鹿児島県薩摩川内市のスポーツ関連団体の口座から67万円余りを流用したとして、市の職員が懲戒免職処分を受けました。
(薩摩川内市 田中良二市長)「市民や関係者に深くお詫び申し上げます」
きょう4月28日付で懲戒免職処分となったのは、薩摩川内市の市長部局に所属する主任です。
主任は去年4月から11月にかけ、毎年市が負担金を払っている川薩地区スポーツ推進委員協議会などの口座から、67万7800円を私的に流用しました。今年3月、事務の引継ぎをした際に不正が発覚しました。
聞き取りに対し、「ギャンブルや生活費のローンに充てた」と話しているということで、全額を返済しています。
田中市長と古川英利副市長は、給与を2か月間10%減額する条例改正案を6月定例市議会に提案する方針です。
法務局に提出するうその文書を作った疑いなどで書類送検された鹿児島ユナイテッドFCの徳重剛前代表について、鹿児島地方検察庁は今月28日付けで不起訴処分としました。
不起訴処分となったのは、鹿児島ユナイテッドFCの徳重剛前代表です。
徳重前代表は2020年6月、自分も含め8人いる鹿児島ユナイテッドFCの理事のうち、男性理事名義の印鑑を使ってうその辞任届をつくった疑いなどで書類送検されていました。
鹿児島地検は有印私文書偽造の疑いなどで捜査していましたが、きょう4月28日付けで不起訴処分としました。理由について鹿児島地検は明らかにしていません。
徳重前代表は先月、代表を辞任し、現在は取締役として業務にたずさわっています。
鹿児島県曽於市で27日午後、火事があり、住宅と倉庫あわせて2棟が全焼しました。住人の女性が逃げ出す際に顔と腕にやけどをし、病院に搬送されました。
曽於警察署によりますと、27日午後3時すぎ、曽於市大隅町岩川で「家が燃えている」と、隣の住民から消防に通報がありました。
火はおよそ3時間後に消し止められましたが、この火事で、飲食店従業員・眞竹香代子さん(62)の木造平屋の住宅1棟と倉庫1棟、あわせておよそ150平方メートルが全焼しました。また、住宅などと同じ敷地内にあった軽乗用車1台も焼けました。
眞竹さんは1人暮らしで、出火当時、自宅にいて、逃げ出す際に顔と左腕に軽いやけどをし、病院に搬送されました。
当時、眞竹さんは自宅の台所で料理をしていて、「天ぷら鍋に火をかけて目を離していた間に、鍋から火が上がっていた」と話しているということです。
警察と消防が火事の詳しい原因を調べています。
鹿児島県霧島市で100歳の男性が運転する乗用車が、道路からおよそ10メートル下の川底に転落しました。【写真を見る】100歳の男性が運転…川の中でひっくり返った乗用車
【写真を見る】100歳の男性が運転する乗用車 10m下の川でひっくり返った状態に…消防の救助など現場の様子
消防によりますと、28日午後0時過ぎ、霧島市牧園町の霧島温泉郷の硫黄谷橋で、乗用車が川に転落しました。
乗用車はおよそ10メートル下の川底まで落ち、ひっくり返った状態となりました。
転落した際、エアバックが作動したことを知らせる自動検知システムによって、情報を受けたメーカーが、消防に通報したということです。
現場では消防隊員がはしごを使って川底に下り、車内に閉じ込められていた男性を救助しました。
乗っていたのは県内に住む100歳の男性で、ひとりで運転していたということです。救助された際、男性は会話ができる状態だったということです。男性は救急搬送され命に別状はないということです。
現場は霧島温泉郷の硫黄谷温泉の近くで、カーブが連続する道路です。
乗用車は橋の手前から川に転落したとみられ、警察で事故の状況を調べています。事故当時は霧が深かったということです。
鹿児島県南九州市で先月、人の骨の一部とみられるものが見つかっていましたが、これは去年12月から行方不明となっていた85歳の男性のものであることが25日分かりました。
遺体で発見されたのは、南九州市知覧町郡の無職・佐多洵さん(85)です。
佐多さんは去年12月30日朝、墓の掃除に出かけ、妻と一緒に帰宅する途中で行方が分からなくなっていました。
その後、警察などが捜索を続けていましたが、先月30日に自宅からおよそ4キロ離れた山の中で、通行人が佐多さんのものとみられる靴を発見。佐多さんの妻に連絡し、妻から通報を受けた警察が付近を捜索したところ、人の骨の一部を発見しました。そしてDNA鑑定の結果、佐多さんのものであることがきょう25日に判明したものです。
警察は事件性は低いとみて、死亡したいきさつを調べています。
県警の不祥事を巡り、県議会で「懲戒処分が甘い」と指摘されたことについて県警は25日の定例会見で「基準に基づくもので甘いとは思わない」との認識を示しました。
県警では昨年度、直近の5年で最も多い9人の警察官が懲戒処分を受けました。女子トイレに侵入し盗撮した巡査部長は停職3か月、女性の体を触るなどわいせつな行為をした警部は停職6か月、捜査情報漏えいや複数の女性と不適切な交際があった警視は停職1か月などでした。
県議会の総務警察委員会は先月「懲戒処分の基準が甘い」として県警に対し基準の見直しを要望しましたが、西畑警務部長は25日「要望は警察庁に伝えた」とした上で、「基準に基づくもので甘いとは思わない」との認識を示しました。
そのうえで、「懲戒処分が不祥事に対する抑止力になっているか」と問われた岩瀬本部長は…
(県警 岩瀬本部長)「抑止力のために個々の処分を行うという考え方に立っているわけではない。ひとつひとつの事案への対応として厳正に処分していくということ」
県警は「今年度も外部有識者を招いた研修などを続けていく」としています。
鹿児島県喜界町で26日未明、住宅1棟が全焼する火事があり、住民の男性が腕にやけどをして病院に搬送されました。
奄美警察署によりますと25日午前0時ごろ、喜界町中間で「家が燃えている」と近くの住民から119番通報がありました。
火は2時間後に消し止められましたが、この火事で、農業・竹之下光さん(51)の木造平屋1棟約90平方メートルが全焼しました。
竹之下さんは1人暮しで、出火当時、家にいて右腕にやけどをしましたが命に別状はないということです。
警察と消防が出火原因を調べています。
ゴールデンウィークが始まりこれから本格的なレジャーシーズンを迎えます。これにあわせ奄美海上保安部が26日、海のレジャー事故防止を呼びかけました。
奄美海上保安部は毎年、ゴールデンウィークにあわせて海のレジャー事故防止を呼びかけています。26日は奄美空港で警察や消防も加わり、奄美を訪れた観光客らに「海で泳ぐ際はライフジャケットを着用し、単独ではなく複数人で行動してほしい」と呼びかけました。
(奄美海上保安部 古川忠文交通課長)「注意事項を守って、観光客にはきれいな奄美の海を安全に楽しく過ごしてもらえれば」
奄美海上保安部によりますと、去年、管内では海のレジャーにより2人が亡くなり1人が行方不明、6人がけがをしています。
阿久根市の自宅で介護中だった妻の首を絞め殺害した罪に問われた男に対し、鹿児島地方裁判所は25日、懲役2年6か月の実刑判決を言い渡しました。
判決を受けたのは阿久根市大川の牧正夫被告(78)です。
判決によりますと牧被告は去年8月、同居する妻・みい子さんの首を両手で絞め殺害したものです。
被告は認知症で足腰が悪かったみい子さんの介護をしていて、犯行後に包丁で自分の左手首を切りつけ、自殺を図っていました。
さきほど言い渡された判決で鹿児島地裁の小泉満理子裁判長は懲役6年の求刑に対し、懲役2年6か月の実刑判決を言い渡しました。
鹿児島市で、車を運転中に原付バイクの男性をひき逃げした疑いで、ダンスインストラクターの男が逮捕されました。男は去年、ダンス世界大会で優勝していました。
ひき逃げと過失運転傷害の疑いで逮捕されたのは、鹿児島市東谷山1丁目のダンスインストラクターの男(23)です。
鹿児島中央警察署によりますと、男は今月14日午前5時50分ごろ、鹿児島市南林寺町の市道の交差点で、60代の男性の乗った原付バイクと衝突しましたが、救護措置などをせず、逃走した疑いが持たれています。男性は軽いけがをしました。
男は、去年ドイツで開かれたストリートダンス世界大会のロッキン部門で優勝したダンサーです。
警察の調べに対し、「事故を起こした記憶がない」と容疑を否認しています。
湧水町で24日未明、大型トラックと乗用車が正面衝突する事故があり、乗用車を運転していた男性が死亡しました。
伊佐湧水警察署によりますと、24日午前0時ごろ、湧水町米永の県道55号で、大型トラックと乗用車が正面衝突しました。
この事故で、乗用車を運転していた宮崎県の会社員・浜砂男さん(34)が胸などを強く打ち病院に搬送されましたが、およそ3時間半後に外傷性出血性ショックで死亡しました。
大型トラックを運転していた福岡県の男性会社員(50)も右手の甲を骨折する重体で病院に運ばれましたが、意識はあるということです。
現場は、九州自動車道・栗野インターチェンジ近くの片側一車線の県道で、警察が詳しい事故の原因を調べています。
大麻リキッドを所持していたとして、クルーズ船で鹿児島を訪れたアメリカ国籍の男が逮捕されました。
麻薬及び向精神薬取締法違反の疑いで逮捕されたのは、アメリカ国籍で自称料理人の男(35)です。
県警によりますと、男は今月上旬、クルーズ船で鹿児島港に入港した際、大麻リキッド若干量を所持した疑いが持たれています。
税関職員が港で行った手荷物検査で、所持品の中から発見し、警察に通報しました。クルーズ船が神奈川県横浜市に寄港し、男が下船したところを、県警が逮捕したということです。
男の認否について、県警は「捜査に支障がある」として、明らかにしていません。
鹿児島市の交差点で、普通乗用車を運転中に原付バイクの男性をひき逃げした疑いで、鹿児島市の男が逮捕されました。
ひき逃げと過失運転傷害の疑いで逮捕されたのは、鹿児島市東谷山1丁目の男(23)です。
鹿児島中央警察署によりますと、男は今月14日午前6時ごろ、鹿児島市南林寺町の市道交差点で、普通乗用車で右折する際、直進してきた原付バイクと衝突。仕事で原付バイクを運転していた鹿児島市に住む60代の男性会社員が軽傷を負いましたが、救護措置などをせず、逃走した疑いが持たれています。
警察は、逃走した車の色や車種の目撃情報などから男を特定し、23日逮捕しました。警察の調べに対し、男は「事故を起こした記憶がない」と容疑を否認しています。
鹿児島県の指宿港で20日、男性(74)が遺体で見つかりました。男性は手漕ぎボートで釣りに出かけていたということです。
指宿海上保安署によりますと、20日午後2時半ごろ、指宿港内で「漂流した遺体らしきものを発見した」と、釣りに来ていた人から海保に通報がありました。
死亡したのは、指宿市の無職の男性(74)で、20日早朝、指宿港内から手漕ぎボートで釣りに出かけていたということです。
男性は、別の手漕ぎボートに乗った知人と一緒でしたが、知人は先に帰っていたということです。
男性が乗っていたボートは見つかっておらず、指宿海上保安署は当時の詳しい状況を調べています。
再審=裁判のやり直しについて、制度のあり方を見直すための議論が、法務大臣の諮問機関「法制審議会」で始まりました。大崎事件弁護団の弁護士も委員として参加しています。
【写真を見る】再審制度見直しへ議論始まる 大崎事件弁護士が委員に「検察は言い分あるなら再審公判で」
再審制度は刑事訴訟法に規定されていますが、審理の進め方などについて具体的に定めていません。去年、無罪が確定した袴田巌さんの事件では、再審の開始が決まるまで40年以上かかっていて、制度の見直しを求める声が高まっています。
こうした中、法務省は先月、再審制度の見直しを「法制審議会」に諮問し、今月21日から見直しに向けた部会での議論が始まりました。
委員の1人、大崎事件弁護団の事務局長・鴨志田祐美弁護士です。1979年の大崎事件では、殺人罪などで服役した原口アヤ子さん(97)が無実を訴え、再審を求めています。
(鴨志田祐美委員)「大崎事件の場合は(地裁・高裁で)3度も開始決定が出ながら、今に至っている。最大の理由は、検察官が不服申し立てをする制度があるから。検察官も言い分があるなら、再審公判の中で有罪を主張する形に変えないといけない」
今回の諮問では、こうした再審開始決定に対する検察官の不服申し立てを認めるかどうかや、再審請求審での証拠開示の方法などが幅広く議論されます。
鹿児島県阿久根市の自宅で、介護中だった妻の首を絞め殺害した罪に問われている男の裁判で、検察は21日、懲役6年を求刑しました。
殺人の罪に問われているのは、阿久根市大川の無職・牧正夫被告(78)です。
起訴状などによりますと、牧被告は去年8月、阿久根市の自宅で同居する妻・みい子さん(75)の首を両手で絞め、殺害したとされています。
被告は、認知症で足腰が悪かったみい子さんの介護をしていて、犯行後に包丁で自分の左手首を切りつけ、自殺を図っていました。
21日の裁判で、検察は「強固な殺意に基づいた安易な犯行で非難に値する」などと指摘し、懲役6年を求刑しました。一方の弁護側は、「介護と家事で精神と肉体が疲弊し、とっさにおよんだ行動」などと主張し、執行猶予付きの判決を求めました。
判決は、今月25日に言い渡されます。
以前勤めていた飲食店の従業員を装い、仕入れ先から高級ワイン2本をだまし取った疑いで、無職の男が逮捕されました。
詐欺の疑いで逮捕されたのは、本籍が大島郡で住所不定の無職の男(42)です。
鹿児島中央警察署によりますと、男は今年3月、以前勤めていた飲食店の従業員を装い、仕入れ先の店から2回にわたり、高級ワイン2本(合計22万円)をだまし取った疑いです。
警察が捜査していましたが、今月19日に男が警察署に出頭し、容疑が固まったため、20日に逮捕しました。
取り調べに対し、男は「ワインをだまし取りました」と容疑を認めているということです。警察では余罪を含めて動機などを捜査しています。
運転免許証を偽造した罪などに問われている鹿児島刑務所の刑務官の男の裁判が21日、鹿児島地裁で開かれ、検察は懲役2年を求刑しました。
有印公文書偽造などの罪に問われているのは、鹿児島刑務所の刑務官の男(32)です。
起訴状によりますと、男は2021年9月、他人の運転免許証のコピーに自分の顔写真や名前、住所が印字されたテープを貼るなどして運転免許証を偽造し、フォークリフトの技能講習の受講申込書に添付して提出したとされています。
また、去年7月に2回に渡り、無免許で車を運転したとされています。
21日の裁判で男は起訴内容を認め、「2016年に運転免許証を紛失したことに気づき、無免許運転を繰り返していた」と述べました。
「異動先でフォークリフトを運転する必要があったため、同僚の免許証を使って偽造した」としています。
検察は「法を守るべき刑務官で非難に値する」として、懲役2年を求刑し、一方の弁護側は「反省し更生しようと考えている」として、執行猶予付きの判決を求めました。
判決は来月22日に言い渡されます。
南さつま市で17日、住宅1棟が全焼し1人が遺体で見つかった火事で、亡くなったのはこの家に住む74歳の女性と分かりました。
南さつま警察署によりますと今月17日、南さつま市金峰町で火事があり、建設業・櫻木正信さん(76)の木造平屋住宅1棟が全焼したほか、隣接する倉庫など4棟の一部が焼けました。
この火事で、焼け跡から1人が遺体で見つかり、警察が身元の確認を進めていましたが、DNA鑑定などの結果、亡くなったのは、櫻木さんの妻むつみさん(74)と分かりました。
夫婦は2人暮らしで、当時、櫻木さんは外出しており、家にはむつみさんが1人でいたということです。警察で火事の原因を調べています。
以前勤めていた飲食店の従業員を装い、仕入れ先から高級ワイン2本をだまし取った疑いで、無職の男が逮捕されました。
詐欺の疑いで逮捕されたのは、本籍が大島郡で住所不定の無職の男(42)です。
鹿児島中央警察署によりますと、男は今年3月、以前勤めていた飲食店の従業員を装い、仕入れ先の店から2回にわたり、高級ワイン2本(合計22万円)をだまし取った疑いです。
警察が捜査していましたが、今月19日に男が警察署に出頭し、容疑が固まったため、20日に逮捕しました。
取り調べに対し、男は「ワインをだまし取りました」と容疑を認めているということです。警察では余罪を含めて動機などを捜査しています。
去年10月、鹿児島市にある三反園訓衆院議員の後援会事務所に向けて爆竹が投げ込まれた事件で、鹿児島地方検察庁は18日、62歳の男を起訴しました。
威力業務妨害の罪で起訴されたのは、鹿児島市に住む施設作業員、泉卓志被告(62)です。
起訴状によりますと、男は去年10月、衆院選・鹿児島2区で当選した三反園訓さんの後援会事務所に向かって、点火した爆竹1束を投げて爆発させ、関係者の業務を妨害した罪に問われています。
鹿児島地検は今月15日まで、男の刑事責任能力を調べるため鑑定留置を行っていましたが、刑事責任を問えると判断、起訴しました。地検は男の認否について明らかにしていません。
銭湯で面識のない男性に性的な暴行を加えたとして現行犯逮捕された奄美大島出身のミュージシャン、中孝介さんについて、東京地検は不起訴処分としました。
中さんは先月28日午前2時ごろ、東京・品川区にある銭湯の休憩室で、寝ていた男性に性的な暴行を加えたとして警視庁に現行犯逮捕されました。
東京地検は中さんについて16日付で不起訴処分としました。東京地検は不起訴の理由を明らかにしていません。
中さんの所属事務所は今回の件を受けて、「今後の対応につきましては、本人と十分に協議を重ねたうえで、慎重に検討してまいります」とコメントしています。
鹿児島県南さつま市で17日夜、住宅1棟が全焼する火事があり、焼け跡から1人が遺体で見つかりました。
南さつま警察署によりますと17日午後7時半ごろ、南さつま市金峰町で「家が燃えている」と近くに住む住民から119番通報がありました。
火はおよそ2時間後に消し止められましたが、この火事で建設業・櫻木正信さん(76)の木造平屋住宅1棟が全焼し、焼け跡から1人が遺体で見つかりました。
櫻木さんは妻(74)と2人暮らしで、現在、妻と連絡が取れなくなっているということです。
警察が遺体の身元の確認を進めるとともに、出火原因を調べています。
阿久根市で去年8月、介護中だった妻の首を絞め殺害した罪で起訴された78歳の男の初公判が、17日鹿児島地裁で開かれ、男は起訴内容を認めました。
殺人の罪に問われているのは、阿久根市大川の無職・牧正夫被告(78)です。起訴状などによりますと、牧被告は、去年8月、阿久根市の自宅で同居する妻・みい子さん(75)の首を両手で絞め、殺害したとされています。
牧被告は、事件の2か月ほど前から、認知症で足腰も悪く、1人で歩くことができないみい子さんの介護をしていて、犯行後に、包丁で自分の左手首を切りつけ、自殺を図っていました。
鹿児島地裁で17日開かれた裁判員裁判の初公判で、牧被告は起訴内容を認めました。
検察は、「抵抗する妻の首をおよそ10分にわたり絞め続けた。強固な殺意に基づく犯行」と指摘。一方、弁護側は、「介護疲れや睡眠障害により、将来に不安を募らせていた。妻を思い悩みぬいた末のやむ負えない犯行」と情状酌量を求めました。
判決は、今月25日に言い渡されます。
鹿児島刑務所の刑務官の男が免許証を偽造したなどとして、起訴されました。
有印公文書偽造などの罪で今月17日までに起訴されたのは、鹿児島刑務所の刑務官刑務官の男(32)です。
起訴状によりますと、男は2021年9月、不正に入手した他人の運転免許証のコピーに自分の顔写真や名前、住所が印字されたテープを貼るなどして運転免許証を偽造したうえ、フォークリフトの技能講習の受講申込書に添付して提出したとされています。また、去年7月に2回に渡り無免許で車を運転したとされています。
鹿児島地検は公判に影響があるとして、認否を明らかにしていません。
鹿児島刑務所の山内博文所長は、「重く受け止めている。公判の状況を見極めつつ、事実関係が明らかになった段階で厳正に対処する」とコメントしています。
鹿児島県南さつま市で17日夜、住宅1棟が全焼する火事があり、焼け跡から1人が遺体で見つかりました。
南さつま警察署によりますと17日午後7時半ごろ、南さつま市金峰町で「家が燃えている」と近くに住む住民から119番通報がありました。
火はおよそ2時間後に消し止められましたが、この火事で建設業・櫻木正信さん(76)の木造平屋住宅1棟が全焼したほか、隣接する倉庫など4棟の一部が焼けました。
また焼け跡から1人が遺体で見つかりました。
櫻木さんは74歳の妻と2人暮らしで、現在、妻と連絡が取れなくなっているということです。
櫻木さんは出火当時、外出していて無事でした。
警察が遺体の身元の確認を進めるとともに、18日朝から消防と実況見分をして出火原因を調べています。
面識のない男性の顔を殴りけがをさせたとして指定暴力団・四代目小桜一家傘下組織幹部の男が逮捕されました。
暴力行為等処罰法違反の疑いで逮捕されたのは、指定暴力団・四代目小桜一家傘下組織の幹部で鹿児島市新屋敷町に住む42歳の男です。
警察によりますと男は今月14日、県内に住む面識のない40代男性の顔を拳で複数回殴るなど暴行しけがをさせた疑いです。警察の調べに対し、男は「相手を殴ってけがをさせたことは間違いない」と容疑を認めているということです。
警察は、2人の間に何らかのトラブルがあったとみて動機などを調べています。
おにぎりなどを盗んだ罪で有罪判決を受け失職した教諭が、学校にその内容を報告せず、その後4か月間、小学校で授業を続けていたことがわかりました。
【写真を見る】有罪判決で失職の教諭が4か月授業継続 おにぎり盗み執行猶予もまたおにぎり盗み発覚 鹿児島
鹿児島県教育委員会によりますと、去年10月に失職していたことがわかったのは、長島町の小学校に勤務していた40歳の元教諭の女です。
県教委によりますと、元教諭は出水市の店からおにぎりなど805円分を盗んだとして、去年10月、懲役10か月・執行猶予2年の有罪判決が確定しました。
地方公務員法では、「職員が『禁錮以上の刑』に至った時、条例で特別に定めがある場合を除き、その職を失う」とあり、元教諭はこの時点で失職しましたが、学校に報告せず、授業を続けていたということです。
元教諭はその後、今年2月にもおにぎりなどを盗んだとして現行犯逮捕されたことから、県教委が調べたところ、有罪判決を隠していたことが分かったということです。
県教委は「本人の申告がなかったので、わからなかった」としています。
県教委は15日、このほか、わいせつな行為をしたとして、大隅地区の中学校に勤務する42歳の男性教諭を懲戒免職処分にしました。
県の教職員の懲戒処分は今年度初めてですが、昨年度、28件と過去最多となっていて、教職員課の中島靖治課長は「危機的な状況という認識のもと、不祥事根絶に向けた取り組みを徹底する」とコメントしています。
鹿児島県警は15日、捜査第二課長だった男性警視の警察庁への異動を発表しました。
今月22日付けで警察庁長官官房人事課付に異動となったのは、県警の前の捜査第二課長だった安部裕行警視(29)です。
【写真を見る】鹿児島県警人事 前捜査第二課長が警察庁へ 停職1か月の懲戒処分中
安部警視を巡っては、ことし1月、警視の知人女性から「去年11月、不同意性交の被害を受けた」と警察に申し出があり、県警はことし2月、不同意性交の疑いで書類送検するとともに安部警視を更迭し、警務部付としていました。
また複数の女性と不適切に交際し、そのうちの1人に2つの事件の捜査情報を漏らした地方公務員法違反の疑いで書類送検されていました。
これを受け、県警は先月21日付けで、安部警視を停職1か月の懲戒処分としていました。
県警の新たな捜査第二課長には、先月27日付で警察庁出身の森野青警視が着任しています。