3年前に奈良市内で起きた安倍元総理銃撃事件で殺人などの罪で起訴された山上徹也被告について奈良地裁は10月28日に初公判を開くと発表しました。
起訴状によりますと、山上被告は2022年7月に近鉄大和西大寺駅前で街頭演説をしていた安倍元総理を手製のパイプ銃で銃撃して殺害したなどとされています。この事件をめぐっては裁判所、検察官、弁護人の3者が集まり事件の証拠や争点を確認する公判前整理手続きが2023年10月から先月までに7回実施されており、公判では情状面や手製のパイプ銃の殺傷能力などが争点の中心になる見通しです。
初公判は10月28日午後2時から行われるということです。
若い世代の特殊詐欺の被害が急増しています。警察では、特殊詐欺のターゲットは高齢者だけではないと注意を呼びかけています。
警察によりますと2025年に入って5月末までに県内で確認された特殊詐欺の件数は、2024年の同じ時期より38件多い135件でした。被害総額は2024年の2倍以上の約8億円にのぼり件数、被害額ともに過去最悪を記録した2024年を上回るペースです。特に若い世代の被害者が急速に増えておりこれまでごく少数だった20歳代や30歳代へも拡大しています。
若い世代に被害が広がった背景として警察は、犯人から接触する手口に固定電話だけでなく携帯電話が増えていることを挙げています。固定電話は高齢者が受けることが多いのに対し、携帯電話はあらゆる世代が使用するためターゲットが広がったと見られています。
警察では「高齢者より若い人のほうが特殊詐欺の手口を知らないことも多い。まず犯人からの電話に出ないことが大切で非通知の電話や国際電話を規制するアプリやサービスを利用してほしいと呼びかけています。
学生スポーツで大麻を巡る問題が相次ぐ中、大麻を譲り受けたり所持していたりした疑いで天理大学ラグビー部の部員2人が逮捕されました。
天理大学は全国大学ラグビー選手権優勝1回、準優勝2回の強豪です。逮捕されたのは天理大学ラグビー部の弘田士道容疑者20歳と島田郁容疑者20歳です。
警察によりますと弘田容疑者は2024年12月、天理市内のドラッグストアの駐車場で、大麻約1グラムを4000円で譲り受けた疑いがもたれています。警察が検挙した密売人を調べる中で弘田容疑者が浮上したということです。また、島田容疑者は11日午前、弘田容疑者と寮で一緒にいたところ警察に対し「大麻を持っています」と自ら申告したといいます。島田容疑者の大麻の入手ルートは分かっていないといいます。2人は容疑を認めているといい、警察は2人の大麻の使用や部内で広がっていないか捜査しています。
天理大学は対策本部を立ち上げるとともに、「事態を厳粛に受け止め捜査当局に全面協力するとともに事実関係の把握を早急に進め厳正に対処する所存です」とコメントを発表しています。
5日午前2時20分頃、山添村の名阪国道大阪方面行き車線で、バイクに乗っていた男性が大型トラックにはねられ、死亡する事故がありました。
警察によりますと、バイクを運転していた男性は、大型トラックに衝突され転倒し、その後、後ろから来た別の大型トラックにはねられたといいます。警察では、男性の身元の特定とともに、1台目のトラックを運転していた52歳の男を、過失運転致死の疑いで逮捕し、事故の詳しい状況を調べています。
なおこの事故で、大阪方面行きの神野口ICから小倉ICの区間で、およそ7時間40分、通行止めとなっていました。
県内で国際電話を使った特殊詐欺が急増していることから、県警による啓発活動が奈良市内で行われました。
この活動は、海外からの電話番号による特殊詐欺が増えていることを受け、被害防止につなげようと奈良警察署が行いました。2日は、警察官が啓発のチラシを配ったほか家の固定電話で国際電話からの着信を休止できるサービスの申し込みを受けつけました。
県警によりますと、今年1月から5月末にかけて、県内で詐欺に関する電話は約2700件あり、このうち国際電話は約800件にものぼるといいます。また、発信先の国際電話の番号は「プラス1」や「プラス44」などから始まるものが多く利用されているといい、県警は「怪しい番号からの電話がかかってきたら詐欺を疑い、家族や警察に相談してほしい」としています。
奈良警察署 生活安全課長 八木正行さん
「詐欺の予兆電話は多数かかってきております。約半数以上が国際電話を利用しているということが分かっています。今回こういった取り組みを通して国際電話は危ないということを知っていただけたと思います。」
同僚の女性のスカートの中を撮影しようとした疑いで、県職員の男が逮捕されました。
性的姿態等撮影未遂の疑いで逮捕されたのは、県庁に勤務する41歳の男です。
警察によりますと男は4月、机の下にビデオカメラを設置し、同僚の20代の女性のスカートの中を、撮影しようとした疑いが持たれています。光量が足りなかったため、スカートの中は鮮明に映っていなかったということです。警察に情報提供があり、事件が発覚したといいます。
男は「職場で同僚を盗撮したことに間違いありません」と容疑を認めているということです。
県人事課は「職員が逮捕されたことは極めて遺憾であり、事実関係を確認後厳正に対処します」とコメントしています。
奈良市の70歳代の女性が5月、青森県警の警察官を名乗る男らに、現金と金の延べ板、あわせておよそ3000万円相当を、だまし取られていたことが分かりました。
警察によりますと、男らは女性の家の固定電話に連絡し、「犯罪グループがあなたに報酬を振り込んだ」「逮捕する」などと脅しました。その上で、資産を確認する名目で、女性に指定の口座に現金を振り込ませたといいます。また、500グラムの金の延べ板2枚を購入させ、女性は自宅を訪れた男に手渡したということです。
県内で金を購入させる手口の特殊詐欺は、初めてだということです。
県内の障害者支援施設に入所する女性に性的暴行を加え、けがを負わせた疑いで介護職員の男が逮捕されました。
不同意性交等致傷の疑いで逮捕されたのは、平群町に住む介護職員池端真容疑者32歳です。
警察によりますと池端容疑者は2025年4月、自身が勤務する障害者支援施設で入所している40代の女性に対し、同意なく性的暴行を加え、およそ1カ月のけがを負わせた疑いが持たれています。
女性は重度の知的障害などがあり、体もほとんど動かせない状態でした。別の職員が女性のけがを見つけて事件が発覚したといいます。
池端容疑者は「性的欲求を満たすために自分がしたことに間違いありません」と容疑を認めているということです。
3年前に奈良市内で起きた安倍元総理銃撃事件で殺人などの罪で起訴された山上徹也被告の7回目の公判前整理手続きが開かれましたが初公判の日程は決まりませんでした。
公判前整理手続きは裁判所、検察官、弁護人の3者が集まり、裁判の前に事件の証拠や争点などを確認するものです。関係者によりますと27日の手続きは午前10時過ぎに始まり、山上被告本人出席のもと1時間10分程かけて行われました。奈良地裁によりますと手続きでは事件の争点の整理や、公判で取り調べる証拠の整理、また、審理予定の策定に向けた手続きが行われたといいます。
弁護団によりますと山上被告はメモを取りながら手続きを聞いていたといいます。ただ、初公判の日程についてはすでに奈良地裁が10月下旬に開く案を提示していますが、今回の手続きでは審理日程は決まらなかったということです。起訴状によりますと山上被告は2022年7月に近鉄大和西大寺駅前で街頭演説中だった安倍元総理を手製のパイプ銃で銃撃し殺害したなどとされています。
山上被告は母親が多額の献金をした旧統一教会に恨みを持っていたとされており、公判では情状面や手製のパイプ銃の殺傷能力などが争点の中心になるとされています。