茨城県警牛久署は13日、同県牛久市、無職、女性(71)が投資アシスタントを名乗る者らに現金計1050万円をだまし取られたと発表した。同署はSNS型投資詐欺とみて捜査している。
同署によると、女性は4月3日、動画サイトに掲載された株式投資を教える内容の広告をクリックした。操作を進めたところ、投資アシスタントを名乗る者のLINE(ライン)アカウントが追加され、「投資学習グループ」に誘われた。投資と専用アプリのダウンロードを促され、カスタマーサービスを名乗る者のラインアカウントを登録するよう指示された。
女性が同14日、指定された口座に現金500万円を振り込むと、アプリ上で利益が出ているよう表示された。増資を促された女性は同21日と5月7日の2回、現金計550万円を振り込んだ。
茨城県警笠間署は13日、県央地域在住、自営業、60代男性が経済アナリストを名乗る者らに現金計3100万円をだまし取られたと発表した。同署はSNS型投資詐欺とみて調べている。
同署によると、男性は2023年12月上旬ごろ、スマートフォンで投資セミナーのサイトを見つけ、経済アナリストと名乗る者とLINE(ライン)で連絡を取り合うようになり、アシスタントを名乗る者を紹介された。アシスタントを名乗る者からラインで投資の指導を受け、24年1月上旬ごろ「国際ゴールド取引は安定した利益を得ることができる」などと言われ、投資サイトのカスタマーサービスを名乗る者のアカウントを登録した。
同月10日に指示された口座に現金100万円を振り込んだところ、サイト上で利益が出ているように表示された。その後、別の投資を提案され、男性は同16~31日の間、4回にわたり現金計3000万円を振り込んだ。
茨城県警ひたちなか署は13日、同県県央地域の会社員、男性(40)が投資トレーダーを名乗る者らに暗号資産約1000万円相当をだまし取られたと発表した。同署はSNS型投資詐欺とみて調べている。
同署によると、男性は1月7日、X(旧ツイッター)で投資に関する投稿を見つけ、掲載されていたLINE(ライン)アカウントに登録した。その後、投資トレーダーを名乗る者から「良い投資プランの手伝いをする」などと連絡があった。架空の投資取引ができるアプリを追加した後、投資学習グループのアシスタントを名乗る者から金の取引指導などの提案があり、3月4日から同19日までの間、3回にわたり購入した暗号資産を指定アドレスに送った。
茨城県警太田署は13日、同県常陸太田市、地方公務員、男性(59)が、交流サイト(SNS)で知り合った異性紹介担当を名乗る者らに現金計2655万円をだまし取られたと発表した。同署はSNS型ロマンス詐欺とみて調べている。
同署によると、男性は3月7日、X(旧ツイッター)で女性紹介業者の書き込みを見て、異性紹介担当を名乗る者にメッセージを送信。この者が指定したLINE(ライン)アカウントを登録した。受信した複数の女性の写真から好みの女性を選ぶと、日本人女性を名乗る者のアカウントを紹介され、「会うには会員登録が必要」などと説明を受け、同13日に登録費用1万円を振り込んだ。
さらに異性紹介担当や認証手続担当を名乗る者に「3段階の認証が必要」「操作が間違っている」などと言われ、同14~15日の間、7回にわたり計608万円を指定口座に振り込んだ。その後、男性が返金を希望すると「資金が凍結された」などと説明され、財務担当を名乗る者からも「個人所得税が必要」などと言われ、同15~21日の間、13回にわたり計2046万円を振り込んだ。
茨城、福島両県の市民球場などで短期間に、ナイター用の照明設備に電気を送るための銅線ケーブルの窃盗が相次いでいる。茨城県水戸市と福島県白河市、同県本宮市の3市で4件の被害が確認され、被害額は少なくとも計1000万円以上。夏の高校野球県大会の開催球場もあり、関係者が対応に追われている。茨城県警は一連の事件の関連性も含め、調べている。
水戸市では5月28日、同市内原町の内原市民運動場の多目的運動場で、ナイター用の照明設備に電気を送る銅線ケーブル2本(計約350メートル)が盗まれたことが発覚。影響で照明2基が使用不能になった。
同30日には夏の高校野球県大会の会場となる同市見川町の市民球場「ノーブルホームスタジアム水戸」で、照明設備に電気を送る銅線ケーブル1本約80メートルが盗まれていたのが分かった。影響で照明1基が使えなくなっていた。
茨城県と隣接する福島県では同23日から被害が確認された。白河市では同日、「しらさかの森スポーツ公園」で照明に送電する銅線ケーブル120メートルが持ち去られているのが判明。影響で野球場1基とテニスコート24基の照明が使用不能になった。
同29日には本宮市の「しらさわグリーンパーク」で、未明に公園内の9カ所で銅線が切断され、持ち去られた。野球場をぐるりと囲うナイター照明への送電ケーブルが切断され、470メートル分が盗まれた。市担当者によると、近くの防犯カメラに不審な車両のヘッドライトが写っていた。
いずれの現場もケーブルは地中に埋設され、地上に管理用のマンホールがあったほか、夜間の常駐の監視者はいなかった。広大な公園内にある現場がほとんどで、複数の自治体関係者は「防犯カメラを園内全域に設置するのは予算の関係で難しい」と悩む。
ノーブルホームスタジアム水戸では6月3日、復旧工事が完了した。市スポーツ振興協会によると、費用は約100万円。対策としてマンホールに鍵を取り付けた。同協会担当者は「高校野球が迫る中、ナイターができないとなれば迷惑をかける。工事が完了し一安心」と胸をなで下ろす一方、「一刻も早く犯人を捕まえてほしい」と願った。
■茨城・守谷でも被害 1000万円相当
常総地方広域市町村圏事務組合は13日、茨城県守谷市野木崎の常総運動公園野球場で、ナイター照明設備に電気を送るための銅線ケーブル計約900メートル(約1000万円相当)が盗まれたと発表した。影響で同設備全6基が使用できず、当面ナイター利用はできないという。
同組合施設課によると、指定管理者が12日、ナイター照明の電気配線用のマンホールふたが開いた状態で、地下にあった約300メートルの銅線ケーブル計3本が切り取られているのを確認した。同日午前6時20分に同管理者が公園駐車場の解錠に向かい、既にいた来園者に確認すると同5時半には門扉が開いていたため、不審に思い公園内を念入りに巡回し被害に気付いた。
同組合は同日、県警取手署に被害届を提出。「水戸市内で同様の被害があり施錠確認の徹底をしていたが、残念な結果となった。対策強化に努める」としている。
茨城県警牛久署は12日、同県牛久市の無職、男性(60)が交流サイト(SNS)の広告などをきっかけに知り合った投資塾の紹介者を名乗る者らに現金計1300万円をだまし取られたと発表した。同署はSNS型投資詐欺とみて捜査している。
同署によると、男性は3月7日、インスタグラムで「投資を教える」などとうたう広告を見つけた。記載されたLINE(ライン)IDを登録すると、投資塾の紹介者を名乗る者からメッセージが届き、同塾のアシスタントを名乗る者を紹介された。この者に専用アプリのダウンロードを促されたほか、同塾のサポートを名乗る者を紹介され、この者に指示されて投資用口座を開設した。
男性は4月24日、指定口座に50万円を振り込み、アプリ上で利益が出ているように表示されたため信用を深め、同25日~5月19日の間、5回にわたり現金計560万円を振り込んだ。さらにアプリ上で増資目的の「融資」を受け、返済分として同27日に現金690万円を振り込んだ。
40年前の1985年に旧谷田部町(現茨城県つくば市)で開かれた国際科学技術博覧会(科学万博)を振り返る「40周年記念展示」が、同市吾妻のつくばエキスポセンターで開かれている。旧国鉄時代の臨時駅に設置されていた時刻表や臨時快速列車「エキスポライナー」のヘッドマークなどが展示され、当時を知る大人たちが懐かしんでいる。記念展示は8月31日まで。
記念展示は科学万博から40年を迎えたのに合わせて企画された。「万博を支えた脇役たち」をサブテーマに、写真やポスター、記念乗車券などを展示する。
展示品のうち、高さ75センチ、幅3.6メートルの時刻表はJR常磐線の臨時駅「万博中央駅」に設置されていた。当時運行していたエキスポライナーのヘッドマークには、公式キャラクター「コスモ星丸」がデザインされている。
このほか、常磐自動車道の出口案内として設置された看板や、会場全体を写した航空写真などを展示。当時使われていた来場記念スタンプも置かれ、実際に押すことができる。
埼玉県から訪れた松永敏宏さん(51)は「科学万博が大好きで、開催中に5回通った。3D(3次元)眼鏡で見た立体映像などをよく覚えている」と話し、並んだ展示品を見つめた。
記念展示を企画した同センターの小堀安奈さんは「第2弾の展示も考えているので、楽しみに待っていてほしい」と話している。
入館料で見学可能。大人500円、子ども250円、3歳以下無料。問い合わせは同センター(電)029(858)1100。
茨城県警取手署は10日、道交法違反(あおり運転)の疑いで、同県取手市東4丁目、会社員、男(51)を逮捕した。同署によると、「身に覚えがない」と容疑を否認している。
逮捕容疑は2月3日午前10時19分ごろ、同市長兵衛新田の県道で、軽乗用車を運転し、前方を走っていた同市、会社員、男性(51)の保冷車の通行を妨害する目的で、急接近しながら追い越して急ブレーキをかけ、同車の進行車線上に停止するなど、交通の危険を生じさせる恐れのある方法で運転した疑い。同署によると、2人に面識はない。
9日午後9時31分ごろ、茨城県境町横塚の国道4号バイパス下り線で、栃木県野木町、会社員、男性(36)の乗用車が逆走し、前方から来た埼玉県さいたま市、職業不詳、男性(27)の乗用車と正面衝突した。逆走車に衝突された男性は、約40分後に搬送先の病院で死亡が確認された。死因は事故による外傷だった。逆走車の男性も右足の骨を折るなどの重傷を負った。茨城県警境署で事故原因を調べており、逆走した経緯などについて男性の回復を待って詳しく事情を聴く方針。
県警によると、現場は中央分離帯がある片側2車線の直線道路。事故後に衝突された男性の車のドライブレコーダーの映像を解析したところ、追い越し車線を走行中、同じ車線を逆走してきた男性の車と正面衝突した。
衝突された男性の車両前部は事故の衝撃でつぶれ、原型をとどめないほど大破していた。周囲に目立ったブレーキ痕はなかった。事故直後、目撃者から「車同士が衝突した」などと110番通報が相次いだ。
茨城県警取手署は10日、道交法違反(あおり運転)の疑いで、同県取手市東4丁目、会社員、男(51)を逮捕した。同署によると、「身に覚えがない」と容疑を否認している。
逮捕容疑は2月3日午前10時19分ごろ、同市長兵衛新田の県道で、軽乗用車を運転し、前方を走っていた同市、会社員、男性(51)の保冷車の通行を妨害する目的で、急接近しながら追い越して急ブレーキをかけ、同車の進行車線上に停止するなど、交通の危険を生じさせる恐れのある方法で運転した疑い。同署によると、2人に面識はない。
茨城県守谷市の会社敷地で5日、男性が首を切られ軽傷を負った事件で、県警取手署は7日までに、殺人未遂の疑いで、同県つくばみらい市、自営業、男(39)と、同県守谷市、無職、男(40)の2人を逮捕した。同署は2人の認否を明らかにしていない。
2人の逮捕容疑は共謀し、5日午後7時20分ごろ、同市立沢の会社敷地で、同市在住の塗装工の男性(39)の首を刃物のようなもので切りつけた疑い。2人は逃走していた。
同署によると、両容疑者と男性は知人同士。何らかのトラブルがあったとみて詳しい動機や経緯を調べる。
オウム真理教による地下鉄サリン事件と教祖の麻原彰晃こと松本智津夫元死刑囚=執行時(63)=の逮捕から今年で30年。当時、猛毒サリンが製造された教団施設があった山梨県の旧上九一色村(現富士河口湖町)に施設の面影はほとんど残っておらず、富士山を間近に望む草原が広がる。5月下旬、現地を訪れ、関係者を取材した。
教団が旧上九一色村に進出したのは1988年8月。「サティアン」と呼ばれる施設を次々と建設した。地元住民はオウム真理教対策委員会を立ち上げ、退去を要求。しかし教団は建設を続け、94年7月ごろにはサティアン群がそろった。
■闘争
信者は住民の通行を妨げたり、夜間に建設工事をしたりし、トラブルを起こしていたという。対策委員長を務めた江川透さん(89)は「教団を怖がる住民が多く、何とか撤退させねばと思った」と回顧した。
住民とともに24時間体制で教団施設を監視するなどして警戒し、一刻も早い退去を求めた。10年間にわたる「命がけの戦争」だった。信者の脱走を手助けしたこともあった。
95年3月20日、14人死亡、6千人以上が重軽症となった地下鉄サリン事件が東京都内で発生。約2カ月後の同5月16日、松本元死刑囚が逮捕された。住民側には、前日に警察から通知されていたという。
身を潜めた教祖が捜索の末に逮捕された知らせを聞くと「もう少し早く捕まってほしかったが、これ以上犠牲者が出ないと思いほっとした」。
■表情
逮捕の瞬間を撮影しようと、松本元死刑囚の住居である第6サティアン周辺は300人の報道陣が待ち構えた。ただ、朝霧が立ち込めていて、取材エリアからは松本元死刑囚の表情をうかがえない状況だった。
そんな中、松本元死刑囚が護送される車内での表情を最も鮮明に撮影したのは、地元紙の山梨日日新聞カメラマン(当時)の靍田圭吾さん(71)。中央自動車道に入る河口湖インターチェンジ(IC)料金所で護送車が止まり、後部座席が見える一瞬を狙った。
逮捕された松本元死刑囚の表情を捉えた1枚のスクープ写真が世界を駆け巡り、事件の転機を伝えた。靍田さんは「読者は逮捕された姿の写真を見て、一つの区切りをつけられる。初めて新聞の写真の役割を教わった」と振り返った。
■跡形
教団施設は98年12月までに全て解体。第6サティアン、サリンが製造されていた第7サティアンの跡地は草木が生い茂っていた。
目黒公証役場事務長の仮谷清志さん=当時(68)=が拉致監禁の末に殺害されたり、リンチで殺された信者の遺体が焼却されたりした第2サティアン跡地は公園となり、片隅には住民の要望で建てられた慰霊碑がある。
碑に「オウム」の文字はない。時間の経過とともに教団の悪行が風化する中、当時を知る住民の多くは教団について「いい思い出ではないので伝えたがらない」(江川さん)。
一方で、靍田さんは現在の世情を踏まえ「今もリーダーを妄信して突き進む風潮がある。われわれが知っているオウムの世界とさほど変わらず、怖さを感じている」と危機感を示した。
茨城県では当時、教団施設があった旧旭村(現鉾田市)と旧三和町(現古河市)で信者が転入して以降、住民が反対運動を繰り広げた。
1989年11月の教団による坂本弁護士一家殺害事件では、坂本堤弁護士=当時(33)=の妻、都子(さとこ)さん=同(29)、ひたちなか市出身=も犠牲となった。
5日午後8時48分ごろ、茨城県筑西市菅谷のアパートの一室で「娘と孫の意識が無く、倒れている」と女性(58)から119番通報があった。消防や県警筑西署員らが駆け付けると、女性の娘(35)と孫の小学生男児(7)が横たわった状態で並んでおり、その場で2人の死亡が確認された。それぞれ目立った外傷はなく、現場からは燃やした練炭が見つかっており、同署は娘が無理心中を図った可能性があるとみて調べている。
同署によると、娘と孫はこのアパートで2人暮らしだった。女性が様子を見に訪れ、倒れているのを発見した。
近くに住む男性(80)は「2人で一緒に歩いたり、車に乗ったりしているのを見たことがある。子どもが幼いのにかわいそう」と話した。近隣の別の女性(49)は「こんなに近くに住んでいたのなら悩みを打ち明け合いたかった。ショックで言葉にならない」と肩を落とした。
茨城県警つくば、土浦、常総、取手の4署と県警捜査3課の合同捜査班、警視庁の共同捜査班は4日、窃盗の疑いで、同県つくば市、電工業、男(51)=別の窃盗罪などで起訴=ら男3人を再逮捕した。同課は認否を明らかにしていない。県内では今年、つくば市を中心に70件を超える被害が確認されており、捜査班は3人が同種の車を狙い犯行を繰り返していたとみて余罪を追及している。
ほかに再逮捕されたのは、同県土浦市、無職、男(66)とつくば市、自動車板金業、男(53)=いずれも同罪で起訴。
3人の再逮捕容疑は共謀し、1月27~28日の間、つくば市内のアパート駐車場で、同市、大学院生、男性(24)所有のトヨタ「プリウス」(約50万円相当)を盗んだ疑い。捜査班によると、県警が5月、同市内でプリウスを盗んだとして無職男を逮捕。別の窃盗事件で逮捕した2人と共犯関係にあることを突きとめた。
5日午後7時20分ごろ、茨城県守谷市立沢で、塗装工の男性(39)が包丁のような物を持った男に切り付けられる事件があった。男は現場から逃走。男性は首に軽いけが。県警取手署が殺人未遂事件として、逃げた男の行方を追っている。
同署によると、男は被害男性の知人とみられる。男性は上司の男性に「包丁で首を刺された」と連絡、上司が110番通報した。
男は年齢40歳ぐらい。黒っぽい上下の作業着を着用していた。同署は2人の間に何らかのトラブルがあったとみて調べている。
不倫の示談名目で男性から現金300万円を脅し取ったとして、茨城県警土浦署は3日までに、恐喝の疑いで、千葉県流山市、アルバイト従業員、男(21)を逮捕、茨城県つくば市、飲食店従業員、男(22)=別の恐喝罪で起訴=を再逮捕した。同署は2人の認否を明らかにしていない。
2人の逮捕容疑は昨年12月17日、つくば市内のコンビニ店や同市内を走行中の車内で、栃木県小山市、無職、男性(53)に「不倫したらどうするんだよ」「どう責任取るんだよ」などと言って、示談名目で現金を要求。翌18日までの間に、同市内のコンビニ店駐車場で現金計300万円を脅し取った疑い。
スーパーで見知らぬ男性に足払いするなどの暴行を加えて、足の骨を折るけがを負わせたとして、茨城県警鹿嶋署は3日、傷害の疑いで、同県鹿嶋市、無職、男(81)を逮捕した。同署によると、容疑を否認している。
逮捕容疑は4月29日午後0時半ごろ、同市内のスーパー店内で、同市、無職、男性(73)の胸ぐらをつかんだ上、足払いして転倒させ、左太ももの骨を折る全治不詳のけがを負わせた疑い。2人に面識はなく、いずれも買い物のためにスーパーを訪れていた。
男は犯行後に逃走したが、防犯カメラの映像などから男を割り出した。同署でトラブルの原因などを調べている。
常陽銀行境支店で現金計約5400万円を盗んだとして、窃盗の罪に問われた同行の元行員で、茨城県八千代町大戸新田、無職、山崎麻理子被告(42)の判決公判が3日、水戸地裁下妻支部で開かれ、小林麻子裁判官は懲役3年、執行猶予5年(求刑懲役4年)を言い渡した。
判決理由で小林裁判官は、銀行員の立場を悪用した「犯行態様は悪質」と指摘。被害額も高額で、銀行の社会的信用を損なうことになった点も「看過できない」とした。一方、父親の協力で被害の全額を弁償したり、銀行との間で示談がなされたりしていることなどを考慮し、執行猶予とした。
判決によると、山崎被告は2022年7月4日から23年10月6日までの約1年3カ月の間、計11回にわたり、同支店の出納システムから出金するなどし、同支店長管理の現金計約5400万円を盗んだ。