25日の判決公判で鹿児島地裁の小泉満理子裁判長は「体格に優る妻の介護の負担の大きさや、急激に衰える様子に心を痛め、心身ともに疲労していたことは十分に理解できる」とした上で、「周囲には協力を惜しまない家族がいたし、福祉や医療関係者に助言や協力を求めるなど、現状を改善するための選択肢はほかにあった」と指摘。
「深く反省していて、家族らが寛大な処分を願っていることを考慮しても実刑は避けられない」として、懲役6年の求刑に対し、懲役2年6カ月の実刑判決を言い渡しました。
牧被告は裁判後、控訴しない意向を弁護士に伝えたということです。
また今回の事件の背景には老老介護があったわけですが、県によりますと各市町村の地域包括支援センターが老老介護の相談窓口となっていて、状況に応じたサービスが選択できるということです。
困ったときは1人で抱え込まず、まずは周囲に相談するようにしてください。
26日午前0時過ぎ、喜界町で住宅1棟を全焼する火事がありました。
この家に住む51歳の男性がやけどなどを負い、病院に搬送されましたが、命に別状はないということです。
警察によりますと、26日午前0時10分ごろ、喜界町中間で「家が燃えている」と近所に住む人から消防に通報がありました。
火はおよそ2時間後に消し止められましたが、この火事で農業、竹之下光さんの木造平屋住宅一棟およそ91平方メートルが全焼しました。
竹之下さんはこの家に1人で住んでいて、火事に気づいて逃げ出す際、右腕にやけどを負ったほか、一酸化炭素中毒の疑いで病院に搬送されましたが、会話はできていて、命に別状はないということです。
警察と消防が出火原因などを調べています。
4月14日の早朝、鹿児島市で普通乗用車を運転中に原付バイクと衝突して、そのまま逃走したとして、ダンスインストラクターの23歳の男が、ひき逃げなどの疑いで逮捕されました。
轟木康陽記者
「こちら金生町方面から走ってきた普通乗用車が、新屋敷方面に右折する際、原付バイクと衝突したということです」
ひき逃げと過失運転致傷の疑いで逮捕されたのは、鹿児島市東谷山1丁目のダンスインストラクター米満叶夢容疑者です。
警察によりますと、米満容疑者は4月14日の午前5時50分ごろ、鹿児島市南林寺町の交差点を普通乗用車で右折する際、対向車線から直進してきた原付バイクと衝突して、そのまま逃げた疑いが持たれています。
原付バイクを運転していた鹿児島市の60代の会社員の男性は、おでこや両手に擦り傷などの軽いけがをしたということです。
目撃者への聞き取りや防犯カメラの映像などから米満容疑者の逮捕に至り、警察の調べに対し、米満容疑者は「事故を起こした記憶がない」と容疑を否認しているということです。
現場は見通しの良い交差点で、ブレーキ痕はなく、警察が当時の状況について調べを進めています。
24日未明、鹿児島県湧水町の県道で普通乗用車と大型トラックが衝突し、普通乗用車を運転していた34歳の男性が死亡しました。
警察によりますと、24日午前0時20分ごろ、湧水町米永の県道で、普通乗用車と大型トラックが衝突した事故後の現場を通行人が発見し、110番通報しました。
事故そのものは午前0時ごろに起きたとみられています。
この事故で、普通乗用車を運転していた宮崎県小林市の会社員、浜砂 男さんが胸などを強く打ち、病院に搬送されましたが、約3時間後に死亡しました。
また大型トラックを運転していた50歳の男性も右手を骨折する重傷ですが、命に別条はありません。
現場は片側1車線の緩やかなカーブで見通しは良く、街灯はなく暗かったということです。
路面に残った傷などから、警察は浜砂さんの運転する普通乗用車が車線を超えて大型トラックに正面衝突したものとみて、事故の原因について詳しく調べています。
20日午後、鹿児島・指宿市の港で消波ブロックと護岸の間に挟まった70代男性の遺体が見つかりました。
指宿海上保安署によりますと20日午後2時半ごろ、指宿市大牟礼の指宿港で釣りをしていた人から「漂流遺体らしいものを発見した」と118番通報がありました。
遺体で発見されたのは、指宿市の無職・山王良次さん(74)で、指宿港の消波ブロックと護岸の間にあおむけに挟まった状態で見つかったということです。遺体に目立った外傷はなく死因は溺死でした。
家族によりますと、山王さんは20日の朝早く、手こぎのボートで釣りに出かけたということです。ボートはまだ見つかっておらず、指宿海上保安署が調べを進めています。
2024年8月、鹿児島県阿久根市の自宅で、当時75歳の妻の首を絞めて殺害したとして、殺人の罪に問われている男の裁判員裁判で、検察側は懲役6年を求刑しました。
殺人の罪に問われているのは阿久根市大川の無職、牧 正夫被告です。
起訴状などによりますと、牧被告は2024年8月27日、阿久根市大川の自宅で妻のみい子さんの首を両手で締め付けて殺害したとされています。
21日の公判で検察側は「殺害という選択肢以外に介護施設への入所など、ほかの解決策があったにもかかわらず、これらの手段をとらなかった。家族にも悩みを打ち明けるのみで具体的な相談をしなかった」と指摘。
介護疲れの事案として軽く見るべきではないなどとして、懲役6年を求刑しました。
一方、弁護側は「急激に体が弱くなったみい子さんに対して、入浴やトイレの介助など昼夜を問わず献身的な介護を行い、家事の全てをこなしていた。精神や肉体が疲弊して正常な思考ができず、追い込まれた上での犯行で十分に酌量の余地がある」と主張。
親族も厳しい処罰を望んでいないなどとして執行猶予付きの判決を求めました。
裁判は21日結審し、4月25日に判決が言い渡されます。
2025年2月に不同意性交の疑いで、3月に捜査情報漏えいの疑いで書類送検された当時の鹿児島県警本部捜査2課長について、県警は4月22日付で警察庁長官官房付けへの異動を内示した。鹿児島県警で不祥事が相次ぐ中、組織の内部管理体制や、警察官個人の倫理観に対する関心が高まっている。
【不祥事の概要と処分】
2025年2月14日、鹿児島県警捜査2課長だった安部裕行警視(29)が知人女性に対する不同意性交の疑いで書類送検され、同日付で警務部付に異動となった。また3月12日には、安部警視が別の知人女性に対して捜査情報を漏えいした疑いで書類送検されていたことも明らかになった。
これらの事案については3月21日に不起訴処分となったが、県警は安部警視に停職1カ月の懲戒処分を下した。
4月15日、県警は安部警視を4月22日付で警察庁長官官房人事付けとする異動を内示した。県警は異動の理由について、「個人の人事に関し、その選定のプロセスについて答えることは差し控える」としている。
銭湯で面識のない男性に性的暴行を加えた疑いで逮捕された奄美大島出身のミュージシャン中孝介さんが不起訴処分となりました。
不起訴処分となったのは、奄美大島出身でミュージシャンの中孝介さんです。
中さんは先月28日、東京都品川区の銭湯で、面識のない男性に性的暴行を加えた疑いで警視庁に逮捕されていましたが、「全く身に覚えがありません」と容疑を否認していました。
東京地検は中さんについて、16日付けで不起訴処分としました。
不起訴処分とした理由について東京地検は明らかにしていません。
2024年8月、鹿児島県阿久根市の自宅で当時75歳の妻の首を絞めて殺害したとして、殺人の罪に問われている男の裁判で、男は「精神的に疲れ、心中しか考えられなくなった」と、当時の状況を語りました。
殺人の罪に問われているのは、阿久根市大川の無職、牧 正夫被告です。
起訴状によりますと、牧被告は2024年8月27日、阿久根市の自宅で妻のみい子さんの首を両手で締めて殺害したとされています。
17日の冒頭陳述で検察側は、妻の介護によって被告が将来の不安に駆られ無理心中を図ったと、事件の背景を説明しています。
18日の裁判では被告人質問が行われ、弁護側から事件に至る経緯について問われた被告は、当時の状況について、
「急激に悪化した妻の体調や、慣れない家事などから精神的に疲れて、夜に眠れなくなった。心中の方法ばかり考えるようになった」
また、検察側から親族や友人に相談できなかったのかと問われると、
「迷惑がかかると思い、誰にも相談しなかった」
裁判は4月21日に結審し、4月25日に判決が言い渡されます。
18日夜、鹿児島県南さつま市で住宅や倉庫が焼ける火事があり、焼け跡から1人が遺体で見つかりました。
警察は、遺体がこの家に住む男性の妻の可能性があるとみて、遺体の身元と出火原因を調べています。
警察によりますと、18日午後7時半頃、南さつま市金峰町で「住宅が燃えている」と、近所の人から消防に通報がありました。
火は約2時間後に消し止められましたが、この火事で南さつま市金峰町の建設業・櫻木正信さんの木造平屋の住宅1棟が全焼し、倉庫2棟と車庫2棟の一部が焼けました。
警察によりますと、住宅の焼け跡から1人が遺体で発見されました。
櫻木さんは外出していて無事でしたが、一緒に暮らす74歳の妻と連絡が取れていないということです。
警察では、遺体が櫻木さんの妻の可能性もあるとみて、遺体の身元と出火原因を調べています。
2024年、鹿児島県阿久根市の自宅で当時75歳の妻の首を絞めて殺害したとして、殺人の罪に問われている男の初公判が4月17日、鹿児島地裁で開かれました。
検察側は男が、老老介護の末に無理心中を図ったと事件の背景を説明しました。
殺人の罪に問われているのは、阿久根市大川の無職・牧正夫被告(78)です。
起訴状によりますと、牧被告は2024年8月27日、阿久根市の自宅で妻のみい子さんの首を両手で締めて、殺害したとされています。
17日、鹿児島地裁で開かれた初公判で、牧被告は起訴内容を認めました。
その後の冒頭陳述で検察側は、昼夜を通しての妻の介護によって、被告が将来の不安に駆られ、無理心中を図ったと事件の背景を説明しました。
裁判の争点は量刑で、検察側は犯行は非情で悪質であり、命を奪うという重大な結果をもたらしたと指摘。
一方の弁護側は介護疲れによって追い詰められた末の事件だったとして、情状酌量を求めました。
裁判は4月21日に結審し、4月25日に判決が言い渡されます。
4月17日午後、鹿児島県出水市の国道3号の交差点で、自転車に乗っていた男性が軽トラックにはねられ、意識不明の重体となっています。
警察によりますと、17日午後1時半すぎ、出水市・高尾野町の国道3号の交差点で直進してきた軽トラックに、右から走ってきた自転車がはねられました。
この事故で自転車に乗っていた出水市野田町の無職・比良脩さん(78)が頭などを強く打ち、意識不明の重体となっています。
軽トラックを運転していた63歳の会社員の男性は、「ぶつかるまで気づかなかった」と話しています。
現場の交差点には信号機と横断歩道があり、交通量は多いということです。
事故は横断歩道上ではなく、交差点の中心に近いところで起きていて、ブレーキ跡は確認されていないということです。
警察が詳しい事故の原因を調べています。
4月17日夜、鹿児島県南さつま市で住宅や倉庫が焼ける火事があり、焼け跡から1人が遺体で見つかりました。
警察は、遺体がこの家に住む男性の妻(74)の可能性があるとみて、身元の確認と出火の原因を調べています。
警察によりますと、17日午後7時半頃、南さつま市金峰町で「住宅が燃えている」と近所の人から消防に通報がありました。
火は約2時間後に消し止められましたが、この火事で南さつま市金峰町の建設業・櫻木正信さん(76)の木造平屋の住宅1棟が全焼し、倉庫2棟と車庫2棟の一部が焼けました。
警察によりますと、住宅の焼け跡から、1人が遺体で発見されました。
櫻木さんは、外出していて無事でしたが、一緒に暮らす74歳の妻と連絡が取れていないということです。
警察は、遺体が櫻木さんの妻の可能性もあるとみて、身元の確認と詳しい火事の原因を調べています。
2024年8月、鹿児島県阿久根市の自宅で、当時75歳の妻の首を絞めて殺害したとして、殺人の罪に問われている男の初公判が、17日鹿児島地裁で開かれ、男は起訴内容を認めました。
殺人の罪に問われているのは、阿久根市大川の無職、牧 正夫被告です。
起訴状によりますと、牧被告は2024年8月27日、阿久根市の自宅で妻のみい子さんの首を両手で締めて、殺害したとされています。
17日鹿児島地裁で開かれた初公判で、牧被告は起訴内容を認めました。
その後の冒頭陳述で検察側は、昼夜を通しての妻の介護によって、被告が将来の不安に駆られ、無理心中を図ったと事件の背景を説明しました。
裁判の争点は量刑で、検察側は犯行は非情で悪質であり、命を奪うという重大な結果をもたらしたと指摘。
一方の弁護側は介護疲れによって追い詰められた末の事件だったとして、情状酌量を求めました。
裁判は4月21日に結審し、4月25日に判決が言い渡されます。
知人女性に対する不同意性交の疑いや、捜査情報を漏えいした疑いで書類送検され不起訴処分となった前の県警本部捜査2課長について、県警は4月15日付で警察庁長官官房人事付けとする内示を発表しました。
15日付けでの内示が発表されたのは、県警警務部付の安部裕行警視です。安部警視は、知人女性に対する不同意性交の疑いと別の知人女性に捜査情報を漏えいした疑いで3月12日までに書類送検されていて、3月21日、いずれも不起訴となっていました。
また、これらの事案を受けて県警は。安部警視を停職1カ月の懲戒処分としていました。県警は今回の異動の理由について「個人の人事に関し、その選定のプロセスについて答えることは差し控える」とコメントしています。
この人事異動は4月22日に発令されます。
4月14日夜、鹿児島県さつま町の町道で、会社員の男性が運転する軽自動車に66歳の男性がはねられ死亡しました。
警察によりますと、14日午後10時ごろ、さつま町田原の町道で59歳の会社員の男性が運転する軽自動車に、道路を歩いていた男性がはねられました。
この事故でさつま町求名の無職、福添優さんが後頭部から出血し、心肺停止の状態で病院に搬送されましたが、約2時間後に死亡しました。
警察によりますと、軽自動車を運転していた男性が「事故です。人をひきました」と110番通報したということです。
現場に信号機はなく、事故当時、街灯が点いていて道路にブレーキの跡はなかったということです。
警察は福添さんが左側の車線の中央付近を歩いていたとみていて、事故の詳しい原因を調べています。
2024年度、県内では教職員の懲戒処分が相次ぎ、28件と過去最多を記録しています。
そんな中、県教育委員会はわいせつ行為を行ったとして、4月15日付けで大隅地区の中学校の男性教師を懲戒免職処分としました。
15日付けで懲戒免職処分となったのは、大隅地区の中学校の42歳の男性教師です。
県教育委員会によりますと、男性教師は2024年度、県内で被害者に対し、わいせつな行為を行ったということです。
県教委は被害者の人権などに配慮すべき事情があるとして、被害者の性別や男性教師の所属などは明らかにしていません。
男性教師は県教委の聞き取りに「好意があり、触りたいという欲求をコントロールすることができなかった」とわいせつ行為を認めた上で「多大な迷惑をかけ申し訳ない」と話しているということです。
県教委では2024年度の教職員の懲戒処分数が28件にのぼり、懲戒処分の指針を制定した2007年度以降で最多となっています。
このほか県教委は、おにぎりなどを盗んだとして有罪判決を受け、2024年10月に判決が確定した長島町立鷹巣小学校に勤務していた女性教師が、地方公務員法に基づき失職したと発表しました。
これらの事案を受けて、教職員課の中島靖治課長は「不祥事根絶に向けて一丸となって取り組んでいるところ誠に残念。危機的な状況であるとの認識のもと、様々な取り組みを徹底しその実効性を高めて参りたい」とコメントしています。
14日夜、鹿児島県さつま町で59歳の会社員の男性が運転する軽自動車に、男性がはねられ死亡しました。
死亡した男性の身元がわかっておらず、警察が調べています。
警察によりますと、14日午後10時ごろ、さつま町田原の町道で59歳の会社員の男性が運転する軽自動車に、道路を歩いていた男性がはねられました。
はねられた男性は後頭部から出血し、心肺停止、意識不明の状態で病院に搬送されましたが、約2時間後に死亡しました。
警察によりますと、軽自動車を運転していた男性が「事故です。人をひきました」と110番通報したということです。
現場に信号はなく、事故当時、街灯が点いていて、道路にブレーキの跡はなかったということです。
死亡した男性は左側の車線の中央付近を歩いていたとみられていて、警察は男性の身元や事故の原因を調べています。
この週末も鹿児島県内は荒れた天気となる場所が多く、12日、鹿児島県奄美市の宿泊施設で発生した火事は、強風により燃え広がったとみられています。
コテージやサウナなど5棟が全焼した現場では、14日、警察と消防による実況見分が行われました。
14日朝、奄美市笠利町宇宿の火事現場では警察と消防による実況見分が行われました。
警察官や消防隊員は燃えた場所を写真撮影するなどして確認していました。
12日午後10時ごろ発生した火事。
警察や消防によりますと、出火したのは宿泊施設「カイテラス」で、宿泊客から「サウナ棟の近くが燃えている」と第一報が入りました。
視聴者が撮影した映像では建物から炎が立ち上り、煙は強風にあおられ横向きに流れているのが確認できます。
火事を目撃した近所の人は当時の様子をこう話します。
近所の住民
「2階の方から下の平屋の方に、どんどん強風にあおられて燃え移っていった」
「すぐ駆けつけたが、かなり火の手が上がっていて、もう手の施しようがないって感じだった」
火事が発生した時間の奄美市笠利町の平均風速は12.7m。
強い風が観測されていました。
警察と消防は午前1時50分にいったん鎮火を判断しましたが、再び火が燃え広がり、13日午前4時すぎまで消火作業は続いたということです。
この火事で施設のコテージ3棟とレストラン、サウナのあわせて5棟が全焼しました。
出火当時、宿泊客と従業員24人が施設内にいましたが、火事に気づいて逃げ出し、けがはなかったということです。
実況見分の結果、サウナ設備の電気配線から出火したとみられることがわかったということです。