茨城県境町の茂みに男性の遺体を埋めたとして、警視庁暴力団対策課は24日までに、死体遺棄の疑いで、特定抗争指定暴力団山口組系組幹部の男(38)=住所不定=ら男6人を逮捕した。6人の一部と男性にトラブルがあったとみて死亡した経緯を調べている。
遺体で見つかったのは東京都練馬区、職業不詳、男性=当時(48)。司法解剖の結果、死因は不詳で一部の骨が折れていた。スマートフォンの解析や供述などから、6人のうち数人が6月11日に男性を連れ出し、暴行を加えたとみられる。スマホの捜査から男性を遺棄した疑いが判明した。今月14日に現場を捜索し、地中約2メートルの深さにあおむけで埋まっていた遺体を発見した。
■「まさか人が」 近所の男性
遺棄現場は町役場から東へ3キロあまり離れた変電所近く。一帯には草木の茂った小高い丘が点在している。近所の複数の住民によると不法投棄とみられる土砂類の山で、現場もその一つという。
農業を営む近所の70代男性は、10月上旬と10月半ば、大勢の警察官が現場周辺を捜索する姿を見かけた。当初は「不法投棄の取り締まりかと思った」と話す。
しかし、警察犬もいたことから大きな事件の可能性もあると身構えていたといい、「まさか人が埋められていたなんて。かわいそうだ」と顔をしかめた。
常陽銀行(茨城県水戸市)は24日、クレジットカードの審査管理業務をしていた元行員の60代男性が職務権限を悪用し、自身名義の同行キャッシング機能付きクレジットカードのキャッシング枠を不正に増額して計2351万円を引き出していたと発表した。県警水戸署に被害届を出す方針で、22日付で懲戒解雇処分とした。男性は全額を弁済した。
同行によると、男性は同行営業企画部でクレジットカードの審査、管理業務に従事していた。2016年から24年までの間、職務権限を悪用し、本来の審査を受けずに自身名義のカードのキャッシング枠を不正に増額。16年12月から24年10月までの間、複数回にわたりATMで不正に現金を引き出し、私的に使用していた。
不正に増額されたキャッシング枠は計1550万円で、一部返済を繰り返しながら不正に引き出された現金は計2351万円。
カード更新のタイミングで異変が発見され、行内調査によって今年9月25日に発覚した。
同行は経営責任、管理監督責任の所在を解明し、行内規定に基づいて役員や関係者の処分も進める。今後の対応については「全役職員が一丸となって、信頼回復と不祥事の再発防止に向けて取り組む」とコメントしている。
茨城県警取手署は24日、同県取手市、会社員、男性(57)が交流サイト(SNS)を通して知り合った日本人女性を名乗る者らに現金1115万円をだまし取られたと発表した。同署はSNS型投資詐欺として調べている。
同署によると、男性は4月ごろ、SNSアプリに投資関連の投稿をしていた日本人女性を名乗る者に連絡し、LINE(ライン)でやりとりするようになった。紹介されたライングループに参加すると、投資家を名乗る者に投資用アプリをインストールするよう案内された。
男性が6月12日、指定された口座に20万円を振り込むと、アプリ内で資産が増えているように表示されたことから、同16日から7月22日までの間、5回にわたり指定口座に計1095万円を振り込んだ。
茨城県警稲敷署と県警捜査3課の合同捜査班は21日、窃盗の疑いで、6月に逮捕された住所不定、無職、被告の男(55)=同罪で公判中=が茨城、千葉両県で自動車盗など計14件の窃盗を繰り返していたことを裏付けたと発表した。被害総額は400万円相当に上る。
同署によると、今年2月ごろから6月ごろまでの間、稲敷、牛久、龍ケ崎など県南5市町村で13件、千葉県成田市で1件の犯行に及んだ。内訳は軽トラックを狙った自動車盗6件、車のナンバープレートを盗む部品狙い2件、住居侵入による現金や貴金属などの窃盗6件。盗んだ現金は生活費に充てていたという。
駐車中の車から現金などが入ったバッグを盗んだとして、茨城県警取手署は21日、窃盗の疑いで、同県取手市、無職、男(72)を逮捕した。同署によると、認否を留保している。
逮捕容疑は12日午前10時15分ごろ、同市内のコイン精米所の駐車場で、同市、介護職員、男性(62)の貨物自動車内から現金約109万4000円が入ったバッグのほか、財布や預金通帳、印鑑など14点を盗んだ疑い。
同署によると、男性は当時、防犯設備に関する資金として100万円を超す現金を所持していた。車は無施錠で、男性は車から離れて近くの水田で作業中だった。
茨城県警竜ケ崎署は20日、県南地域の自営業、女性(57)が交流サイト(SNS)で知り合った投資家を名乗る者らに現金1120万円をだまし取られたと発表した。同署はSNS型投資詐欺として調べている。
同署によると、7月12日ごろ、女性は動画投稿サイト「ユーチューブ」で流れた投資に関する広告から、投資家を名乗る者のLINE(ライン)アカウントを登録。アシスタントを名乗る者から投資を勧められ、投資用サイトに会員登録した。その後、カスタマーマネジャーを名乗る者の指示に従い、8月13日から10月2日までの間、13回にわたって現金計1120万円を指定口座に振り込んだ。
茨城県警那珂署は20日、同県那珂市、会社員、男性(49)が投資家を名乗る女に現金と暗号資産計1120万円相当をだまし取られたと発表した。同署はSNS投資型詐欺として調べている。
同署によると、8月16日に男性のX(旧ツイッター)のアカウントに投資家を名乗る女からメッセージが届き、LINE(ライン)で連絡を取り合ったところ、投資を勧められた。男性は同日から9月6日までの間、3回にわたり現金計200万円を指定口座に振り込み、さらに追加投資を勧められたことから、同16日から同25日までの間、暗号資産約920万円を指定アカウントに送信した。
茨城県警取手署は20日、同県利根町、パート従業員、女性(65)が交流サイト(SNS)を通して投資家の男を名乗る者らに現金約3726万円をだまし取られたと発表した。同署はSNS型投資詐欺として調べている。
同署によると、女性は5月上旬ごろ、SNSで株式投資に関する投稿を見つけ、投資家の男を名乗る者のLINE(ライン)アカウントを登録した。投資家アシスタントの日本人女性を名乗る者とラインでやりとりし、株取引を勧められた。この女性の指示に従ってアプリをインストールするなどし、5月11日から6月17日までの間、6回にわたって現金を指定口座に振り込んだ。
2023年12月に茨城県日立市役所前の広場と同県東海村役場に車で突っ込み、人をはねて殺害しようとしたとして、殺人未遂などの罪に問われた日立市久慈町3丁目、無職、益子泰被告(55)の裁判員裁判初公判が20日、水戸地裁(有賀貞博裁判長)で開かれ、益子被告は「殺傷しようと考えたことはない。私は意識障害を起こしていた」などと起訴内容を一部否認した。弁護側は責任能力を争うとした。
検察側は冒頭陳述で、自分の思い通りにならない不満を実母らに思い知らせようと考え、実母を車に乗せたまま、市役所広場のイベント会場に突っ込むことを決意したと主張。「参加者を無差別にはね飛ばした」と指摘し、犯行の前後に柱を避けるなど適切に運転できる状況にあったとして「完全責任能力があった」とした。
村役場の玄関に車で突っ込んだ事件については、1999年に発生した核燃料加工会社ジェー・シー・オー(JCO)の臨界事故で被ばくして以来、「東海村役場の対応に不満を抱いていた」と指摘した。
弁護側は、市役所のイベント会場にブレーキをかけずに突っ込んだのは、あくまでクレジットカードを止めるなどした母親に本当のことを話してもらうことが目的だったとして、「人に危害を及ぼすことを認識していなかった」と主張。当時は意識障害が生じており「心神喪失または心神耗弱状態にあった」と述べた。
村役場での事件では事実関係に争いはなく、公判では市役所での事件に関し、益子被告に責任能力の有無などが争点となる。
起訴状などによると、益子被告は23年12月6日午後0時58分ごろ、市役所の大屋根広場で行われていたイベント参加者の男女2人を殺傷しようと、自らが運転する普通自動車を時速約47.5キロまで加速させながら衝突させるなどして重軽傷を負わせた上、避けようとした男性を転倒させて軽傷を負わせたとされる。
その約30分後の同日午後1時29分ごろ、村役場の東側玄関から建物に向かって普通乗用車を突入させ、同建物内の自動ドアなど(損害額712万300円)を損壊し、オフィスチェアなど12点(同230万4379円)を損壊したとされる。
益子被告はこの日、上下紺色のジャージーにマスク姿で出廷。裁判長からの質問には正面を向いてはっきりとした声で答えた。
20日午後7時20分ごろ、茨城県桜川市岩瀬の市役所岩瀬庁舎の第1庁舎で、「車が突っ込んだ」と市職員から110番通報があった。県警桜川署員が駆け付けたところ、第1庁舎の玄関が壊れていた。当時は既に閉庁後で、けが人はなかった。同署員は建造物等損壊の疑いで、現場付近にいた男を現行犯逮捕した。逮捕されたのは同市、自称会社役員、男(46)。同署によると、容疑を認めている。
同署によると、男は乗用車で突っ込んだとみられる。損壊したのは自動ドアの支柱部分とガラス戸。同署で動機などを調べている。
19日午前4時28分ごろ、茨城県茨城町長岡の集合住宅で「男性が刃物で刺された」と119番通報があった。同町消防本部によると、救急隊員が居室内で、男性2人が腹部などから血を流して倒れているのを発見した。被害者はいずれも外国籍の20代で、病院に搬送されたが、このうち、インドネシア国籍の男性(27)の死亡が確認された。駆けつけた県警水戸署員が集合住宅近くで同国籍の男の身柄を確保し、搬送先の病院で治療後、殺人の疑いで、同所、自称農業手伝い、男(24)を逮捕した。同署によると、「包丁で(被害者の)上半身を刺したことは間違いない」と容疑を認めている。3人は面識があったとみられ、何らかのトラブルがあったとみて調べている。
逮捕容疑は同日午前3時ごろから同4時ごろまでの間、集合住宅の一室で、同居人の27歳男性の上腹部を刃物で複数回突き刺して殺害した疑い。同署は、屋外から凶器とみられる刃物を押収した。
現場は北関東自動車道茨城町東インターチェンジ(IC)から南西に1.1キロ離れた国道6号近くの住宅街。
19日午前4時28分ごろ、茨城県茨城町長岡の集合住宅で「男性が刃物で腹部を刺された」などと119番通報あった。茨城町消防本部によると、居室内で外国籍の男性2人が腹部など複数箇所から血を流して倒れているのを発見し、駆け付けた県警水戸署員が集合住宅付近で外国籍の男の身柄を確保した。被害者は外国籍の20代男性2人で、このうち、インドネシア国籍の男性(27)が搬送先の病院で死亡が確認された。同署は殺人事件として調べている。3人は面識があったとみられ、同署は何らかのトラブルがあったとみている。
現場は、北関東道自動車道茨城町東インターチェンジ(IC)から南西に1.1キロメートル離れた国道6号線近くの集合住宅。近くに飲食店やガソリンスタンドが立ち並んでいる。
現場には規制線が張られ、午前10時現在、アパートや周辺の民家で鑑識活動が行われている。
16日午前5時5分ごろ、茨城県阿見町若栗の路上で、「男が暴れている」と近隣住民から県警牛久署に通報があった。県警牛久署員が現場に駆け付けると、近くに住む無職、男性(39)が怒声を上げ暴れながら署員に近づいてきたため、取り押さえたところ、容体が急変。現場にいた救急隊が男性を同県つくば市内の病院に搬送したが、死亡が確認された。県警は司法解剖し死因の特定を急ぐ。県警生活安全総務課は同署員の対応について、「警察官職務執行法に基づいて対応した」とし、保護要件を満たしていたとしている。
同課によると、通報で現場に向かった署員は5人。当時、男性は署員らに平手打ちをしようと近づいてきたという。男性が制止に応じないことから、保護のため署員4人が男性をうつ伏せの状態にし、手錠をかけて取り押さえたという。
消防によると、男性は取り押さえられた際に意識を失い、搬送時は心肺停止の状態だった。
茨城県警鹿嶋、行方両署と県警捜査3課の合同捜査班は16日、いずれも土木作業員で、同県神栖市の男(30)=窃盗罪で有罪判決=と同市、被告の男(36)=同罪で起訴=が、県内や千葉県で、自動販売機荒らしや給水バルブ窃盗など計43件の犯行を繰り返していたことを裏付けたと発表した。被害総額は約178万4000円。
茨城県警鹿嶋署によると、2人は昨年2月ごろから今年5月ごろまでの間、バールなどの工具で自動販売機の投入口を壊して現金を盗んだほか、水田の給水バルブを盗むなどしていた。県内では鹿嶋や潮来など42市町村で犯行に及んでいた。
茨城県警那珂署は15日、同県那珂市、会社員、女性(56)が交流サイト(SNS)で知り合った著名実業家を名乗る者らに現金約1290万円をだまし取られたと発表した。詐欺に気づいた女性に再び連絡があったことから、同署は同日、現金の受け渡し場所におびき出す「だまされたふり作戦」を実施。詐欺未遂の疑いで、いずれも台湾籍で住所不定、無職、男(31)と料理人、男(39)の2人を現行犯逮捕した。同署は認否を明らかにしていない。2人が受け子と見張り役とみて調べている。
同署によると、女性が7月15日、動画投稿サイトを閲覧していた際、著名実業家を名乗る者の広告が流れ、クリックしたところ、LINE(ライン)グループに招待された。投資会社の社員を名乗る者から投資を勧められるなどし、8月26日から9月19日までの間、計5回にわたり指定口座に現金を振り込んだほか、受け取りに来た男に現金を手渡した。
女性は詐欺に気づいて同署に相談。ラインで証券会社職員を名乗る者から15日に連絡があり、那珂市内で現金を受け取ろうとした2人を逮捕した。
同署は約1290万円をだましとられた事件と同じグループによる犯行とみて、調べている。
茨城県土浦市田中1丁目で14日に発生し、住宅2棟を焼いた火災で、県警土浦署は15日、出火元の会社員、男性(48)方の焼け跡から、性別・身元不明の遺体が見つかったと発表した。この家に住む男性の三女(14)と連絡が取れなくなっており、同署は遺体が三女の可能性もあるとみて、司法解剖して身元の確認を急ぎ、死因の特定を進めるとともに、出火原因を調べている。
同署によると、男性方は4人暮らしで、在宅していた妻(43)がのどの痛みを訴えて病院に搬送された。男性と次女(17)は外出中だった。
火が燃え移った隣接する会社員、男性(53)方は6人暮らしで、当時は5人が在宅中だったが、いずれも避難して無事だった。
営利目的で大麻草を栽培したとして、茨城県警つくば署と県警組織犯罪対策2課の合同捜査班は15日、大麻草栽培規制法違反(営利目的栽培)の疑いで、ベトナム国籍でいずれも自称の埼玉県、アルバイト従業員、男(38)を逮捕した。同課は認否を明らかにしていない。
逮捕容疑は氏名不詳者と共謀し、5月9日ごろ、茨城県つくば市内の木造戸建て住宅内で、64鉢の大麻草を営利目的で栽培した疑い。
同課によると、同県笠間市内の倉庫で大麻草を栽培したとして逮捕された別の男の携帯電話を解析したところ、大麻草が栽培されているとみられる木造住宅が判明。その後、この住宅に出入りしていた男が浮上した。合同捜査班は組織的な犯行とみて、捜査している。
茨城県警水戸署は11日、強盗傷害の疑いで、同県水戸市、無職、男(33)を逮捕した。同署によると、容疑を否認している。
逮捕容疑は同日午後0時50分ごろ、同市内のスーパーで清涼飲料水4本(販売価格計930円)を盗み逃走しようとした際、取り押さえようとした男性警備員(34)を足払いし、女性警備員(73)を右手で振り払い転倒させるなどの暴行を加え、女性警備員に全治約2週間の左手打撲のけがを負わせた疑い。同署によると、スーパーから「暴れている万引犯を取り押さえた」などと110番通報があった。
茨城県石岡市は10日、団体事務費や葬祭扶助費など総額70万8537円を着服したとして、産業戦略部農政課主幹の男性職員(26)を懲戒免職処分にしたと発表した。処分は同日付。着服金は競艇や借金の返済に充てており、同日までに全額弁済されたという。市は男性職員を刑事告訴する方針。
市によると、男性職員は2024年3月まで所属していた保健福祉部(現福祉部)で、本来支出する必要のない故人にかかる架空の葬祭扶助費を計上する手口などで約30万円を着服していた。市地域農業再生協議会と市農業機械利用連絡協議会の農業関係2団体の事務費からも現金を着服。7、8月に再生協の担当者の休暇中に業務を代行し、支出すべき農業事務機器リース代約18万円を市の口座から引き出し、支払わなかった。連絡協の総会で集めた会費、懇親会費など約22万円も私的に利用した。
休暇から復帰した再生協の担当者がリース代の支払いが完了していないことに気づき、男性職員に確認したところ説明が二転三転し、これをきっかけに着服が発覚した。市の聞き取りに対して「ギャンブル依存により、競艇や借金返済に充てた」と説明。着服額は9日までに全額弁済された。
管理監督責任を問い、上司だった職員計11人を減給などの処分とした。
会見で谷島洋司市長は陳謝した上で、「人を信じても仕事は信じるな、という厳しい視点が欠けていた」と組織的な問題に言及した。。市では昨年8月、別の職員による公金着服が発覚。現金取り扱いの厳格化を進めていたが、再発を防げなかった。今後はキャッシュレス化を進めるとともに複数人でのチェック体制や職員の意識改革を徹底し、信頼回復に努めるとしている。
茨城県警は10日、同県阿見町、無職、女性(64)が厚生労働省の職員を名乗る男らに現金1000万円をだまし取られたと発表した。県警はニセ電話詐欺として調べている。
県警組織犯罪対策1課によると、9月20日、女性方に同省薬務課の職員を名乗る男から「石川県の病院であなたのマイナンバーカードを使用し、大量の睡眠薬の処方を受けている人がいる」「このままではカードを止めることになる」などと電話があった。金沢西警察署の警察官を名乗る男が電話を代わり「キャッシュカードを詐欺の犯人に売った疑いがある」「あなたの資金を調査する」などと言われた。女性は1日、指示に従って指定口座に現金を振り込んだ。
茨城県警太田署は10日、同県常陸太田市、無職、男性(68)がSNS(交流サイト)を通して知り合った日本人女性と名乗る者に暗号資産1230万円相当をだまし取られたと発表した。同署はSNS型投資詐欺として調べている。
同署によると、男性は7月1日に日本人女性を名乗る者とSNSで知り合い、LINE(ライン)でやりとりするうちに投資を勧められた。指示に従い投資アプリと暗号資産取引所にアカウントを登録した上で、暗号資産30万円分を購入。同29日に指定アドレスに送信したところ、同アプリ上で利益が出ているように表示された。男性は8月13日から9月1日までの間、3回にわたり暗号資産計1200万円分を指定アドレスに送信した。
11日午前0時15分ごろ、茨城県取手市白山7丁目の国道294号交差点で、乗用車が左から来た同市、会社員、男性(52)の軽乗用車と衝突、男性は軽いけがを負った。県警取手署は自動車運転処罰法違反(過失傷害)と道交法違反(酒気帯び運転)の疑いで、乗用車を運転していた千葉県柏市、取手市職員、女(57)を現行犯逮捕した。同署によると、「間違いありません」と容疑を認めている。
同署によると、現場は信号機がある十字路交差点。同署で詳しい事故原因を調べている。
市によると、女はこども部次長兼こども政策課長で、10日は出勤していた。市は「詳細な事実が判明次第、厳正な処分をする」としている。中村修市長は「市民の市役所に対する信頼を裏切る事態となり、深くおわび申し上げる。再発防止と市民の信頼回復に全力で取り組む」とコメントを出した。
ベトナム人同士の子に日本国籍を取得させるため虚偽の認知届を提出したとして、茨城県警つくば署と県警組織犯罪対策2課、外事課の合同捜査班は9日までに、電磁的公正証書原本不実記録・同供用の疑いで、愛知県名古屋市、自称飲食店店長、男(45)ら男女3人を逮捕した。男はブローカーとみられ、県警は在留資格などを目的とする外国人から報酬を受け取っていた可能性もあるとみて調べている。
ほかに逮捕されたのは、ベトナム国籍で栃木県栃木市、無職、女(28)=同罪で起訴=と名古屋市、会社員、男(46)=同。県警は3人の認否を明らかにしていない。
逮捕容疑は2024年12月から今年3月までの間、女と交際相手の同国籍男性との子を、会社員の男との間にできた子として認知する虚偽の届けなどを当時住んでいた栃木県内の市役所に提出。子の日本国籍を不正に取得し、同4月、戸籍にうその記録をさせた疑い。
日本人の男性が認知すれば子は日本国籍を得られる仕組みを悪用し、会社員の男が父親役で虚偽の手続きを行い、その後、女は「定住者」の在留資格を申請していたとみられる。
県警は、胎児の偽装認知の見返りにブローカーの男らが報酬を受け取っていた可能性もあるとみて、詳しい経緯を調べている。県警が別事件の捜査中、女の携帯電話に今回の事件に関わるメッセージが残っていたのが端緒となった。
茨城県警牛久、神栖両署と県警機動捜査支援課、捜査3課の合同捜査班は9日、窃盗と建造物侵入の疑いで、栃木県小山市、無職、男(21)を逮捕した。捜査3課によると、「身に覚えがない」と容疑を否認している。
逮捕容疑は9月1日午後11時ごろ、茨城県神栖市内の美容室=同市、男性(44)経営=に侵入し、現金700円が入ったレジスター1台(1万円相当)を盗んだ疑い。同課によると、男は車で現場へ向かい、工具を使って出入り口のガラス扉を破壊し、鍵を開けて侵入していたという。8月中旬以降、県南、県西、鹿行地域で美容室を狙った同様の被害を少なくとも計40件把握しており、同課は余罪を含め調べている。
茨城県高萩市安良川のアパートで住人の男性=当時(78)=が殺害された事件で、殺人容疑で6日逮捕された同居のめいで無職、女(57)が、家庭内で生活や仕事などを巡るトラブルがあったという趣旨の供述をしていることが8日、捜査関係者への取材で分かった。
市内の工事会社で働いていた男性は今年に入り退職しており、県警は女が経済的に困窮していた可能性もあるとみて動機などを調べている。
県警によると、女は2日、自宅で男性の胸や腹、背中を数十回にわたってハンマーで殴るなどして殺害した疑いがある。「殺すつもりはなかった」と殺意を否認している。
犯行当日の同日、2人が住むアパートの前を通ったという近所の60代女性は「部屋で女性が甲高い声を張り上げていたのを聞いて驚いた」と話した。
県警高萩署は8日、殺人容疑で女を水戸地検に送致した。女は午前7時すぎ、留置先の県警日立署で、Tシャツにマスク姿で移送車両に乗り込んだ。
茨城県坂東市が発注する下水道工事の随意契約を巡る汚職事件で、業者から賄賂を受け取ったとして収賄の罪に問われた元市下水道課職員の戸高千利被告(52)=同市中里=の判決公判が8日、水戸地裁であり、有賀貞博裁判官は懲役1年、執行猶予3年、追徴金約14万円(求刑懲役1年、追徴金約14万円)を言い渡した。供与された軽乗用車の没収も命じた。
判決理由で有賀裁判官は「公共の事業の公正さをないがしろにし、これに対する社会の信頼を損なわせる犯行」と指摘。「賄賂を収受するに至った経緯や動機も安易かつ利欲的であり、酌むべき事情はない」と批判した。
判決によると、戸高被告は、市が発注する下水道工事費用の積算業務や見積もり業者の選定などを担当していた2023年6月から24年12月ごろまでの間、管渠(かんきょ)工事などの随意契約で、市内の特定の業者が受注できるよう便宜を図り、見返りとして計6回にわたり現金3万円や軽乗用車、車の修理費用など約27万円相当の賄賂を受け取った。
■内部調査「黙認ない」
9月の初公判で戸高被告は、設計金額(予定価格)を業者に漏らす不正行為について、当時の上司ら職場が黙認状態だったと主張。戸高被告が業者に便宜を図っていたとする上司や部下の供述調書も証拠として提出された。
一方、市側は初公判後に関係する職員を対象に聞き取りを実施した結果、「周囲が不正を把握していた事実は確認されなかった」としている。
再発防止策として、市はこれまで、職員対象のコンプライアンス研修などを実施。技官だった戸高被告が事実上1人で工事の設計業務を担っていたことから、事前に技術職員がダブルチェックする体制を強化したという。
■市長「信頼回復に全力」
元職員が収賄罪で有罪判決を受けたことを受け、木村敏文市長は8日、「再発防止の観点から職員の服務規律、法令順守の徹底を図るとともに、引き続き信頼回復に向けて全力で取り組んでいく」とのコメントを出した。
8日午前7時44分ごろ、茨城県ひたちなか市笹野町3丁目の「セブン―イレブン笹野店」に男が押し入り、店長の女性(58)にはさみのようなものを突き付け「刺すぞ、1万円出せ」などと脅した。女性と店内にいた来店客の男性(28)が男を取り押さえ、別の来店客からの通報を受けて駆け付けた県警ひたちなか署員に引き渡した。女性と男性は取り押さえる際、手のひらや指を切るけがを負った。
強盗致傷の疑いで現行犯逮捕されたのは同市、無職、男(76)。同署によると、「行くところがなくて、刑務所に入りたかった」などと話し、容疑を認めている。